松山英樹は「並外れた才能をもったボールストライカー」 米NBCスポーツのアナリストが高評価

松山英樹のショットに対する技術レベルの高さ、大舞台にも臆することのないメンタルの強さなど、海外メディアの多くの専門家が評価しています。

もちろんそこにはアメリカの専門家も含まれてているのですが、松山英樹の世界ランク上位にいるジェイソン・デイ、ロリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、ヘンリック・ステンソン、ジョーダン・スピースほどには、アメリカのファンにはその関心が注がれていません。

先日、ゴルフマガジンでも同様のことが話題になっていることを紹介しました(参考:松山英樹の2017年はどうなるのか?米ゴルフマガジン電子版のパネリストが議論)が、今回はゴルフチャンネルでも触れられています。

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松山英樹は桁外れの才能をもったボールストライカー

notah-begay-on-hideki-matsuyama 20161207(米ゴルフチャンネル電子版のキャプチャ画像)

以下はゴルフチャンネルの番組内で、NBCスポーツとゴルフチャンネルでアナリストを務めるノタ・ビゲイ3世への電話によるインタビューで、松山英樹について語られています。

以下はゴルフチャンネル電子版のBegay: Hideki ‘is an ultra-talented ball striker’のページにアップされた動画です。

以下はそのインタビューを起こしたものと、その翻訳・要約です。

Host:The guy who won the term, I mean, obviously Hideki Matsuyama.

Begay:Yeah, let’s give that guy some credit. Kicked everybody’b butt. I agree with you.

Host:The point that stands out about me is he’s sixth in the world right now after that win. He’s won four of his last five starts.
Is he in that conversation when we talk about the best players in the game right now? Rory, Jordan, DJ, all of these guys. Do we have to put Hideki in that conversation now?

松山英樹がこの期間の覇権を勝ち取っていたと番組のホストが評すると、ビゲイはそれに同意し、フィールドを制圧したとのべています。

その後の番組ホストは世界ランク6位、直近の5戦で4勝という成績をおさめたことをあらためて伝えた後、ロリー・マキロイ、ジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソンらとともに、世界のベストゴルファーの議論に入れるべきか?とビゲイに質問してします。

以下はそれに対するビゲイ3世のコメントです。

Begay:I think we do, but we don’t abosolutely have in that conversation right now. I think that is that the challenge that we see on LPGA, and the challenge that we see in the PGA TOUR is that, many of the Asian born players don’t get the amount of credit that they deserve. They’re putting in the same work. They’re doing. The same sorts of things that many of the American players or the more popular players are doing, but they don’t get as much credit. And I think that if we were to put Hideki’s accomplishment under Dustin Johnson or Jordan Spieth’s name and just kind of say, well what do you think of this? I think we’de be blown away.

松山英樹を「世界のベストゴルファーは誰かという議論に入れるべきだ」と述べた一方で、まだそれを「実際には行ってはない」と話しています。

その後、「LPGAツアーでもPGAツアーでも素晴らしい成績を残しながら、アジア出身のプレイヤーが見合った称賛をうけていない」「アジア人プレイヤーがアメリカ人と同じようなことをやってのけても、多くの称賛を受けていない」という現状をビゲイ3世は指摘します。

そのため「松山英樹の成し遂げたことをダスティン・ジョンソンやジョーダン・スピースの名前で紹介し、どう思うかと聞かれたら、私たちは感嘆するだろうと思う。」とビゲイ3世は述べています。

ビゲイ3世は松山英樹のやってのけたことが大したことではないと述べているわけではなく、アメリカ人ではないので、どうしてもアメリカのゴルフファンから大きな関心が集まりにくいこと。そして、それは松山に限ったことではなく、アジアからきた選手への評価において全体的に見られる傾向で、正当には評価されていないと指摘しています。

*初回の更新版の内容から一部修正しています。

Begay: But that taken aside, you really have to take your hat off to this guy because he has set as a goal in his mind since his rookie year on the PGA tour to be the best golf he can be. He’s not a media darling, doesn’t acquiesce to all the demands of the Japanese media. He marches to his own beat. And that guy is focused on winning golf tournaments, and it’s paying off right now, and he’s an ultra talented ball striker.

【管理人訳】

そういった側面はさておくと、彼には敬意を表さなければならない。彼はPGAツアーのルーキーシーズンから今に至るまで、自分が成りうるベストのゴルファーになろうとするゴールを心に抱いているからだ。彼はメディアからチヤホヤされていないし、日本メディアからの全ての要望に黙従することはしない。彼は自分のリズムを守り続けている。この男はトーナメントに勝つことに集中していて、今は、それが実っているところだ。そして彼は並外れた才能を持つボールストライカーだ。

松山英樹がメディアに自分を売り込むことよりも、ベストのゴルファーになろうとすることに、PGAツアーのルーキーシーズンから集中し続けていることが、今のような素晴らしい結果を生み出しているとビゲイ3世は評価しています。

そして松山英樹を”ultra talented ball striker”と並外れた才能を持つボールストライカー(ショットメーカー)だと高く評価しています。

Begay:And again, he’s one of those guys that, if he putts average he can win but if he putts great, he can really blow away fields, and that’s what you saw this past week, I mean, seven shot lead with taking holes to go against literally 18 of the best players in the world, ten players from these past year’s Ryder Cup that’s quite extraordinary.

【管理人訳】

彼はかなり優れたボールストライカーの1人で、パターが平均的なレベルで決まれば優勝できるし、パターがよく決まれば、フィールドを完全に打ち負かしてしまうことができる。それが私たちがここ最近目にしていることだ。2016年のライダーカップに出場した10名を含む、文字通り世界のベストのプレイヤー18名に対して7打差をつけたことは、とんでもなく桁外れなことだ。

松山英樹のPGAツアーでの1勝目のメモリアル・トーナメントではストロークゲイン・ティー・トゥ・グリーン(ショットのスコアへの貢献度)とプロキシミティ・トゥ・ホール(フェアウェイからのグリーンへのアプローチショットによるボールとピンの平均距離)がフィールド全体で1位でした。

しかし、パットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・パッティングはわずかにマイナスで、パットは平均レベルでした。

そして2勝目のウェイストマネジメント・フェニックスオープンではストロークゲイン・ティー・トゥ・グリーン(ショットのスコアへの貢献度)が1位でしたが、ストロークスゲインド・パッティング(パットのスコアへの貢献度)は1.647で69名中
29位とやや平均を上回っただけでした。

このように松山英樹はショットのレベルが高いため、ショットの状態がまずまず良いものであれば、PGAツアーで平均レベルの確率でパターが決まれば優勝できています。

そのためWGC-HSBCやヒーローワールドチャレンジの3日目までのように、ショットの状態がまずまずのレベルで、パターがよく決まれば圧勝してしまえるということです。

このことをビゲイ3世は指摘しています。

Host:What part of his game stands out? I mean , I think you touched on the idea that look, American fan just don’t pay enough attention to this guy, he is a stud. But what part of his geme do you look at, and you think, that is something?

そのあとホストはビゲイ3世に「松山英樹は素晴らしいプレイヤーだが、アメリカのファンがそれに相応しい関心を持っていないように思うと話したように思う」と述べた後に、「松山英樹のプレーのどの部分が素晴らしいのか?」と質問しています。

Begay:His Iron Play. I mean he’s not long, he’s long enough. So we’re not looking him for him to power, for his power. But it’s simply the shorts and middle, I mean he is extraordinary good with those golf clubs. And it’s evident if you look at some of his proximity to hold staff. And then you couple that with an improved short game that he really invested a lot of time in two years ago. And that has sort of closed the gap between him being a top 50 ranked player in the world to now being a top ten ranked player in the world. Is anybody out there right after the PGA tour, that kind of stuff does not happen overnight but the sort of stuff that appears to happen overnight because you don’t hear about these players one day and next day they’re winning three out of four tournaments and setting the world on fire but this whole reinvention or recommitting to certain elements of his game started quite some time ago.

「彼のアイアンだ。飛距離が出るという選手ではないが、十分な飛距離は持ち合わせている。それでも彼を見る部分はパワーではない」と述べた後、「ショートアイアンとミドルアイアンが”extraordinary good(桁外れに良い)”」

そして「2年間、取り組んできたショートゲームが改善されたことにより、世界ランクトップ50を守り続けるという選手と世界ランクトップ10にある選手との間にあるギャップを埋めることができた」「プレイヤーの毎日の状態について目にしたり、聞いたりしているわけではないので、4戦3勝と世界を席巻するような躍進が、ある日突然起こったように見えるかもしれない。しかし、そういうものではなく、もう少し前からこうなる要素が整いつつあった」と松山英樹の現状を分析しています。

ノタ・ビゲイ3世は松山英樹と膝を突き合わせて深く話し込んだようなことはないはずですが、松山英樹の姿勢、メンタリティ、そして取り組んできたことを見事に説明しているように見受けられます。

スタッツをしっかりと分析していることもありますし、言葉を交わさなくても雰囲気や所作から感じ取ることができる洞察力、観察力があるからこそ、ここまで松山英樹の素晴らしさを的確に説明しています。

また先日紹介したGOLF.comの動画での議論と同様に、松山英樹の実力と実績が素晴らしいことを専門家たちが認めているにも関わらず、それに相応しい関心や注目をアメリカのファンから集めていないことに、疑問を感じる声がメディア側から上がっているのも興味深いものがあります。

現状ではアメリカ出身のみならず、ヨーロッパ出身ではないということ、さらにPGAツアーでアジア人が長くトップクラスで活躍することも稀だったことを考えれば、スピース、ダスティン・ジョンソンらのように関心が集まらないことは仕方がないことではあります。

ただ、メジャーリーグでも野茂英雄から始まり、イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ、田中将大、岩隈久志、上原浩治らの活躍により、良い結果を残せば日本人であっても、アメリカで大きな注目が集まるのが当たり前のこととなりました。

すでに専門家やコアなアメリカのゴルフファンからは注目を集めている松山英樹ですが、彼が四大メジャー制覇を果たすことは、PGAツアーにおけるアジア出身プレイヤー、日本出身プレイヤーの存在感と認知度を増すことにも貢献することになりそうです。

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