松山英樹がPGAツアーの2016年の注目選手14位に!PGAツアー公式サイトによるトップ30の1人として選出

#14 to Watch 01(PGAツアー公式サイトのスクリーンショット)

松山英樹はPGAツアー本格参戦2年目のシーズンを終えました。

優勝こそできなかったものの25戦して2位が1回、3位が2回を含むトップ10が9回、トップ25が19回、予選通過23試合という素晴らしい成績を残し、賞金は375万8619ドルを稼ぎ、フェデックスカップの年間ランキングでは16位となりました。

2013-14シーズンで残した成績がマグレではなかったことを証明する成績を残し、世界のトッププレイヤーとしての地位を確立したと言える松山英樹です。

その松山英樹をPGAツアー公式サイトが2016年の注目選手ランキングで14位に選出しています。

スポンサードリンク

PGAツアー公式サイトが”弱点の少ない選手”と高評価

TOP 30 PLAYERS TO WATCHという2016年の注目選手トップ30を選ぶPGAツアー公式サイトのシリーズの記事の中で、松山英樹が14位として選出されています。

松山英樹が病気と負傷で苦しんできたことを記事の冒頭で伝えたあとで、以下のように新シーズンの秋以降の動向についてまとめています。

The 24-year-old tied for 17th at the Frys.com Open in his first start of the 2015-16 season but he had to withdraw prior to the start of the Shriners Hospitals for Children Open when he became sick. Matsuyama rebounded well the following week, though, when he finished fifth at the CIMB Classic, shooting four rounds in the 60s. But then came the back injury that forced him out of the World Golf Championships-HSBC Champions after two rounds.

管理人訳『松山英樹はフライズドットコムオープンで17位となった後、病気になったためシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンをスタート前にキャンセルした。そして次週の素晴らしいバウンスバックをして、単独5位となったCIMBクラシックでは、4日間ともに60台を出した。しかし、まだも故障によりWGC-HSBCチャンピオンズを2ラウンドを終えた後に途中棄権をせざるを得なくなった。』

The highlight of the fall, though, was Matsuyama’s performance in his second Presidents Cup. He went 2-1-1 and beat J.B. Holmes in Singles as the International Team staged a furious rally that ended one point short.
Matsuyama, who won the Memorial Tournament presented by Nationwide in 2014, will be seeking his second victory this season. He gave himself chances last year with a trio of top-three finishes, and he’s made it to the Playoff finale each of his first two years on TOUR.

管理人訳『松山の秋のシリーズにおけるハイライトは2回目の出場となったプレジデンツカップでのパフォーマンスだ。インターナショナルチームが1ポイント及ばずに敗退することに終わったものの、猛烈な反発を見せる中、松山英樹は2勝1敗1分けという成績で、シングルマッチではJ.B.ホームズに勝った。
松山は2014年にザ・メモリアル・トーナメントに優勝し、今シーズン2勝目を目指している。彼は3度のトップ3フィニッシュをするなど自らチャンスをつかみ、過去2シーズンともにプレーオフ・ファイナル(ツアーチャンピオンシップ)に進出している。』

そしてその後、スタッツとしてストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が+1.338で8位、ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)が+0.077で86位タイ、ストロークス・ゲインド・トータル(フィールドの平均との差)が+1.414で7位となっていることを紹介しています。

さらにそれぞれの5つ分野の専門家が、松山英樹について分析しているのですが、そのうち2つを紹介します。

TOUR INSIDER by Brian Wacker

The last we saw Matsuyama on the PGA TOUR he was withdrawing from the World Golf Championships-HSBC Champions in November. It was only a sprained left ankle, however, and he should be fine. Though he didn’t win in 2014-15, the 23-year-old Japanese sensation was steady, racking up nine top 10s and missing just two cuts in 25 starts. There are very few holes in his game — putting is the weakest part, but it has slowly improved — and I fully expect we’ll see him in contention late on a Sunday at a major or other big tournament this year.

管理人訳『私たちが最後に松山をPGAツアーで見たのは11月のWGC-HSBCチャンピオンズだ。左足首を捻挫しただけだから、良くなるだろう。2014-15シーズンで優勝できなかったが、23歳の日本のセンセーションは9回のトップ10、予選落ちはわずかに2回と堅実だ。彼はゲームにおける穴は極めて少なく、パッティングが一番弱い分野となるが、それもゆっくりとではあるが改善している。そのため、2016年に彼がメジャーやビックトーナメントの最終日に優勝争いをするのを見ることになるだろうと私は予想している。』

続いてスタッツの分析です。

STATS INSIDER by Charlie Kane

Matsuyama is one of the more complete players on TOUR. If there is a weakness, it’s total putting (93rd) and sand saves (114th). Matsuyama excels in all-around ranking (fourth), strokes gained: tee-to-green (eighth), birdie average (eighth) and greens in regulation (21st).

管理人訳『松山英樹はPGAツアーでより完全なプレイヤーの1人だ。弱点があるとすれば、トータルパッティング(93位)とサンドセーブ率(114位)だ。松山はオールアラウンド・ランキングで4位、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンで8位、バーディ率で8位、パーオン率で21位となっている。』

“one of the more complete players”と表現されるなど、PGAツアーでも屈指のバランスがとれたプレーヤーであると評価されています。

悪いと言っても世界最高峰で中位レベルとなる弱点の少なさ

#14 to Watch 02(PGAツアー公式サイトのスクリーンショット)

松山英樹はショット全体のスタッツはPGAツアーでも屈指なのですが、それと比較した場合には、グリーン周りに課題があると言えます。

サンドセーブ率とはグリーン周りのサンドバンカーに入れてしまった後に、2打以内でカップにボールを沈めた割合のことを指します。

このサンドセーブ率が114位とあまり良くありませんが、この順位は184名中でのもので、平均よりやや悪いというレベルにとどまっていて、ツアーの下位に沈んでいるわけではありません。

サンドセーブ率はバンカーからのショットの正確さとパッティングの両方が問われることになります。

“PROXIMITY TO HOLE FROM SAND”というバンカーからのリカバリーでピンに寄せた距離の平均値は7フィート9インチでPGAツアー全体で15位と上位になっています。

つまりバンカーからのショットそのものはPGAツアーでも上位につけていますので、どちらかと言えば問題はその後のグリーン上でのパッティングとなっています。

しかし、あくまでも「弱点の少ない松山英樹の弱点を上げるとすれば」というもので、パッティングのスタッツはPGAツアー全体で中位となっています。

ストロークスゲインド・パッティングはPGAツアー全体184名の中で86位タイ、トータルパッティングは同じく184名中で93位となっています。

ショットに関してはトータルドライビング(ドライビングディスタンスとファアウェイキープ率の順位合計)が12位、ボールストライキング(トータルドライビングとパーオン率の順位合計)が9位、そしてストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が8位となっています。

ショットが素晴らしく、弱点らしい弱点が見当たらないので、ツアー全体で中位レベルにあるにも関わらず、パッティングが見劣りしてしまうというだけです。

またパーオン率が高くバーディチャンスが多い分だけ、外しているイメージが強くなりがちですが、実際にはバーディ率は8位と、非常に多くのバーディを奪っています。

本当にパッティングが悪い選手であれば、PGAツアー屈指のバーディ率を叩き出すことはできません。

またボギー回避率が14.10%で13位となっているのですが、こちらもパッティングが酷い選手にはありえないスタッツです。

2015-16シーズンのストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は164位と、確かに良くありません。

ただ、これはフライズドットコムオープンの4ラウンドのみのスタッツなので、これからの試合の結果で大きく変わっていくもので、本当に参考程度の数字でしかありません。

物事が改善されていくプロセスでは、一旦良くなったものが悪くなる、悪くなったように感じる停滞期があります。

しかし、その停滞期にたゆまぬ努力を続けることができれば、一定期間を経過した後に、飛躍的に成長する時が訪れます。

2014-15シーズンの各スタッツは、2013-14シーズンよりもほとんどの面で良くなっていて、それはパッティングも例外ではありません。

2015-16シーズン中に、いつ「その時」が訪れても不思議ではありませんので、2016年のプレーが楽しみな松山英樹です。

スポンサードリンク

よく読まれています

6 Responses to “松山英樹がPGAツアーの2016年の注目選手14位に!PGAツアー公式サイトによるトップ30の1人として選出”

  1. TETSU より:

    初めてコメントさせてもらいます。松山英樹に対する正当な評価をされているブログだなと思い一年ほど前から拝見させてもらっています。
    中日クラウンズが家のすぐ近くで開催されるので、Gノーマン、Sバレステロス、などが出場した頃から観戦しているのですが、この30年の間で初めての日本人選手だな、2013年とりわけ最終日16番からの必死に追いつこうとするその姿勢は、傍から見ていても伝わってきて、それ以来ずっと彼を見てきました。ここまで素晴らしい選手になっても、パットを外して悔しがる顔は、ルーキーのころと変わってなくて、その度に、また頑張れと応援したくなるのです。「ショットが素晴らしく、弱点らしい弱点が見当たらないので、ツアー全体で中位レベルにあるにも関わらず、パッティングが見劣りしてしまうというだけ」
    その通りだと思います。良い記事ばかり、ほんとうに有難うございます。また来年もよろしくお願いします.

  2. golf より:

    TETSUさん、コメントありがとうございます。
    松山英樹本人が目指しているレベルが高く、それを実現するためにはパターが良くなることが必要であるというだけで、世界最高峰のPGAツアーで中位にいるのであれば、悪いというわけではないと思います。スタッツを取りながら毎試合見ていますが、良いパットも多く決めていますので。
    どんな位置になっても1つでも上を目指して、ひたむきにプレーに集中している姿は、ただただ感服するばかりです。
    応援しながら、無理かなあと思うところから、スコアを伸ばしてくることが多く、「諦める」という選択肢はない選手なのだと、いつも感じています。
    アメリカでは「2016年が終わる頃には優勝の回数が増えることになるだろう」という記事もあるなど、松山英樹に対する正当な評価や分析が多くあります。
    必ず今の壁を残り越えて、PGAツアー2勝目というにとどまらず、ビッグタイトル、メジャーに手をかける選手になってくれると思います。
    来年もしっかりと応援を続けていきたいと思っていますので、こちらこそよろしくお願いいたします。

  3. KEY- kei より:

    golf さん こんにちは

    PGA 公式サイトの記事を見ても、読解できなくて、14位にランキングされたんだなとわかっても、何と書いてあるんだと思っている時に、golf さんの分析つきの記事にあえて、本当に感激しました。
    松山選手を知るためにはまず英語力が・・・必要ですね「笑い!」
    2014年よりも、2015年と、スタッツが松山選手の実力を証明しています。
    2016年も、更なる高みに向かって努力し続ける松山選手を応援していきたいと思います。 
    来年の試合は、6週間後? 長いな~ 
    試合が待ち遠しくてたまりません。
     

  4. golf より:

    KEY-keiさん、コメントありがとうございます。お役に立てたようであれば、嬉しい限りです(笑)。
    英語が読めると、松山英樹の海外での評価を生で楽しめるようになり、彼の凄さがよりわかると思いますので、英語力があれば最高ですね(笑)。
    なるべく英語が苦手だという方にも、彼の海外での評価が伝わるようにと思っています。なので、記事にできそうなものがあれば、簡単なもので申し訳ないのですが翻訳したりしています。
    今後もさらに増えていくと思いますので、英語力を磨いていこうと思っています。
    早く試合が見たいですね~。バラエティももちろん良いのですが、優勝を目指して真剣勝負している姿が一番良いですよね(^.^)

  5. テレゴル より:

    golfさんのバウンスバックやパッティングのデータを拝見したので、元旦TVの松山君のインタビュー番組で語られるであろう彼自身の実感や目指す方向を聞くのが増々楽しみになってきました。

  6. golf より:

    テレゴルさん、コメントありがとうございます。
    彼のThe Numberなどでの記事の内容を見ていると、自分を見失うことなく、冷静に分析しているように感じます。
    まだ完全に解決策を見出しきれていないだけだと思いますが、1年で着実に進歩していますので、来年、再来年のどこかで本格的なブレイクが訪れると予想しています。
    彼のインタビューの内容は含蓄のあるものが多いので、私も楽しみです。

コメントを残す

このページの先頭へ