松山英樹が世界トップ10の常連となるのは間近!予選通過試合の成績で見るレベルアップ

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松山英樹のPGAツアーの2015-16シーズンはショットの不調に苦しんだシーズンとなりました。

スタッツとデータをとりながら出場試合を2013年から続けていますが、中でも一番苦しんだシーズンではなかったかと思われます。

しかし、残した成績はキャリアハイ、そして日本人史上初、日本人最速を塗り替えるシーズンにするなど、底をいまだに見せていません。

その松山英樹がいかにレベルアップしたかを、予選通過した試合の成績で見ていきたいと思います。

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シーズンを重ねる毎に成績を向上させている松山英樹

松山英樹は本格参戦の2013-14シーズンの成績が24試合で優勝1回、トップ10が4回、トップ25が12回、予選落ちが2回、棄権2回でした。

2014-15シーズンは25試合に出場し、2位1回、3位2回を含むトップ10が9回、トップ25が19回、予選落ちが2回でした。

賞金、フェデックスカップ(FedExCup)ランクなどでいずれもキャリアハイとなった2015-16シーズンは23試合で優勝1回、3位1回を含むトップ10が8回、トップ25が14回、予選落ちが5回、棄権が2回となっています。

2015-16シーズンに世界のトップ10に踏み込みきれなかったのは、この予選落ちの回数が多かったことと、棄権があったためなのですが、それでも世界ランクトップ20から陥落することはありませんでした。

それは予選通過した試合で稼ぐ世界ランクのポイントが大きかったためです。それはすなわち上位でのフィニッシュが増えたことを意味しています。

それを3シーズン別に見ていくこと、知ることができます。なお、これから示す表はストロークプレーだけを対象にしているため、マッチプレーは除外しています。

まずは2013-14シーズンです。予選通過した試合で高順位でのフィニッシュ順に並べています。

Tournaments POS
メモリアル・トーナメント 1
フライズドットコムオープン 3
ウェイストマネジメントフェニックスOP 4
クラウンプラザ招待 10
WGC-ブリジストン招待 12
ファーマーズインシュランスOP 16
BMWチャンピオンシップ 20
ツアーチャンピオンシップ 22
ノーザントラストオープン 23
ザ・プレイヤーズチャンピオンシップ 23
CIMBクラシック 25
ザ・バークレイズ 30
WGC-キャデラックチャンピオンシップ 34
全米オープン 35
全米プロゴルフ選手権 35
ウェルズファーゴ・チャンピオンシップ 38
全英オープン 39
ドイツバンクチャンピオンシップ 57

2013-14シーズンで予選通過した18試合平均で23.72位となっています。

続いて、2014-15シーズンのマッチプレーを除く、予選通過した22試合とその順位は以下のとおりとなっています。

Tournaments POS
ウェイストマネジメントフェニックスOP 2
フライズドットコムオープン 3
ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ 3
ノーザントラストオープン 4
マスターズ・トーナメント 5
メモリアル・トーナメント 5
BMWチャンピオンシップ 7
シュライナーズホスピタル・オープン 10
ツアーチャンピオンシップ 12
ザ・バークレイズ 13
ザ・プレイヤーズチャンピオンシップ 17
全米オープン 18
全英オープン 18
ウェルズファーゴ・チャンピオンシップ 20
CIMBクラシック 21
アーノルドパーマー招待 21
WGC-キャデラックチャンピオンシップ 23
ドイツバンクチャンピオンシップ 25
WGC-ブリジストン招待 37
全米プロゴルフ選手権 37
WGC-HSBCチャンピオンズ 41
ソニーオープン・イン・ハワイ 78

22試合平均で19.09位となっていて、前シーズンよりも平均で4位前後上昇しています。

最後に2015-16シーズンで予選通過したストロークプレーのトーナメントの成績です。

Tournaments POS
ウェイストマネジメントフェニックスOP 1
ウィンダムチャンピオンシップ 3
全米プロゴルフ選手権 4
CIMBクラシック 5
ツアーチャンピオンシップ 5
アーノルドパーマー招待 6
マスターズ・トーナメント 7
ザ・プレイヤーズチャンピオンシップ 7
ノーザントラストオープン 11
ウェルズファーゴ・チャンピオンシップ 11
ドイツバンクチャンピオンシップ 15
フライズドットコムオープン 17
BMWチャンピオンシップ 24
WGC-キャデラックチャンピオンシップ 35
WGC-ブリジストン招待 42

2015-16シーズンは15試合で12.87位と、前シーズンよりも6位も上昇しています。

前シーズンまでは第3ラウンドを終えた時点で優勝争いから遠くはなれたところとなり、最終日にスコアを伸ばしてトップ25、トップ20に食い込んでいくことが目立ちました。

しかし、今シーズンが大きく異なるのはマスターズ、プレイヤーズ、全米プロ、ツアーチャンピオンシップに代表されるように、最終日を優勝争いの中で迎えることが多くなったことです。

その優勝争いの中で今一歩伸ばしきれないことが課題としては残りました。しかし、マスターズやプレイヤーズでは崩れて7位まで順位を落としたのですが、シーズン後半には崩れずに持ちこたえながらとどまることができるようになりました。

そのことは全米プロゴルフ選手権で4位タイ、ウィンダムチャンピオンシップで3位タイ、ツアーチャンピオンシップで5位というトップ5フィニッシュの成績に現れています。

現在は世界ランク上位の選手が高いレベルで拮抗しているため、通常であれば世界ランクトップ10に入れるような平均ポイント5点台のフィル・ミケルソンが15位となっています。

そのような状況下で、棄権や不調による予選落ちがありながらも、世界ランクトップ20から一度も弾き出されることがなかったのは上位フィニッシュが多くなったためです。

来季は以前のような予選通過率に戻った上で、試合平均の順位が10位以内に入り込むようになると、世界ランクトップ10を長期間に維持することができるようになります。つまり、世界トップ10の常連まであと一歩のところまできている松山英樹です。

トップ10の回数は昨シーズンよりも少ないものの、優勝争いができる位置で最終日を迎え、優勝争いの経験を多く積むという内容は濃いものが多くなり、PGAツアーでの優勝回数を増やし、メジャー制覇を果たすための準備が整いつつあります。

PGAツアーでは今季、エミリアーノ・グリーロ、シム・キウ、ジャスティン・トーマス、ダニエル・バーガーら松山英樹よりも若いプレイヤーたちが優勝しました。

そして来季には松山英樹と同様にアマチュア世界ランク1位となったジョン・ラーム、オリー・シュナイダージャン、そしてジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、ライアン・ムーアらに次ぐ、同一年のNCAAと全米アマのタイトルをとったブライソン・デシャンボーがPGAツアーでプレーすることになります。(参考:松山英樹の”アマチュア世界ランク1位”は快挙!マキロイ、スピース、ファウラーと並ぶ歴代No.1の1人に)

年々、急速に世代交代が進み、なおかつレベルアップが著しい中でありながら、そのレベルアップを上回るスピードで進化を続けている松山英樹で、来季でのさらなる飛躍が期待されます。

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8 Responses to “松山英樹が世界トップ10の常連となるのは間近!予選通過試合の成績で見るレベルアップ”

  1. toshi より:

    golfさん

    初めて投稿いたします。

    golfさんの詳細なデータに基づいた的確なコメント、いつも楽しく拝読しております。
    特定のプロゴルファーのブログ、ニュースの下のコメントを見るにつけ、偏った投稿に辟易としますが、golfさんの数字に裏付けられたフェアなご意見を読ませて頂くとホッとします。

    今シーズンも寝不足の日がかなりありましたが、「サンデー毎日」の身としては苦にはなりません。

    松山プロの今シーズンの活躍は目を見張るものがありましたが、他のプロにも頑張ってもらいたいところです。

    松山プロには来シーズンも、更に高いところへ登り続けて欲しいと願っていますし、 メジャー優勝の実力は十分あると思いますので、今まで以上に応援したいと思います。

    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. golf より:

    toshiさん、初めてのコメントありがとうございます。
    数字やデータを見れば見るほど、松山英樹がこれまでの日本人プレイヤーが踏み入れていない領域に入っていることが、よくわかります。
    松山英樹の成績は、まぎれもなく世界のトッププレイヤーとしての成績といえるもので、こういうプレイヤーが現れたことは日本の誇りだと思います。この格の高いトーナメントばかりで、この上位フィニッシュを続けているということは本当に凄いことだと思います。
    松山英樹は早くに海外に行って良かったと思っています。そして海外で戦い続けたいと話してくれていることも、様々な面で良いだろうなと思っています。
    日本のような狭いところは彼には似合いません。世界が良く似合うと思います。日本の雑音ばかりの環境を離れて、大好きなゴルフに熱中して世界の頂点を目指すことが、世界の頂点の近道になると思います。
    彼が世界のトップ10、トップ5になっていく時は、着実に近づいてきていると思います。そしてメジャー制覇のときも近づいてきていると思いますので、しっかりと応援して、その時を見届けたいと思っています。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

  3. KEY- kei より:

    golf さん
    こんにちは‼

    たくさんの記録更新で、松山選手はシーズンを終了しましたね。
    更に今回も、ワクワクする分析をしていただきまして、有難うございます。
    来期は、平均順位 10位以内になると嬉しいです。
    そうなると、他にも嬉しいことがたくさんついてくると思います。

    毎年進歩している松山選手は本当に素晴らしい❗
    努力のたまものですね。
    ぶれない目標を持っている松山選手の発言に虚言はなく、本当に聞いていて清々しいです。

    golf さんの分析と、メディアが、決して発信してくれないような記事を楽しみにしながら、来期のスタートとなるマレーシアの試合を待ちたいと思います。

    来シーズンも宜しくお願いいたします。

  4. golf より:

    KEY- keiさん、コメントありがとうございます。
    今季は予選通過すると上位フィニッシュすることが多くなっているというのは認識していたのですが、あらためて3シーズンを比較してみたら、しっかりと成長を遂げていることがデータとしても確認できました(^.^)。
    ショットの状態が悪い1年だったので、本人は不本意だったと思います。それでもメジャーやビッグトーナメントで優勝争いに絡めるレベルにまで達しました。
    結果としてグリーン周り、パッティングの技術も磨かれ、メジャー制覇のためのピースは揃いつつあると思います。これも彼がひたむきに、妥協することなく目標に向かって努力してきた結果だと思います。本当にこの3年間の成長の速度には驚くばかりです。でも、本人は全く満足していないという、その向上心と探究心の強さを目にすると、まだまだ成長するだろうなと感じます。
    実は、これまでのスタッツやデータとは、ちょっと趣きが変わるのですが、松山英樹に関して書こうと思っている内容がいくつかあるので、日本オープンまでにそれをアップしてみたいと思っています。お茶濁し程度にお付き合いください(^.^)。
    こちらこそ、来季もよろしくお願いいたします。

  5. 入門篇 より:

    Golfさん
    いつもありがとうございます。

    ライダーカップが盛り上がっていますが、松山選手の姿がなければ私にとってはしょせん他人事、熱が入りません。あと2週間どうやって過ごせばいいのか・・・

    そこへ朗報!!

    >実は、これまでのスタッツやデータとは、ちょっと趣きが変わるのですが、松山英樹に関して書こうと思っている内容がいくつかあるので、日本オープンまでにそれをアップしてみたいと思っています。お茶濁し程度にお付き合いください(^.^)。

    新しい松山選手像を見せてくださるのですね!

    お茶請けを用意して、楽しみにお待ちしています。

  6. golf より:

    入門篇さん、コメントありがとうございます。
    これまでのスタッツとデータ中心のものとはかなり趣きが異なりますが、とりあえず一つ目をアップしました。
    日本オープンまでの暇つぶしのお役に立てたら幸いですが(^_^;)

    イチローと松山英樹(1) 『上達の達人 – 大量に練習をこなすことで、質を飛躍的に高める』

  7. うりぼう より:

    golfさん、こんばんは。コメントさせていただくのは、1年ぶりくらいになりますが、毎日のように拝読させていただいております。いつも充実した情報をありがとうごさいます!

    今シーズンは、松山選手本人がコメントしているように、ずっと不調だったりスコアメイクが上手く出来なかったり、という印象が強かったのですが…終わってみれば、賞金などのランキングではキャリアハイとのことで、嬉しい限りです。
    過去2シーズンとは異なる戦いぶりて、うまく表現できませんが、様々な意味でバリエーションが増えて、これまでとは違うプレーで楽しませてもらったように思います。

    さて、秋はアジア周辺の試合が、多くなりますが、連戦になりそうですね。戦い抜いて欲しい本音もありますが、故障にはくれぐれも気をつけて欲しいです。息の長いトップアスリートでいてもらいたいので。

    ただ、日本オープンの前からは、無用な煽り記事や比較記事が増えるでしょうから、松山選手を応援する身としては、辟易と、または不快な思いをしなければならないかと思うと少し憂鬱です(–;
    ですが、松山選手の歩みのように先を見据えて地道に冷静に応援しようと思います。
    (すみません、この辺りは、個人的な愚痴なので、不適切と判断されれば削除いただければ幸甚です。)

    それでは、今後も記事を楽しみにしております。

  8. golf より:

    うりぼうさん、コメントありがとうございます。
    拝読していただくほどのものではないのですが(^_^;)、楽しんでいただけるのであれば何よりです。
    長い不調の期間を経験することは、彼が引き出しを増やす上で、必要なプロセスだったのかもしれないですね。パットであったり、サンドセーブであったり、メジャー制覇に必要な部分が向上していますので、終わってみれば貴重な1年になったのではないかと思っています。
    私が心配するのは体調だけなのですが、夏頃に体重と飛距離は関係ないとわかって、体重を落とすことにしたと話していました。
    このことが良い方向に作用するのではないかと個人的には予想しています。
    煽り記事は私も嫌ですね(^_^;)。静かにゴルフそのものを楽しみたいですよね。煽り過ぎというのは、ゴルフ界だけでなく、日本のスポーツメディア全体の課題でもありますね。
    後、10日かもすれば様々な記事が出るとは思いますが、上手くスルーしながら応援していきたいと思っています。
    日本オープンまでに松山英樹に関する記事を、後2つくらいはアップしようと思っていますので、よければお付き合いください(^.^)

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