米ツアー予選会”ウェブドットコムツアー Qスクールとは?その概要とPGAツアーのシード権との関係

米ツアー予選会ウェブドットコムツアーQスクールの出場資格とその概要

現在、PGAツアーにフル出場するために、いくつかある方法としては、スポット参戦したPGAツアーのトーナメント、メジャータイトル、世界ゴルフ選手権などで優勝したり、それらの上位に入り続けることで、シード権(Tour card)を獲得する方法などがあります。

しかし、これらは難易度が高い方法で、それらの方法でシード権を獲得するには、PGAツアー挑戦前にすでに世界のトップレベルに属する必要があります。

そのためよりPGAツアーに参戦するために、現実的には”Qスクール”と呼ばれる予選会に参加して、そこで上位に入ることが必須となります。

その米ツアーの予選会であるQスクールについて、このページではまとめています。

初回投稿日:2014年9月9日
最終更新日:2014年9月9日

米ツアーの予選会であるQスクールとは?

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米ツアーの予選会である”ウェブドットコムツアーQスクール”の概要・目次です。2014年は日本人プレーヤーで岩田寛と小平智が挑戦することを表明しています。

Qスクールを経過してPGAツアーに参戦するためには?

以前のQスクールで獲得できるシード権は、PGAツアーのシード権でしたが、2013年からは制度が変更され、下部ツアーのウェブドットコムツアーとなっています。そのため現在は、以前の制度でのQスクールと区別するために「ウェブドットコムツアーQスクール」と呼ばれています。

2013年10月から年をまたぐシーズン編成にPGAツアーが変わったことにともない、新しいシーズンの開幕が10月からとなりました。

例年、Qスクールの最終予選は11月の末から12月の頭にかけて行われますので、Qスクールよりも先にシーズンが始まることになります。このシーズン制度の変更に伴い、Qスクールで与えられる権利はPGAツアーの下部ツアーとなるウェブドットコムツアーへの出場権となりました。

この変更は日程的な問題とともに、下部ツアーの活性化のためにもとられた措置でもあります。この変更によりPGAツアーにダイレクトに挑戦することが困難になり、下部ツアーであるウェブドットコムツアーを多くの選手が経過する必要がある制度となっています。

松山英樹が2013年にハードなスケジュールになりながらも、日本とアメリカを往復しながら今季シード権確保にエネルギーを注いだのも、この新しい制度になって、PGAツアーのシード権獲得がより困難になるのを避けるためでもありました。

2013年の制度変更後にQスクールを通過して、PGAツアーにフル参戦するためには・・・・

  1. Qスクールでウェブドットコムツアーの出場権を獲得
  2. 翌年のウェブドットコムツアーのレギュラーシーズンでPGAツアーのシード権獲得
    もしくは、PGAツアーとの入れ替え戦であるウェブドットコムツアー・ファイナルズでPGAツアーのシード権獲得

というステップが必要になっています。

もちろんウェブドットコムツアーに参加しながら、推薦などでスポット参戦したPGAツアーで好成績を収めることで、道が開かれることもあります。しかし、それは層が厚いPGAツアーでは容易なことではありません。

スポット参戦で結果が残せるような実力のある選手であれば、ウェブドットコムツアーの賞金ランキングでも上位になれますので、自然とシード権を手にすることになります。

続いて、Qスクールの流れです。

Qスクールでウェブドットコムツアーの出場権を獲得するには?そのステップと概要

ウェブドットコムツアーQスクールは以下の4つのステージで構成されています。

  1. プレクオリファイグステージ(Pre-Qualifying Stage)
  2. ファーストクオリファイングステージ(First Qualifying Stage)
  3. セカンドクオリファイングステージ(Second Qualifying Stage)
  4. ファイナルクオリファイングステージ(Final Qualifying Stage)
プレクオリファイグステージ(Pre-Qualifying Stage)

参加者はファースト、セカンド、ファイナルの出場資格(シード権)を有してない選手となります。

9月上旬から中旬にかけて行われ、2014年は6ヵ所で開催されます。各地78名程度のフィールドによる、54ホールのストロークプレーで行われ、予選落ちはありません。その各開催地の上位35名から40名程度が次のステージへ進出できます。

ファーストクオリファイングステージ(First Qualifying Stage)

参加者はプレクオリファイグステージを通過した選手ファーストステージの出場資格(シード権)を有している選手となります。

72ホールで争われ10月に行われ、2014年は13ヵ所で開催されます。各地78名程度のフィールドによる、72ホールのストロークプレーで行われ、予選落ちはありません。その各開催地の上位25名程度が次のステージへ進出できます。

予選が免除されファーストステージへの出場資格が与えられるのは以下のような選手です。

  • ウェブドットコムツアー、PGAツアー、ユーロピアンツアー、日本ツアーなどの国際ツアーで過去3年間のメンバー
  • ウェブドットコムツアー、PGAツアー、ユーロピアンツアー、日本ツアーなどの国際ツアーの賞金が与えられるトーナメントで予選通過した選手
  • 過去3年間にQスクールのセカンドステージまで進出したプレーヤー
  • 過去2年間にQスクールのファーストステージで50位タイ以上のプレーヤー
  • マスターズなどの4大メジャーに出場したプレーヤー
  • エントリー期限時に世界ランキング200位以内
  • エントリー期限時にアマチュア世界ランキングで6位から25位のプレーヤー

などがあります。これらの資格を有する選手はプレーステージに参加する必要なく、ファーストステージから参加することができます。2014年は小平智がここからチャレンジする予定となっています。

セカンドクオリファイングステージ(Second Qualifying Stage)

参加者はファーストクオリファイグステージを通過した選手とセカンドステージの出場資格(シード権)を有している選手となります。

11月に行われ、2014年は6ヵ所で開催されます。各地78名程度のフィールドによる、72ホールのストロークプレーで行われ、予選落ちはありません。その各開催地の上位20名程度が次のステージへ進出できます。

予選が免除されセカンドステージへの出場資格が与えられるのは以下のような選手です。

  • 2014年のPGAツアーに出場資格を有していたプレーヤー
  • 2014年のウェブドットコムツアーの賞金ランキングで86位から100位のプレーヤー
  • ウェブドットコムツアーの過去4年間の優勝者
  • エントリー期限日にPGAツアー・カナダの2014の賞金ランキングで11位から20位。
  • 設定された期日にPGAツアー・ラテンアメリカの2014の賞金ランキングで1位から20位。
  • 設定された期日にPGAツアー・チャイナの2014の賞金ランキングで1位から20位。
  • エントリー期限日にユーロピアンツアー、日本ツアー(JGTO)、アジアンツアーの賞金ランキングで6位から15位
  • エントリー期限日に世界ランキング100位以内
  • エントリー期限日にアマチュア世界ランキング5位以内

など他にもいくつかあり、サンシャインツアーやPGAツアー・オブ・オーストラリアにも同様の出場資格があります。

ファイナルクオリファイングステージ(Final Qualifying Stage)

参加者はセカンドクオリファイグステージを通過した選手とファイナルステージの出場資格(シード権)を有している選手となります。

12月に行われ、2014年はフロリダ州パームビーチにあるPGA Nationalで開催されます。150名程度のフィールドによる108ホール(6ラウンド)のストロークプレーで行われます。

予選が免除されファイナルステージへの出場資格が与えられる選手は以下の選手となります。

  • ウェブドットコムツアーの賞金ランキング76位から85位のプレーヤー
  • ウェブドットコムツアー・ファイナルズの賞金ランキングでPGAツアーシード権を獲得できなかったプレーヤーの上位25名
  • PGAツアー・カナダのその年の賞金ランキングで2位から10位
  • PGAツアー・ラテンアメリカの指定された期日の時点での賞金ランキング1位から10位
  • PGAツアー・ラテンアメリカの年間賞金ランキング2位から10位
  • PGAツアー・チャイナの指定された期日の時点での賞金ランキング1位から10位
  • PGAツアー・チャイナの年間賞金ランキング2位から10位
  • エントリー期日時点でのユーロピアンツアー、日本ツアー、アジアンツアーの賞金ランキング1位から5位
  • 前2年のPGAツアーオブオーストラリアとサンシャインツアーの賞金ランキング1位から5位
  • PGAツアーのメンバーでないプレーヤーでフェデックスカップランキングで150位以上相当のポイントを獲得したプレーヤー
  • エントリー期日時点で世界ランキング50位以内のプレーヤー

これらのプレーヤーとセカンドステージから進出してきたプレーヤーでファイナルステージで行われます。また、このファイナルステージの結果が、ウェブドットコムツアーのシード権の優先順位を決定することにもなります。2014年は岩田寛が、このファイナルから挑戦する予定となっています。

PGAツアーで活躍するには多くのカベを乗り越える実力と意欲が必要に

このようなQスクールの4つのステージを通過した上で、獲得できるシード権は、PGAツアーのディベロップメント(下部)ツアーであるウェブドットコムツアーということになります。

ウェブドットコムツアーは下部ツアーではあるものの、賞金総額は80万ドル(約8000万円)から65万ドル(約6500万円)、優勝賞金は14万4千ドル(約1500万円)から11万7千ドル(約1200万円)と、上位の結果を残し続ける、また優勝できれば、十分な賞金を稼ぐことができるツアーでもあります。

それでも、多くの選手が海外を目指す上で、PGAツアーを目標として挑戦するケースがほとんどです。そのため、すぐにPGAツアーに出れずに、1年間は下積みを覚悟することが必要になるため、日本のトップクラスのプレーヤーにとって挑戦することには、かなりの意欲が必要なことです。

またウェブドットコムツアーが下部ツアーだからといって簡単に勝つことできるわけではありません。選手層が厚いため、勝つことは容易ではなく、1年挑戦しても、PGAツアーのシード権に手がとどかない可能性もあります。

そのリスクを冒しても、ゴルフがうまくなりたい、世界で活躍するプレーヤーになりたいというプレーヤーが、多く挑戦してくれることを期待しています。

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