松山英樹は長期間にわたり世界のトップレベルであり続ける!海外メディアの専門家が述べるその根拠とは

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松山英樹はマスターズ2016でグリーンジャケットに手をかけることができるところまでいきながら、及ばず7位タイでのフィニッシュとなりました。

海外メディアではジョーダン・スピースが12番でクリークに2度入れ、クワドラプル・ボギー(+4)による転落に対する衝撃が強くあります。

そして最終ラウンドにスコアを伸ばせなかったということもあり、松山英樹に対するメディアの記事は、マスターズ翌朝の時点では多くありません。

そのような中、イギリスで1896年に発刊され、1998年からは電子版で運営されているSporting Lifeで松山英樹に関する記事が掲載されていました。

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どのコースでも優勝争いができ、2018年までにメジャーを勝つ

Sporting Lifeの4月11日付けの”Six to follow from the Masters”という記事で、マスターズに出場した6人の選手がとりあげられています。

6人とは松山英樹、マシュー・フィッツパトリック、ブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボー、ロメイン・ランガスキュー、ジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソンです。

その中でも松山英樹は記事の1番目で扱われていて、トップには彼の写真が掲載されています。

記事で紹介されている内容とその翻訳は以下のとおりとなっています。

For my own sanity, it’s a good job they don’t offer strokes-gained stats at the Masters – or at least not ones which can easily be accessed throughout the tournament. If they did, the numbers would confirm that Matsuyama finished seventh at Augusta despite giving up a lot of ground every day on the greens. This, of course, is golf. What Matsuyama gives away with his putting he more than gets back with his iron play, which would stand up against any other player in the world.

【管理人訳】
私が正気でいるということにおいて、マスターズでストロークスゲインドのスタッツを提供しなかったこと、少なくとも簡単にその情報にアクセスできるように、彼らがしなかったのは、良い仕事だった。もし彼らがそのスタッツを公開していたら、その数字は7位タイとなった松山英樹が毎日、グリーン上で多くのものを失ったことを証明するだろう。それがゴルフではある。彼がパッティングで失ったものは、世界のどのプレイヤーの前にも立ちはだかるアイアンショットによって得たものよりも大きい。

マスターズではストロークスゲインドのスタッツが公開されていませんでした。ただ、ボールのトラッキングは行っていましたので、非公式のスタッツとしては集計されている可能性はあります。

が、少なくとも一般に触れられるような状態ではありませんでした。

現在のスタッツではプレイヤーの武器や弱点を把握するものとしてストロークスゲインドが一番優れていると言えます。

それが公開されていないため、正確には把握できないのですが、この記事のライターであるBen Coleyはパターで多くのものをうしなったと指摘しています。

ただ、それが彼の一番述べたいことではありません。

Every player has strengths, every player has weaknesses. Going forward, Matsuyama’s strengths will overcome his weaknesses and he will become the first Japanese player to win a major title. Putting apologists will tell you otherwise, but long-term success is built on strong ball-striking and I would say this: Jordan Spieth barely missed a putt last week, but he hit the ball in the water twice so he didn’t win the Masters. Nobody who doesn’t have the yips makes a quadruple bogey when they hit the green in regulation.

【管理人訳】
どのプレイヤーも強みを持ち、どのプレイヤーも弱みを持っている。将来的に、松山英樹の強みは、彼の弱みを上回り、彼はメジャーを制する初めての日本人プレイヤーになるだろう。パッティングを強調する人々は、それは違うというだろう。しかし、長期的な成功は、強力なボールストライキングによってなされるものだ。私はこう述べたい。スピースはパットのミスはわずかだったが、ボールを2度もウォータハザードにいれて、マスターズに勝つことができなかった。イップスという問題を抱えていない人がパーオンしたときにクアドラプルボギー(+4)を叩くことはない。

Ben Coleyは松山英樹の弱点がパッティングにあることは認めるものの、ショットの素晴らしさが、いずれそれをカバーし上回ることになり、メジャーで優勝するだろうと予測しています。

ただ、パット・イズ・マネーとのゴルフの格言があるように、パターを強調する論調が根強くあるのは事実です。

しかし、Ben Coleyはアーニー・エルスがマスターズで見せたようなイップスを抱えていなければ、パーオンをした場合に+4を叩くことはないが、ショットのミスはそれを引き起こすと、スピースの12番ホールでの出来事を例にして反論しています。

Matsuyama – aged just 24, remember – crushes that golf ball, there’s no doubt in my mind he’s going to enjoy sustained success at the top level. He’s right on the heels of the best in the world already and has endless scope to improve. He’s versatile in terms of conditions and courses and isn’t afraid of anyone.

【管理人訳】
ゴルフボールを強打する、まだ24歳の松山英樹は、私が思うに疑いの余地がなくトップレベルで、継続的な成功を欲しいままにするだろう。彼は今、世界のベストに続くところにいるし、多くの改善の余地を残している。彼はコンディションとコースに柔軟に対応でき、そして誰かを恐れることはない。

松山英樹のプレー全体には、まだ粗削りな部分が残っていて、世界のトップ5にい続けている選手たちに比較すれば、洗練されきっていない部分が多くあります。

しかし、これが彼の楽しみなところではあります。

これ以上良いプレーはできないという状態でマスターズの優勝争いに絡んだのではなく、まだまだ改善できる余地が多く残っている状態でマスターズの優勝争いに絡んだという事実は、非常に意義深いものがあります。

そしてどんなに実績があるプレイヤーで、どんなに世界ランクが上の選手であっても、同じフィールドにたてば決して臆することがないのも、彼の強みであり、魅力であると言えます。

この記事の最後は以下のように、松山英樹の将来が予想されています。

Short-term: Contender on any course but potential PLAYERS champion
Long-term: A major by the end of 2018 seems a reasonable target

【管理人訳】
短期的な観測:どのコースでも優勝争いをするが、プレイヤーズチャンピオンシップを制する可能性がある
長期的な観測:2018年の終わりまでにメジャーを制するというのが妥当な目標

松山英樹はどのコースでも優勝争いができるスキルとメンタルを持ち合わせていて、プレイヤーズチャンピオンシップで優勝する可能性があると予想されています。

長期的な観測に関しては、松山英樹は「時間がかかりすぎ」と否定する可能性が高いですが、着実にステップアップすれば、いずれは勝つだろうとBen Coley予想していることになります。

PGAツアーにおいて5シーズン以上連続で優勝しているのはダスティン・ジョンソン(8シーズン)、ジャスティン・ローズ(6シーズン)です。

両者ともに素晴らしいショット力を持ちますが、2014-15シーズンのストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)のスタッツを見れば、パッティングが得意とは言えません。(ダスティン・ジョンソン:70位・松山英樹:85位・ジャスティン・ローズ:101位)

ロリー・マキロイは2010年以降は、2013年を除いて優勝しているのですが、同様にストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は良くありません。(規定試合数不足も127位相当)

これらの選手の成功は、優れたショットを持ち、優秀なボールストライカーであることは、パッティングをカバーできる良い例であると言えます。

ストロークスゲインドを開発したコロンビア大学ビジネススクールのマーク・ブローディ教授はゴルフアナリティクスの権威と言える存在です。

そのブローディ教授はプレイヤーの成績にショットが占める割合が高く、「グリーン上でパットを打ち続けることができるようにすることが大切」、つまりパーオンし続けることがスコアメイクにおいて重要だと分析しています。

これは先に述べたBen Coleyの「長期的な成功は、強力なボールストライキングによってなされるもの」という考えと一致しています。

パッティングがPGAツアーの平均以上になかなかならない中、PGAツアー2勝、PGAツアーでトップレベルのトップ10回数と予選通過率、メジャーで12戦で4回のトップ10、11回の予選通過という実績を松山英樹が残せているのは、世界最高とも評されることがあるアイアンショット、ボールストライキングゆえです。

もちろん松山英樹が現状のパッティングに満足することはないわけで、改善されていくことが予想されます。

ですが、現時点で既に、世界のトッププレイヤーとして継続的な成功が予想されるレベルにあると考えられることになります。

英語のテレビ中継では「彼はすべてのスキルを持っている」「メジャーを勝てるスキルセットを持っている」と評価される松山英樹のさらなる成長と、メジャー制覇に期待したいと思います。

記事とキャプチャ画像の引用元URL:http://www.sportinglife.com/golf/news/article/2/10239040/six-to-follow-from-the-masters-tournament-at-augusta-national

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4 Responses to “松山英樹は長期間にわたり世界のトップレベルであり続ける!海外メディアの専門家が述べるその根拠とは”

  1. KENT より:

    golfさん お疲れのところありがとうございました。
    海外メディアの専門家の記事は、とても興味深いものてす。
    PGA公式ホームページのSTATSをチェックすることが多いのですが、松山のパッティングのスタッツは、昨年に比べたらかなり向上しています。
    本人もかなりパットを意識してトレーニングしてきているように思います。また専属のスイングコーチ・パッティングコーチがなく、自分で課題を克服していることが驚きです。

    マスターズではストロークスゲインドのスタッツが公開されていないとのことでしたが、記事にあるように「マスターズ委員会が、そのスタッツを公開していたら、その数字は7位タイとなった松山英樹が毎日、グリーン上で多くのものを失ったことを証明するだろう。」 はとても嬉しい気持ちになりました。
    ゴルフでは、グリーン上に注目されがちですが、実は専門家が話しているように、長期的な成功は、強固なボールストライキングによってなされるものです。
    この意見は、マキュロイも以前から公式コメントでもしていました。ニクラウスも松山のボールストライキングを評価して世界のトップで戦える一人だと称賛していました。
    PGAのSTATSでは、スコアリング・アベレージで現在 6位ですし、バーディ・アベレージは4.79でトップです。
    日本のマスコミに苦手と評価されている、パッティング・アベレージでは、1.718で10位としています。
    1つ1つ課題を克服している姿をみていると感動してしまいます。マスターズで解説されていた中嶋さんが、年下ではあるけれど、尊敬しているとの最大限の称賛をしているのは、飯田トレーナーからの情報があるのだと推測しました。
    親子ほど年の差がある松山を尊敬するという言葉で表現する中嶋さんにも、思わず拍手してしまいました。
    このgolfさんのブログは、情報量の多さとゴルフの知識に関係なく正確な情報なので、松山をより知るための情報源として本当に感謝しています。
    マスターズでお疲れのところ、ありがとうございました。

    • golf より:

      KENTさん、コメントありがとうございます。
      パッティングは重要だが、スコアに占める割合はショットの方が高いというブローディ教授の分析の的確さを証明しているのが、松山英樹のスタッツと成績ではないかと思います。
      ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)のスタッツは良くありませんが、ストロークゲインド・トータル、平均スコア、バーディ率などいずれもツアートップクラスですし、メジャーで残している成績、PGAツアーで残している成績はやはりトップクラスなので、やはりショット力が重要なのではないかと思います。
      着実に課題を克服できるのは本当に凄いと思います。マスターズでの実績、メジャーでの実績、日本ツアーでの実績がある中嶋常幸をして「尊敬している」と言わしめる凄さが松山英樹にあるということ、それを年齢にかかわらず認めることができる中嶋常幸の器の大きさにも感動します。
      いろいろと至らないところが多いのですが、楽しんでくださっている方々がいらっしゃるので、恥ずかしながら継続していきたいと思います。
      お気遣いありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

  2. anaberu より:

    いつも心温まるブログ見させていただいています。
    この記事に涙です。
    又ゴルフチャンネルの倉本氏のコメントにも涙です。
    確かな目で松山プロをとらえて下さる方々に感謝し一人涙しています。松山プロのゴルフに対する真摯な姿はすばらしいです。
    かつてこれほどひたむきに進まれたスポーツ選手がいたでしょうか。この若さで背負えるだけの荷物を、たった一人で背負って
    世界で戦っています。
    ゴルフさんの言葉「高い視点と広い視野」この言葉に尽きると思っています。ほとんどゴルフを知らなかった私が今、「松山プロの世界」に夢中になっています。
    ますますのご活躍を心から願っています。
    これからもブログ楽しみにしています。

    • golf より:

      anaberuさん、コメントありがとうございます。
      本当にブレずに立てた目標に向けて、ひたむきに努力し、壁にあたっても諦めることのない姿勢が、多くの人の心を動かしていると思います。
      言葉が多くなくても、その姿勢が彼のプレーがにじみ出ているので、見ていると引きこまれてしまうのではないかと思います。
      これだけ妥協せずに取り組んでいる姿勢を見ると、いつか必ず彼に時が巡ってくるような気がしてなりません。
      日本での活躍は今までゴルフに関心があった人の目を引きはしますが、新しいファン層の獲得にはならないと思います。
      世界での活躍することが長い目で見れば、日本の男子ゴルフ人気につながることを理解しながら、道を切り拓こうとすると彼の活躍を心から願ってやみません。
      不足な点が多いのですが、良い情報を提供できるように、私自身も勉強していきながら、更新を継続していきたいと思います。
      こちらこそ、よろしくお願い致します。

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