松山英樹は「ポテンシャル」を「現実」にした!米ゴルフ誌 Golf Worldが”本物”と評価

松山英樹の世界ゴルフ選手権初制覇は、世界の各ツアーによるトーナメントという大舞台であること、さらに世界ランクトップ10のうち8名が出場したエリートフィールドでの圧勝ということもあり大きなインパクトがありました。

WGC-HSBCチャンピオンズの優勝はPGAツアーだけでなく、ユーロピアンツアーでの優勝としてもカウントされるため、かなり多くの世界メディアでその優勝が報じられています。

ドイツ語、スペイン語、中国語、様々な言語で報じられているのですが、残念ながら私が紹介できるのは英語の記事だけです。

それでも数がそれなりにありますので、数回にわけて紹介していきたいと思います。

今回は「松山英樹のWGC-HSBCチャンピオンズ2016制覇に対する海外メディアの反応のPart2」です。

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松山英樹は将来を嘱望される選手が飲み込まれる大きな溝を越えた

Golf Worldが2016年10月31日の“Runaway For Matsuyama in Shanghai”で以下のように松山英樹を評価しています。

The gulf between possessing promise and fulfilling it is the ultimate forced carry that swallows up countless “can’t-miss” talents, but Japan’s Hideki Matsuyama unequivocally proved he has crossed safely with his emphatic victory Sunday in the WGC-HSBC Champions in Shanghai, China. A closing six-under-par 66 at Sheshan International yielded a seven-stroke victory, the third-largest winning margin in WGC history, and the third PGA Tour title of Matsuyama’s young career.

『「将来性がある」と「その将来性を実現する」の間にある”最大のキャリーで越えなければならない”溝は、数え切れないほど多くの「見逃すことの出来ない有望選手」を飲み込んできた。しかし、日本の松山英樹は中国の上海で行われたWGC-HSBCチャンピオンズでの強烈な勝利により、安全に乗り越えたことを証明した。シェシャンインターナショナルでの最終日に66の6アンダーでまわりWGCの歴史において3番目の大差となる7ストローク差で優勝した。そしてその勝利は松山英樹の若いキャリアでの3つ目のPGAツアータイトル獲得となった。』

“Winning today I feel has got me closer to being able to compete a lot better in the major tournaments. So my next goal is, of course, to win a major, and I’m going to do all that I can to prepare well for that.” That’s the next big leap, and don’t be surprised if he doesn’t clear that chasm someday soon, too.

松山英樹がメジャーで優勝を争える自信ができたこと、そして次のゴールがメジャー制覇であると話したことを伝えた上で、『それが次の大きな飛び越えるべき場所で、その深い裂け目を、すぐに越えれなくても驚いてはいけない」と記事を結んでいます。

この記事では松山英樹がメジャー制覇という壁を越えれないと言っているわけではなく、WGCを勝ったからと言って簡単に越えれる壁でもないし、一般的に時間がかかるものだということを伝えています。

ヘンリック・ステンソンは長らく世界のトップ10を維持しているプレイヤーですが、メジャー初制覇は40歳でした。

ダスティン・ジョンソンも同様に長く世界ランクトップ10を維持しているプレイヤーですが、32歳を目前にしての制覇でした。

つまり勝てるだけの実力があったり、勝てるポテンシャルがあったりしても、実際にメジャー制覇ができないままキャリアを終える選手は多いので、ここに大きな壁があるのだとシビアにこの記事を書いたGolf WorldのDave Shedloskiは指摘しているに過ぎません。

ただ、それでも松山英樹が「世界のトッププレイヤーになれる素材」「世界のエリートプレイヤーになれるポテンシャルがある選手」という『可能性の段階』を越えて、そのクラスに実際に入ったことをDave Shedloskiは認めています。

若い頃に将来を嘱望されながら期待されたとおりには活躍できなかったという選手をゴルフに限らず、様々なスポーツで目にしてきました。

松山英樹が素晴らしいのはザ・メモリアル・トーナメントで優勝した際にジャック・ニクラスやニック・ファルドから称賛された内容を実際に実現しつつあることです。

ニック・ファルドは松山英樹のことを『将来のメガスター(future megastar)』と評しました。

そしてジャック・ニクラスは以下の様に松山英樹を評しました。

“I just think you’ve just seen the start of what’s going to be truly one of your world’s great players over the next 10 to 15 years,” tournament host Jack Nicklaus said.

引用元:PGA Tour Daily Wrap-up: the Memorial Tournament, Final Round

“I think we have a great winner. This young man’s going to win a lot of golf tournaments,”

引用元:アメリカゴルフダイジェスト

「次の10年から15年にわたって、真に世界の偉大なプレーヤーの1人となるであろう選手の”はじまり”を、あなたたちは目撃したことになると思う。」「私達は素晴らしい勝者を得た。この若いプレーヤーは多くのトーナメントを勝つだろう」と長く世界で活躍することを予想しました。

ジャック・ニクラスはスピース、マキロイ、デイがビッグ3と呼ばれだした時には、まだ時期尚早とたしなめましたが、その3人は2016年はメジャータイトルを獲得できず、現在”ビッグ3″は使われなくなりました。

ニクラスの周囲の騒ぎに惑わされず、本質を見抜く眼力には感服するばかりです。

そのニクラスが松山英樹を認めているからと言って、将来が100%約束されたわけではありません。

その評価されたポテンシャルを実現できるかどうかは本人にかかっているからです。

松山英樹は優勝争いに絡むことはあったもののPGAツアー2勝目を上げることができず、そのポテンシャルへの評価が過大なのではないかとの声がアメリカのゴルフファンからも上がりはじめていました。

しかし、松山英樹は60万人以上が訪れた完全アウェーのウェイストマネジメント・フェニックスオープンで飛ぶ鳥を落とす勢いでビッグ4と言われていたリッキー・ファウラーをねじ伏せて優勝し、一つの壁であるPGAツアー2勝目を挙げました。

松山英樹が2月に優勝した時点で、ビッグ5に加えるべきかの議論がアメリカメディアでなされていましたが、そうなるポテンシャルはあるが、まだリッキー・ファウラーのプレイヤーズのようなビッグトーナメントでの優勝がないという見解があり、まだ時期尚早という結論が大勢でした。

しかし、PGAツアー2勝目から8ヶ月後には世界ゴルフ選手権というエリートフィールドで、メジャータイトルとフェデックスカップ(FedExCup)年間王者を両方獲得しているヘンリック・ステンソンとロリー・マキロイらに7打差をつけて圧勝しました。

ポテンシャルはあるが、まだ実際の結果がないと言われる内容をことごとく実現してきたのが松山英樹です。

「ポテンシャルがある」という評価を想像や空想のもので終わらせるのではなく、現実のものにし続けてきています。

着実でありながら、なおかつ急速にポテンシャルを現実のものにする松山英樹のこれまでを見ると、メジャー制覇も現実のものにしてくれると期待せざるをえません。

松山英樹の欧米を含む海外メディアの評価は以下のページに全てまとめてあります。

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