松山英樹が海外メディアから大きな注目を集める!「タイガーを思い出させる勝ち方だった」

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松山英樹が出場5試合で優勝4回、しかも中国での世界ゴルフ選手権、日本ツアー、そしてバハマでのタイガー・ウッズの招待トーナメントとエリートフィールドを含む3連勝を飾って2016年を締めくくりました。

2014年末にジョーダン・スピースが、ロリー・マキロイとアダム・スコットが揃ったオーストラリアンオープンで優勝し、その直後のヒーローワールドチャレンジでも優勝し、翌年のマスターズと全米オープンの連勝につなげました。

松山英樹の2016年10月以降の成績はそれを上回る素晴らしいもので、当然のことながら海外メディアから大きな注目を浴びています。

その松山英樹についてESPNのシニアライターであるジェイソン・ソベル(Jason Sobel)氏が記事にして伝えています。

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松山英樹の優勝はタイガー・ウッズを思い起こさせる

ジェイソン・ソベル(Jason Sobel)氏が“Matsuyama drawing attention for Tiger-like winning streak”というタイトルの記事で、松山英樹が「タイガー・ウッズのような成績で注目を集めている」と伝えています。

以下はその記事からの引用しています。

Comparisons to legends are rarely fair, and comparisons to a legend that dominated this week’s news cycle and handed over the trophy as tournament host are even less so.
And yet, there was Hideki Matsuyama, just minutes removed from winning the Hero World Challenge for his fourth worldwide title in his past five starts, trying to deflect any comparison to the winning ways Tiger Woods once brought to the game.
“I’m not even close to being mentioned in the same sentence as Tiger,” he acknowledged through an interpreter, “but I am working hard and hopefully, little by little, I’ll get better and better.”

【管理人訳】

レジェンドとの比較が公平なものになるのは稀だ。そして今週のニュースメディアを独占し、トーナメントホストとしてトロフィーを渡したレジェンドとの比較は、さらに公平さを欠くものになる。
ヒーローワールドチャレンジを制してワールドワイドで出場した5試合中4試合で優勝したことになった松山英樹は、試合後にタイガー・ウッズとの比較を避けようとしていた。
こんなに勝ってもタイガーにはなれないですし、少しでも多くの試合で勝てるように一生懸命やっている成果がこうやって少しずつ結果に表れているのかなと思います。

この文章から海外メディアの質問で、タイガー・ウッズと比較する、タイガー・ウッズと並べたような質問が松山英樹に飛んだことがわかります。

ゴルフは実力どおりの結果が出にくいスポーツの一つで、タイガー・ウッズでさえも勝率が5割を越えているわけではありません。

5戦4勝、しかもその優勝できなかったトーナメントは単独2位という、とんでもない成績は、これまでタイガー・ウッズくらいしか残してないような結果のため、どうしてもタイガーと比較するような質問が海外メディアからあったようです。

ですが、松山英樹は冷静にかつ謙虚に「まだまだそんなレベルにはない」と受け流しています。

この記事を書いているソベル氏は冷静な人物なため、タイガー・ウッズと松山英樹を比較スべきではないとして、以下のように述べています。

Let’s not lose the plot here: Matsuyama isn’t the next Woods, won’t be the next Woods and shouldn’t be held to the standard of serving as the next Woods. That goes not only for him, but each of the game’s elite 20-something players — from Rory McIlroy to Jordan Spieth to Jason Day.
It’s noteworthy, though, that Matsuyama has joined those players and others on the list of guys who can at least put on a pretty strong Tiger impersonation on any given week.

【管理人訳】

話の筋を失わないようにしよう。マツヤマは次のタイガー・ウッズでもないし、次のタイガー・ウッズになるわけでもない。そして次のタイガー・ウッズとしてのスタンダードを持つべきでもない。それは彼にだけではなくゴルフ界のエリートであるロリー・マキロイ、ジョーダン・スピース、ジェイソン・デイといった選手たちもそうだ。
それでも特筆すべきことは、マツヤマは毎週の強いタイガー・ウッズのような役割を果たすプレイヤーのリストに名を連ねることになった。

ソベル氏はデイ、マキロイ、スピースの3人を”ビッグ3″として騒ぎ立てたことを愚かなことだったと自省の念を込めて記事にしていましたが、その反省を活かして松山英樹、デイ、マキロイ、スピースの誰一人にも”タイガー・ウッズのようになることを期待すべきではない”と述べています。

それでもタイガー・ウッズのように出場する試合では優勝候補の筆頭格として、注目を集めて、多くの選手から挑戦を受ける立場にはなったと、高く松山英樹を評価しています。

その後、大差をつけて最終日を迎えるということは「タイガーを思い起こさせる」とは述べたものの、タイガーのようには締めくくれなかったことを指摘し、マツヤマはそういうタイプのプレイヤーではないし、他のどのプレイヤーもそうだと述べて、ここでも比較すべきではないと牽制しています。

その上で、現状で「松山英樹は勝ち方を覚えていっていいるようだ」と評価しています。

Already a three-time PGA Tour champion at age 24, including last month’s WGC-HSBC Champions tournament — Matsuyama is learning to win right before our eyes.
It undoubtedly has something to do with an increased comfort level while playing on the U.S.-based circuit.

『すでに先月のWGC-HSBCチャンピオンズを含むPGAツアー3勝をあげている24歳の松山英樹は、私たちの目の前で勝ち方を学んでいっている。それはアメリカをベースとしたツアーでプレーすることを、より心地よく感じるようになっていることと、間違いなく関係しているだろう。』

PGAツアーでの優勝はメモリアルトーナメントとウェイストマネジメント・フェニックスオープンはともに追いついてプレーオフに持ち込んでの逆転優勝でした。

そしてWGC-HSBCチャンピオンズでは大差をつけて突き放しての優勝、三井住友VISA太平洋マスターズでは初日から首位を守るwire-to-wireでの優勝。

このヒーローワールドチャレンジでは大差をつけて最終日を迎えながらも、追撃されて苦しみながら最後は振り切って優勝と、多くの勝ちパターンを経験していっています。

逆転、逃げ切りといった様々なパターンで勝てるようになると勝率はぐっと上がってきますので、これもメジャー制覇への良い経験となっています。

そして最後にジェイソン・ソベル氏はプレー内容だけでなく、インタビューなどにもエリートプレイヤーらしさが出てきたと評しています。

As one Japanese reporter said during his Memorial Tournament victory two years ago, “He doesn’t speak much English, but he doesn’t speak much Japanese, either.”
There has been a learning curve in living in that spotlight.
“When I first turned pro and came to the PGA Tour, the Japanese media would ask me questions after every round, whether I played good or bad,” he said. “At first, it was difficult for me and I felt a lot of pressure, but then I learned that talking with the media is just part of my job as a professional golfer. Once I realized that, it became easier and I didn’t feel that pressure.”
His responses to questions about himself and the state of his game are much like those of any other elite-level golfer these days. He doesn’t allow much, but says all the right things.

【管理人訳】

2年前のメモリアル・トーナメントで優勝した時に、ある日本人レポーターが、「彼は英語をほとんど喋らないが、日本語でもそうだ」と話した。その点においても彼の学習カーブが描かれている。
「プロになって最初の頃は、いい時も悪い時も、特に悪い時にインタビューを受けると、すごく嫌でした。だけどしっかりと受け答えしなくちゃいけないんだなと。それをしなければいけないと思い始めてからは、プレッシャーという意味ではすごく楽になりました。」
彼自身のことやプレーの状態に対する質問への答えも、最近のエリートレベルのプレイヤーのようになっている。多くのことを明かそうとはしないが、全て正しいことを話している。

この後、「日本で最も偉大なゴルファーになったのではないか?」との質問に対して、「そこは何も自分が一番だとは思いません。過去にジャンボさんもそうですし、中島さんも青木さんもいますし、丸山さんもいます。色んな選手がいる中で、色んな人のプレーをみて、僕はもちろんこっちのPGAの選手も見ながらマネしながら、今のゴルフができていると思うので、一概に自分が一番とは思わないです。」と話したことをソベル氏は伝えています。

ジェイソン・ソベル氏自体は”On perhaps already being the greatest golfer from Japan”(もうすでに日本の最も偉大なゴルファーではないかと)と松山英樹を評していますが、それにも関わらず上記のように述べているので、彼の謙虚さと先人への敬意を払う姿勢を評価しているようです。

こういったインタビューの受け答えも良くなっているとソベル氏は述べています。

そしてソベル氏は記事の最後を以下のように締めくくっています。

On trying to win his first major championship: “Starting next week, all my focus and preparation will be for the Masters. Hopefully, along the way I can play well on the PGA Tour, but the Masters is my next goal.”
Matsuyama told a little story after his Sunday win, too. The first time he ever watched Woods was that 1997 Masters victory. He was 5 years old then, and he videotaped the broadcast so he could watch it over and over.
He’s certainly not the next Tiger Woods. Nobody is. But the way Matsuyama has been winning — and the way he won this tournament on Sunday — certainly served as a reminder of the guy who handed him the trophy.

【管理人訳】

自身初のメジャー制覇への挑戦についての質問に対して「来週から始める。自分のすべてのフォーカスと準備はマスターズに向けてのものになる。そこに至るまでにPGAツアーで良いプレーをしたいと思っているが、マスターズ制覇が次の自分のゴールだ」
松山英樹は日曜日の優勝の後、幼少期のころについて少し話した。彼がタイガー・ウッズを最初に見たのは1997年のマスターズ優勝のときで、5歳の時だった。そしてその録画されたビデオを何回も何回も繰り返し見た、と話した。
彼はもちろん次のタイガー・ウッズではない。それは誰でもがそうだ。しかし、松山英樹のここ最近の勝ち方、この日曜日の勝利の仕方は、間違いなく彼にトロフィーを渡した男を思い出させるものだった。

ソベル氏は、松山英樹や他のどの選手をも「次のタイガー・ウッズ」と呼ぶことには反対しているものの、松山英樹のここ最近の成績やヒーローワールドチャレンジでの優勝は、タイガー・ウッズを思い出さずにはいられないものだったことは認めています。

小さい頃に繰り返し繰り返し見るほどに憧れたタイガー・ウッズが、引退の危機から復帰したトーナメントで、大会ホストであるタイガーからトロフィーを受け取るという、映画のワンシーンのような光景を目にすることになったヒーローワールドチャレンジ2016でした。

紛れもなく世界のエリートプレイヤーのグループ入りを果たし、”世界のヒデキマツヤマ”を確固とした10月からの2ヶ月あまりでした。

2017年はこれまでとは比較にならないほど注目を集めるようになり、ティーアップするたびに優勝を期待され、さらにはメジャー制覇を果たすかどうかに注目が集まることになります。

さらなる飛躍が期待される松山英樹の2017年が待ち遠しいのは、私だけではないのではないでしょうか。

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