石川遼のPGAツアー復帰後のシード権確保のために必要なポイントと賞金は?

石川遼がシード権を確保するのに必要なポイントと賞金は?

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2015-16シーズンのPGAツアーのフルシードをレギュラーシーズン最終戦で滑り込みで獲得した石川遼でした。

しかし、新シーズン開幕から6試合を消化した2015年2月に腰痛によりPGAツアーから離脱してしまいます。その後PGAツアーのメディカルエクステンション(公傷制度)を申請し、承認された状況となっています。

このメディカルエクステンションによって認定された試合数内でシード権ラインの125位相当のポイントと賞金を稼ぐことで、石川遼はPGAツアーの出場資格を維持することができることになります。

その石川遼が目標とする賞金とポイントがレギュラーシーズン終了により確定したことになります。

まず出場資格が延長される試合数ですが、(1)選手本人の直近3シーズンの出場試合数の平均、もしくは(2)離脱したシーズンのランキング125位以内の選手の出場試合数の平均の、どちらか多い方が出場試合数として認定されます。

石川遼は直近の3シーズンで23戦、24戦、28戦の合計75戦に出場しているため、平均で25戦に出場しています。

そしてPGAツアーの2015-16シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ランクのトップ125の平均が22.36、賞金ランキングのトップ125が22.04となりました。

そのため石川遼は25試合が認定される見込みとなっています。ただ、気になるのがこれがシード権を争うレギュラーシーズンの試合数のみが基準となった場合は、23戦、22戦、27戦で平均24試合となり、1試合減ることになります。

こうした基準によって延長される試合数が認定されるのですが、メディカルエクステンションは健康であれば出場できたであろう試合数を延長する措置で、すでに出場した試合数は引かれることになります。

そのため6試合にすでに出場している石川遼は19試合が猶予として与えられることになると予想されました。

この試合数の算出方法については情報が乏しく、アメリカのゴルフ専門誌などにもなかったため試算であったのですが、PGAツアー公式サイトが最終的に発表したものでは20試合が認定されています。

そのため20試合でこの後は検討していきます。

その20試合で125位ラインの賞金とポイントを獲得する必要があるのですが、PGAツアーの2015-16シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ポイントのランキング125位はノ・スンヨルで454ポイント、賞金ランキング125位はモーガン・ホフマンで71万7890ドルとなりました。

こちらも試合数と同様にすでに獲得した賞金(6万2,102ドル)とポイント(55)が引かれるため、19試合で賞金を65万5788ドル、ポイントを399.720ポイント獲得することが、石川遼に課される目標となってきます。

では、これが石川遼にとってどの程度のハードルなのかを次に見ていきたいと思います。

石川遼の過去3シーズンの成績から見るハードルの高さ

石川遼の過去3シーズンのレギュラーシーズンにおける出場試合数と獲得賞金、獲得ポイントは以下のとおりとなっています。

  • 2014-15シーズン:27試合 – 83万3967ドル/458ポイント
  • 2013-14シーズン:22試合 – 127万6579ドル/681ポイント
  • 2013シーズン:23試合 – 42万4541ドル/298ポイント

これを1試合平均にすると以下のとおりとなります。

  • 2014-15シーズン:27試合 – 3万888ドル/17ポイント
  • 2013-14シーズン:22試合 – 5万8026ドル/31ポイント
  • 2013シーズン:23試合 – 1万8458ドル/13ポイント

これにそれぞれ19試合をかけると以下のようになります。

  • 2014-15シーズン平均値 X 20試合 = 61万7760ドル/340ポイント
  • 2013-14シーズン平均値 X 20試合 = 116万520ドル/620ポイント
  • 2013シーズン平均値 X 20試合 = 36万9160ドル/260ポイント

20試合で賞金を65万5788ドル、ポイントを399ポイント獲得することが必要な状況となっていますので、2013-14シーズンほどの成績は必要ないものの、2014-15シーズンのペースでは不十分となることがわかります。

レギュラーシーズンでは2014-15シーズンは27戦に出場し予選通過が17試合(62.96%)、トップ10が2回(7.4%)、トップ25が5回(18.5%)でした。

そしてこれまでのPGAツアーでのキャリアベストとなっている2013-14シーズンは22試合で予選通過が12試合(54.54%)、トップ10が3回(13.63%)、トップ25が9回(40.91%)となっています。

2013-14シーズンは予選通過率が低かったものの、シュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンで2位タイとなったことによるポイントと賞金の獲得がかなり大きく、さらにファーマーズインシュランスオープンで7位タイ、アーノルドパーマーインビテーショナルで8位タイという成績も助けとなりました。

2014-15シーズンはザ・プレイヤーズチャンピオンシップで8位タイ、クイッケンローンズナショナルで単独10位とトップ10は2回にとどまりました。

2013-14シーズンと2014-15シーズンではトップ10回数が1回しか変わりませんが、その1回に2位タイが含まれていることが大きな違いを生み出していて、その2位タイで245ポイントと52万8000ドルを荒稼ぎしました。

もちろんこういった成績が復帰後に出せるのが理想ではあるのですが、その時のシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンは非常にフィールドが薄かったこと、それから3年が経過し、ほぼ全てのトーナメントも選手のレベルが上がり、フィールドも厚くなってきていること、それ以来、石川遼はトップ5フィニッシュが1度もできていないことを考えると、復帰後に同様の結果を手にすると想定するのはやや楽観的すぎる印象です。

そのため復帰後の20試合でシード権を確保しようとするならば、その中でトップ10が最低でも3回、できれば4回くらいは欲しいところです。

19試合で3回のトップ10となるとその率は15.00%、4回だと20.00%となるため、キャリアベストとなっている2013-14シーズン以上の数字が要求されることになります。

続いて、復帰が年内ではなく、年明けにずれこんだ場合について考えてみます。

2013-14シーズンは年内の3試合で298ポイント、年明けの19試合で383ポイントを稼いでシード権を確保しています。

そして2014-15シーズンは年内の3試合で135ポイントを稼ぎ、残り24試合で323ポイントを獲得することでシード権を確保しました。

現在は、メディカルエクステンションが認定されたことにより6試合で55ポイントを稼ぎ、残り20試合で399ポイントが必要な状況となっています。

つまり、2013-14シーズンの年明けの成績、すなわち20試合でトップ10が2回、トップ25が6回という成績を、復帰後すぐに上回る必要に迫られるということです。

これらのことを考えると、復帰後はPGAツアーにおけるベストのシーズンにしないと、シード権を保持するのが難しくなると考えられますので、年内のPGAツアー復帰を見送るにもそれなりのリスクがあると言えそうです。

メディカルエクステンションを使い果たした後の保険となる条件シード

後は、保険として早々に突破しておきたいラインがあります。

20試合を終えた時点で条件シードのラインに到達することで、2016-17シーズンにさらに数試合出場できる出場資格を確保することができます。

条件シードとはPGAツアーの30番目の出場資格で『フェデックスカップ(FedExCup)ランキングの126-150位』というものですが、これに該当するポイントをまずは19試合で獲得することです。

20試合の間に126-150位に該当するポイントを稼いでおけば、優先順位は下がるものの30番目の資格でPGAツアーに出場することができます。

2015-16シーズンで、この流れをたどっているのがスチュアート・アップルビーです。

PGAツアー公式サイトのメディカルエクステンションの情報が記載されているページに、スチュアート・アップルビーの項目には以下の内容が記載されています。なお、このページは随時更新のため記述内容が変わることがあるのですが、2016年8月22日時点での引用です。

• In the last start on his Major Medical Extension, Stuart Appleby finished T38 at the RBC Canadian Open and failed to fulfill his terms by 45.680 FedExCup points and $137,621. However, because he cleared the threshold for conditional status by 51.547 FedExCup points, he will play out of Priority Ranking No. 30 for the remainder of the season.

メジャーメディカルが認定され延長されたものの、認定された試合数で125位ラインを突破することができませんでした。しかし、獲得したポイントが126-150位に該当するポイントとなったため、30番目の条件シードでプレーができることになったと、記載されています。

スチュアート・アップルビーは2014-15シーズンでは100ポイントの201位でしたが、メディカルエクステンションで与えられた試合に出場して獲得したポイントと離脱前のポイントと合算して361ポイント(150位)以上のポイントを獲得していました。

そのためメディカルエクステンションが終わったものの、30番目の資格を確保したため、PGAツアーのステータスを完全に失わずにすみました。

2015-16シーズンの150位はグレッグ・オーウェンの319ポイントのため、石川遼は19試合で最低でも264ポイントを稼いでおくことが重要になります。

2016-17シーズンでは7月以降のグリーンプライヤークラシック、ジョンディアクラシック、バーバソルチャンピオンシップ、バラクーダチャンピオンシップ、ウィンダムチャンピオンシップの5試合は30番目の出場資格でもプレーできる可能性が高くなっています。

ただ、この場合に気をつけないといけないのはメディカルエクステンションは終了しているので、あくまでも2016-17シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ランクで125位以内に入る必要があるということです。

スチュアート・アップルビーはメディカルエクステンションを使い果たした後、30番目のカテゴリーで来季のシード権確保を目指しましたが、143位に終わりました。

その結果、PGAツアーで戦い続けるためには入れ替え戦に行くか、来季も30番目のカテゴリーで参戦するかのどちらかを選択することを迫られています。

そのためこれはあくまでも保険と言わざるを得ず、メディカルエクステンションの19試合でシード権を更新することが、やはり重要となります。

PGAツアーの開催週に日本ツアーに出場すると、メディカルエクステンションで認定された試合数が減らされてしまいますので、スケジュールの調整も重要となります。

また日本国内ツアーでの好成績が必ずしもPGAツアーの成績につながらないため、その課題を克服する必要があります。

メディカルエクステンションでは調整としてPGAツアー以外に5試合に出場することができます。その調整として国内ツアーを選択しています。

ただ、これまで2014年にセガサミーカップを優勝した後の全英オープンは予選落ち、2015年にANAオープンを優勝した後のフライズドットコムオープンでは予選落ち、ゴルフ日本シリーズJTカップを優勝した後は、ソニーオープン・イン・ハワイでセカンドカット、ファーマーズインシュランスオープン、ウェイスとマネジメントフェニックスオープンで連続予選落ちと、国内で好成績をおさめても海外で結果を残せていません。

そのような課題を克服しながら、PGAツアーのシード権を確保するために、どのような戦略で、いつ復帰するのか注目されます。

さらに情報を加えてアップデートした内容は以下のページにまとめています。

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2 Responses to “石川遼のPGAツアー復帰後のシード権確保のために必要なポイントと賞金は?”

  1. マーク より:

    golfさん、石川の今後の展望をアップして下さり、ありがとうございました。
    2014/15シーズンのペースでは届かないのですね。それこそこれまでのベストの状態で臨まないといけないということは、離脱直前の状況から考えて、かなり厳しいことに違いありませんね。
    取りあえずは準備となる日本の2試合目の状態を見て、それからでしょうね。KBCオーガスタに出るということなので注目したいですね。

  2. golf より:

    マークさん、コメントありがとうございます。
    フジサンケイクラシックにもエントリーしたことが発表されました。多分、ANAオープンも出ると思うので、PGAツアーには年内復帰のスケジュールになる確率が高まったのではないかと思います。

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