松山英樹の2017年はどうなるのか?米ゴルフマガジン電子版のパネリストが議論

Golf.com_Tour Confidential_20161206

ヒーローワールドチャレンジの松山英樹の優勝は、タイガー・ウッズが復帰したこともあり、扱いは少なくなるかと思われましたが、予想よりははるかに多い量の海外メディアの報道となっています。

米ゴルフチャンネルではモーニングドライブ、ゴルフセントラルと言った番組で、毎回のように松山英樹の名前が話題のトピックとして出るほどになっています。

今回はゴルフマガジン(Golf Magazine)の電子版であるGOLF.comにアップされた動画で、松山英樹のアメリカにおけるファンの注目度と来年のメジャーでの展望について議論されたものを紹介したいと思います。

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松山英樹の2017年の展望に関して議論される

以下はスポーツ・イラストレイテッドのゴルフ版であるGOLF.comにアップされた動画です。

以下は英語を文字に起こしたものと、その翻訳です。

Jessica Marksbury:Hideki Matsuyama won his fourth event in five starts at the Hero World Challenge over the weekend. Ryan, he’s ranked number six in the world yet, he still seems to fly under the radar. What’s it going to take for this guy to get golf fans to notice him?

【管理人訳】

松山英樹は週末に行われたヒーローワールドチャレンジを制し、5戦4勝という成績を残した。ライアン、彼は世界ランク6位となっているが、まだゴルフファンから十分に関心を集めていないように見える。彼が(アメリカの)ゴルフファンに関心を持たれるようになるには何が必要でしょうか?

松山英樹はどちらかと言えば専門家、エキスパートから実力を高く評価されていて、そのことが前提となった話です。

その専門家たちの評価と松山英樹が残した実績の割には、ジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ロリー・マキロイといったような世界のトップ5に比較した場合には、アメリカのファンから大きな注目を集めていないのではないかとJessica Marksburyは指摘します。

そしてそのためには何が必要なのか?とRyan Asseltaに質問しています。

Ryan Asselta:Just like everyone the PGA TOUR, Jess, it’s gonna take a major championship. And Hideki doesn’t have that quiet yet. He’s won four of his last five starts but those were really around the world. There was one WGC event in there. So a prestigious and a big points grabbing event for him. He’s sixth in the world. Kind of breathing down the neck of Jordan Spieth who’s fifth. But until Hideki takes that game and brings that to August or to Aaron Hills this year, that’s when fans are gonna notice him. And he’s got two consecutive top 10 at Augusta. So He is on the verge but until he gets that first major, I don’t think he goes into that elite category.

【管理人訳】

他のPGAツアーメンバーと同様に、四大メジャータイトルが必要だ。ヒデキはまだそれを獲得していない。彼は5戦4勝したが世界各国でのものだ。世界ゴルフ選手権の優勝もアメリカ国外だった。一流の多くのポイントを獲得できるトーナメントで、世界ランク6位となり、同5位のジョーダン・スピースの首に息がかかるほどの差となっている。ただ、ヒデキがその時のようなプレーをオーガスタナショナル(マスターズ)やアーロンヒルズ(全米オープンゴルフ)で見せるまで、ファンは彼に気づかないだろう。彼はマスターズで2年連続でトップ10フィニッシュをしていて、タイトル獲得の間近に迫っている。しかし、彼がメジャーを獲得しない限り、ファンの注目度というカテゴリーにおいてエリートクラスにはならないだろう。

松山英樹の5戦4勝がアメリカ本土でのものであれば、もっと多くのファンが注目しただろうとRyan Asseltaは指摘しています。

この5戦は日本、マレーシア、中国、日本、バハマとアメリカ本土を離れた場所でのものです。バハマは良いですが、アジアで行われたPGAツアー2試合はアメリカでは夜中から早朝にかけてになりますので、日中に比較すれば視聴率は落ちることになります。

そして日本ツアーは、アメリカで放送されていませんので、ほぼ誰も関心を持っていなかったと考えられます。これらのことからRyan Asseltaの指摘は的を得ていると考えられます。

そしてPGAツアーの選手が大きな注目を集めるようになるには基本的にはメジャータイトルが必要だとRyan Asseltaと予想しています。

それに対してもう一人の男性パネリストであるSean Zak氏は以下のように答えています。

Sean Zak:Yeah you’re exactly right, I think there is the upper upper echelon of pga tour pros you’ve got Spieth, Day, Dustin johnson, Rory and Stenson that show what they can do when the get hot when they’re riding the heater and that’s what I think he joined that group, The past month and a half but between November and December all over the world he showed his game travels. But like you said, gotta take some kind of contention in a major. Show that you can do it at Augusta Naional where your first major is every single season. Show that you can do it at a US Open course, he hasn’t been able to do that in the past. Show that you are now in that upper echelon.

【管理人訳】

あなたの言ったことは正しいと思う。スピース、デイ、ダスティン・ジョンソン、ロリー・マキロイ、ヘンリク・ステンソンのような梯子の上部にいるプレイヤーたちは好調の波に乗った時に、何ができるのかを見せている。そしてマツヤマはそのグループの仲間入りをしたと私は思う。12月と11月の間に彼のゲームは世界中で通用することを証明した。ただライアンが言うとおり、メジャーでのいくつかの優勝争いが必要だ。シーズン最初のメジャーとなるオーガスタで、そしてまだ過去に優勝を争ったことのない全米オープンのコースで証明する必要がある。そういった舞台で梯子の上部にいることを証明する必要がある。

Sean Zakは松山英樹のゲームが世界のどこでも通用するものであり、実力という面ではスピース、デイ、DJ、マキロイ、ステンソンらといったグループで入ったことを認めています。

その一方で、アメリカのゴルフファンからそれに見合ったような注目を集めるにはマスターズや全米オープンでの優勝争いが必要だろうと述べています。

Jessica Marksbury:We’ve been calling for Hideki to play well at August, it seems like for several seasons now. So it may be perfect timing. And it reminds me in a way of Danny Willet. Someone who was completely off the radar, You win a major, all of the sudden, all eyes are on you for every major throughout the rest of the year.

【管理人訳】

ヒデキにオーガスタナショナルで良いプレーが必要だと私たちは話していますが、PGAツアーで数シーズンを過ごし、完璧なタイミングを迎えつつあるのかもしれません。そして彼の現状はある面においてダニー・ウィレットを思い出させる。多くのファンが関心を寄せていない状況だったが、メジャーに勝った途端、そのシーズンの残りのメジャーでファンたちの注目が注がれることになった。

ダニー・ウィレットはすでに2015年の欧州ツアーでブレイク・アウトしていて、力量的にはもっと関心を集めても良い選手でした。

2015年の欧州ツアーのレース・トゥ・ドバイの年間ランキングで2位となっていましたし、マスターズ前のWGC-キャデラックチャンピオンシップで3位タイとなっていました。

それでもアメリカのゴルフファンが大きな関心を寄せているようなことはありませんでしたし、有力な優勝候補という評判もあったわけでもありませんでした。

しかし、マスターズを制したことにより、アメリカのファンからも注目されるようになったということにJessica Marksburyは言及して、松山英樹の現状は、そのダニー・ウィレットの状況を思い出させものだと述べています。

Ryan Asselta:Yeah and you look at Hideki it took him for a while to kind of find his way at Augusta the first few years, But a fifth place finish in 2015, a Tied 7 in 2016 and all of the sudden the course kind of suits his eye. If he got the putter going like he has in the last few months, he will contend at Augusta, especially, that’s been his Achilles’ heel for so long, the putter if he’s straightened out, which, it looks like he has, he will be a threat.

【管理人訳】

ヒデキは最初の数年はオーガスタでの自分の攻略法を見つけるのに時間を要した。しかし、2015年には単独5位、2016年には7位タイを残すと、コースが自分の目に馴染むようになってくる。もし彼がこの数ヶ月のパターの状態を持ち込むことができれば、オーガスタで優勝争いをするだろう。特に彼にとって長い間アキレス腱となっていたパッティングの課題を解消しているように見えるが、もし解決できていれば彼は脅威となる。

ここから話題はアメリカでのファンの関心ではなく、マスターズを始めとするメジャーを松山英樹が制覇できるかにシフトしています。

Ryan Asseltaはオーガスタナショナルで経験と実績を積んで、自分なりの攻略法をつかんできているようなので、パッティングさえ上手くいけば本格的な優勝争いをするだろうと予想しています。

Sean Zak:We’ve seen stats of what he’s done, from tee to green at golf courses, at the PGA Championship, last year, and how great he was, number one in the field, tee to green, last in the filed in putting, that is his Achilles’ heel, as you can say. If he can kinda straighten that out, and just get it more consistent, you’re gonna see him in the top 10 just about every single week. Let’s not forget, he’s only 24 years old.

【管理人訳】

私たちは彼の様々なコースでのスタッツを見てきた。そして2016年の全米プロゴルフ選手権ではショットのスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)でフィールド1位となるなど彼がどれだけ素晴らしいかを目にしたし、あなたの言うとおりパッティングがフィールドの最下位になるなどアキレス腱となるのを目にした。もし彼がパッティングの問題を解消し、コンスタントに良くすることができれば、彼はほぼ毎週のようにトップ10フィニッシュをすることになるだろう。そして忘れてはいけないのは、彼はまだ24歳であることだ。

ショットがどんなに素晴らしいかはよく知っているし、パターが課題となっていたこともよく知っている。そのためパターに安定感が増したら、毎週のようにトップ10フィニッシュをすることになるだろうとSean Zakは予想しています。

Jessica Marksbury:Well, and something else that can really help him, is continuing to play well in events so that we hear form him, In his interviews at the Hero World Challenge were lovely. He’s a very polite, smart player, and I think that’s what we need, especially from foreign players right? Where we’re just, you know, there might be a language barrier. We don’t always get to hear what they have to say. But especially last week, we got to know him a little bit better.

【管理人訳】

他にファンが関心を持つようになるのを助けることがあるとすれば、彼が良いプレーを続けて、彼のインタビューを聞く機会を持てるようにすることだ。ヒーローワールドチャレンジでのインタビュー中のマツヤマは素敵だった。彼は礼儀正しく、賢いプレイヤーだ。特に私たちが外国人プレイヤーを知るためにはこういうことが必要だと思う。ただ、言葉の壁があるだけなのかもしれない。私たちはいつも彼らが話さなければならないことを耳にするわけではない。しかし、とりわけ先週で、私たちは彼を少しより良く知ることができた。

Jessica Marksburyは松山英樹の実績と世界ランク6位ということを考えれば、もっとアメリカで注目を集めてもいいのではないかと考えていたようで、2人のパネリストの見解を求めています。

その2人は、5戦ともに海外でのトーナメントだったこと、マスターズ、全米オープンといったアメリカ人がより関心を持つメジャーを勝っていないこと、などを理由として指摘しています。

そして最後にJessica Marksburyは、そもそも松山英樹のインタビューを私たちが目にする機会が少なかったことにも言及しています。

Jessica Marksburyは松山英樹のインタビューには好印象を持ったようで、礼儀正しく、スマートさが伝わるもので、素晴らしかったと褒めています。

そもそも外国人プレイヤーなのでこういったインタビューを聞く機会そのものが少ないことも、世界ランク6位に見合った関心を集めていない理由なのかもしれないとJessica Marksburyは述べています。

松山英樹の実力に関してはRyan AsseltaとSean Zakともにパッティング次第でメジャーに勝つ可能性があると評価しています。

またSean Zakは実力の面においてはエリートクラスのデイ、マキロイ、スピース、DJ、ステンソンらのグループに属するようになったと、さらに高い評価をしているという3分たらずの松山英樹に対する議論でした。

PGAツアーは世界の最高峰のツアーであり、世界各国のトッププレイヤーが集うことになりますが、アメリカのファンが関心を寄せるのは当然のことながらアメリカ人が中心となり、それ以外となるとマキロイ、デイ、ステンソンのように多くの人が目にするメジャーでの活躍が必要になるのは自然なことです。

ただ、ヒーローワールドチャレンジはタイガー・ウッズの復帰戦ということもあり、視聴率が高くなりましたので、多くのアメリカのゴルフファンに名を知らしめたことは間違いありません。

メジャー制覇に向けては、ヒーローワールドチャレンジの時にも松山英樹本人もパッティングが課題と話し、取り組んでいく姿勢を見せています。

またこの5戦ともに一番信頼できるスタッツであるストロークスゲインド・パッティング(パットのスコアへの貢献度)が集計されていません。

そのため専門家たちも数字的な根拠が弱く、印象に頼ることになるため「パッティングが良くなった」と断言することまではしていません。

ですが、ショットのスタッツが抜群に良いわけでもないのですが、バーディ率と平均スコアがPGAツアーでトップとなっていますし、旧来のパットのスタッツも良くなっていますので、グリーン上でのパフォーマンスが確実に良くなっていると考えられます。

  • フェアウェイキープ率:62.50%(94位)
  • パーオン率:77.78%(14位)
  • バーディ率:6.50(1位)
  • 平均スコア:67.524(1位)
  • 平均パット数:1.589(1位)
  • 1パット率:47.22%(6位)
  • 3パット回避率:0.69%(24位)

このGOLF.comのTour Confidentialはどちらかと言えば厳しい批評が多い印象があるのですが、それを考えればポジティブな内容だったかなと感じる部分はあります。

年明けからマスターズまでの3ヶ月で松山英樹がショットとパットをどのように仕上げていくのか、そして特にパッティングが多くの専門家から注目を集めることになりそうです。

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