ジェイソン・デイが全米プロゴルフ選手権2015の優勝記者会見で松山英樹をライバルの一人として名前を上げる

ジェイソン・デイが念願のメジャー初制覇を果たした一方で、松山英樹は37位タイと不本意な成績で全米プロゴルフ選手権2015を終えることになりました。

優勝を果たしたジェイソン・デイが優勝記者会見での質問に応じる形で、これからのゴルフシーンのライバルの一人として松山英樹をの名前を上げています。

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ライバルの一人として松山英樹の名前を上げたジェイソン・デイ

記者会見の冒頭でJOHN DEVERとやりとりをした後、メディアから質問を受けつける中で以下のようなやりとりがありました。

Q. You and Rory and Jordan have now won five of the last six Majors. You are the old man in that group. How do you see the next five to ten years playing out?

JASON DAY: As long as I am healthy, I feel like I’m going to be there a long time. I still want to accomplish that No. 1 goal of mine, which is to be the best player in the world. I’m still motivated and still very hungry for that, even after this win. Stuff like this is just the icing on the top of the cake, when you work so hard and being able to achieve something like this.

But I think golf is in a very healthy stage now. I mean, I felt like a few years ago, it was kind of three to five years ago, it was kind of struggling a little bit with the identity of who was really going to be that No. 1 player in the world, who was going to be the next best thing, and kind of Rory came out and was really dominating. But there was no one really kind of challenging him for that role.

For young guys like myself and Jordan and Rickie Fowler and Hideki Matsuyama, a lot of those guys are starting to play better golf and starting to challenge. So that’s what I’m looking forward to the future is the shear competition of being able to fight against these guys each week and have that competition and fight against them. It’s going to be a lot of fun over the next five to ten years.

引用元:ASAP.com PGA CHAMPIONSHIP – Jason Day – August 16, 2015

以下は管理人による翻訳です。


質問者:あなたとローリー・マキロイ、ジョーダン・スピースの3人で直近の6つのメジャーのうち5つを勝ったことになります。あなたはその中で一番の年長となります。次の5年から10年の展開はどのようになると考えていますか?

ジェイソン・デイ:健康であることができれば、長い期間にわたって、その競争の中にいることができると私は感じています。まだ世界でベストのプレイヤーでありたいという私自身の1番のゴールを達成したいと思っています。この勝利の後でも、私は高いモーチベーションを持っていて、その目標に対してハングリーな状態です。このような勝利は、ハードなトレーニングをして、そのような目標を達成した時に、更に喜びを増すものにすぎません。

しかし、私は現在のゴルフシーンが健全なステージにあると考えています。つまり、私は2-3年前、ことによると3-5年前くらいに、誰が世界のNO.1プレイヤーになるのだろうか、誰がその2番手になるのだろうかという苦悶があったように感じましたが、ローリー(・マキロイ)が現れ、圧倒的な存在になりました。しかし、誰もマキロイにチャレンジするような役割を担うプレイヤーがいませんでした。

ジョーダン(・スピース)、リッキー・ファウラー、松山英樹や私のような若い選手、それらの選手がより良いプレーをし始めて、チャレンジし始めています。私が将来的に楽しみにしているのは、彼らのようなプレイヤーが毎週競い合うことであり、私がそれらの選手と競争し戦うことです。これからの5年から10年はとても楽しいものになると思います。


今回のテレビ中継でTBSがかき集めたような日本のメディアによる質問ではないと考えられる受け答えですし、しかも記者が直接、松山について質問しているわけではありませんが、自発的にジェイソン・デイがライバルの一人として名前を挙げています。

今回は残念な結果になりましたが、松山英樹の実力がかなり高いレベルで世界のトッププレイヤーにも認められていることの証だと言えるジェイソン・デイのコメントではないでしょうか。

世界のトップ100がこぞって出場する強いフィールドのため、トップランカーでも予選落ちすることがある中で予選通過し、37位タイとなっていることは、悲観するような成績ではないものの、期待値が高い分だけ、落胆の色合いがどうしても強くなってしまいます。

ただ、こういった停滞のように感じる時期は、ほとんどの一流プレイヤーが通過するものでもあります。

ジェイソン・デイは27歳ですが、2006年にプロ転向していますので、そのプロキャリアは10年に達しようとしています。そしてPGAツアーでは2008年に参戦し、初優勝したのが2010年5月のHPバイロン・ネルソンチャンピオンシップと時間を要しています。

さらにPGAツアー2勝目は、2014年2月のWGC-マッチプレーまで3年9ヶ月を要しました。しかし、2015年はファーマーズインシュランスオープン、RBCカナディアンオープン、そして全米プロゴルフ選手権と3勝を挙げ、一気に大ブレイクしています。

またメジャー初制覇もメジャーでの出場回数20回(トップ10が9回)を経た21回目にようやく制覇と、こちらも多くの時間を要しています。

現在は、壁に当たっている状況ではある松山英樹ですが、成長できなかったがゆえの壁ではなく、この1年で急速に成長したがゆえの大きな壁でもあります。

メンタルと技術が卓越した世界のトッププレイヤーの中で、まだ足りないところがあるというだけであって、今季の成績を見れば、彼がゴルフプレイヤーとして一流の技術とメンタルを持っていることに疑いの余地はありません。

まだ23歳で、プロ転向3年目、PGAツアー本格参戦2年目の松山英樹で、しかも日本で経験したことのないような気候、コース、芝と苦闘している真っ最中です。この壁を乗り越えた時には、大きなブレイクが待っていますので、諦めることなく、そして焦りすぎることなく、歩み続けてくれることを願っています。

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13 Responses to “ジェイソン・デイが全米プロゴルフ選手権2015の優勝記者会見で松山英樹をライバルの一人として名前を上げる”

  1. みち より:

    golfさん、情報ありがとうございますm(_ _)m

    久しぶりなのでこちらにもコメントさせていただきました。

    いつの間にか、世界のトッププレイヤーの仲間入りをしてるのが分かる記事で、嬉しさもひとしおです。

    私たち現代人は早急に結果を求めてしまいますが、松山pの戦っている舞台はまぐれで勝てる場所ではありませんものね。
    経験を積み努力を重ねた先に、彼が飛躍する日が訪れるのを待ちたいと思います。

    ただの感想ですから返信は不要です。

  2. 希望 より:

    golfさんの書いていらっしゃる事すべて同感です。松山Pに自分を見失わないで欲しいと思います。マキロイが以前松山に対してのコメントを求められた時に「彼はもっと色々な経験が必要だ」と語っていました。マキロイ自身スランプを経験した時期がありますのでゴルフの怖さも知っているからの意見です。松山Pが世界レベルで戦える自信があればこそのふがいなさや焦りなのでしょうがgolfさんのおっしゃるようにまだ2年の経験しかないのです。D・ジョンソンやガルシアでもまだメジャーの優勝が無い事を考えてもとてつもなく大変な挑戦だと思います。大変苦しい時期ですが必ず大きな成長の糧になってくれるでしょう。ウインダムチャンピオンシップは出場するようですね。厳しい連戦が続きますがプロなのですから戦いながら修正をしていってほしいと思います。バーディーが何よりの薬となるでしょう。golfさんと皆様と共に応援続けていきます。

  3. ケイ より:

    golfさん、こんにちは。デイが松山プロについてコメントしている事は記事でみましたが、こう言う事だったんですね。私ももう少し英語力があればいいんですが中々難しいです。golfさんの詳細な説明は本当に助かります。PGAの厳しいフィールドで切磋琢磨していくライバルとして挙げられているのは応援する者にとっても大変励みになります。それと、Sportivaで武川玲子さんがフローゴルフを紹介されてます。私も初めて耳にしましたが、そんな考え方もあるんですね。最近ではメンタルと言ってもいろんな考え方がある事がよくわかります。デイにはデイのメンタル術、松山プロには松山プロのメンタル術、それぞれが当然あると思いますし、何れにしても極めてもらいたいですね。

  4. hasyfeb より:

    golfさん、詳細な情報ありがとうございました。
    別の場所で名前が挙がったというのは見たのですが、質問の内容も前後の文脈も良く分からなかった(その記事には最後の文章の意訳しかなかったのでマキロイの名前がなぜないのか分からなかった)ので、golfさんの翻訳でその辺りが良くわかり大変感謝しております。
    TBSの恥ずかしい質問攻めと違い、こういう選手側から名前が挙がるのは本当に嬉しいです。デイは松山君とメル友だと事前の公式会見でも言っていましたし(こちらはTBSの質問に答えた形でしたが)、プレジメンバーでその中でも歳が近いこともあるので、戦友みたいな感じだったりするのかなと思ったりしていましたがライバルとしても意識しているというのが分かり、改めて松山君のすごさに感動しています。
    いつか松山君がこういう話をする立場になって欲しいと心から願っています。

  5. ゆり より:

    お疲れ様です。

    嬉しいですねぇ・デイ選手とはメ-ルのやり取りを
    している仲とか・・
    メ-ルは英語?それとも日本語で・・
    どんなメ-ルなのか興味津々「笑」。

    デイ選手も色々苦労をした選手。
    スピ-ス選手と共に良きライバル、良き友として
    切磋琢磨して成長して行って欲しいです。

    焦らず、一段一段歩みを進めて行ってくれればいい。

    羽川プロ・・
    メジャー最終戦を見て・・「勝ち慣れが必要」。

    上位争い・勝って自信を付ける事がいちばんの
    お薬ですねぇ。

    連戦が続きますので、体調の管理をしっかりと
    して欲しいですねぇ。

  6. golf より:

    希望さん、ありがとうございます。
    焦らずにやっていけば、松山英樹の順番が必ずやってくると思います。実力的には勝ってもおかしくないレベルにまでは達していますが、そのタイミングが来るのは人それぞれなので、もう少し待つ必要があるのかもしれません。こういう苦悶する時が、苦しくは有りますが、人としてプレイヤーとして成長するときでもあるので、頑張ってもらいたいです。

  7. golf より:

    ケイさん、ありがとうございます。
    武川玲子さんの記事の中で三田村昌鳳氏が話していることですよね。
    みんなメンタルが強いし、技術も高いので差がつきにくいので、いわゆる”ゾーン(究極の集中力)”にいかに入るかという戦いなんだということだと思います。
    メンタルが弱い、強いという差ではなく、いかに勝ちたいトーナメントで自分が”ゾーン”という領域に入れるかどうかの差なのだというのには、私も全く同意します。
    スピースはゾーンへの入り方を覚えたようですし、全盛期のタイガーもそんな感じでした。
    この感覚は多くの優勝争いをしないと身につかないと思います。フィールドの薄いトーナメントに徹底的にエントリーして、その感覚を養っていってもらいたいです。

  8. golf より:

    hasyfebさん、ありがとうございます。
    TBSがあの恥ずかしいインタビューを流すたびに、チャンネルを変えることがしばしばでした。あれが世界で失笑を買っているということをTBSには理解してもらいたいです(笑)。
    世界のトップランカーたちが、誰よりも松山が持っている技術の高さを認識しているのだと思います。ただ、本当に経験が足りないだけなのだと私は考えています。
    ショットの技術は世界有数なのですから、パッティングを磨きながら経験を積めば、松山英樹の順番が回ってくると思います。

  9. golf より:

    ゆりさん、ありがとうございます。
    松山英樹本人も、応援する側も優勝争い慣れが必要です(笑)。
    優勝争いをしても、私たちが全く緊張しない、全くドキドキしない、「また今週もしっかりやっているな」くらいになれば、松山英樹のメジャー制覇も近いのではないかと(笑)。
    とにかく必要なのは経験で、そのためには時間と場数を踏むことが必要なので、焦らずにやっていってもらいたいです。

  10. tomo より:

    初めてコメントをいたします。
    以前より皆様のご意見、拝見させて頂いております。
    全米プロゴルフ選手権、松山P、37位の結果に皆々様 落胆の余り、厳しいご意見もありましたが、まだ ツアー2年目 若干、23歳の若者です。もう少しもう少し 気長に待ちましょう!
    とは言え 私も、試合が始まればスコアーが気になって仕方ないのですが 如何せん老人の域に入り 寝ずにはいられません(笑)
    朝、結果を見る時はドキドキです。
    勝手に孫の年齢にも近い 松山英樹を応援する老女ですが、golf
    様の詳しい解説で勉強させて頂いて居ります

     

  11. golf より:

    tomoさん、コメントありがとうございます。
    私のブログがお役に立っているようで、何よりです。至らないところも多くあるのですが、今後共よろしくお願いします。
    厳しい意見も期待の裏返しであり、応援しているからでもあるのですが、とはいえ、焦っても仕方のない課題にぶつかっているように見受けられますので、じっくりと松山には頑張ってもらいたいです。
    いずれは壁を乗り越えて、設定した目標を達成してくれるのではないかと思います。
    毎週期待はしながらも(笑)、気長に待つ気持ちを忘れずに応援していきたいと思っています。

  12. ケデラー より:

    初めてコメントさせていただきます。数年前より見始めた海外ゴルフ、勉強させていただいています。

    golfさんの、非常に公正で様々な情報に裏付けられた解説や展望に感嘆しています。

    今後も楽しみにさせてください。

  13. golf より:

    ケデラーさん、コメントありがとうございます。
    公正であるかどうかまでは自信がないのですが(笑)、なるべくバランスがとれた内容になるようには心がけてやっています。なかなか、そうできていませんが。
    ブログの内容を楽しんでいただけているようであれば、何よりです。とても励みなります。
    コツコツと継続していくつもりですので、今後共よろしくお願い致します。

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