石川遼の公傷制度の残り試合数は「12」 今後の展望とクリアすべき課題

1. 石川遼の現在の状況と残り12試合で満たすべき内容

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石川遼は2015-16シーズンに6試合でフェデックスカップ(FedExCup)ポイントを55ポイントしか獲得できなかった上に、長期離脱して復帰できなかったため、フルシード権を失いました。

しかし、2016-17シーズンは公傷制度の適用を受けて、20試合という制限付きですが出場資格を獲得しました。その20試合でフェデックスカップ(FedExCup)ポイントを399.720ポイント、もしくは賞金を65万5788ドルのどちらかを達成することで、引き続き出場資格を延長できる状況で新シーズンを迎えました。

その2016-17シーズンの石川遼の成績は以下のとおりとなっています。

  1. CIMBクラシック:10位T
  2. シュライナーズオープン:予選落ち
  3. OHLクラシック:50位T
  4. キャリアビルダチャレンジ:50位T
  5. ファーマーズインシュランスオープン:20位T
  6. ウェイストマネジメントフェニックス:予選落ち
  7. ジェネシスオープン:予選落ち
  8. ホンダクラシック:37位T

8試合に出場して予選通過は5試合でトップ10は1回、トップ25は2回という成績で、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントを 131.380ポイント、賞金を27万6333ドル獲得しました。

その結果、石川遼は残り12試合で268.340ポイント、もしくは賞金37万9455ドルを獲得する必要がある状況となっています。

これがまずは大きな目標となるのですが、PGAツアーの出場資格を延長する主な方法が他にも2つほどあります。それが「PGAツアーで優勝する」というものと「133ポイントを獲得して30番目の出場資格を確保する」というものです。

それらのものをまとめたフローチャートは以下のとおりとなっています。

Ishikawa float chart 20170301_2

(1) PGAツアーで優勝

PGAツアーで優勝すれば今シーズンの残りと翌シーズンから2シーズンのシード権を獲得できますので、公傷制度の出場資格を気にする必要はなくなります。

(2) 12試合で268.340ポイントもしくは37万9455ドルを獲得

12試合で268.340ポイントもしくは37万9455ドルを獲得すれば、シーズンの残りを「22番目の公傷制度の適用選手」として出場することができるようになります。ただ、これだけでは2017-18シーズンのシード権は確保できていませんので、2016-17シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ランク125位以内に最終的になる必要があります。

(3) 12試合133ポイントを獲得

12試合で133ポイントを獲得できれば、前シーズンのフェデックスカップランクの150位相当のポイントを獲得したことになります。

そのため、これをクリアできれば、今季の岩田寛の保持しているステータスと同じ「30番目のフェデックスカップランク126-150位」という出場資格を確保することができます。また、シーズン終了後に行われる入れ替え戦の出場権も同時に確保できます。

優先順位が低いためエントリーしても出場できない試合が増えることになるのですが、この条件を満たしておけばPGAツアーの出場資格は継続できることになります。

ただ、2017-18シーズンのシード権ではありませんので、2016-17シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ランク125位以内に入って来季のシード権を獲得する必要があります。

石川遼はまずは当面の課題となるのが3番目の「12試合で133ポイントを獲得する」ことになります。これをクリアしておけば残りのシーズンは出場資格を獲得できることになるからです。

この出場資格は優先順位が低いためエントリーしても弾かれてしまうことが多いのですが、シーズン序盤とシーズン終盤は出場機会が多くなるため、来季(2017-18シーズン)のシード権を確保する望みを残すことができます。

2. 今後の出場スケジュールの展望

PGAツアーには通常のシード権だけでは出場できない試合がスケジュールに組み込まれています。

それが四大メジャートーナメント(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)、PGAツアーの旗艦トーナメントであるプレイヤーズチャンピオンシップ、世界ゴルフ選手権の4試合(メキシコ、マッチプレー、ブリジストン、HSBCチャンピオンズ)、招待形式の5試合(アーノルドパーマー、RBCヘリテージ、ディーン&デルーカ、メモリアル、クイッケンローンズ)の計14試合です。

これらのトーナメントは、ハードルの高い独自の出場資格が設定されているのですが、シーズン中盤に開催が多くなるため、石川遼が出場できない試合が増えていくことになります。

2017年3月1日時点の石川遼が出場権を有するトーナメントと、有していないトーナメントの一覧は以下のとおりとなっています。

★:四大メジャートーナメント ☆:プレイヤーズ、世界ゴルフ選手権、招待試合

トーナメント名 出場権
☆ WGC-メキシコチャンピオンシップ X
バルスパーチャンピオンシップ O
☆ アーノルドパーマーインビテーショナル X
☆ WGC-デルマッチプレー X
プエルトリコオープン O
シェルヒューストン・オープン O
★ マスターズ・トーナメント X
☆ RBCヘリテージ O
バレロテキサスオープン O
チューリッヒクラシック
ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ O
☆ プレイヤーズチャンピオンシップ X
AT&Tバイロン・ネルソン O
☆ ディーン&デルーカ招待 X
☆ メモリアル・トーナメント X
フェデックスセントジュードクラシック O
★ 全米オープン X
トラベラーズチャンピオンシップ O
☆ クイッケンローンズナショナル X
ザ・グリーンブライヤークラシック O
ジョンディアクラシック O
バーバソルチャンピオンシップ O
★ 全英オープン X
RBCカナディアンオープン O
☆ WGC-ブリジストン招待 X
バラクーダチャンピオンシップ O
★ 全米プロゴルフ選手権 X
ウィンダムチャンピオンシップ O

チューリッヒクラシックは出場できる優先順位なのですが、今年からチーム戦になったためパートナーが必要となりますので、その点で不確実なところがあります。

招待形式のトーナメントのうちRBCヘリテージは公傷制度の適用選手も出場枠があるのですが、他のアーノルドパーマー、メモリアル、ディーン・デルーカ、クイッケンローンズにはありません。

そのためRBCヘリテージ以外の招待試合はスポンサー推薦もしくは今季のフェデックスカップ(FedExCup)ポイントで上位に入らない限り出場できない状況です。

そのため現時点で確実に出場できるのが以下の15トーナメントとなっています。

  1. バルスパーチャンピオンシップ
  2. プエルトリコオープン
  3. シェルヒューストン・オープン
  4. RBCヘリテージ
  5. バレロテキサスオープン
  6. ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ
  7. AT&Tバイロン・ネルソン
  8. フェデックスセントジュードクラシック
  9. トラベラーズチャンピオンシップ
  10. ザ・グリーンブライヤークラシック
  11. ジョンディアクラシック
  12. バーバソルチャンピオンシップ
  13. RBCカナディアンオープン
  14. バラクーダチャンピオンシップ
  15. ウィンダムチャンピオンシップ

現時点で石川遼は公傷制度が12試合残っているのですが、仮にギリギリで133ポイントを獲得して「30番目の出場資格」に切り替わったとしても3試合しか残されていないことになります。

今季からフェデックスカップ(FedExCup)ポイントの配分が変更され、ポイントが稼ぎにくくなり、シード権ラインは下がる見込みで、近年の450-460ポイントくらいから400ポイント程度に下がる見込みです。

そのため石川遼は出場が確実と見込める15試合でフェデックスカップ(FedExCup)ポイントを269ポイントを獲得しないと、2017-18シーズンのシード権は確保できず、入れ替え戦にまわる必要に迫られると予想されます。

公傷制度では12試合で268.340ポイントもしくは37万9455ドルが必要なのですが、実はこれをクリアすれば来季のシード権も手にできる可能性が高いというのが現状です。

ザ・グリーンブライヤークラシック以降のトーナメントはフィールドが薄くなる傾向があるため500ポイント、300ポイント設定のトーナメントは「30番目の出場資格」でも出場が可能です。

そのためまずは残されている12試合を最低でも15試合に増やせるように、早い段階で133ポイントを獲得して「30番目の出場資格」を確保しておくことが大切になります。

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3. スタッツで見る克服すべき課題

最後にスタッツを見ていきます。ホンダクラシック2017終了後の石川遼のスタッツは以下のとおりとなっています。順位は214名中のものです。

項目 ランク
ティショットの貢献度(SG:OFF-THE-TEE) -0.376(179位)
アプローチショットの貢献度(SG:APPROACH-THE-GREEN) 0.167(85位)
ショートゲームの貢献度(SG:AROUND-THE-GREEN) 0.318(33位)
パッティングの貢献度(SG: PUTTING) -0.282(150位)
ショット全体の貢献度(SG: TEE-TO-GREEN) 0.108(100位)
STORKES GAIND: TOTAL -0.173(128位)
ドライビングディスタンス 292(95位)
フェアウェイキープ率 54.95%(175位)
ディスタンス・フロム・フェアウェイ 33′ 5″(195位)
パーオン率 67.95%(121位)
イーグル率 468(173位)
バーディ率 3.96(78位)
ボギー回避率 14.96(T99位)
平均スコア 70.931(78位)
パー3 平均スコア 3.10(175位)
パー4 平均スコア 3.98(52位)
パー5 平均スコア 4.64(109位)
サンドセーブ率 51.35%(114位)
スクランブリング 0.58(134位)

今、PGAツアーにおいて最も信頼できるスタッツと考えられているのが、ストロークスゲインド(Strokes Gained)です。各部門においてPGAツアーの平均的な選手より優れていればプラス、劣っていればマイナスという数字が出てくることになります。

石川遼のスタッツの中で良い方にランクされているのはショートゲームで、ショートゲームの貢献度(SG:AROUND-THE-GREEN)は+0.318で33位となっています。

それに次いでプラスとなっているのが、グリーンまで30ヤードを越えるアプローチショットの貢献度(SG:APPROACH-THE-GREEN)で+0.167で85位と平均をやや上回るものとなっています。

その一方で大きく足を引っ張っているのがティショットとパッティングです。

ティショットの貢献度(SG:OFF-THE-TEE)は-0.376で179位パッティングの貢献度(SG: PUTTING)は-0.282で150位と、いずれも下位に沈んでいます。

ショット全体の貢献度(SG: TEE-TO-GREEN)は+0.108で100位となっていますが、アプローチショットとショートゲームによるプラスが助けとなっているという状況です。

ティショットとパッティングで毎ラウンド「0.658ストローク」は他の選手よりも失っていることになりますので、この部分の改善は重要な課題となっています。

PGAツアーに本格参戦した石川遼の2013年から2016年にかけての予選通過率は58.02%(47/81)となっているのですが、今季の予選通過率は8戦中5試合で62.50%とこれまでの平均値に近い数字となっています。

予選通過率を高めないと、予選通過した試合で残すべきハードルが高くなる一方となります。安定した成績を残すためにも、ティショットとパッティングの改善は重要なものとなりそうです。

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