スタッツで見る松山英樹の実力-世界のトッププレーヤーと比較

Rant Sportsのライターが松山英樹の実力をスタッツで分析していた記事を紹介しました。

またその紹介した際に、NHK BSでのPGAツアー中継でお馴染みの佐渡充高さんが、松山英樹の素晴らしさとして「悪いスタッツがない」ことを上げて、その実力を高く評価していることも紹介しました。

スタッツとはフェアウェイキープ率や平均パット数などの各部門の数字による指標です。

では、実際に松山英樹の主要なスタッツがどの程度のランクであるのか?そして他のトッププレーヤーのスタッツと比較しながら、松山英樹の現在位置と実力を測ってみたいと思います。

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世界のトッププレーヤーと松山英樹をスタッツで比較

ザ・メモリアルトーナメント2014が終了した時点での、PGAツアー公式サイトでのスタッツを元に、松山英樹のスタッツと世界のトッププレーヤーのスタッツとを比較してみました。

比較対象としたのは世界ランク1位のアダム・スコット、同3位のバッバ・ワトソン、同5位のマット・クーチャー、同10位のジョーダン・スピース、同15位のダスティン・ジョンソンです。

その比較表は以下のとおりとなっています。ランクが25位以内だと青太字、100位以下の場合は赤太字としています。

【略字説明】
D.D:ドライビング・ディスタンス
D.A:ファアウェイキープ率
GIR:パーオン率
S・G・P:Strokes Gained Putting(パットのスコアへの貢献度)
Putts/GIR:パーオン時の平均パット数
Scrambling:スクランブリング率(パーオンできなかった時にパー以上で上がった割合)
Sand Save:サンドセーブ
Proximity to Hole:アプローチショットの後のピンまでの平均距離
松山英樹とトッププレーヤーのスタッツ比較140604

アダム・スコットはさすが世界No.1というスタッツになっています。サンドセーブで4位になっている以外ではトップ10はないものの、一番悪いスタッツでも59位と弱点が少ないです。ティーショットからグリーン上のあらゆる場面で、レベルの高いプレーを続けることが出来るため、レベルの高い成績を残し続け、世界ランク1位に上り詰めたことがわかります。

世界ランク3位のバッバ・ワトソンはドライビングディスタンスで1位、パットのスコアへの貢献度で4位、パーオン時の平均パット数でも5位と、図抜けたスタッツがあります。その一方でファアウェイキープ率は102位で、サンドセーブに至っては177位と大きな弱点をもっています。

そのためうまくハマる時と、ハマらない時の波が大きく出てしまう確率が高くなることがわかります。ずば抜けて良い時と、ものすごく不安定な時との明暗がくっきりと出てしまうということです。

世界ランク5位のマット・クーチャーも安定したプレーに定評があるわけですが、それはスタッツにも表れています。ドライバーの飛距離がないこと以外は、ショットとパットともにいずれもスタッツが上位です。このことからもわかるように、マット・クーチャーは大きな弱点・穴がないため、様々なコースや状況に対応できることが、安定した成績につながっていることがわかります。

2014年のフェデックスカップで首位を走るジミー・ウォーカーは、フェアウェイキープ率が191位というランクからもわかるように、ティーショットは飛距離はあるものの不安定です。しかし、そこから後が強く、パーオン率ではトップ25になっていて、さらにはパッティングはいずれもトップ5と、パッティングの強さが光っています。

ジョーダン・スピースは若いプレーヤーですが、飛距離もあるほうではなく、ティーショットは不安定ですが、小技(バンカーショット、アプローチ)やパッティングがうまいので、上位にきていることがわかるスタッツとなっています。

松山英樹も弱点が少ない総合力に優れるゴルフプレーヤー

では、松山英樹はどうなのか?となるわけですが、フェアウェイキープ率とパーオン率は良くはありませんが、それが大きく足を引っ張ってはいないことがわかるスタッツです。

パッティングのスタッツは今シーズンの開幕当初はもっと良かったのですが、親指の故障が出てから徐々に落ちていってしまい、この数字となっていますが、それでも100位を超えていません。

そして松山が強いのは、うまくいかなかった時のリカバリーで、パーオンを外した時にパー以上で上がる確率を示すスクランブリング率は全体で17位、サンドセーブも23位と上位に入っています。

そしてProximity to Holeというフェアウェイからのアプローチショットによるボールとカップの距離の平均を指す指標ですが、12位となっています。つまりファアウェイからショットを打っている時は、ピンに近いところにボールを止めることができていて、その精度がPGAツアーでもトップクラスだということです。

これらのスタッツからわかるように、もちろん得手不得手が松山にもあるのですが、その不得手なものが松山英樹のプレーの決定的な足カセとはなっていません。

もちろんアダム・スコットやマット・クーチャーのような安定感からは程遠いものがありますが、佐渡充高さんが述べるように、悪いスタッツがない、つまり、大きな弱点がないので、安定した成績を残せているということです。

今シーズンの予選落ちも、故障の影響で練習ができなかったのが原因となっていますので、故障がない状態で調整ができていれば、当たり前のように予選通過できるのは、この総合的な実力の高さが要因だと言えそうです。

これらのスタッツを見ていると、アメリカのゴルフの専門家やライターたちが松山英樹を高く評価しているのもうなずけます。

本人はメモリアルの優勝後も、このプレーではメジャーは勝てないと、まったく満足するところがなく、上を目指して、実力を磨いていく意志を見せてくれています。

まだ22歳で、これからがプレーヤーとして心技体ともに充実していく時期です。ジャック・ニクラウスが語るようにこれから10年から15年の間が本当に楽しみな松山英樹です。

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