松山英樹のウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016の優勝に対する海外の反応 Part 2

前回は松山英樹のウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016での優勝によるPGAツアー2勝目に対する長めの記事を紹介しました。

米メディアは今最も勢いがあり、人気も抜群のリッキー・ファウラーが大観衆の声援を受けながら負けたことが少なからずショックとなっていますが、それでも松山英樹を評価する記事も増えつつあります。

そこで、前回紹介しきれなかった松山英樹のPGAツアー2勝目に対する反応を紹介したいと思います。

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目次

Herald Scotland:東洋に希望を与えるライジングサン

スコットランドのHerald Scotlandの電子版でNick RodgerというゴルフライターがNick Rodger: Japan’s Hideki Matsuyama continues to show eastern promiseで松山英樹について書いています。

the quiet, dignified Japanese youngster, Hideki Matsuyama, triumphed amid the boos, booze and boors with a play-off win over Rickie Fowler to record the second PGA Tour win of a career that continues to show plenty of, well, eastern promise.

(中略)

As well as a brace of PGA Tour wins in a professional career that is barely three years old, Matsuyama finished sixth in the Open and 10th in the US Open during his rookie year of 2013 while last April, he claimed fifth in the Masters at Augusta. In this unpredictable game, it’s impossible to predict whether the 23-year-old will become Japan’s first ever male major champion but he is certainly giving plenty of cause for optimism.

(中略)

On the female front, Hisako Higuchi, a true trailblazer for Asian women’s golf, became Japan’s first, and as yet only, major champion when she won the LPGA Championship back in 1977. Her achievements then were rewarded with a ticker-tape parade down the boulevards of Tokyo. Matsuyama may yet have this to look forward to as the future continues to look bright for Japan’s rising son.

【管理人訳】
静かで堂々した日本の若者、松山英樹はブーイング、酒宴、不作法な男たちの中でプレーオフの末にリッキ・ファウラーに競り勝ち、PGAツアー2勝目を上げ、東洋に希望を見せた。
(中略)
わずか3年のプロキャリアでPGAツアーで複数回優勝し、2013年のデビューイヤーに全英オープンで6位、全米オープンでは10位となり、昨年の4月にはマスターズで5位となっている。この予想が難しいゲームで、この23歳が日本人男性として初のメジャータイトルを獲るかどうかを予言するのは不可能だが、楽観的になる多くの理由を示している。

そして樋口久子が日本人女性としてメジャー制覇を果たしているが、男性はまだいないが、日本のライジング算の未来は明るいと記事を結んでいます。

25歳以下の選手で、4大メジャーの実績で松山英樹を上回る選手はジョーダン・スピースだけです。それくらい松山英樹が23歳で残している成績は素晴らしいものです。

ただ、1歳若いスピースが歴史に残るような実績を残しているので、ややその素晴らしさが隠れている面があります。

しかし、このライターはPGAツアー2勝だけでなく、メジャーでの実績もしっかりと評価し、メジャー制覇に向けて未来は明るいと評価してくれています。

USA TODAY:この先何年もPGAツアーで大きな存在感を示すことができる豊富な馬力とゲームを持っている

アメリカの全国紙であるUSA TODAYの電子版でスポーツライターを務めるSteve DiMeglioが”Hideki Matsuyama beats Rickie Fowler in playoff at Phoenix Open“という記事で松山英樹について書いています。

With the victory, Matsuyama, who will move up from his world ranking of 19, put himself back into the conversation concerning the game’s best young players. The 23-year-old from Japan, who has plenty of firepower and game to be a major presence on the PGA Tour for years to come, birdied the final two holes in regulation to force a playoff with Fowler.

【管理人訳】
「世界ランク19位から浮上することになると松山英樹は、この優勝によって「ゴルフのベストの若いプレイヤーは誰か?」という議論の中に戻ることになった。この先何年もPGAツアーで大きな存在感を示すことができる豊富な馬力とゲームを持っている23歳の日本人プレイヤーは、正規の上がり2ホールで連続バーディを奪い、ファウラーとのプレーオフに持ち込んだ。」

そして記事の最後には松山英樹がPGAツアー2勝目を今季の目標としていたこと、そして本人が新たに目標を設定しなおすと話していることを伝え、「その目標にビッグ3とリッキー・ファウラーを追うということも加えるかもしれない」と結んでいます。

PGAツアーで長く活躍し続けるだけの力量を持っていると評価しています。

最近は若い選手が次々と勝っているため、徐々に影が薄れつつあることは否定できなかったのですが、この優勝で再び大きな注目をあびることになりそうです。

CBSスポーツ:ティーからグリーンまでの素晴らしさはPGAツアーの誰にも引けを取らない

CBSスポーツのRobby Kallandが”Grades: Matsuyama breaks through with Phoenix Open playoff win“というタイトルの記事で松山英樹について書いています。

松山英樹がフェニックスオープンで素晴らしいボールストライキングを見せたこと、そしてクラッチパット(勝負強い)を決め、プレーオフでも素晴らしいショットとパットを決めていたことに触れた後に、以下のように書いています。

Hideki Matsuyama: Matsuyama’s played the Phoenix Open three times. He now has a T4, T2 and a win. That’s pretty good! Matsuyama finally broke through for a win in Phoenix and did so in impressive fashion. He watched Fowler pipe three massive drives on 18 at the end of regulation play and then matched him shot for shot in the playoff.

His putting was very solid in crunch time, which is the part of his game that tends to give him the biggest problems. This putt on 18 at the end of regulation to help force a playoff was as pure as it gets.

Matsuyama, 23, is often times the forgotten young gun on the PGA Tour, but he’s as good tee-to-green as anyone on Tour. If he can make putts on a more consistent basis, he could shoot up the world rankings. Grade: A+

【管理人訳】
松山英樹:フェニックスオープンに3回出場し、4位タイ、2位タイ、優勝という成績だ。とても素晴らしい。松山はフェニックスでとても印象的な勝ち方でで、ついに優勝へブレイクスルーした。彼は正規の最終18番ホールから3度もファウラーが素晴らしいティーショットをするのを目の当たりにしたが、プレーオフではそれにマッチアップした。

彼のゲームの中で問題となることが多かったパッティングは、勝負どころで非常に安定していた。最終18番でプレーオフに持ち込んだパットは、純粋に良かった。

23歳の松山英樹はしばしば忘れられることがある若き大物だ。しかし、ティーからグリーンまでの素晴らしさはPGAツアーの誰にも引けを取らない。もし彼がコンスタントにパットを決めれるようになれば、彼の世界ランクは急上昇するだろう。

Robby Kallandは松山英樹のティーショット、アプローチショット、グリーン周りのショートゲームの素晴らしさを高く評価していて、PGAツアーの誰にも引けをとらないと述べています。

昨日紹介した記事でも松山英樹を高く評価し、パッティングに課題はあるが、改善の余地があるまだ若いプレーヤーだと擁護していて、松山英樹に対して好意的な評価をしています。

Golf.com/SPORTS Illustraeted:ビッグ5という議論の準備はできているか?

Golf.com/SPORTS IllustraetedのライターであるAlan ShipnuckがHideki Matsuyama, Rickie Fowler and Bubba Watson in Heroes & Zerosというタイトルの記事で、簡単にではありますが松山英樹について触れています。

1. Hideki. Since he’s only 23, are we ready for talk of a Big Five?

【管理人訳】

英樹はまだ23歳だ、私たちはビッグ5という議論の準備はできているだろうか?

松山英樹をビッグ5の候補に入れるべきかという議論が静かに行われているのですが、意見は真っ二つという印象です。

以前から松山英樹を高く評価していたアナリストたちは、これがブレイクのキッカケになるのではと予想する一方で、EPSNのライターたちはその一歩手前、そしてゴルフチャンネルはそこまでの評価はできない、という論評になっている印象です。

人気だけで言えばジョーダン・スピースに勝るとも言えるリッキー・ファウラーで、しかもあのような勝負のプレッシャーがかかった場面で強いという印象があったのを崩してしまったので、ESPNのマイケル・コリンズのように根拠も述べすに「ジャスティン・トーマスの方が上」というような、やや感情的なリアクションが見られます。

ジャスティン・トーマスと松山英樹ではPGAツアーでの実績、メジャーでの実績、各種スタッツなど圧倒的に松山英樹に軍配が上がります。が、マイケル・コリンズは肩入れしている選手を強くプッシュするところがあり、それがリッキーだったことが影響を与えている印象です。

そういった感情を見通してか、ビッグ5の議論に松山英樹が入る心構えはできましたか?と投げかけているのが印象的です。

FOXスポーツ:2勝目は松山英樹が上昇気流に乗る勝利となるかもしれない

FOXスポーツのShane Baconが“Mailbag: Did Hideki Matsuyama just join golf’s young elite?”というタイトルの記事で、現在の松山英樹の世界のゴルフシーンでの立場について書いています。

Shane Baconは、今最も勢いがあり、人間的にも愛されるリッキー・ファウラーが、優勝を生で見たことのない家族の前で勝てずに涙を流すのを見るのは楽しいことではない、と現在の世間の感情に理解を示した上で、真の勝者は松山英樹だと述べています。

The real winner of the week was Matsuyama, who is an early candidate for momentum victory of the season. Beating someone as red-hot as Fowler in a lengthy playoff can do wonders for confidence, and that might have been the one thing lacking from Hideki as he tries to take the leap from incredible talent to top five in the world. Rory McIlroy’s momentum victory came at Congressional in historic fashion after collapsing at the Masters just months before. Jordan Spieth got his at the 2014 Australian Open. Rickie Fowler’s was at the Players in ’15. All the young guys have that one win that proved to them, not just us, that they can battle the biggest in the game, and this past weekend might just be the one for Hideki.

【管理人訳】

今週の真の勝者は松山英樹で、今シーズンの上昇気流へと乗る候補だ。リッキー・ファウラーのように勢いがある選手に勝つことは、大きな自信になる。そしてそれは素晴らしい才能から世界のトップ5に飛躍する上で、彼に欠けていたものだ。ロリー・マキロイはマスターズで数カ月前に崩れたあと、コングレショナルで上昇気流に乗る勝利を得た。ジョーダン・スピースは2014年のオーストラリアオープンでそれを手にした。リッキー・ファウラーは2015年のプレイヤーズだ。若き大物たちは、私たちだけでなく、彼ら自身にとってビッグトーナメントで戦えることを証明する勝利を手にしている。そしてこの週末の勝利は松山にとってそうなるかもしれない。

世界のトップクラスに上り詰める選手は、その前に劇的な勝利を手にして「自分は世界のトップで戦える」という自信を手にしているとShane Baconは述べ、具体的にマキロイ、スピース、ファウラーの例を挙げています。

松山英樹にとって、この9ヶ月で第5のメジャーと呼ばれるプレイヤーズを含むPGAツアー2勝、ユーロピアンツアー2勝を挙げているリッキー・ファウラーに競り勝ったことが、同様の効果をもたらすのではないかと予測しています。

He’s right there, and if he goes out and snags the Claret Jug at Royal Troon or the Wanamaker at Baltusrol, it’ll be the five holes against Fowler, including that closing birdie in regulation, that will be remembered as the moment that Matsuyama lived up to the hype and added another young 20-something to this growing list of G.S.W.N.S. (golf superstars who needn’t shave).

【管理人訳】

彼はいまちょうど良いところにいる。もし彼がロイヤルトルーン(全英オープン)でクラレットジャグ、バルストロール(全米プロゴルフ選手権)でワナメーカーを手にすれば、正規の18番でのバーディを含むファウラーとの5ホールは、彼が大々的な宣伝に応え、G.S.W.N.S.(ゴルフのスーパースターはひげを剃る必要はない)のグループに新たな若い20代の選手を加えた瞬間だったと記憶されることになるだろう。

Shane Baconはこの優勝で2016年の全英オープンや全米プロゴルフ選手権で優勝する可能性があるというところまで踏み込んで、松山英樹を評価しています。

アイドル的な人気を持つリッキー・ファウラーが力負けし、しかも家族の前で勝てなかったと涙を流したことに対する同情心が、アメリカ人の感情として少なからずあります。

まだリッキー・ファウラーはメジャーを勝ってはいないのですが、ビッグ4だと擁護する声が多いことからも、その感情がややうかがえます。

Shane Baconは、そういった感情に理解を示しながらも、松山英樹の勝利は勝利として評価すべきと冷静に述べています。

年頭の予想で松山英樹がメジャータイトルを手にするとの予想が、チラホラと見かけられ、良く名前が挙がっていたのが全米プロゴルフ選手権です。

リッキー・ファウラーに競り勝ったことで、1つメジャー制覇のための階段を登りましたので、さらに経験を積み、その扉を開いてくれることを期待しています。

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7 Responses to “松山英樹のウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016の優勝に対する海外の反応 Part 2”

  1. ゆり より:

    おはようございます。
    ビック4のすぐ後ろに静かなる闘志を燃やし待ってます
    今季中に2勝をする事がありましたら・・いや
    成績次第では・・
    ビック5に名を連なる事になるでしょうか。
    焦る事なく一段一段歩みを進めて行って欲しいです。
    松山君の事、こだわり持つ事なく
    目標に向かってコツコツと努力を積み重ねて行くでしょうねぇ。
    怪我のない事だけを祈って応援してます。

    *ファウラ-選手涙を流すシ-ンがあったのですねぇ
    気が尽きませんでした。

  2. golf より:

    ゆりさん、コメントありがとうございます。
    リッキーは試合後の記者会見で涙を流しました。そのことでアメリカ人が結構、感傷的になった面はあったと思います。
    圧倒的な観衆を前にリッキー・ファウラーに競り勝ったことで、全部ではありませんが、一部の米メディアに驚きがあったという印象です。
    実力は評価してくれていましたが、まさかリッキーとマッチアップして勝つとは思っていなかったのだと思います。リッキーの方が格が上だからと。
    そういった驚きがやや残っているので、評価が相半ばするところがあるのですが、勝利数を重ねて、ビッグタイトルを獲れば、自然と落ち着くものかなと思っています。その中でビッグ5という評価になっていくのかなとも思ったりします。
    とにかくPGAツアー3勝目、そしてメジャー制覇に向かって頑張ってもらいたいです。そのためにも体のケアには細心の注意を払ってもらいたいです。

  3. goodshot より:

    こんにちは。いつも的確な情報と、温かいコメントありがとうございます。

    golfさん仰ってましたがヒデキの体調良くないのですか、腰、背中、手首? 怪我だけが心配です。焦らず、十分休養して次の目標に向かってもらいたいです(一晩寝てもう決まったのかな)。

    ところで、スコットランドのHerald Scotlandの電子版って皮肉交じりで面白いですね、ブーイング、酒宴、“不作法な男たちの中”の類はフィールドでは相当なものなのでしょうね。それと関係あるかどうか分かりませんが、正規の16番とプレーオフ4ホール目の17番、ヒデキのティーショットときは何があったのでしょう。事なきを得たので良かったですが、これから優勝争いをするうえで、気になるところです。
    海外のメディアもヒデキから目が離せない一年になる事でしょうね。
    長くなってスミマセンでした。

  4. golf より:

    goodshotさん、こんにちは。
    腰痛がファーマーズの頃からあったようで、「痛いところは痛い」けど、ノーザントラストオープンまでには問題ないはずというように話していました。
    16番も17番でも何かしら音や声などがあったようですね。本人はもろともせずにプレーしていましたが^^;
    アウェーの洗礼を受けているはずなのですが、それに動じずに勝てるところが彼の大きな魅力だと思います。
    でも、ここまで騒がしいのはTPCスコッツデールだけなので、他のところではもう少し気遣いのある観衆の雰囲気になると思います。多分^^;
    今年から来年にかけて本格的にブレイクすると思っていましたが、その一歩は記せたのではないかと思います。
    まだまだ、これからですよ(^.^)

  5. goodshot より:

    ありがとうございます。
    う~ん、腰痛ですか、慢性にならないといいんですが、トレーナーさんにしっかりケアしていただいてマスターズには万全の体調で臨んでもらいたいです。試合数を絞り込むか(淋しいですが)、将来を見据えてスイングの改造・・・でも腰痛だったのに勝っちゃったんですね、驚き!!
    プレーオフ18番のドライバーショットは力みがなくヘッドの効いたバランスのいい安定感のあるスイングに感じました(生意気言ってスミマセン)。飛距離も出ていたように思いますので納得にいくスイングに近づきつつあるのではないでしょうか。2月19日の朝がとても楽しみです。

  6. シマモン より:

    こんにちは。初めてメールします、
    自称埼玉県随一の松山watcher の「シマモン」と申します。
    今回は松山選手の記事をあらゆる情報誌から読み漁りました。その中で管理人様の海外メデイア版を拝見し思わず「YES!」と叫んでしまいました。素晴らしい情報です。そしてありがとうございます。
    所謂身贔屓な海外コメンテーター(特にGolfNETwork)は松山選手を正面から理解しようとはしませんが、今回各方面から高い評価を得たことは間違いなくBIG4に続くNO.5thは松山選手でしょう。リッキーはまだメジャー未勝利ですからとちらが早く獲得するかでしょうね。春からわくわく感が止まりません。最後に進藤キャデイーの優勝後のコメントには感動しました。彼に今後もエールを送りたいです。進藤さんの明るさとコミュニケーション力は間違いなく奏功しています。
    (長くなってすいません)

  7. golf より:

    シマモンさん、コメントありがとうございます。
    GOlf Channelはかなりリッキーを推していたのに、それでも負けてしまったので、メンツが潰れてしまったところはあったと思います。
    そして単純に「リッキーの方が視聴率が取れたのに」みたいな感情があったと思います。
    でもちゃんと松山の凄さを理解して、勝利は勝利として、実力は実力として評価しようとするアナリストたちもいます。
    FOXスポーツのシェーン・ベーコン氏、PGAツアー公式サイトのショーン・マーティン氏、ロブ・ボルトン氏などなど。
    ビッグ4の一角を崩されたことで、ショックを隠しきれなかったのではないでしょうか(笑)。
    結果を残し続けることで、自然と答えが出ることなので、気にせずに頑張ってもらいたいです。
    彼ならやってくれると思います。メジャー制覇。

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