松山英樹のプレーオフ最終戦 ツアーチャンピオンシップの進出が確実な理由と2年連続での出場することの価値

松山英樹がドイツバンクチャンピオンシップ2015で25位タイでフィニッシュしたことにより、フェデックスカップ(FedEXCUP)ポイントを1783ポイントとし、ランキングでは16位となりました。

このことにより30名のみが進出できるツアーチャンピオンシップに2年連続2回目の出場が確実となりました。

その確実と言える根拠と2年連続で出場することの価値と意味をこのページではまとめています。

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松山英樹の最終戦進出の可能性をシュミレーション

松山英樹は現在16位のため、17位以下の15名の選手に抜かれない限り、トップ30にとどまることができます。

その17位以下の選手が松山英樹を抜くために必要なポイントと成績の一覧は以下のとおりとなっています。

Matsuyama Playoff 150909

仮に松山英樹が欠場した場合でも、25位のベン・マーティンが松山を抜くためには2人までの6位Tが必要で、最下位の70位の場合では単独6位という成績が必要になります。

ベン・マーティンよりランクが下の選手は、ベン・マーティンよりもさらに上位の成績が要求されることになります。

世界ランク、フェデックスカップランク上位の選手が出場するBMWチャンピオンシップで、それらの選手がトップ6を完全に明け渡すということ自体が、高い確率で起こりえないことだと考えられます。

しかし、万が一、そのようなケースが起こった場合についてもシュミレーションしてみたいと思います。

31位のデビッド・リングマースが優勝し、30位のウーストヘイゼンが2位となるようなケースを想定していくと以下のようになります。

  • D.リングマース:優勝
  • L.ウーストヘイゼン:2位
  • R.ノックス:3位
  • J.ボーン:4位
  • B.ハース:5位T
  • D.サマーヘイズ:5位T

このような結果になること自体が非常に想像しにくいことですが、このパターンでも25位のベンマーティンは単独7位にしかなれません。

そのため松山が最下位の場合の「単独6位」、欠場した場合の「6位T(2人)」という両方の条件を満たすことができませんので、松山は30位以内にとどまることができます。

そのため松山英樹は第3戦を欠場したとしても、ツアーチャンピオンシップに進出できると考えられる状況となっています。

2年連続でツアーチャンピオンシップに出場できる選手はわずか

ツアーチャンピオンシップに進出することはエリートゴルファーであることの証明という名誉に加えて、マスターズ、全米オープン、全英オープンの3つのメジャー出場権、WGC-キャデラックチャンピオンシップに出場権が与えられます。

松山英樹の世界ランキングからして、これらのトーナメントの出場権は心配ないのですが、早く確定させたほうがスケジューリングをしやすいことは間違いありません。

そして2年連続での出場ということにも意味があります。昨年のツアーチャンピオンシップの出場資格を得た上位30名と、今季の状況をまとめた表は以下のとおりとなっています。

Matsuyama Playoff 150909_1

現時点で昨年に引き続きツアーチャンピオンシップ進出が確定しているのは、ローリー・マキロイ、ジム・フューリック、ババ・ワトソン、ジミー・ウォーカー、リッキー・ファウラー、ジェイソン・デイ、ジャスティン・ローズ、ジョーダン・スピース、ザック・ジョンソン、パトリック・リード、ダスティン・ジョンソン、そして松山英樹の12名です。

この顔ぶれの中にいることそのものが、松山英樹の世界のゴルフシーンでの位置づけを証明していると言えるのではないでしょうか。

そしてアダム・スコット、マルティン・カイマー、ジョン・センデン、モーガン・ホフマン、ジェフ・オギルビーの5人は既に脱落しています。

残りの13名のうち、マット・クーチャーは第3戦でかなりの下位に沈まないかぎり、ツアーチャンピオンシップに進出することができそうですが、他の選手の状況はあまり芳しくありません。

1600ポイントをボーダーラインとした場合に、第3戦で必要な成績は以下のとおりとなります。

選手名 必要な成績
マット・クーチャー 単独66位
ビリー・ホーシェル 単独3位
クリス・カーク 単独7位
ハンター・メイハン 単独4位
セルヒオ・ガルシア 4位T(2人)
ライアン・パーマー 単独6位
ビル・ハース 単独16位
ラッセル・ヘンリー 3位T(2人)
キャメロン・トリンゲール 3位T(2人)
ゲーリー・ウッドランド 単独8位
ケビン・ナ 9位T(2人)
ウェブ・シンプソン 5位T(2人)
ブレンドン・トッド 単独4位

8年連続でツアーチャンピオンシップに進出しているハンター・メイハンを含め、多くの選手がトップ10、トップ5フィニッシュが必要なため、この中から最終的に残るのは良くて4-5名と予想されます。

もしボーダーラインが1600を超えるようであれば、この中からツアーチャンピオンシップに進出できるのは1名のみということもありうる状況となっています。

このような状況を踏まえると、松山英樹が2年連続でツアーチャンピオンシップ進出すること、しかも第3戦の前にそれを確定させていることが、いかに素晴らしいことであり、凄いことであるかということがわかるのではないでしょうか。

この2年連続のツアーチャンピオンシップ進出で、海外での評価はさらに確固としたものになることは間違いありません。

本人は優勝のほうが嬉しい、そこを目指してはいないと話しているものの、2年連続でのツアーチャンピオンシップ進出は、世界のトップクラス、世界のエリートプロゴルファーの証明であることに疑いの余地はありません。

1年間を通じて高いレベルの成績を残し続けきたからこそのことであり、そこには松山英樹本人に加えて、サポートする進藤キャディをはじめとするチーム松山の努力と苦労があったからこその成果でも有ります。

すでに素晴らしい実績を残していますが、頂点を目指し続ける松山英樹とチーム松山のさらなる活躍と飛躍を、心より願っています。

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8 Responses to “松山英樹のプレーオフ最終戦 ツアーチャンピオンシップの進出が確実な理由と2年連続での出場することの価値”

  1. golf より:

    自分以外のことには不満を言わない。松山英樹が欲する、優勝と12億円。

    松山は自分の技量やプレーぶりに文句を言うことはあっても、自分以外のこと、たとえばコースや何かの決まりごと、組み合わせや他選手に関することに対しては、不平不満を言わない。最終日の2番での出来事を「あの声はひどかったね。スイング乱れたよね」と尋ねても「仕方ない。リッキーだったから」。
     最終日に松山と同組で回ったのはダニエル・バーガーという地味な選手。驚くほど神経質で、ギャラリーのわずかな声や動きにも過敏に反応し、仕切り直す。そのせいで進行のスピードはどんどん遅くなり、松山&バーガー組は、7番でスロープレー警告、9番ではオン・ザ・クロック(計測開始)になった。
     それでも、松山は自分から不平不満をついに言わなかった。「プレーに影響はあった?」と尋ねられて初めて小さく頷いた。だがそれでも文句は言わず、「ゴルフをしている限り、1人じゃない限り仕方ない」。

  2. ACE より:

    golfさん、最終戦進出が確実な理由の詳しい説明ありがとうございました。改めて間違いないのがわかり安心したのと、松山選手の「来週は優勝争いがバッチリできるぐらいにして入っていきたい」というコメントを読み、最後の2戦がより楽しみになりました。(ダニエル・バーガー選手に関しては、今回の事で要注目選手から要注意選手に見方が変わりました^^;)
    また現時点で2年連続最終戦を確実にしているのがわずか12名でその中に松山選手が入っている事実に改めて彼のすごさを感じます。(メンツすごいですよね)
    来季に向けてもプロアマ戦に時間指定で出られるなど優位に運べる要素も多いですし、やはりここに残るのは大きな価値がありますね。
    今朝はプレジデンツカップのキャプテンピックをリアルタイムで知ろうとPCに張り付いて盛り上がりましたが(笑)golfさんのこの記事により更に気持ちが上がってきました。
    いつも力強い記事をありがとうございます。最終戦までガッツリ応援して行きたいと思います。

  3. golf より:

    ACEさん、ありがとうございます。
    ダニエル・バーガーは意外でした。今後はもう少し落ち着くのだろうとは思いますが、しばらくは、別の組み合わせでお願いしたいです^^;
    ツアーチャンピオンシップに1回出れるだけでも凄いことですが、それが2年連続というのは凄いですよね。これを3年、4年と継続していってもらいたいです。
    インターナショナルチームは、最近、マット・ジョーンズが調子が良いので、ジョーンズでも面白いのになあと思っていましたが、11位だったボウディッチと開催国出身の選手という妥当な線だった気がします。松山の調子も上向いきているようですし、プレーオフ2試合とプレジデンツカップが楽しみになってきました。

  4. hasyfeb より:

    golfさん、詳細ありがとうございます。
    プレジデンツカップにプロ3年目で2回とも自動選出での出場もすごいですし、アメリカツアー参戦2年目で2回目のツアチャン出場も本当にすごいことですよね。ツアチャン出場に関しては他の選手との比較を見ると更にすごさがわかりました。まさにエリートフィールドですね。そして何よりすごいのは松山英樹ならこれぐらいは当然だろうと思わせてしまうところかもしれませんw 彼自身がもっと高いところを見ているからなのでしょうね。
    進藤キャディが今週のパーゴルフの連載でツアチャン出場の利点を書かれていましたので、2戦目で決めることができたのはチーム松山にとっても本当に良かったなぁ、と感じました。いいシーズンでしたから、シーズン最後のご褒美としてなんとか優勝きてくれないかなぁ……などと思ったりしています^^

  5. golf より:

    hasyfebさん、コメントありがとうございます。
    松山英樹の自己評価は極めて厳しいので、彼のコメントからは残している成績の素晴らしさが見えにくくなるのですが、数字や内容を見れば見るほどトッププレイヤーだと言わざるをえないと思います。
    後は、淡々と凄いことをやってしまうから、「当然」と思うハードルが上がり続けていますよね(笑)。
    日本のメディアより、海外のメディアや海外のトッププレイヤーたちのほうが、松山の凄さを認識していると思います。
    色々とツキに恵まれていない感じがしますが、そういったもののせいにすることなく、メンタル、フィジカル、技術を磨き続けていますので、そう遠くないうちに松山英樹に順番が巡ってくると思います。

  6. 年イチゴルファー より:

    golfさん、詳細な説明ありがとうございます。
    残り2戦を連勝出来れば、年間チャンピオンを獲得出来る位置に付けていることが本当に素晴らしいことですね。調子も上向きで戦える準備が整いつつあり応援する側も来週が待ち遠しいです。golfさんのおっしゃてた通り攻撃型ゴルフに移行しつつあるようですが、上手くいかなかった時のリカバリーに少し気になることが有ります。アプローチがロブ系一辺倒になっているような感じがします。PGAで使用される芝の特性上仕方ないことかも知れませんが、青木の5番と言われたように松山の7番(松山の大好きなクラブだから)と言われるようなランニングアプローチも身に付けてはどうかと思います。ロブはダルマ落としやホームランになるリスクが大きいので、比較的大怪我の少ないランニングアプローチはあって損ではないと思います。こだわりの強い松山選手にはそれなりの考えがあってあまり使っていないのかも知れませんが、引出しは沢山あった方が今後にもいきて来ると思います。今はロブを極めることに徹しているのかも知れませんが。

  7. golf より:

    年イチゴルファーさん、コメントありがとうございます。
    松山自身がすでに、今以上のバリエーションのアプローチショットが必要なことは認識していると思います。
    トップクラスの選手と練習ラウンドしたり、同組でプレーしたりする中で、研究しているはずなので、半年もしないうちに飛躍的に上手くなると思います。課題が明確になった時の松山英樹の成長のスピードは目をみはるものがありますので、そのうち対応してくれると思います。
    まずは現状で「できること」と「できないこと」を正確に知って、それから「できること」を増やしていくことが成長につながると思います。
    松山は、そのプロセスの途上にあるので、多少もどかしいプレーや試合があるかもしれませんが、徐々に「できること」が増えていき、トッププレイヤー達と遜色ないレベルになると思います。
    プレーオフ2戦ではわかりませんが、少なくとも来季は今季以上の成績が期待できると私は考えています。

  8. 年イチゴルファー より:

    golfさん、コメントありがとうございます。
    そうでしたね。松山選手の成長と吸収力があまりにも早いので、何でも出来るとついつい思ってしまっていました。見る側も焦らず応援すると言っていたのに焦り過ぎですね(笑)。反省です。
    残り2戦は4日間フルに戦えるので、来期の更なる成長と目標に向かって色々とためす場となり、その副産物として最良の結果がついて来れば言うことなしですね。

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