石川遼がPGAツアー出場権を継続するために必要な条件は?2016-17シーズンで想定されるシナリオ

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1. 概要

石川遼が2016年2月にPGAツアーを腰痛で離脱しました。

その後、PGAツアーの2015-16シーズンには復帰することができず、フェデックスカップ(FedExCup)ランキングは213位、賞金ランキングは216位といずれもシード権の125位に入れずシード権を喪失しました。

PGAツアーの公傷制度(メディカルエクステンション)を申請し承認され、20試合の出場資格の延長が認定されましたが、その間にフェデックスカップ(FedExCup)ポイントを400ポイント(正確には399.720ポイント)もしくは65万5788ドルを獲得する必要があります。

この内容を到達できない場合には、PGAツアーの出場資格を失うことになり、下部ツアーであるウェブドットコムツアーとの入れ替え戦で再度資格を獲得する必要に迫られます。

この2016-17シーズン復帰後に石川遼に想定されるいくつかのパターン、シナリオがあるのですが、それについて今回はまとめています。

2. 石川遼のPGAツアーでのステータスの変遷

石川遼がPGAツアーの出場資格を獲得しフル参戦したのが2013年ですが、この時の出場資格は『前シーズンのウィンダムチャンピオンシップ終了時のフェデックスカップランク、もしくは賞金ランクで125位相当のポイントまたは賞金を獲得したPGAツアーメンバーでない選手』というものでした。

そのためこの時点のPGAツアーでのステータスは厳密に言えばフルシード権ではありません。

その2013年はフェデックスカップ(FedExCup)ランク141位でシード権を落とし、入れ替え戦にまわりました。その入れ替え戦で結果を残し、2013-14シーズンの「ウェブドットコムツアーと入れ替え戦によるシード権獲得プレーヤー」という条件つき、制限付きの出場権を獲得しました。

そして2013-14シーズンはフェデックスカップ(FedExCup)ランクで72位となり、翌シーズンのフルシードを初めて確保しました。

2014-15シーズンは最終戦までもつれたものの、1ポイント以下の僅差ではありましたが、122位とシード権を確保することに成功しています。

しかし、先の述べたように2015-16シーズンは6試合で55ポイント、6万2102ドルしか獲得することができず、腰痛で離脱し復帰しなかったためフルシードを喪失しています。

フルシードと呼ばれるものは19番目の出場資格である「前シーズンのフェデックスカップポイントランキングのトップ125」なのですが、2016-17シーズンの石川遼のステータスは「22. コミッショナーにより承認されたメジャーメディカルエクステンション(公傷制度)の認定を受けた選手」で、20試合に限定されています。

3. 石川遼のPGAツアー2016-17シーズンで想定されるシナリオ

石川遼のPGAツアー2016-17シーズンで想定されるシナリオは大きくわけて3つが想定されます。さらに3つ目のシナリオにはいくつかのパターンが想定されます。

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3.1 公傷制度20試合の間にPGAツアーで優勝した場合

公傷制度20試合の間にPGAツアーで優勝した場合にはステータスが「22. コミッショナーにより承認されたメジャーメディカルエクステンション(公傷制度)の認定を受けた選手」から、「10.PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者」に切り替わります。

フルシードは19番目の優先順位ですが、それ以上のステータスとなりますし、2016-17シーズンだけでなく、2017-18シーズン、2018-19シーズンの2シーズンのシードを獲得することができます。

3.2 公傷制度20試合中で400ポイント/65万5788ドルを獲得した場合

公傷制度20試合で優勝はできない場合でも400ポイント/65万5788ドルのどちらかを満たすことで、PGAツアーカードを継続することができます。

ただ、稀に誤解されている方がいるのですが、この条件を満たした場合にフルシードに切り替わるわけではありません。

あくまでもシーズンの残りをこの22番目の優先順位である「メジャーメディカルエクステンション」で出場できることになるのであって、フルシードになるわけではありません。

ただ、この条件をフェデックスカップポイントで満たした場合で、なおかつそのタイミングがプレイヤーズチャンピオンシップ前であれば、フルシード選手の次のカテゴリーで出場資格を獲得できます。

そして当たり前のことですが、公傷制度で課せられたポイントもしくは賞金の条件を満たしたとしても、2016-17シーズンの出場資格が確定するだけで、2017-18シーズンのシード権が獲得できるわけではありません。

そのため2017-18シーズンのシード権を確保するためには、このシーズンでのフェデックスカップ(FedExCup)ランクで125位以内に入る必要があります。

3.3 公傷制度20試合中で400ポイント/65万5788ドルを獲得できなかった場合

公傷制度20試合中で400ポイント/65万5788ドルのどちらも満たすことができなかった場合は、「22. コミッショナーにより承認されたメジャーメディカルエクステンション(公傷制度)の認定を受けた選手」の出場資格を喪失することになります。

その場合には、20試合を消化し終わった時点で獲得しているポイントによって、その後のステータスが変わります。

3.3.1 20試合で264ポイント以上400ポイント未満の場合

20試合を終えた時点で400ポイントは獲得できなかったものの、264ポイント以上を獲得していた場合には、2016-17シーズンの残りを「30. 前シーズンのフェデックスカップランキングで126位から150位」のカテゴリーで出場することができます。

優先順位がかなり低いのでフィールドの薄い500ポイントのトーナメント、もしくはビッグトーナメントの裏開催となる300ポイントのトーナメントしか出場できませんが、出場権は残ることになります。

また2017-18シーズンのシード権を確保できない場合でも下部ツアーとの入れ替え戦であるウェブドットコムツアーファイナルズの出場権を獲得できます。

3.3.2 20試合で120ポイント以上264ポイント未満の場合

20試合で264ポイント獲得できなかった場合にはPGAツアーでのステータスを完全に失い、2016-17シーズンは主催者推薦以外では出場できなくなります。

ただ20試合で120ポイント以上獲得できていた場合は、シーズンのフェデックスカップ(FedExCup)ランクで200位以内となる可能性が高いため、入れ替え戦に出場できると予想されます。

3.3.3 20試合で120ポイント未満の場合

20試合で120ポイント以下しか獲得できなかった場合には、入れ替え戦にも出場できず、PGAツアーには主催者推薦、もしくは世界ゴルフ選手権シリーズ、4大メジャーの出場資格を満たす以外には出場できなくなります。

4. 総括・まとめ

石川遼の2013年に本格参戦後の予選通過率などの成績は以下のとおりとなっています。

2015-2016 ・予選通過率:50.00%(3/6)
・トップ10:0.00%(0/6)
・トップ25:0.00%(0/6)
2014-2015 ・予選通過率:60.71%(17/28)
・トップ10:7.14%(2/28)
・トップ25:17.86%(5/28)
2013-2014 ・予選通過率:58.33%(14/24)
・トップ10:12.50%(3/24)
・トップ25:37.50%(9/24)
2013 ・予選通過率:56.52%(13/23)
・トップ10:4.35%(1/23)
・トップ25 4.35%(1/23)

2013年から2016年にかけての予選通過率は58.02%(47/81)、トップ10は7.41%(6/81)、トップ25は18.52%(15/81)となっています。

仮にこれまでの平均値どおりであれば20試合に出場した場合に、予選通過は12試合となります。

12試合で400ポイント/65万5788ドルを獲得するには、1試合平均で33.3ポイント/3万2789ドルが必要となります。

順位の目安としては500ポイント設定のトーナメントでは単独38位、300ポイント設定では単独12位という成績が必要となります。

前シーズンまでであれば500ポイント設定では37位、300ポイント設定では12位というのが目安だったのですが、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントの配分が改正されました。

参考記事:PGAツアーの2016-17シーズンからフェデックスカップ(FedEx)ポイントの配分が改正

その結果、300ポイント設定では単独12位が必要なのは同じですが、500ポイント設定では単独26位が目安となります。

石川遼のシーズン別の予選通過した順位の平均値は以下のとおりとなっています。

  • 2015-16:56.3位(予選通過3試合)
  • 2014-15:45.0位(予選通過17試合)
  • 2013-14:31.64位(予選通過14試合)
  • 2013:46.38位(予選通過13試合)

石川遼のベストシーズンとなっている2013-14シーズンと同等の成績が必要と考えられるのですが、このシーズンではシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンで2位タイ、ファーマーズインシュランスオープンで7位タイ、アーノルドパーマー招待で8位タイといった成績を残しました。

トップ5フィニッシュができれば大きくポイントと賞金を稼げるのですが、トップ5フィニッシュは2013年シュライナーズを最後に3年間で1度もありません。

この20試合で目安となるラインが単独26位となりますので、自己ベストのシーズン以上の成績を残す必要があると考えられる状況になりました。

そのため早々に海外で結果を残したいのですが、日本ツアーで好成績を残しても、その後の海外での成績が奮わない傾向が続いています。

2014年にセガサミーカップを制した直後の全英オープンは予選落ち、2015年にANAオープンを優勝した後のフライズドットコムオープンで予選落ちに。

カシオワールドオープンで2位、ゴルフ日本シリーズJTカップで優勝した後は、ソニーオープン・イン・ハワイでセカンドカットとなり最終日はプレーができず、その後のファーマーズインシュランスオープン、ウェイストマネジメントフェニックスオープンで連続予選落ちとなっています。

日本での成績が海外での成績の参考にならない状態が続いていますので、早めにPGAツアーで結果を残していきたいところです。

2016-17シーズンの初戦となるCIMBクラシックはマレーシアで開催され予選落ちがなく、アジアンツアーのメンバーもフィールドに入るため、ポイントと賞金を稼ぎやすいトーナメントです。

その後はアメリカでの戦いになるため、ここでポイント/賞金を稼いでおくことは重要になりそうです。

日本ツアーでのリハビリの5試合を消化したため、この後、海外のコース、芝、天候へのアジャストも必要となってきますが、限られた試合数となりますので、早めに結果を残してくれることを期待しています。

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