松山英樹のアマチュア時代のプロトーナメントでの成績と世界ランキングの推移から見る凄さ

松山英樹はマスターズでのローアマ、アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権の2連覇などで、アマチュア世界ランクNO.1となったことがあります。

現在のトッププレイヤーの中でアマチュア世界ランクNO.1となったことがあるのが、ローリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、ダニー・リーなどですが、その中に松山英樹の名前が入ることになります。

このような実績から松山英樹がアマチュア時代から日本人として傑出していたことがわかるのですが、プロトーナメントを対象とした試合での成績でも、その実力が抜きん出ていたことを知ることができます。

アマチュアであっても世界ランキング対象試合の出場で上位の成績を残せば、ポイントを獲得して、世界ランキングに入ることができます。

松山英樹はアマチュア時代にもJGTO(日本国内ツアー)やマスターズでの実績があるため世界ランキングポイントを獲得して、ランクインしていました。

その松山英樹のアマチュア時代のプロトーナメントでの成績と世界ランキングに推移を見ながら、彼がいかにアマチュア時代から日本人としては傑出したプレイヤーだったかを見ていきたいと思います。

スポンサードリンク

松山英樹のアマチュア時代の世界ランキングの推移から見る凄さ

松山英樹のアマチュア時代のプロトーナメントでの成績、獲得ポイント、世界ランキングの推移は以下の表のとおりとなっています。

Hideki Matsuyama Amateur 2008-2013

松山英樹は2013年4月2日の大学4年生時にプロ転向宣言をしています。

そのプロ転向前のアマチュアとしての最後のプロゴルフトーナメントへの出場は、PGAツアーのソニーオープン・イン・ハワイ2013となっています。

このトーナメント終了時点で松山英樹は世界ランキング128位と、アマチュアでありながらプロトーナメントを対象とする世界ランクのトップ100が近いところま順位を上げていました。

その要因となったのが三井住友VISA太平洋マスターズ2011での優勝、マスターズに2年連続での予選通過、そして2012年のJGTOでの好成績でした。

2012年のJGTOでの成績は6試合に出場して、すべて予選通過してダンロップフェニックストーナメントでの2位、サン・クロレラクラシックでの2位タイを含むトップ10が4回という素晴らしい成績で、200位台から一気に世界ランク100位前半まで上昇しています。

この松山英樹の世界ランクの上昇は、世界ランキングの計算方法という観点からすると、かなり素晴らしい実績と言わざるを得ません。

世界ランキングのポイントは2年間もしくは直近52試合の獲得ポイントを出場試合数で割った平均値がポイントとなるのですが、どんなに試合数が少なくても40試合で割るというルールが存在します。


参考:ゴルフ世界ランキングポイント計算方法 (1) – 平均ポイント計算方法


松山英樹は2011年のソニーオープン・イン・ハワイ出場後に532位となったのですが、その後の2013年のソニーオープン・イン・ハワイまでの2年間の出場試合数は17試合しかありません。

実際には17試合にしか出場していないのですが、世界ランキングの計算上は40試合で割られることになりますので、世界ランキングにおいて、松山英樹はかなり不利な立場でした。

では、どれくらい不利な立場だったかということを複雑な計算を省略した計算で説明してみたいと思います。

本来の計算方法はより過去のトーナメントの獲得ポイントは比重が下がるように調整されるのですが、ここではわかりやすくするために、それは省略します。

この17試合で71.75ポイントを松山英樹は獲得しているのですが、17試合平均では4.22ポイントとなりますが、40試合平均では1.79ポイントとかなり低くなります。

比重をかけていない、正式な計算ではないのであくまで目安としてですが、現時点の世界ランキングにあてはめると4.22ポイントでは世界のトップ20に入れますが、1.79ポイントでは80位程度となります。

アマチュアで、JGTOのシード権もないため、プロトーナメントへフル参戦できない立場だったのですが、少ない試合数で世界ランキングを上昇させていますので、いかに出場したプロトーナメントで結果を残して続けてきたのか、そしてアマチュア時代から日本人プレイヤーとして傑出していたか、ということがわかります。

2012年のJGTOの成績で見る松山英樹の凄さ

続いて、日本の賞金王レースという観点で、松山英樹のアマチュア時代の成績の素晴らしさを見ていきたいと思います。

特に2012年の成績をプロとして参加した場合の賞金として計算すると、おおよそ4500万円から4700万円程度の獲得賞金となります。そしてマスターズの54位T相当の賞金も加えると、5000万円近くとなり、これは2012年の賞金ランキングでは20位-22位前後に相当する金額となります。しかも、わずかに6試合(+メジャー1試合)出場にも関わらずです。

2012年の賞金ランキングでは一番多い選手は25試合、ほとんどの選手が20試合出場していますので、2012年に松山英樹がJGTOにフル参戦していれば、その時点で賞金王になれる実力があったと考えられます。

このような2012年時点での成績を考えれば、2013年の国内ツアー出場13試合で12試合に予選通過(.923)し、4勝(勝率.308)、トップ10が10回(.769)という結果は必然の出来事だったと言えるのかもしれません。

こういった成績は、エリートゴルファーであることの証明であり、メジャー3試合とWGCの出場権が与えられるため、PGAツアーメンバーが大きな目標の1つとして考えるツアーチャンピオンシップの出場も、「そこが目標ではない」と言い切る男からしてみれば、気にも留めないものかもしれません。

ですが、こういった成績やマスターズで2年連続予選通過などの実績を客観的に見れば、大学生だったアマチュア時代から松山英樹はすでに日本人としては傑出したプレイヤーだったということがわかるのではないでしょうか。

すでに日本という枠を越えて、世界のトッププレイヤーとして認知され、評価されていますが、さらなる活躍と飛躍を期待したいと思います。

スポンサードリンク

よく読まれています

11 Responses to “松山英樹のアマチュア時代のプロトーナメントでの成績と世界ランキングの推移から見る凄さ”

  1. ACE より:

    golfさん
    興味深い記事をありがとうございます。松山選手を応援するようになってから世界ランキングがとても気になりだしgolfさんの記事でその仕組みを勉強するようになり、ポイントを上げるのがいかに大変かを知りました。なのに・・なのにです。アマ時代からグングン上げていた松山選手。マキロイ選手やファウラー選手同様トップ選手はアマ時代からとてつもなくすごいんですね。エリートとはこういうものっと教えられました。
    PGAに参戦してからも早々にしっかり勝利し、上位で常に戦っている。。。USのトップアマでもPGAでパッとしないまま彷徨う選手もいるのに・・・この順調さが怖い位です。
    PGAが大好きで長年観ている私は、今までずーっと外国人選手を応援して来ました。何回もお話ししてしまい恐縮ですが、本当の意味でトップで活躍する日本人選手が現れた事が本当に嬉しいです。これからもしっかり応援していきます。
    改めて素晴らしい記事をありがとうございました。

  2. golf より:

    ACEさん、コメントありがとうございます。
    海外メディアが松山英樹を評価する大前提として、アマチュアでの圧倒的な実績があり、さらにプロ入り後も、さらに成長しているからではないかと思います。
    松山英樹の中にはアマチュア世界ランク1位になれたんだから、プロでも世界ランク1位になると、本気で狙っているのだと思います。
    アマ1位だったダニー・リーは今年ブレイクしていますが、それまでの紆余曲折を考えれば、ゴルフの環境として欧米に明らかに劣る日本で育った松山英樹の成長のスピードは凄まじいものがあると思います。残してきた成績やスタッツを見れば見るほど、彼ならやってくれるのではないかと感じます。頑張って応援していきたいと思います。

  3. ゆり より:

    お疲れ様です。

    あのほっそりとしたういういしいアマチュア時代の
    松山君の試合を見た時に、あぁぁ~!この子はやれるかも~!と思い密かに応援してきました(笑)。

    今日から国内戦「フジサンケイ」が始まってます。
    昨日松山君がプロになった2013・9月「フジサンケイ
    のプレ-オフを制した録画を見てました(笑)。

    あの時から比べたら体もゴルフも一回りも、
    二回りも凄い速さで大きく成長していますねぇ。
    25才になった松山君はどの位になってしまう
    のでしょうか。
    幾つ勝ちを手にしてるでしょうか。
    遠い選手になってしまうのでしょうねぇ。

    私の目に狂いはなかったぁ~なぁんて密かに
    喜んでいます(笑)。

    因みに川村選手も密かに応援している1人です。
    初日の映像が無かったのが残念。

    明日から、松山君そして国内戦で頑張るもう一人の
    若手選手の応援忙しくなりそうです(笑)。

  4. golf より:

    ゆりさん、お疲れ様です。
    本当に早いスピードで成長していて、2年前とは体つきが全然違いますよね。ハードなフィジカルトレーニングの賜物だと思います。
    もっと多くの若い選手が世界で活躍してもらいたいです。川村昌弘選手はもう少し時間がかかりそうですが、積極的に海外に出て行くので、結果はいつも気にしてチェックしています。
    日本で、もう少し突き抜けた存在になれるように頑張ってもらいたいです。ゆりさんも大忙しですね(笑)。

  5. たい より:

    いつも楽しく拝見しています
    当時僕もそのこと(試合数が少なく不利なのにランク急上昇)に気づき一生懸命世界ランキングの計算方法を理解しようとしましたが中途半端に終わりました。
    世界にこんなすごい選手はいないと興奮したのも記憶に新しいです。
    しかし、松山から少し遅れて頭角を現したJスピースが松山を一瞬で抜き去り1位になってしまったことも悔しくもあり興奮するほどすごいなあと思いました。
    逆に松山が1位になる可能性もあるような気がします。

  6. golf より:

    たいさん、コメントありがとうございます。
    楽しんでいただけているなら何よりです。
    松山の実績の凄さを、なかなか日本メディアが伝えてくれないのですが、数字や結果を見れば見るほど実力が抜きん出ているかがわかるので、定期的にこうした記事にしています。
    彼は世界NO.1になりたいから、ツアーチャンピオンシップ出場やマスターズでトップ5も満足できないのだと思います。現時点でも世界No.1、メジャー制覇ということに現実味を感じさせてくれるプレイヤーですが、まだプロ3年目、PGAツアー参戦2年目で伸び代だらけの選手なので、本当に楽しみです。

  7. ねこ より:

    golfさん、はじめまして。
    本当にありがとうございます!!
    松山プロの真価を、正しくお知らせくださっていて
    涙が出そうになりました。

    日本メディアの偏向報道や、一般の人からの?な指摘に
    ずっと胸を痛めていました。
    もっと早くgolfさんのブログに出会えていれば‥‥ 涙

    松山プロが明徳に在学されていた頃、
    黒潮CCで見かけたり、当時の試合結果を耳にしたりで
    <おらんく・高知>の未来のプロゴルファー!と、
    密かに応援しておりました。

    その頃の彼は、いつも口は半開きで、
    シャツの一部をでろんと出してる少年でした。
    ラウンド中はゴルフのこと以外は全く気にならない、
    そのテンネンっぷりを大物感と捉えていましたが、
    ここまでの<大物>になるとは‥‥

    近頃は、痺れるような力強いコメントもできるようになり、
    ゴルフの実力だけでない成長ぶりも見せてくれています。
    今後もこちらのブログにお邪魔させてもらって
    松山プロの成長を応援させて頂きたいと思います。

    golfさん、これからもどうぞ宜しくお願いいたします!!

  8. golf より:

    ねこさん、コメントありがとうございます。
    世界で高く評価されていること、次の世代の世界のゴルフシーンを担う期待がされていることも、正確には伝えられていないことが多いように思います。
    世界ランク4位となったテニスの錦織圭ですら、「これができていない」「あれが弱い」と言われますので、松山英樹に対しても当然のことながら、いろいろな声が出てくると思います。
    もうしばらくは、もどかしい感じが続くかもしれませんが、、着実に進歩し、成長していますので、大ブレイクの時が近づいているのではないかと思います。
    これからも変わらずにやっていきますので、こちらこそ、よろしくお願い致します。

  9. golf より:

    9月5日(土)の午前7時頃にコメントいただいた方にご連絡です。
    石川遼ファンの方のようですが、以前の数回のコメントが記事の内容とはズレたものが多く、コメントの目的と意図がわからず、返信することに苦慮していました。
    また、こちらからの返信での問いかけにも、残念ながら何らの応答もいただけませんでした。
    この記事は松山英樹のアマチュア時代の実績に関する記事ですが、いただいたコメントは石川遼のアピールを目的としたものと読み取れる内容でした。
    今回のコメントも以前からのものと同様の傾向が続いていました。大変申し訳ありませんが、今後は石川遼への応援コメントは他のサイト、ブログ、掲示板などでお願い致します。投稿の内容に興味がないのは別に構わないのですが、こちらの時間に制約がありますので、コメントのやりとりはこれが最後とさせてください。よろしくお願い致します。

  10. みち より:

    golfさん、こちらにもコメントさせて下さい。
    ねこさんのコメントを読んで、どうしても書きたくなりました。

    私が松山英樹の存在を追っかけ始めたのは、マスターズでローアマをとった頃からです。
    表彰式で幼さの残る顔でコメントしていた姿から、とても素直な態度で好感を覚えたからです。
    それなのに、ねこさんは既に明徳時代の彼に大物になる可能性を見出されていたんですね。
    感動しました!
    「口が半開きでシャツの一部をでろんと出している」ゴルフのこと以外は気にならない少年を(笑)大物と見抜く慧眼に驚きます。

    ゴルフの実力はご存知のとおりですが、福島で見かけた彼はスターのオーラを身につけ堂々としていました。
    もちろん、シャツの裾はちゃんとしていました。
    努力と経験からくる自信に溢れた表情で(もちろんプレイでも)、魅力的なプロゴルファーに成長していると思います。

    このブログに集う皆さんと、ずっと松山pを応援していきたいと改めて思いました。

    これも今回のようにgolfさんが今のツアーの結果だけでなく、様々な視点から情報を整理した記事を更新してくださるおかげだと思います。
    これからも末長く宜しくお願いしますm(_ _)m

  11. golf より:

    みちさん、コメントありがとうございます。
    彼が自分で話してくれる人間だったら(笑)、こういう記事は書かないのですが、そうではないので、私が書かせていただいております。
    こういう内容については、いろいろと書きたいなと思っているものがありますので、オープンウィークの週にアップしていきたいと考えています。
    こちらかこそ、よろしくお願いたします。

コメントを残す

このページの先頭へ