松山英樹の2014-15シーズンのフェデックスカッププレーオフの展望

松山英樹の昨シーズンのプレーオフはショットは良かったのですが、パッティングがシーズンでも一番悪い状態となり苦しみましたが、今季はパッティングは良くなってきているのですが、最大の武器であるアイアンが今季最悪と言える状態で足を引っ張るという、まさかの展開となっています。

PGAツアー公式サイトによるザ・バークレイズのパワーランキングでは20位と、これまでの高評価からは明らかに落ちたものとなっているわけですが、そのランキングを作成したロブ・ボルトン氏は以下のように評しています。

With no top 35s in last three starts, he’s slumping. Can’t avoid the big round of late, but too balanced for it to last long. Eight top 10s this season.

「直近の3試合で一度もトップ35フィニッシュがないというスランプに陥っている。最近のこの一連の大きな流れは避けることはできないだろうが、それが長く続くには、あまりにもバランスがとれている。今シーズンは8回のトップ10フィニッシュを記録している。」とロブ・ボルトン氏は分析しています。

その状態からいつ脱することができるのかが気になるわけですが、今回はフェデックスカップポイントから見た松山英樹の現状とプレーオフの展望について分析していきたいと思います。

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昨年のプレーオフでの進出ボーダラインと松山英樹の現状

最初に昨年の各試合終了後の次戦進出のボーダーラインですが、以下のとおりとなっています。

  • 第2戦-ドイツバンクチャンピオンシップ:611 points
  • 第3戦-BMWチャンピオンシップ:968 points
  • 第4戦-ツアーチャンピオンシップ:1,769 points

昨シーズンはポイントの設定がレギュラーシーズンの5倍である2500ポイントでしたが、今シーズンは4倍の2000ポイントとなっていますので、普通に考えればボーダーラインが下がると予想されます。

下位の選手が多く上位フィニッシュするとこのボーダーラインが上がることになるのですが、それを考慮しても昨年と同じポイント以上になっていれば生き残ることができると予想されます。

プレーオフ進出時点で松山英樹はポイントは1374ポイントとなっていますので、第3戦のBMWチャンピオンシップまでの進出はほぼ確実で、焦点は30名のみが進出できるツアーチャンピオンシップがどうなるか?というところです。

昨シーズンはツアーチャンピオンシップに出場できたのですが、プレーオフ開幕時点ではランキングが22位で1287ポイントとなっていました。

今季は1374ポイントと87ポイントすでに多く獲得している上に、ランキングも20位と上位になっているために、昨季より有利な立場にいます。

さらに先の投稿で書いたように基本的にレギュラーシーズンで上位の選手が有利な設定に変更されています。(参考:レギュラーシーズン上位の選手が有利に!フェデックスプレーオフ(FedEXCUP Playoff)のポイント設定変更による影響)

このような要素を加味すると、数字だけの確率論で言えば今年のほうが進出の可能性が高いと言える状況となっています。

ツアーチャンピオンシップに進出するために必要なポイントと成績は?

続いて、どの程度のポイント、成績が最終戦進出のために必要なのかということですが、まずは松山英樹の昨シーズンのプレーオフでの成績、獲得ポイント、ランキングの推移を見て行きたいと思います。

Tournaments Position(Points) Rank(Points)
ザ・バークレイズ 30位T(187ポイント) 24位(1475ポイント)
ドイツバンクチャンピオンシップ 57位T(55ポイント) 30位(1530ポイント)
BMWチャンピオンシップ 20位T(250ポイント) 28位(1780ポイント)

ザ・バークレイズで30位Tで24位に落とし、ドイツバンクチャンピオンシップで57位Tと予選は通過したものの下位となったため、フェデックスカップランクは30位とギリギリのところまで落ちました。

しかし、第3戦のBMWチャンピオンシップで20位Tとなることでフェデックスカップランクが28位となり、ツアーチャンピオンシップの出場権を獲得することができました。

その昨季よりも、今季はポイントも順位も有利な立場にいますので、今年のプレーオフでも3試合で20位T、30位T、57位T程度の成績で最終戦に進めるのではないかと予想されます。

また、この3試合の成績を今季の4倍の設定で計算し直すと394ポイントを獲得できることになるのですが、今季の1374ポイントに加えると合計で1768ポイントとなり、昨季のボーダラインである1769ポイントとほぼ同じポイントになります。

そのため、このような観点からも昨季のプレーオフ3試合の成績はひとつの目安となると考えて良さそうです。

最後に昨季のボーダーラインの1768ポイント、さらにそれを越えての安全圏内と考えられる1800ポイントに到達できる成績については、以下の様な成績が目安となります。

1768ポイント(残り395ポイント) 1800ポイント(残り426ポイント)
1試合 単独6位(400ポイント) 単独5位(440ポイント)
2試合 単独21位(200ポイント) 単独17位(216ポイント)
3試合 単独38位(132ポイント) 単独35位(144ポイント)

10戦連続トップ25フィニシュをしていた頃には心配するようなハードルではないのですが、ブリジストンインビテーショナル、全米プロゴルフ選手権、ウィンダムチャンピオンシップと調子が下降してきているため、現時点での楽観視はできません。

アイアンの復調がツアーチャンピオンシップのポイントに

直近の3試合のStrokes Gained:Tee-to-Green(ショットのスコアへの貢献度)とStrokes Gained:Putting(パットのスコアへの貢献度)のスタッツは以下のとおりとなっています。

  • WGC-ブリヂストン
    Strokes Gained:Tee-to-Green:-1.765(47位)
    Strokes Gained:Putting:2.635(17位)
  • 全米プロゴルフ選手権
    Strokes Gained:Tee-to-Green:1.666(53位)
    Strokes Gained:Putting:2.779(27位)
  • ウィンダムチャンピオンシップ
    Strokes Gained:Tee-to-Green:-1.073
    Strokes Gained:Putting:1.058

シーズン前半に優勝しきれない原因となっていたパッティングはここにきて向上してきています。

ブリヂストンと全米プロの開催コースはグリーンが日本でも多く使用されているベント芝ということも助けとなりましたが、Strokes Gained:Putting(パットのスコアへの貢献度)はトップクラスではないものの上位となっています。

またウィンダムチャンピオンシップでは予選落ちしたものの、これまで比較的苦手としてきたバミューダ芝のグリーンでも、悪くない数字となっていますので、パッティングはここにきて良くなっていると考えて良さそうです。

一方、シーズン前半から中盤にかけての躍進を支えていたショットは不調に陥り、一時はPGAツアー全体で1位となっていたStrokes Gained:Tee-to-Green(ショットのスコアへの貢献度)の数字が示すとおり、精彩を欠いています。

ティーショットはまずまずの状態に戻りつつあり、パッティングは向上してきている上に、プレーオフ4試合は全てグリーンがベント芝となっていますので、ある程度の期待ができるのではないかと予想されます。

今季の成績から考えると、アイアンが復調してくれば、トップ25でフィニッシュすることが難しくない実力はあります。

そのため、初戦のザ・バークレイズでは成績もさることながら、ショット、特にアイアンがどこまで復調しているか、そして良い状態であれば、それが2ラウンド以上継続できるかが注目すべきポイントとなります。

少なくともザ・バークレイズの予選ラウンドの2日間でアイアンが安定した状態をキープできるようであれば、プレーオフ最終戦のツアーチャンピオンシップ進出への展望も開けてくるのではないかと予想されます。

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6 Responses to “松山英樹の2014-15シーズンのフェデックスカッププレーオフの展望”

  1. ゆり より:

    おはようございます。

    数字を見て、もう頭の中真っ白に(笑)。
    昨日「全英オープン」予選2日目の録画を見ました。
    がんがん入ってくれたバ-ディラッシュ・・
    組み合わせも良かったのでしょう。

    絶不調と思われてる、松山君・・
    あの時の様にバーディラッシュ・・とまでは行かない
    としても、それに近いものにしてくれたら
    本人もちよっと自信に繋がってくれるでしょうか・・

    上位選手はボギ-がないですよねぇ・・
    願いはトップ5・いやトップ10には入って欲しいです

    最終戦「ツア-チャンピオンシップ」を目指し
    自身の納得出来た形で今季を終え・・
    来季に良い形で繋がっていけたらいいですねぇ。

  2. golf より:

    ゆりさん、おはようございます。
    プロ転向以降は彼のプレーを、それなりにずっと追ってきたと思っているのですが、ここまでアイアンが悪かったのを見たことがないので、今後について予想しにくいところがあり、かなり苦慮しています(苦笑)。
    試合に出続けながら修正するのは難しいような状態だったので、予選落ちをして週末に時間ができたこと、芝やコースが変わることが良い方向に作用することを願っているところです。
    絶好調までもいかなくても、「及第点」というレベルに戻ればパッティングが良いので、それなりに結果を残してくれるのではないかと思っています。
    初日と2日目のアイアンの状態に注目しています。幸いなことに第3戦までの進出は確実なので、試合を追う毎に調子が上がっていき、良い終わり方になることを願っています。

  3. うりぼう より:

    golfさん、詳しい分析をありがとうございます。

    先ほど、ゴルフネットワークのインタビュー動画を見ましたが、落ち着いた表情で、いつものどおり(笑)淡々と話していました。個人的な印象ですが、優勝したいという焦りがありながらも、調子が悪いこと自体を受け入れられているようにも見えました。

    もちろん、初戦からポイントを重ねて確実に最終戦に進んで、来季のメジャーの出場権などを確保してほしいところですが…
    一方で、あまりプレーオフシリーズでの成績にこだわり過ぎず、徐々に調子を取り戻してくれたらいいな、とも思います。プレジデンツ杯もあり、そのあとすぐに新シーズンが始まりますし。

  4. golf より:

    うりぼうさん、コメントありがとうございます。
    ツアーチャンピオンシップに出場してメジャーの出場権などを確定してもらい気持ちもありますが、本来の調子が戻れば世界ランクもメジャーに出れるくらいのところはキープできる実力はありますので、私も同様に焦らずに調子を取り戻していってもらいたいと考えています。
    スランプはどの選手にもあるもので、ここで出てきたのは残念ではありますが、今シーズンは一度もそれがなかったことを考えれば致し方ないかなと思います。
    底力がついてきていますので、焦らずに調子を取り戻していけば、また優勝争いを頻繁にできる状態になると思いますので、期待しながら気長に応援したいと思います。

  5. azu より:

    やっぱりパターが大事そうですね。
    パターのスタッツが上がればおのずと優勝争いに加わるのでは
    ないでしょうか。
    いずれにしても優勝がみたいです。

  6. golf より:

    azuさん、コメントありがとうございます。
    優勝争いということであれば、今シーズン前半のパッティングのスタッツが良くなかった頃でも優勝争いに加わっています。
    そして昨シーズンはパッティングのスタッツが今季以上に悪かったのですが、複数回の優勝争いをしていますし、実際にメモリアルでは優勝しています。
    なのでパッティングが良くなったほうが、さらに優勝争いの回数は増えると思いますが、現状でもショットが復調すれば、十分に優勝争いに加わることができるし、優勝できるのではないかなと個人的には考えています。
    また松山以上にパッティングのスタッツが悪くても、今季のPGAツアーで優勝している選手は1人、2人ではありません。
    一度、そういったスタッツをご覧になってみてはいかがでしょうか。
    松山英樹は全体的にプレーの質が良くなってきていて、2勝目が徐々に近づいてきていると思いますので、楽しみです。

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