2017年はザ・イヤー・オブ・ヒデキになる?!松山英樹の大ブレイクを海外ゴルフライターが予想

アメリカのゴルフ関連メディアの専門家の中には松山英樹の半ばファンであることを公言している人物がいます。

その中の1人がthescoreのアダム・サーソン(Adam Sarson)氏です。

当然のことながら松山英樹の実力を高く評価してくれているのですが、自身のブログであるAdamSarson.comで“What We Learned: Hideki Matsuyama’s WGC-HSBC Champions win”というタイトルで記事にしています。

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海外のゴルフ専門家が松山英樹の2017年の大きな飛躍を予想

So, what did we learn from the WGC-HSBC Champions?
Hideki Matsuyama is really, really good
Okay, so we actually already knew this, but a win like this one should put everyone on notice. Matsuyama didn’t just boat race a random PGA Tour stop; he did it against a very good field, joining some pretty impressive company in terms of margin of victory:

「私たちがWGC-HSBCチャンピオンズから学んだことはなんだろうか?」と投げかけた後、松山英樹はとても、とても素晴らしい。ただ、それはすでに私たちが知っていることだ。しかし、このような優勝はすべての人に知らせなければならない」と述べます。

その後、ただのPGAツアーのトーナメントではなく、とてもハイレベルのフィールドを舞台にしての大差での優勝という点において、素晴らしい集団に名を連ねたと述べ、以下のようなツイートを紹介しています。

世界ゴルフ選手権シリーズでの大差での優勝のベスト5が紹介されているのですが、松山英樹以外はタイガー・ウッズが記録を持っています。

このTwitterの画像は、WGC-ブリジストンインビテーショナル2013でタイガー・ウッズと松山英樹が同組で第1ラウンドと第2ラウンドを同組でプレーした時のもので、この時にタイガーは7打差をつけて優勝しています。

今回の松山英樹の7打差での世界ゴルフ選手権シリーズでの優勝は、そのタイガー・ウッズ以来の大差での圧勝でした。

そのことを伝えた上で以下のように述べています。

What has typically held Matsuyama back is the putter. More often than not, he ends up with a negative strokes gained putting total for the week, but when he ends up in the positive, he’s almost assuredly going to have a high finish. We don’t have his strokes gained totals for the week (more on that in a second), but it seemed like every time I saw him on the greens this week, he was having a much easier time rolling it than usual.

『松山英樹を主として押しとどめているのはパターだ。しばしば、1週間のパットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)がマイナスとなるのだが、それがプラスになるときは確実に上位でフィニッシュする。今週はストロークスゲインド(スコアへの貢献度)を示すスタッツを知ることはできないが、今回は彼をグリーンで見るたびに、いつもよりパッティングが決まっているようだった。』

正確なスタッツではないので印象での判断とはなるが、WGC-HSBCチャンピオンズでの松山英樹はパターが普段よりも好調だったとアダム・サーソン氏は述べています。

Basically, what we see with Matsuyama is that he frequently displays an ability to dominate the PGA Tour from tee to green, but can’t put it all together once he gets on the putting surface. I’d be willing to bet that if we had the strokes gained information for the week, that we’d see a pretty big blue bar shooting up instead of down.

管理人訳『基本的に私たちが目にするのは、松山英樹がティーからグリーンまでにおいてPGAツアーを制圧する能力を頻繁に見せる一方で、グリーンにたどり着くとそれをまとめきることができないというものだ。私は断言しても良いが今週、ストロークスゲインドが集計されていれば、マイナスになるのではなく大きなプラスになっていただろう』

ショットに関してはPGAツアーにおいても互角と言えるような存在が数少ないくらい優れている一方で、グリーン上で停滞してしまうので、それを十分に活かしきれていないことをサーソン氏は指摘します。

しかし、今週はショットリンクが使用されてストロークスゲインドのスタッツが算出されていれば、松山英樹がパターで大きくスコアを稼いでいたことを示していたはずだと述べています。

Ultimately, I don’t think I can envision a scenario where Matsuyama becomes a top putter on the PGA Tour, but as I’ve said before, the weeks where he’s hot with the putter make him look like the best player in the world by a pretty significant margin, and yes, that can be said for a lot of players but it seems amplified with Matsuyama. Big things are in store for him in 2017.

管理人訳『最終的に、私は彼がPGAツアーにおいてパターでトップになるというシナリオは想像できないが、以前に述べたように、彼のパターが好調な週は、かなりの有意な差をもつ世界のベストプレイヤーのように見えるだろう。もちろん、それは多くのプレイヤーにも言えることだが、松山英樹のときには、それがより増幅する。2017年に大きな出来事が彼に起ころうとしている。』

アダム・サーソン氏は松山英樹がパターが好調な週には、かなりの大きな差をつけて勝つことできる世界のベストプレイヤーのようなパフォーマンスを見せるだろうと、データなどを元に述べていました。

それでサーソン氏は、今回のWGC-HSBCチャンピオンズはパターが好調で、元々素晴らしいショット力と噛み合ったので、私が以前に言っていたように、世界のベストのプレイヤーたちが揃うフィールドでも圧勝できたんだ、とやや誇らしげに書いています。

サーソン氏はWGC-HSBCチャンピオンズの最終ラウンド中にも以下のようにツイートしています。

「2017年は英樹の年」と予言のようなツイートをしています。

パッティングのデータで見る松山英樹

松山英樹は2016年のマスターズで7位タイ、全米プロゴルフ選手権で4位タイとなりましたが、PGAツアーの平均値でパッティングが決まっていれば、優勝スコアと同程度のスコアを出すことができていました。

PGAツアーの2003年から2012年における距離別の1パットの確率は以下のとおりとなっています。

  • 5フィート(1.5 m)77%
  • 6フィート(1.8 m)66%
  • 7フィート(2.1 m)58%
  • 8フィート(2.4 m)50%
  • 9フィート(2.7 m)45%
  • 10フィート(3.0 m)40%
  • 15フィート(4.5m)23%

12フィート(3.6 m)や11フィート(3.3 m)のデータはないのですが30%前後ではないかと考えられます。

私が集計したものとなりますがマスターズと全米プロゴルフ選手権で松山英樹の距離別のパッティングのデータは以下のとおりとなっています。

■ マスターズ

  • 1.5 m:57.14%(4/7)
  • 1.8 m:60.00%(3/5)
  • 2.1 m:50.00%(2/4)
  • 2.4 m:0.00%(0/3)
  • 2.7 m:100.00%(1/10)
  • 3.0 m:75.00%(3/4)
  • 3.3-3.9 m:0.00%(0/6)
  • 平均値を下回っている距離のパッティングが、ツアー平均の確率で決めることができていれば、計算上は約5.3ストロークほどスコアを上積みすることができました。

    マスターズの松山英樹のスコアはイーブンパーで、優勝したダニー・ウィレットが5アンダーだったので、5ストローク差でした。

    ■ 全米プロゴルフ選手権

    • 1.9m – 2.1 m:40%(2/5)
    • 2.4 m:0%(0/1)
    • 2.6 – 2.7 m:25%(1/4)
    • 2.9 – 3.0 m:20%(1/5)
    • 3.2 – 3.4 m:20%(1/5)
    • 4.0 – 4.3m:25%

    ツアー平均を下回っている距離のパッティングをツアー平均の確率で決めることができていた場合には、約3.7ストロークさらに伸ばすことができていました。

    この全米プロゴルフ選手権の松山英樹のスコアは9アンダーで、優勝したジミー・ウォーカーが14アンダー、2位のジェイソン・デイが13アンダーとなっていますので、それに近いスコアとなってきます。

    平均値を上回っている距離もあるため実際にはややPGAツアーの平均値を上回ることが必要とはなりますが、パターでフィールドのトップクラスにならなくても、メジャーで優勝できていた可能性がありました。

    もしWGC-HSBCチャンピオンズのような確率でミドル、ロングのパットが決まっていれば、今年のメジャーでも独走できるくらいのスコアになっていたと考えられます。

    WGC-HSBCチャンピオンズではショットはフェアウェイキープ率が55.36% (31/56)で43位タイ、パーオン率が75.00%(54/72)で10位タイとショットは悪くはありませんでした。が、抜群に良い時の数字でもありませんでした。しかし、パーオン時の平均パット数は1.537で1位となったことが圧勝につながっています。

    ショットのスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)とパットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)が算出されていても似たような順位に今回はなっていたのではないかと思われます。

    ショットとパットが完全にかみあった姿を見せていない松山英樹

    ジェイソン・デイと最終日最終組となったものの7位に終わったったザ・プレイヤーズチャンピオンシップではパットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)が6.589で5位でしたが、ショットのスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)は4.367で32位と本来のショットの状態ではありませんでした。

    2015-16シーズンの最終戦で単独5位となったツアーチャンピオンシップは、パットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)が5.728で1位だったのですが、ショットのスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)が-1.311で18位と低迷したため優勝できませんでした。

    全米プロゴルフ選手権ではショットのスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)が12.908で1位でしたが、パットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)は-2.286で73位と低迷したため優勝に手が届きませんでした。

    WGC-HSBCチャンピオンズではティーショットが不安定も、アイアンがまずまずという及第点のショットの状態でしたが、パターが好調というバランスで圧勝しました。

    大舞台で優勝争いを繰り広げることが多かった2016年ですが、ショットが良ければパットが悪い、パットが良ければショットが悪いというチグハグな状態が続いたため、完全に噛み合った姿は見せてくれていません。

    優勝したウェイストマネジメント・フェニックスオープンでもショットは12.259で1位でしたが、パットは1.647で29位とフィールドの平均を大きく上回ったわけではありません。

    それでもこれだけの結果を出していますので、松山英樹に残されている伸びしろは計り知れません。

    ショットだけでなくパターでも、世界のエリートフィールドでトップレベルの数字を出せることを証明した2016年でした。完全にショットとパットが噛み合った姿を見せる回数を増やすことができれば、2017年を“The Year of Hideki”にできるかもしれません。

    松山英樹の欧米を含む海外メディアの評価は以下のページに全てまとめてあります。

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