石川遼の「公傷制度残り5試合」と「来季シード権」の現状について

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1. 石川遼の公傷制度の現状について

石川遼の公傷制度は残り5試合となっています。その公傷制度の現状についてPGAツアー公式サイトでは以下のように更新されています。は以下の表のとおりとなっています。

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5試合で218.709ポイントもしくは賞金35万4701ドルのどちらかを満たす必要があります。この条件は、現在有している「22番目の出場資格」を、シーズン終了まで確定させるためのものです。

これとは別に岩田寛の有している「30番目の出場資格」を満たすことでも、エントリーの優先順位は下がりますがPGAツアーでプレーすることができます。

その現状を整理したものは以下の表のとおりとなっています。

出場資格 ポイント 賞金
22番目 218.709 pts 35万4,701ドル
30番目 83.279 pts 条件なし

PGAツアーの22番目の出場資格を維持するには、残り5試合全てに予選通過できた場合に、1試合平均43.74ポイントもしくは7万940ドルが必要で、フィニッシュ順位の目安はポイントでは単独27位、賞金では単独20-25位となっています。

岩田寛と同じ準シード扱いの30番目の資格を獲得するには、1試合平均で16.66ポイントが必要で、この資格でのフィニッシュ順位の目安は単独54位となります。

直近の6試合で5回予選落ちを喫し、予選通過した1試合も72位タイと予選通過した選手の中で下から3番目というフィニッシュのため、3ポイントしか獲得できていません。

また2016-17シーズンではトップ10が1回、それとは別にトップ25が1回ありますが、この4ヶ月はトップ25が一度もありませんので、厳しい状況となっています。

ですが、以下のような記事が出ています。

石川は、残り5試合で昨季の125位を超えることができなければ、以降の試合はまったく出場できなくなるのか? というと、決してそうとは限らない。残り5試合を消化して今季のシード権を失っても、推薦などを得られればそれ以上の試合出場は可能。メジャーやWGC(世界選手権シリーズ)の週に開催される”裏トーナメント”であれば、石川のランキングでも出場できる可能性は高まる。

8月のレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権(8月17日~20日/ノースカロライナ州)終了時、今季のフェデックスカップ・ポイントで125位までに入ることができれば、プレーオフ第1戦に出場できるし、来季シード権も得ることができる。

それこそ、石川が最大の目標として戦っているものだ。

引用元:Web Sportiva

この記事によると石川遼は公傷制度の条件ではなく、2017-18シーズンのシード権に向かってプレーしているとのことです。

記事では「それこそ、石川が最大の目標として戦っているものだ。」と断定的に書いていますので、何らかの取材で手にした情報ではないかと思われます。

では、その石川遼が最大の目標としている「来季のシード権に向けての状況はどうなっているのか」を検証していきたいと思います。

2. 2017-18シーズンのシード権ラインの試算

今季からフェデックスカップ(FedExCup)のポイント配分が変更され、中位から下位のフィニッシュの獲得ポイントが減らされました。そのためシード権ラインとなる125位ラインも、この2シーズンよりも下がることになります。

その来季のシード権ラインを、2014-15シーズンと2015-16シーズンのポイント推移をベースに予想、試算していきます。

2014-15シーズン、2015-16シーズン、今シーズンのポイントランク125位のポイント数の推移と、その減少率は以下の表のとおりとなっています。

PGA Tour card Threshold 20170528

シーズン序盤は誤差が出やすいため、参考にしにくいのですが、18週以降は前シーズンと前々シーズン比が、ともに60%から70%強で推移していますので、これを元に70%、65%、60%の3つのパターンで試算します。

最終的なシード権ラインは2014-15シーズンが458ポイント、2015-16シーズンが454ポイントとなっています。ですが、2015-16シーズンはグリーンブライヤークラシックが中止になり1試合少なくなった上でのポイントのため、458ポイントを採用して試算します。

2017-18シーズンのシード権ラインの試算は以下のとおりとなります。

  • 70%:320.6ポイント
  • 65%:297.7ポイント
  • 60%:274.8ポイント

この試算の結果、2017-18シーズンのシード権を獲得するには最終的に320ポイントから275ポイント程度が必要になると予想されます。

3. 来季のシード権を獲得するために必要な成績

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今後の試合で石川遼が「公傷制度」と「スポンサー推薦」をフル活用した場合の、出場可能なトーナメントは以下のとおりとなっています。

トーナメント名 公傷制度/推薦
メモリアル・トーナメント O
フェデックスセントジュード・クラシック O
全米オープン X
トラベラーズチャンピオンシップ O
グリーンブライヤークラシック O
クイッケンローンズナショナル O
ジョンディアクラシック O
バーバソルチャンピオンシップ(全英オープン裏開催) O
RBCカナディアンオープン O
バラクーダチャンピオンシップ(WGCブリジストン裏開催) O
全米プロゴルフ選手権 X
ウィンダムチャンピオンシップ O

全米オープンに関しては予選会で上位に入ることで出場権を手にできる可能性がありますが、現時点で「公傷制度」と「スポンサー推薦」で出場が見込まれるのは最大で10試合となります。スポンサー推薦を裏開催2試合でしか得られなかった場合には7試合、公傷制度の後、スポンサー推薦を全く受けれなかった場合には5試合でポイントを稼ぐ必要があります。

石川遼の今季の獲得ポイントは137ポイントのため、70%試算では183.6ポイント、65%試算では160.7ポイント、60%試算では137.8ポイントが、シード権獲得のためにそれぞれ必要になると予想されます。

この2つをベースに「10試合」「7試合」「5試合」の全てに予選通過した場合「平均で必要になる順位・ポイント」は以下のとおりとなっています。

10試合 7試合 5試合
183.6(試算70%) 37位(18.36 pts) 31位(26.23 pts) 24位(36.72 pts)
160.7(試算65%) 39位(16.07 pts) 33位(22.96 pts) 26位(32.14 pts)
137.8(試算60%) 42位(13.78 pts) 36位(19.69 pts) 30位(27.56 pts)

公傷制度を使い切った後に推薦でさらに5試合出場できた場合でも、10試合全てに予選通過した上で、毎試合単独42位という成績が必要となります。

しかも10試合というのは、公傷制度を使い切った後に、推薦出場の枠があるトーナメント全てで推薦してもらえた時の試合数です。そこまでの数の推薦を受けると、他の選手とのバランスもあるため、そこまで認められるかどうかには疑問が残ります。

公傷制度5試合と裏開催の推薦出場2試合の7試合では毎試合トップ30、公傷制度の5試合だけではトップ20くらいが必要になってきます。

今季の石川遼は15試合で予選通過が7回と予選通過率が50%を切っています。さらに予選落ちがないCIMBクラシックを除くと、14試合中6試合しか予選通過できていません。

そのことを考慮すると、急激に調子が上がらない限り、ある程度は予選落ちを想定する必要があります。そうなると公傷制度と来季のシード権のどちらにおいても、出場する試合ではトップ30は外したくない状況にあると考えられます。

そもそも現状ですでにフェデックスカップ(FedExCup)ランクは150位まで落ち、15試合で137ポイントしか獲得できず、125位の選手とは65ポイント以上差が開いていますので、公傷制度ではないフルシードの選手であっても良い状況にあるとは言えません。

まとめると、来季のシード権の状況は22番目の出場資格よりはハードルが低いものの、30番目の出場資格よりはハードルが高く、出場できる試合ではトップ30くらいは必要だと考えられる石川遼の現状です。

それができなければ下部ツアーとの入れ替え戦にまわることになります。しかし、年々、下部ツアーのレベルも上がっていて、それがPGAツアーの世代交代にもつながっていますので、タフな戦いになるとは予想されます。

シード権ラインの推移によっては、必要なポイントが多少下がるかもしれませんが、逆に上がる可能性もあります。低く見積もるのはリスクが高くなりますので、やはり目の前の試合での結果が求められることになりそうです。

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