石川遼の2014-15シーズンのフェデックスカッププレーオフの展望

石川遼が1ポイント未満の小数点のポイント差という際どいラインで、フェデックスカッププレーオフに進出を果たしました。

昨シーズンは75位でプレーオフに進出し、第2戦のドイツバンクチャンピオンシップまで進出したものの、そこで予選落ちしてしまい年間ランキングでは72位となりました。

その石川遼のフェデックスカップポイントから見た現状とプレーオフの展望について分析していきたいと思います。

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石川遼の現状と昨シーズンとの違い

最初に昨年の各試合終了後の次戦進出のボーダーラインですが、以下のとおりとなっています。

  • 第2戦-ドイツバンクチャンピオンシップ:611 points
  • 第3戦-BMWチャンピオンシップ:968 points
  • 第4戦-ツアーチャンピオンシップ:1,769 points

昨シーズンはポイントの設定がレギュラーシーズンの5倍である2500ポイントでしたが、今シーズンは4倍の2000ポイントとなっていますので、普通に考えればボーダーラインが下がると予想されます。

下位の選手が多く上位フィニッシュするとこのボーダーラインが上がることになるのですが、それを考慮しても昨年と同じポイント以上になっていれば生き残ることができる可能性が高いと予想されます。

昨シーズンはプレーオフ開幕が75位の681ポイントからスタートしていましたので、第2戦までの進出はほぼ確定していました。

一方、今シーズンは124位の458ポイントとなっているため、不利な立場からのスタートとなり、第2戦に進出するためには最低でも24名を抜く必要がある状況となっています。

また、以前の投稿でまとめたように、基本的にレギュラーシーズンで上位の選手が有利なポイント設定に変更されています。(参考:レギュラーシーズン上位の選手が有利に!フェデックスプレーオフ(FedEXCUP Playoff)のポイント設定変更による影響)

具体例を挙げて、その影響を見て行きたいと思います。

昨シーズンはモーガン・ホフマンが448ポイントの124位から、第3戦終了時点で1973ポイントまで伸ばして21位となり、最終戦に進出しました。

そのモーガン・ホフマンは以下の様な結果と順位の推移でツアーチャンピオンシップに進出しました。

Tournaments Position(Points) Rank(Points)
ザ・バークレイズ 9位T(362ポイント) 72位(811ポイント)
ドイツバンクチャンピオンシップ 35位T(162ポイント) 68位(973ポイント)
BMWチャンピオンシップ 3位(1000ポイント) 21位(1973ポイント)

トップ10が2回、トップ40が1回、しかもトップ10のうちの1回はトップ3フィニッシュというかなりの好成績により1524ポイントを上積みして、ツアーチャンピオンシップに進出することができました。

しかし、今年の2000ポイント設定で計算し直すとモーガン・ホフマンの獲得ポイントは1180ポイントで、第3戦終了時の獲得ポイントは1628ポイントにとどまります。

今季からポイント設定が変わったことで、プレーオフでの次戦進出ボーダーラインは下がる可能性が高いものの、基本的には上位選手を下から抜くためには、以前よりも上位フィニッシュが必要となる設定となっています。

石川遼の今季は27試合でトップ10が2回、トップ25が5回、予選通過が16回となっていますので、プレーオフを勝ち進んでいくためには、今シーズンの平均を大きく上回るような好成績が必要となると予想されます。

プレーオフを勝ち進むために必要なポイントや成績は?

では、どのくらいの成績、ポイントがプレーオフを勝ち進む上で必要となるのかということですが、ポイント設定が下がっていますので、昨年と同様のポイントに到達すれば進出できると予想されます。

そのため以下のポイント数がひとつの目安となります。

  • 第2戦-ドイツバンクチャンピオンシップ:611 points
  • 第3戦-BMWチャンピオンシップ:968 points
  • 第4戦-ツアーチャンピオンシップ:1,769 points

もう一つは昨年の5倍から4倍に設定が下がっていますので、今季のプレーオフ進出ラインの458ポイントをベースに、それぞれのラインの上昇を80%に抑えた数字で計算しなおしてみると以下のとおりとなります。

  • 第2戦-ドイツバンクチャンピオンシップ:597 points
  • 第3戦-BMWチャンピオンシップ:882 points
  • 第4戦-ツアーチャンピオンシップ:1523 points

そのため第2戦進出は600-610ポイント、第3戦進出は880-970ポイントが1つの目安になると考えられます。

では、石川遼はどの程度のポイントと成績が必要になるのかということになるのですが、初戦は以下の成績が目安になると予想されます。

  • 970ポイント(単独33位-152ポイント)
  • 880ポイント(単独35位-142ポイント)

これらの成績が目安となるのですが、ギリギリの成績で第2戦に進出した場合には第3戦進出のハードルが高くなります。

610ポイントで第2戦に進出したと仮定した場合に、第3戦進出の目安となると予想される880-970ポイントには以下のような成績が必要になる可能性があります。

  • 970ポイント(単独7位-360ポイント)
  • 880ポイント(同スコアが2人の11位T-270ポイント)

という上位フィニッシュが必要になります。

初戦の成績によって第2戦、第3戦にかかってくる負荷が異なってきます。初戦で振り落とされるのは25名ですが、第2戦では30名、第3戦では40名と人数が増えていくため、ギリギリでの次戦進出は状況を厳しくします。

初戦では、まずは第2戦に残れる成績を残すことが必要なのですが、ギリギリで通過した場合には、第2戦でかなりの上位フィニッシュができないと第3戦に進出できなくなりますので、できるならば上位フィニッシュをしたいところです。

最後にまとめると初戦で必要な成績、結果は以下のとおりとなります。

  1. 予選通過
    100位圏外の124位のため予選落ちをした時点で可能性はゼロになります。
  2. 同スコアが2人までの46位T
    100位のハドソン・スワフォードが554ポイントとなっていますので、最低でもそれを上回る必要があるため96ポイント以上が必要になります。この順位を下回った時点で、可能性がゼロになります。
  3. トップ30-35以上の成績
    ボーダーラインになると予想される600ポイントを越えるためには、35位以内には入っておく必要があると予想されます。状況次第ではトップ30が必要になるかもしれません。
  4. トップ20以上の成績
    進出ラインに到達できたと考えられる場合には、次戦以降の負荷を軽減するために、なるべく上位フィニッシュをしておくことが重要です。

今年の石川遼と同様に124位からスタートしたモーガン・ホフマンは初戦でトップ10フィニッシュしたことで勢いがつきましたし、その後の戦いのハードルを下げることができました。

初戦で結果を残せなければ第2戦はありません。初戦の成績はプレーオフ全体の展開に影響がある重要なものとなりそうです。

シーズン終盤に状態が良くなってきましたが、さらに状態を上げていくことがプレーオフを勝ち進むためには必要となりそうです。

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12 Responses to “石川遼の2014-15シーズンのフェデックスカッププレーオフの展望”

  1. マーク より:

    早速、石川のプレーオフ展望を記事にしていただきありがとうございます。
    見たところ、第2戦のハードルが極めて高いと理解しました。
    ウィンダム程度の順位なら2戦止まり。昨年を越えるキャリアを残すには、第1戦と第2戦のどちらかでトップ10が必要ですね。
    これは厳しいハードルと言わざるを得ませんが、今シーズンの状況を考えれば第2戦まで行ければ十分な結果でしょう。まずはそれを目指して貰いたいです。その先が手に入れば、それはボーナスですね。笑

  2. golf より:

    マークさん、コメントありがとうございます。
    ゴルフは他のスポーツよりも、天候などの様々な要素がからみ合って結果が出るので、予想しにくくはあるのですが、第2戦以降のハードルはかなり高いとは言えると思います。
    プレーオフ進出も滑りこみで、失うものはありませんので、マネジメントを大切にしながら、攻めるときは思い切って攻めて、頑張ってもらいたいです。
    いまできる最善のことに集中するのが一番だと思います。

  3. eaケンジ より:

    いつも楽しみに見させて貰っています。ここまで詳しく載っているサイトは見つける事が出来ません。石川遼の日本での評価が低いので、いい所までいっているのに、、、ともどかしい気持ちです。もうひと頑張りして、先ずはメジャーで楽に予選通過レベルまでいって欲しいですね。

  4. golf より:

    eaケンジさん、コメントありがとうございます。
    初めてコメントしていただいた方に申し訳ないのですが、質問をさせてください。
    石川遼に対する日本での評価が低いというのは、具体的にどういうことでしょうか?海外メディアの石川遼の扱いに比較して、日本メディアの扱いはかなり大きいと思うのですが、その内容が良くないということでしょうか?あと「いい所までいっている」というのはギリギリでポイントシード権を獲得したことを指しているのでしょうか?
    最後にメジャーに関してですが、現在の世界ランクは189位で、4つのメジャーのうち一つも出場権に近いところにいないのですが、「もうひと頑張り」で「メジャーの予選通過が楽なレベル」というのは、現状からやや乖離しているように感じます。リッキー・ファウラーとババ・ワトソンが全米オープンで、ザック・ジョンソンが全米プロで予選落ちしています。メジャーでの予選通過が楽と言っても良いのはジョーダン・スピースやローリー・マキロイなどほんの一握りのプレーヤーくらいだと思いますが、石川遼があともうひと頑張りでそのレベルに達するという、数字やデータ等による根拠があるのでしょうか?今後の分析の際の参考にさせていただきたいので、教えていただけると助かります。また、もし一ファンとしての希望的観測であるということであるならば、特にご返信いただかなくても大丈夫です。よろしくお願いいたします。

  5. usagi より:

    はじめまして。
    最近このブログを見つけまして、更新を楽しみにしている者です。いつも参考になる記事をありがとうございます。
    さて、プレーオフが始まりますが、私も日本人ですので、golfさんと同じように松山選手、石川選手ともに最終戦に進出できれば当然うれしいのですが、石川選手は現実的ではなさそうですね。そこで来期の出場権に対して質問なんですが、例えば最終ランキングが125位と110位では何か違いがありますか?2戦目まで進んで100位になったとしても125位と違いはありますか?過去の記事を参考にすると80位に入っておけば、メジャー以外の大会は出場できそうな雰囲気ですよね。私が見逃している記事もあると思いますので、石川選手にとって現実的に何位くらいが大きなラインとなりそうか教えて下さい。

  6. eaケンジ より:

    一ファンとしての感想が前提でありますが、ゴルフを知らない人達からすれば、日本にいてる選手よりも今の石川は下に見ている事が多いように感じています。少なくともアメリカでのシード権を獲得出来る選手が日本でどれだけいてるか?またイメージで申し訳ないですが5人もいて無いんではないでしょうか?私は日本ツアーに本格参戦すれば、賞金ランクで5位以内くらいのレベルではあると思っています。世界では通用していないかも知れませんが、テレビでの扱いは今まで通り活躍よりは圧倒的に露出も多いと思います。しかし、一般の人、しかも色々な所で耳にする情報では、石川遼はハンカチ王子と一緒だ等、まるで日本に帰ってきても通用しないと捉えてしまう発言を耳にする事が多いので、その点から評価が低いとのコメントを残しました。全て私の主観であり、客観的数値がある訳ではないのに、誤解を招くような書き込みで申し訳ないです。

  7. golf より:

    usagiさん、コメントありがとうございます。
    フェデックスカップランキングで80位以内に入っておけば、メモリアル・トーナメント、クラウンプラザ招待、アーノルドパーマー招待などの独自の出場設定がある試合にも、ほぼ出ることができると予想されます。
    あとは少しでも上位のほうがトーナメント開催前日の水曜日に行われるプロアマに出場させてもらえる機会が多くなるのではないかとも考えられます。
    そのため80位内に入っておくといろいろな点がメリットが大きいのではないかと思います。
    現実的なラインは、初戦の結果に大きく左右される位置のため、何とも言い難いものがあります。

  8. golf より:

    eaケンジさん、返信ありがとうございます。
    石川遼の評価が低いということはメディアによるものではなく、eaケンジさんの周囲やネット上で、そういうものに接する機会が多いということでよろしいでしょうか。
    日本人の男子プレイヤーの中では上位であることは間違いないことではないかと、私も思います。
    一時期のティーショットが不安定な状態の時は、日本でも不安を感じさせるような内容だったのも事実でしたが、スタッツなどを見ても、今はその時より遥かに良くなってきていると思います。シード権を確保していることは素晴らしいことだと思います。では、なぜ厳しい声が多いかというと、もしかしたら彼が世間に対して公言している目標と現実との乖離が大きいからなのかもしれません。今年のはじめには「優勝できる準備ができた」というように話して渡米しました。しかし、残念ながら予選落ちを繰り返し、フルシード権も最終戦の最終日の最後の方まで確定しない状況となってしまいました。
    プロが公言した目標とその結果の乖離が大きかった場合に、スポーツファンから厳しい声がある程度上がるのは仕方ないのではないかと思います。それは石川遼に限らず、プロ野球選手やサッカー選手でも同様の傾向が見受けられます。ビジネスの世界でも公言していた目標と現実が大きく乖離した場合には責任問題に発展する場合が少なくありませんので、その基準からすると当然のことかもしれません。
    もし彼が「長期シードを持っていないので、まずはシード権を確保したい、その中でチャンスがあれば優勝争いをしたい」というようなことを話していれば、世間一般が厳しい批判をすることは少なくなるのではないかという気がします。それでも誰しもが生理的な好き嫌いがあるので批判は完全には無くならないとは思いますが。
    個人的にはシード権を確保していることは素晴らしいことだと思っています。ですが、彼がメジャーで勝ちたい、PGAツアーで勝ちたいと話してきた目標から比較すると寂しい結果ではあるなと思っているのも事実です。彼もここまでの今シーズン全体の結果には満足していないのではないかと思います。
    石川遼は日本のゴルフ界を救ったという実績がありますし、ゴルフファン以外の世間一般的な知名度・認知度では今も日本人プレイヤーでは一番かもしれませんので、マスコミが大きく扱うことは、ある面、当然のことかなと思います。
    ただ、世間一般の評判を覆したいのなら、誰もが納得するような成績を石川遼が残すの待つ、そして残せるように応援することしかできないのではないかという気がします。プロは最終的には言葉ではなく、優勝、世界ランキングなどの結果で実力を示すしかありませんので。

    このブログの運営をしていて、RBCカナディアンオープンからクイッケンローンズナショナル以降に、一部の石川遼ファンの方のコメントの返信に苦慮することが多くなりました。
    基本的にすべてのコメントに返信するようにしているのですが、その時期以降の一部の石川遼ファンの方からのコメントは、そのコメントの目的・意図が良くわからないもの、コメントの内容が曖昧で理解が難しいものが増え、返信に困ることが多くなっています。
    申し訳ないのですが、eaケンジさんからのコメントにも、私には曖昧でわかりにくい面があったため質問をさせていただきました。
    eaケンジさんに今回このような質問をしてしまい、申し訳ありませんでした。また丁寧にご返信いただき、ありがとうございました。

  9. まり より:

    golfさん。
    すみません、こちらにもコメントさせて下さい。
    私事で申し訳ないのですが、多忙なため、大好きgolfさんの記事もろくにみることができない日々が続いております(涙)。
    そんな中、今朝は時間があって、松山選手の記事を初め、久しぶりに他の記事も拝見することができました。
    golfさんが運営する当ブログは、皆さんが仰るとおり本当に素晴らしく、そのため段々と評判が評判を呼び、かなりの方がご覧になっていると思います。
    まぁその中でもコメントされる方は(私も含め)ごく一部の方とは思いますが、閲覧される方が増えるにつれ、色んな方がコメントされる機会もまた増えているのでしょう。
    それ自体は大変素晴らしいことですが、一部の方々のコメントには苦慮されてるとのこと。
    golfさんは大変律儀な方とお見受けしますので、全てのコメントを載せ、さらに返信まで下さっているので、大変だと思います。
    なので、その辺の対応についてはgolfさんの無理のない範囲で行って頂けたら…と思います。
    たまにこうしてお邪魔させて頂いておりますが、あくまでもここはgolfさんのブログですからね(笑)。
    golfさんが気持ちよく且つ楽しく運営して下さることが、一golfさんファンとしての希望です。

  10. golf より:

    まりさん、いつもお気遣いありがとうございます。
    私の分析や表現が気に障ることがあるようですが(笑)、石川遼ファンの方が、石川遼のことを真剣に応援しているし、何とかしたいという気持ちがあるのだろうなとは感じています。
    まあ、それなりに整理できつつあり、見えてきているものもあるので、安心してください。基本的に人間の心理や大衆心理に興味があるので、色々と勉強になっています(笑)。

  11. まり より:

    golfさん、おはようございます。
    今日は時間があるので、3ヵ所にコメントさせて下さい(笑)。
    返信ありがとうございます。
    golfさんが前向きに(?)対処なさってるようなので、安心しました。
    で、一つ気づいたことがあったのでお知らせします。
    「石川遼 応援ブログ」で検索したら、結構な上の位置でこのブログが検出されるんです。
    なので、ファンの方々は応援ブログの乗りで、このブログにコメントされているのではないでしょうか。
    応援ブログにはこちらのURLが載せられてることもありますし…。
    だから、golfさんがデータに基づいた厳しい分析をすると、気に触るんだと思いますよ。
    (基本、あそこの方々は結果云々ではないようなので)

  12. golf より:

    まりさん、ありがとうございます。
    データ改ざんはしていないので(笑)、基本的には事実に基づいての解釈なのですが、その分析が厳しいと、何かすっきりしない気持ちになるのだろうと思います。
    でも、私のスタンスが変わる予定はないです(笑)。

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