松山英樹の最終Rは「76」と崩れて45位に・・・アーノルドパーマー・インビテーショナル2017の全ラウンド結果速報

松山英樹がマスターズ前の最後のストロークプレーとなる可能性が高いアーノルドパーマー・インビテーショナル2017に出場予定です。

出場すれば3年連続3回目となるのですが、初出場の2015年は21位タイ、昨年は6位タイと好成績を残しています。

松山英樹が勝ちたいトーナメントの一つとして名前をあげるアーノルドパーマー・インビテーショナルですが、オーランドの自宅に近いベイヒルクラブ&ロッジで開催されるなど環境的にもアジャストしやすいたい好成績が期待されます。

マスターズに向けてショットとパットともに調子を上向きにすることも重要なポイントのため、例年以上にプレー内容が注目されます。

その松山英樹のアーノルドパーマー・インビテーショナル2017の全ラウンド結果速報です。

スポンサードリンク

松山英樹の全ラウンドのプレーの速報と結果

松山英樹のアーノルドパーマー・インビテーショナル2017のラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。

使用される用語の簡単な解説
過去の大会出場時の成績分析
開幕前の直前最新情報
第1ラウンドのプレー詳細速報:46位T
第2ラウンドのプレー詳細速報:20位T
第3ラウンドのプレー詳細速報:24位T
第4ラウンドのプレー詳細速報:45位T

このページで使用される用語の簡単な解説

このページで使用される用語の簡単な解説です。速報の分析で頻繁に出てきますので、不明なときはご参照ください。

■ 簡単な用語解説

ストロークスゲインド(Strokes Gained):同大会の同一コースの過去のデータをベースに、その選手が平均値よりも優れているか、劣っているかを数値化したもの

ストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE):パー4、パー5のティーショットによって、どれだけ平均的な選手よりスコアを稼ぐことができたかを示す。ティーショットのスコアへの貢献度。

ストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(SG: APPROACH TO THE GREEN):30ヤードを越えるグリーンへのアプローチショットによって、どれだけ平均的な選手よりスコアを稼ぐことができたかを示す。アプローチショットのスコアへの貢献度。

ストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(SG: AROUND THE GREEN):30ヤード以内のグリーンへのアプローチショットによって、どれだけ平均的な選手よりスコアを稼ぐことができたかを示す。ショートゲームのスコアへの貢献度。

ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN):ティーからグリーンまでのショット全体によって、どれだけ平均的な選手よりスコアを稼ぐことができたかを示す。ショット全体のスコアへの貢献度。

ストロークスゲインド・パッティング(SG:PUTTING):グリーン上のパッティングによって、どれだけ平均的な選手よりスコアを稼ぐことができたかを示す。パッティングのスコアへの貢献度。

ストロークスゲインド・トータル(SG:TOTAL):フィールドの平均よりも良いスコアでそのラウンドをプレーできたかを示す。

松山英樹の過去の大会出場時の成績分析

松山英樹の2015年出場時の全4ラウンドのスコアカードとキースタッツは以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Invitational 2015_Matsuyama_ScorecardArnold Palmer Invitational 2015_Matsuyama_Stats

初日はショットが好調でストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が3.841と大きくプラスとなったのですが、パッティングで苦しみストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)が-2.399と足を引っ張りました。

そのため多くあったバーディチャンスを活かしきれず3バーディ・1ボギーの2アンダー、32位タイでのスタートとなりました。

第2ラウンドは1イーグル・1バーディ・1ダブルボギー・1ボギーでスコアを伸ばせず55位タイに後退しました。

第2ラウンドもストロークスゲインド・パッティングが-2.257となるなど引き続きグリーン上で苦戦し、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンが1.224と初日より落ちてしまいスコアを伸ばすには至りませんでした。

第3ラウンドは1イーグル・3バーディ・3ボギーと2つ伸ばして4アンダーとしたものの、全体的にスコアが伸びたため順位は53位タイと浮上しきれませんでした。

その原因となったのはショットの不調でした。ストロークスゲインド・パッティングが0.875とプラスになったのですが、パーオン率が55.56%となるなどショットが不安定で、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンが-0.418となってしまったためです。

最終ラウンドは再びショットが安定しフェアウェイキープ率は92.86%、パーオン率は77.78%とバーディチャンスを量産しました。そのためストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは4.231と大きくプラスとなりました。

しかし、最終日は再びグリーン上で停滞してしまった結果、ビッグスコアには至らず通算8アンダーで21位タイでのフィニッシュとなりました。

初出場のベイヒルではストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が8.878で5位とフィールドのトップクラスでしたが、バミューダ芝のグリーンに苦しみストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)が-4.459で65位と下位に沈んだため優勝争いからは遠い位置でプレーを終えています。

続いて、松山英樹の2016年出場時の全4ラウンドのスコアカードとキースタッツは以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Invitational 2016_Matsuyama_ScorecardArnold Palmer Invitational 2016_Matsuyama_Stats

第1ラウンドは一時は4アンダーまで伸ばしたのですが、上がりホールの18番でフェアウェイからのセカンドショットをグリーン手前の池に打ち込んでダブルボギーを叩いてしまい、2アンダーの27位タイでの発進となりました。

ショットは全体としてみれば良かったのですが、最終ホールでの池ポチャが響きストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは1.570にとどまりました。

パッティングに関してはストロークスゲインド・パッティングが-0.137とマイナスとなりましたが、2015年の時ほどには苦しみませんでした。

第2ラウンドのショットは第1ラウンドと同様の内容だったのですが、池ポチャがなかったことでプラスが大きくなり、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは2.246でした。

さらにストロークスゲインド・パッティングが0.437とプラスとなるなど、ショットとパットともに質が高まったため、第2ラウンドは4バーディ・1ボギーと3ストローク伸ばして5アンダーとして16位タイに浮上して決勝ラウンドに進出しました。

第3ラウンドはフェアウェイキープ率が71.43%、パーオン率が72.22%と全体としてみればショットは悪くなかったのですが、1番パー4でティショットを左に曲げ、そこからのセカンドショットで林に打ち込むという大きなミスがありダブルボギーを叩いてしまいました。

それがこのラウンドのスコアにも響き、4バーディを奪いながらも1つしかスコアを伸ばせず18位タイに後退してしまいました。

ショットは全体として見ればプラスが多かったのですが、出だしの1番ホールで大きなミスがあったためストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは0.987にとどまりました。

パッティングもストロークスゲインド・パッティングも-0.132とマイナスとなるなど、第2ラウンドとは打って変わって不完全燃焼感が残るラウンドでした。

最終ラウンドは順調に6つのバーディを重ねて12アンダーまで伸ばしたのですが、18番パー4でフェアウェイからのセカンドをラフに入れてしまい、1.8メートルのパーパットを決めることができず、11アンダーでのフィニッシュとなりました。

最終ラウンドはストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンが3.609、ストロークスゲインド・パッティングが0.273といずれもプラスとなるなど全体的に安定したプレーとなったことが、トップ10フィニッシュへとつながりました。

4日間全体で見るとストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が8.412で6位ストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)が0.441で38位となりました。

2015年はショットが8.878で5位だったので、2016年は少し落ちたことになるのですが、パッティングが2015年の-4.459の65位から0.441の38位とプラスになった分、最終的な順位も21位タイから6位タイに上昇しています。

松山英樹は、ショットが好調でストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)がフィールドの1位、もしくは2位にランクされるくらいのときは、パッティングが不調でもトップ5、トップ10フィニッシュをすることがあります。

また、ショットが絶好調でなくもフィールドのトップクラスにランクされることが少なくないのですが、その場合はパッティングの出来がフィニッシュ順位を大きく左右することになります。

ベイヒルのバミューダ芝のグリーンを2016年に完全に攻略したとまでは言えないのですが、進歩を感じさせる数字は残しました。

ただ、懸念されるのは現在のパッティングの状態が良くないことです。

現時点での松山英樹のストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)は-0.393でPGAツアー全体の173位と良くありません。

ショットに関してはストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が1.670で7位となっていますので、課題は明白です。

苦手とするポアナ芝のグリーンでのプレーが続いたことは考慮する必要はありますが、それでも「自分のミスが多い」「ストロークが悪い」というパッティングの状態では、高速グリーンのオーガスタナショナルゴルフクラブで良い結果を残すのは簡単ではありません。

そのためアーノルドパーマー・インビテーショナルでは、どこまでパッティングを良い状態にできるかが重要な課題となります。

今年はじめのSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズの時点でパッティングが悪くなっていきそうな兆候があったのですが、残念ながらその流れが続いていますので、このベイヒルで上向きになることを期待したいところです。

松山英樹の開幕直前の最新情報

最初にコースや天候に関する情報です。

It was prior to the 2015 contest when the entire course was regrassed with Celebration Bermuda on the fairways and TifEagle Bermuda on the greens. (Yes, just like last week’s stop at Copperhead.) After the first field capitalized, last year’s doubled down with a scoring average of 71.485. Fairways remained easy to find and scoring set a recorded high (since 2002) of 31.48 percent in birdies or better after hitting greens in regulation, although its GIR percentage of 60.98 was a seven-year low. Still, with scrambling, one-putt percentage and three-putt avoidance all ranking inside the top seven easiest of all courses in 2015-16, Bay Hill remained as enjoyable as ever.

引用元:Power Rankings: Arnold Palmer Invitational

フェアウェイはセレブレーション・バミューダ、グリーンはティフイーグル・バミューダという芝が、2015年から使用されています。

昨年の平均スコアは71.485、フェアウェイキープの難易度は低く、パーオンからバーディ以上のスコアで終わる率は高く31.48%となっています。ただ、パーオン率そのものは60.98%とこの7年間で一番低い数字となったとのことです。

スクランブリング(パーオンできなかったホールで、パーもしくはバーディであがれた割合)、1パット率、3パット回避率などは2015-16シーズンの開催コースの中でトップ7に入る易しいセッティングでした。

グリーンは難しくないため、パーオン率が高ければチャンスになります。またグリーンを外してもリカバリーの難易度は高くないため、積極的にピンを攻めていくことが重要となります。

ロブ・ボルトン氏のThe Comfort Zone: Who’s comfortable at Bay Hill?によると、重要になるのが以下のスタッツです。

  • ディスタンス・オブ・オールドライブ
  • ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン
  • パー5の平均スコア
  • *ゴーイング・フォー・ザ・グリーン – Scoring in Relation to Par

*ゴーイング・フォー・ザ・グリーン:パー4での1オン、パー5での2オンを狙った割合。Scoring in Relation to Parは狙った後にスコアをどれだけ伸ばせたかを示す。

ちなみに松山英樹の2016-17シーズンはディスタンス・オブ・オールドライブが297.1ヤードで11位ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が1.670で6位パー5の平均スコアが4.38で1位ゴーイング・フォー・ザ・グリーンが-46で9位と、このコースで重要になるカテゴリーはいずれもPGAツアートップクラスです。

グリーンはバミューダ芝への対応は必要にはなるものの、1パット率は高く、3パット回避率も高くなるなど、難易度そのものは高くないため、松山英樹にとっては好材料となります。

続いて、ゴルフのデータサイトである15th Clubが提供しているデータです。

ドライバーでティショットを打つことが少ないのですが、パー5で2オンを狙う回数も多く、200ヤードを越えるグリーンへのアプローチショットを打つ割合が高くなっています。

また鍵となるのがフェアウェイとグリーン周りのバンカーとショートゲームとなります。パッティングに関しては重要度が他のコースに比較すれば下がるベイヒルクラブ&ロッジです。

続いて松山英樹の直前情報です。

肌寒い気候の中、アウト9ホールをラウンド。前戦メキシコ選手権で終盤に好転の兆しをのぞかせていたショットは「迷走中です」。フィニッシュを乱して不満をのぞかせる場面が目立ち「良くなったと思った次の日にはガチャガチャになる。どっちなんですかね?」と苦笑交じりに話す。
米国南部に多いグリーンのバミューダ芝は、優勝した昨年12月ヒーロー・ワールドチャレンジ以来。練習ではショートパットを入念に確認し「ストロークが良かったら(芝の種類とかは)別に何も気にならない。良くなるように、練習します」とうなずいた。

引用元:松山「傘マークの服がすごく好きだった」故人に思い

コース攻略に必要な部分は松山英樹の武器となっているカテゴリーのため、調子が戻っていれば、優勝争いができる位置で週末を迎えることができそうです。

松山英樹の予選ラウンドはヘンリク・ステンソン、ジャスティン・ローズとの組み合わせで、第1ラウンドは午前8時11分、日本時間の3月16日午後9時11分に10番ホールから、第2ラウンドは午後12時56分、日本時間の3月18日午前1時56分に1番ホールからスタート予定となっています。

松山英樹のこのグループはFeatured Groupに選ばれたため、第1ラウンド分がPGA TOUR LIVEで生中継される予定となっています。

ROUND1:トリプルボギーが響き1オーバー発進

第1ラウンドの松山英樹のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_R1

初日は3つのバーディを奪ったものの、ボギー1つ、トリプルボギーを1つ叩き、1オーバーでプレーを終えています。

フェアウェイキープ率は71.43% (10/14)と数字は悪くないのですが、ドライバーを使うことが少なく、フェアウェイキープが易しいコースということもあり36位タイとなっています。

課題となったのがアイアンでパーオン率は55.56% (10/18)で55位タイと本来の出来とは遠い数字となっています。

特に痛かったのが17番パー3のトリプルボギーで、211ヤードのだったのですが、ティーショットが156ヤードしか距離が出ず、50ヤード超と大きくショートして池に直接入れてしまいました。

グリーンの手前に大きなバンカーが横たわり、そこに入れてしまうことは珍しくないのですが、かなり大きくショートしてハザードに入れてしまう痛恨のミスでした。

それでもダブルボギーに留めることができていたのですが、90cmのパットを外してしまいトリプルとなってしまいました。

アイアンは特に前半に縦の距離感が合わず、後半になってやや修正されてきたものの精度の高いショットはあまり見られませんでした。

そのため30ヤードを越えるアプローチショットの貢献度を示すストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(SG: APPROACH-THE-GREEN)は-1.494で102位と大きくマイナスになりました。

ティショットに関してはフェアウェイキープ率がそこそこにとどまり、外した4ホール中3ホールがフェアウェイバンカーにつかまっています。

ティショットは安定はしていたものの、大きなアドバンテージとはならずストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は0.343で56位にとどまっています。

今日はスクランブリング(パーオンできなかったホールで、パーもしくはバーディであがれた割合)が71.42%(5/7)だったのですが、どちらかと言えばパッティングで上手くパーセーブしたシーンが多くなりました。

12番では2.8m、14番で1.8m、2番で4.1m、9番で2.7mとショートゲームでは距離を残したのですが、それをパターでねじ込んでパーセーブしています。

そのためショートゲームの貢献度を示すストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(SG: AROUND-THE-GREEN)は0.108で54位と大きくプラスにはなっていません。

パッティングは先に挙げたようなパーパットや出だしの10番で3.4m、4番で5.1mのバーディパットを決めるなど、良いものが目につきました。

そのため本来ならもっと大きくプラスになっても良いのですが、11番で1.4mのパーパット、17番で90cmのダブルボギーパットを外す3パットがあったことが足を引っ張りました。

結果、ストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)は1.746で18位となっています。

ショット全体ではストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が-1.040とマイナスとなっていましたので、それをパッティングが救った初日のラウンドとなりました。

トリプルボギーは池とウォータハザード、ボギーは3パットと、ややもったいない面があった初日でしたが、それ以外は粘り強くプレーして1オーバーにまとめました。

今日は気温が下がって風も途中から強くなった午前組が難しいコンディションとなり、気温が上がった午後組の方がスコアが伸びる展開となりました。

その午後組でも全体的にスコアが伸びるようなコンディションではなかったため、多くの選手がスコアを落とし、ロリー・マキロイ、リッキー・ファウラーが2オーバー、ヘンリク・ステンソンが3オーバーとなっています。

その中ではトリプルボギーがありながらも良く我慢して1オーバーにとどめたと言えます。

明るい材料は3パットがあったものの、パッティングで良いものが多くなっていることです。

後は、パー4のティショットでも使用頻度が高いアイアンの修正ができれば、順位を挙げていくことができそうな初日の内容でした。

ただ、ウォータハザードが随所で絡むため、ちょっとしたミスが大きく響くコースで、予選カットラインまで大きな貯金がありませんので、まずは悪くてもイーブン、できればアンダーパーでプレーして予選通過をしたいところです。

マスターズ前の最後のストロークプレーとなる可能性が高いアーノルド・パーマーインビテーショナルのため、予選落ちは絶対に避けたい状況です。

パッティングでは明るい兆しも見え始めていますので、それをさらに上向きにすることと、アイアンショットの修正を第2ラウンドに期待したいと思います。

ROUND2:ショットが好調もグリーン上では今一歩

第2ラウンドは午後12時56分、日本時間の3月18日午前1時56分に1番ホールからスタートしました。

この日のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_R2

5バーディ・2ボギーで3ストローク伸ばして、通算2アンダーの20位タイで決勝ラウンドに進出しました。

今日はショットが安定し、チャンスを多く作ることができました。

フェアウェイキープ率は85.71% (12/14)、パーオン率は77.78% (14/18)と高い数字となっています。

そして飛距離もドライビングディスタンスが315.4ヤードと距離も出ていて、アプローチショットで作ったバーディチャンスは1番で1m、11番で25cm、12番で1.6m、15番で1.9mと精度の高いショットも多くなりました。

そのためストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は1.890ストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(SG: APPROACH-THE-GREEN)は4.165と非常に大きいプラスとなりました。

その一方でやや不満が残るのがショートゲームでした。

スクランブリング(パーオンできなかったホールで、パーもしくはバーディであがれた割合)は75.00%(3/4)と良い数字です。

しかし、6番パー5ではグリーン周りのバンカーから1打で出すことができず、出した後も2.4mを残し、14番では2.1m、17番では1.8mを残すなどしてしまいました。それでも14番と17番はパターでカバーし、パーセーブしたためスクランブリングは良い数字となりました。

ただ、ショートゲームそのものは今一歩の内容だったため、ストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(SG: AROUND-THE-GREEN)は-0.505とマイナスになりました。

課題のパッティングですが、今日は昨日決まっていたミドルレンジはなかなか決まらず、奪ったバーディは1m、1.6m、25cm、1.6m、1.9mといずれもショットで近い距離につけたものばかりでした。

ミドルレンジがことごとく決まらず、さらに6番で2.4mのパーパットを外しボギー、7番では4.0mから3パットのボギー、一番難易度が低かった16番パー5で17.4mから3パットでパーと、グリーン上でややブレーキがかかってしまいました。

それを反映してストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(SG: AROUND-THE-GREEN)は-2.001と大きくマイナスになってしまいました。

ショートパットを外すことがあっても、3.0mから4.5mくらいで数回パットが決まれば大きくマイナスになることはないのですが、5番3.8m、7番4.0m、8番3.6m、13番3.2m、16番2.9mと全て外してしまったことも響きました。

これだけ多くのバーティチャンスを作ったことを考えると、やや不完全燃焼感が残るラウンドとはなりました。

2日間のキースタッツは以下のとおりとなっています。

R1 R2 Total
ティーショットの貢献度 0.335 1.890 2.225(7位)
アプローチショットの貢献度 -1.477 4.165 2.688(18位)
ショートゲームの貢献度 0.108 -0.505 -0.396(49位)
パッティングの貢献度 1.742 -1.983 -0.241(61位)
ショット全体の貢献度 -1.034 5.551 4.517(13位)
ストロークスゲインド・トータル 0.708 3.568 4.276(20位T)
フェアウェイキープ率 71.43% 85.71% 78.57%(6位T)
ドライビングディスタンス 284.9 315.4 300.2(9位)
サンドセーブ率 100.00% 50.00% 75.00%(18位)
パーオン率 55.56% 77.78% 66.67%(14位T)
パーオン時の平均パット 1.800 1.786 1.792(44位T)

フェアウェイキープ率は78.57% (22/28)で6位タイ、ドライビングディスタンスが300.2ヤードで9位といずれも上位になるなどティショットは好調で、ストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は+2.225で7位となっています。

パーオン率は66.67% (24/36)で14位と第2ラウンドの安定したショットで上昇し、ストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(SG: APPROACH-THE-GREEN)は2.688で18位となっています。

この2つのカテゴリーのプラスがスコアを伸ばせている要因で、足をやや引っ張っているのがショートゲームとパッティングで、ストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーン(SG: AROUND-THE-GREEN)は-0.396で49位、ストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)は-0.241で61位となっています。

第1ラウンドに悪かったショットが良くなったのですが、良かったパッティングが第2ラウンドに悪くなるというややチグハグな予選ラウンドとなってしまいました。

優勝争いをするためには明日の土曜日にビッグスコアを出したい状況なのですが、最近はなかなかないショットとパットが噛み合ったプレーがそのためには必要です。

ショットで多くチャンスをつくる松山英樹らしさは出た第2ラウンドとなりましたので、一進一退が続くパッティングをもう一歩上昇気流にのせてくれることを期待しています。

第3ラウンドの松山英樹はボーン・テイラーとの組み合わせで、現地の午後12時5分、日本時間では3月19日の午前1時5分に1番ホールからスタート予定となっています。

ROUND3:再びパットで苦しみスコアを伸ばせず

第3ラウンドの松山英樹のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_R3

今日は3バーディ・3ボギーとスコアを伸ばすことができず2アンダーのままで25位タイでホールアウトし、最終的には24位タイとなりました。

昨日好調だったショットですが、ティショットはフェアウェイキープ率は71.43% (10/14)で、加えてファーストカットも1回ありましたので、10番を除けば安定していました。

しかし、チャンスを量産したアイアンは縦の距離感が合わないことが多く、パーオン率は第2ラウンドの77.78% (14/18)から61.11% (11/18)に落ちました。

また4つあるパー5では2オンが1回もなく、30ヤードを越えるアプローチショットで3メートル以内につけたバーティチャンスは11番の2.2m、15番の2.7mにとどまりました。

そのためストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーンは-0.506とマイナスになっています。

ショートゲームに関しては、楽に決めれる距離に寄せることはなかなかできなかったものの、グリーン周りは多くの選手が苦労していることもあり、ストロークスゲインド・アラウンド・ザ・グリーンは0.346とややプラスになりました。

アイアンの精度はイマイチだったのですが、ショット全体で見ればストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは1.267
とフィールドの平均を上回りプラス
になっています。

ショットの調子自体は良くなかったのですが、それでもプラスになっています。ショットが本来の状態でなくても、フィールドの平均を上回ってプラスになることが多いことは松山英樹の最大の強みです。

その一方で最大の課題となっているパッティングに関しては、3番で3.5m、6番で4mのバーディパットを入れるなど、良いものもあったのですが、それ以上に2.4m以下のパットを外すことが多く足を引っ張りました。

4番パー5では1.9mのバーディパット、7番では2.1mのパーパット、8番で1.9mのパーパット、17番で2.1mのパーパットを外し、15番では2.7mのバーディパットも決めることができませんでした。

比較的グリーンが易しいベイヒルのため、この距離のパットを多く外すと、良いパットがあっても大きくマイナスになってしまいます。

そのためストロークスゲインド・パッティングは-1.434と第2ラウンドの-1.983に続いてマイナスとなり、グリーン上のパフォーマンスがスコアを伸ばせない大きな原因となりました。

3日間トータルでのスタッツは以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_R3_Stats

3日間トータルで見ても、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンが+5.784でフィールド全体の13位に位置しているのですが、ストロークスゲインド・パッティングは-1.675で62位と下位に沈み、足を引っ張っています。

ストロークスゲインドのスタッツのショットとパットのスタッツがこのようなバランスとなると、WGC-メキシコチャンピオンシップと同様にトップ25前後の成績しか残すことができません。

パッティングは初日に良くなりそうな気配があり、第2ラウンド、第3ラウンドでも良いパットもあるのですが、全体としてみれば悪い状態を抜け出すことができていません。

本人としてはパッティングのストロークなど悪くないようで、「どうしようもないようなミスはなかったものの入らなかった」とホールアウト後に話し、さらに「自信が持てていないので決まらないのかな」とも漏らすようにも話してもいました。

昨年のツアーチャンピオンシップからヒーローワールドチャレンジの第3ラウンドまではパッティングが良かったのですが、最終ラウンドは、それまで決めることができていたパットを外すようになり、下降線に入り始める気配がありました。

年明けすぐのSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズも、勝負どころでパットを決めれず、最終ラウンドにストロークスゲインド・パッティングが-2.015と大きくマイナスとなるなど、ジャスティン・トーマスに優勝を譲る原因となり、さらに懸念が増しました。

続くソニーオープン・イン・ハワイでは苦手コースということもありましたが、4ラウンド中3ラウンドでストロークスゲインドパッティングがマイナスで、しかもそのプラスも0.020にとどまるなど全体的に悪く、フィールドの67位に沈みました。

ウェイストマネジメント・フェニックスオープンでは最終日に体調を崩してしまったことの影響はありましたが、決勝ラウンドのストロークスゲインド・パッティングは-1.095、-0.895と2日間連続でマイナスとなるなど、優勝という結果の影に隠れはしましたが、グリーン上は今一歩でした。

このようなパッティングが下降線に入っていることを感じさせるものがスタッツに現れていたため、早い段階で良い状態に戻ることを願っていたのですが、そうはできずに悪い状態にハマってしまい、苦闘が続いています。

現状のようなパッティングが続けば、世界ランクトップ5、トップ10を維持するのは難しくなりますし、近づくマスターズに向けても良い仕上がりであるとは言えず不安や懸念が残ってしまいます。

明日の最終ラウンドはマスターズ前最後のストロークプレーとなりますので、良いパッティングをして浮上のキッカケをつかみ、自信をもってマスターズを迎えられるようになることを願っています。

最終ラウンドはルーク・リストとの組み合わせで現地の午前11時15分、日本時間の3月20日の午前0時15分に1番ホールからスタート予定となっています。

ROUND4:1バーディ・5ボギーと崩れて45位タイに後退

スポンサードリンク

最終ラウンドの松山英樹のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。

Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_R4

今日は1バーディ・5ボギーとスコアを落として、通算2オーバーの45位タイに後退してプレーを終えています。

今日は15番までボギーだけが積み重なる重い展開で、ようやく16番でバーディを奪ったものの、直後の17番でボギーを叩くというストレスが溜まるラウンドとなりました。

風が強まったことの影響はあるのですが、それでもフェアウェイキープ率42.86% (6/14)、パーオン率50.00% (9/18)は厳しい数字でピンチの連続となりました。

グリーンを外した際にバンカーにつかまることが6回と多かったのですが、サンドセーブ率は33.33% (2/6)と4つのボギーにつながるなど、アプローチショット、ショートゲームともに精彩を欠きました。

ただ、それ以上に悪かったのはパッティングでした。

2番で3.5mと11番で2.7mのパーパット、16番で2.8mのバーディパットを決めはしたのですが、それ以上に決めたい距離のパットを外してしまいました。

1番で1.8mのパーパット、12番で2.6mのパーパット、15番で1.7mのパーパット、17番で1.7mのパーパットを決めることができていません。

どちらかと言えばグリーン周りのショートゲームが難しいセッティングで、逆にグリーンが極端に難しいコースではないため、3パットもPGAツアーの平均を大きく下回るベイヒルクラブ・ロッジです。

しかし、今日も3パットを2回やってしまっていますので、大きなマイナスとなっています。

スコアへの貢献度を示すストロークスゲインド(Stroked Gained)の最終ラウンドのスタッツは以下のとおりとなっています。

  • オフ・ザ・ティー(ティーショットの貢献度)0.123
  • アプローチ・ザ・グリーン(アプローチショットの貢献度)-1.606
  • アラウンド・ザ・グリーン(ショートゲームの貢献度)0.245
  • ティー・トゥ・グリーン(ショット全体の貢献度)-1.230
  • パッティング(パットの貢献度)-1.633

ティショットはフェアウェイキープ率は低かったものの、曲げる幅は小さいこともありストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は0.123と、やや平均を上回る数字となっています。

また本人が不満を口にしているショートゲームに関しては、0.245とやや平均を上回る数字となっています。良い状態とまでは言えないのですが、ベイヒルはグリーン周りが難しいことの影響が大きく、酷い内容だったというわけではありません。

一方、スコアを落とす原因となったのはアイアンとパターで、フェアウェイからグリーンを狙えた6ホール中2ホールでしかパーオンできず、パー3の4ホールでは3ホールでパーオンしたもののピンに絡むようなショットはなく、7番の9.5mが一番短いバーディチャンスでした。

縦の距離感がなかなか合わずチャンスにつけることができなかったため、ストロークスゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(SG: APPROACH-THE-GREEN)は-1.606と大きくマイナスとなりました。

このアプローチショットのマイナスが非常に大きく、ティショットとショートゲームのプラスを完全に打ち消してしまい、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)は-1.230とマイナスになってしまいました。

課題のパッティングは3パットを2回したり、2.0m以内のパットを多く外したりしため、ストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)は3日間連続でマイナスとなる-1.633となっています。

4日間のキースタッツは以下の表のとおりとなっています。

*SG:ストロークスゲインド(フィールドの平均に対する優劣を示す)
Arnold Palmer Inv 2017_Matsuyama_Stats

パッティングに関しては3パットが初日から6回もあるなど4日間トータルでオーバーパーに終わる大きな原因となっているのですが、それを反映してストロークスゲインド・パッティング(SG: PUTTING)はトータルでは-3.307で72選手中67位と下位に沈んでいます。

ショットも最終日に乱れたこともあり、フェアウェイキープ率は67.86%で33位タイ、パーオン率は61.11%で31位タイ、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG: TEE TO GREEN)が4.454とプラスにはなったものの19位にとどまりましたので、パッティングの悪さをカバーすることはできませんでした。

松山英樹のホールアウト後のコメント集です。

「最後の方は結構気持ちが切れていた部分もある」
「2日目だけ良いプレーができた。あとは今日も含めて全然よくない。特に今日は余計分からなくなった。来週もあるけれど、ちょっとしっかり考えないと、次もないかなという感じ」
「良くなるように頑張っていたけど、いっこうに良くならない。どうしたらいいのかなっていう感じはある」「でも、何かちょっとしたきっかけで2日目みたいに良くなることもあるかもしれないし、練習をしていきたい」

引用元:ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

マスターズ前最後のストロークプレーになるという現状では、良い内容でプレーして、できれば良いスコアで終えたいところでした。

しかし、残念ながら最終ラウンドにショットは一番悪い状態となり、パッティングは浮上のキッカケをつかむことができたとは言い難いままで終わってしまいました。

またマスターズで重要になるパー5も、アーノルド・パーマーインビテーショナルの決勝ラウンドでは計8ホールで1アンダーに終わっています。コースは違いますが、パー5を攻略しきれなかったのも気になるところではあります。

どちらかと言えば連戦をしたほうがショットもパットも上向きになることが多いのですが、シェル・ヒューストンオープンは出場しない方向性のようなので、WGC-デルデクノロジーズマッチプレーでの修正に最後の期待をかけることになることになりそうです。

オーガスタナショナルゴルフクラブは松山英樹にとって相性の良いコースではありますが、過去に予選落ちを味わったこともあります。

ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンのTPCスコッツデールのように、トップ5フィニッシュしかないというような抜群の相性でもありませんので、コースとの相性による好成績や調子の向上を頼みとするのは、リスクが高すぎます。

そもそも万全で挑んでも簡単ではない四大メジャートーナメントに、悪い状態で挑戦して結果が出るほど甘くもありません。残された時間は少ないため絶好調にもっていくのは難しいにしても、上り調子には最低でもする必要があります。

体調面も含めて、こういう状態や流れになっていく原因があったのですが、その流れを食い止めたり、原因を解決することができずに、はまり込んでしまいましたので、ここまで来てしまうと、兎にも角にもショットとパットを立て直すことに集中するしかありません。

マッチプレーで調子が上向かないようであればマスターズで良い結果を残すのが難しいので、体調が問題なければシェル・ヒューストンオープンの出場を検討してもらいたい状況です。ですが、健康面でも万全なのかどうか懸念されるところが見受けられるので、それも微妙ではあります。

マッチプレーは水曜日から開幕するため、練習できる時間はより少なくなりますが、ショットとパットともに何とかして浮上のキッカケをつかんでくれることを期待しています。

スポンサードリンク

よく読まれています

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ