石川遼のPGAツアー出場権維持のハードルは高くなる?フェデックスカップのポイント配分改定による影響

PGAツアーが2016-17シーズンから年間王者を争うフェデックスカップ(FedExCup)ポイントの配分を改正しました。

このことにより公傷制度でPGAツアーに復帰する石川遼に課せられた条件は、難易度が上がることになりそうです。

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フェデックスカップ(FedExCup)のポイント配分の改正が与える影響

PGAツアーがポイント配分の改正を行ったのですが、この改正により15位以上のフィニッシュが多い選手が有利になり、それ以下の特に30位から50位台半ばのフィニッシュが多い選手に不利なものとなりました。

参考記事:PGAツアーの2016-17シーズンからフェデックスカップ(FedEx)ポイントの配分が改正

問題は以前のポイント配分で目標となるポイントが設定され公傷制度が承認されている選手たちが、新しいポイント配分が適用されるのか、それとも以前の古いポイント配分が適用されるのか?というところになります。

このことについてはPGAツアー公式サイトの公傷制度のページを担当しているロブ・ボルトン氏が回答しています。

PGAツアー公式サイトの“2016-17 PGA TOUR Medical Extensions”のページでは選手の現在状況が随時アップデートされるのですが、そのコメント欄で以下のような会話がなされています。

Paul Miner

It seems to me that this is a disservice to those on the medical list. Their target is based on the point structure from the season in which they qualified for the medical. If points are more difficult to come by this year than in previous years, it seems that the bar has been unfairly raised.

Rob Bolton

It may seem like a disservice, but remember that membership agreed to the modification in points.

質問をしているPaul Miner氏はポイントの配分が変わったことに言及した上で「公傷制度を承認された選手たちにとってひどい仕打ちのように思える。彼らの達成すべき目標は公傷制度が承認されたシーズンのポイント配分に基づいたものだ。もし昨年よりも今年のほうが難しくなるとしたら、それは不公平に難しくなっているように思える」とロブ・ボルトン氏に投げかけています。

それに対してロブ・ボルトン氏は「ひどい仕打ちのように見えるかもしれない。しかし、覚えておいてほしいのはPGAツアーメンバーがこのポイント配分の改正に同意しているということだ」と答えています。

そしてコメント欄の他のやりとりでは以下のようなものがあります。

Robopz I

So… WHICH points scale is used for Poulters Major Medical… the OLD or the NEW

Rob Bolton

….but only current FedExCup points will contribute. This is what membership has approved.

「公傷制度(メジャーメディカル)が認められているイアン・ポールターには古いポイント配分と新しいポイント配分のどちらが適用されるのか?」という質問に対してボルトン氏は「現行のポイント配分が適用される。これはPGAツアーメンバーが承認したものだ」と答えています。

つまり、公傷制度が認められた選手たちは、新しいフェデックスカップ(FedExCup)ポイントの配分で、旧来のポイント配分で決定された条件を満たす必要があるということになります。

この新しい2016-17版のポイント配分は、以前のポイント配分に比較すると、一部のトッププレイヤーを除いて、ポイント獲得のハードルが高くなったと考えられます。

ポイント配分の変更で公傷制度の選手にとっては不利な状況に

新しいポイント配分では、通常の500ポイント設定のトーナメントでは15位から67位のフィニッシュをした場合の獲得ポイントが減らされています。

例を挙げると単独25位は以前であれば46ポイント獲得できていたのが、35.5ポイントと10.5ポイントも少なくなります。

そして一番影響が大きいのが35位から45位の順位でのフィニッシュで、15.0ポイントも獲得ポイントが減らされています。

具体的には35位は36ポイントから21ポイントに、45位は26ポイントから11ポイントに減らされています。

2017-18シーズンのシード権を争う選手たちは、当然のことながら新しいポイント配分で争うことになるため、シード権が与えられる125位のポイントのラインが下る可能性が高いと予想されます。

そのシード権ラインの上下があるにせよ、競争する上において不公平な面はありません。

しかし、公傷制度の選手が認められた試合数内で条件を満たそうとする場合には不利になると考えられます。

上位フィニッシュをしないとポイントが獲得できないように改正されたにも関わらず、中位のフィニッシュでもポイントが稼げた時のシード権ラインを突破する必要があるためです。

実際に例を挙げていきます。

石川遼が離脱する前の2015-16シーズンの6試合では55ポイント(正確には54.71ポイント)を獲得しているのですが、その順位は50位タイ(同スコア6名:18.5ポイント)、35位タイ(同スコア2名:35.5ポイント)、84位タイ(同スコア2名:0.71ポイント)という成績です。

これを新しいポイント配分で換算し直すと、ぞれそれ7.25ポイント、20.5ポイント、1.55ポイントで合計29.3ポイントにとどまり、以前のポイント配分よりも25.41ポイントも減る(46.44%減)ことになります。

さらに石川遼が2014-15シーズンに122位でシード権に滑り込んだ際のトーナメントの結果を新ポイント配分に換算して見ていきます。

石川遼が2014-15シーズンにレギュラーシーズンで予選通過をしたのは16試合なのですが、その際の順位と旧ポイント配分と新ポイント配分でのそれぞれ獲得ポイントの比較は以下の表のとおりとなっています。

fedex-cup-points-change-before-after_part2

旧ポイント配分では458.430ポイントが獲得できたのですが、新ポイント配分では371.806ポイントにとどまり、86.624ポイントもマイナス(18.90%減)となります。

新しいポイント配分では単独15位以上のフィニッシュが多い選手が、余裕をもってシード権を確保できるようになり、30位から50位というようなフィニッシュが多い選手がこれまでよりも厳しい戦いになるように改正されています。

このように同じ順位でも獲得できるポイントが減るにもかかわらず、以前のポイント配分でのシード権ラインを越えることが要求されることになりますので、公傷制度が承認された選手にとっては突然ハードルが高くなったことになります。

この改正にともない石川遼がPGAツアーの出場権を継続するために必要な成績のハードルも上がっています。

20試合で400ポイント(正確には399.720ポイント)の獲得が必要なのですが、石川遼の直近4シーズンの予選通過率は58.02%(47/81)、一番高かった2014-15シーズンで60.71%(17/28)となっています。

平均どおり予選通過率では12試合で予選通過となり、1試合平均で33.3ポイントが必要となりますが、旧制度では単独37位(500ポイント設定で34ポイント)が目安だったのが、新制度は単独26位(同34ポイント)が目安となり、一気にハードルが上がっています。

2013-14シーズンが石川遼のPGAツアーでのベストシーズンとなっているのですが、予選通過した試合の平均順位は31.64位(予選通過14試合)となっていますので、これまでのベストを大幅に更新する必要があります。

PGAツアーの出場権を維持するためには、出場する試合でより多く予選通過し、さらにトップ15フィニッシュ以上を増やしていかないといけません。

石川遼のトップ15フィニッシュは2013シーズンが0回、2013-14シーズンが3回、2014-15シーズンが2回、2015-16シーズンは0回となっていますので、これまでの実績から考えると簡単な壁ではありませんが、乗り越える必要があります。

目の前の試合で結果を残すことが求められている状況となっていますので、1試合1試合の結果が今まで以上に重要になります。この壁を乗り越えてPGAツアーの出場権を維持してくれることを期待しています。

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