石川遼のPGAツアー2014-15シーズン後半の出場スケジュールについて

残念ながらヒューストンオープンで予選落ちとなり、フェデックスカップポイントは204ポイントのままで、シード権とプレーオフ進出の目安となる450ポイントまでは246ポイント、確定的になるとされる500ポイントまでは296ポイントが必要な状況となっています。

石川遼はヒューストンオープン前にはフェデックスカップランキングで123位でしたが、この予選落ちによりシード権ラインの125位を下回ることが濃厚です。

さらにロリー・マキロイ(世界ランク1位)、ジャスティン・ローズ(同11位)、マルティン・カイマー(同13位)、ビクター・デュビッソン(同18位)、グラエム・マクダウェル(同29位)、チャール・シュワルツェル(同36位)、ルーク・ドナルド(同50位)などが125位以下にいるため、マスターズの翌週にはさらに順位が落ちる可能性が高い状況です。

そのマスターズ終了後のRBCヘリテージにはエントリーする意向であることを主催者側にすでに伝えていて、そのRBCヘリテージが石川遼のPGAツアーのシーズン後半初戦になる見込みです。

マスターズ終了後のPGAツアーのシーズン後半のスケジュールについて

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残り最低でも246ポイント、できれば296ポイントを獲得したい状況の石川遼ですが、これから出場資格を有さないと出場できないトーナメントも増えてきますので、スケジュールの制約も多くなってきます。

そのPGAツアーの2014-15シーズンの後半戦の日程、フェデックスカップポイントの割り当て、出場資格の有無、予想されるフィールドの強さ、過去5年間の石川遼の出場成績をまとめた表が以下のとおりとなっています。

Ryo Ishikawa Schedule on 150404

2015年4月4日時点で出場資格を有していないトーナメントはWGC-マッチプレー、全米オープン、全英オープン、WGC-ブリヂストン招待、全米プロゴルフ選手権の5つとなっています。

このうち全英オープン、WGC-ブリヂストン招待の2つには裏開催のトーナメントがあるため、石川遼が出場資格を有しているトーナメントは、残り16試合となっています。

その16試合に全部出場するには以下のようなスケジュールを組むことになります。

  • 2試合連続(RBCヘリテージ、チューリッヒ)
  • 6試合連続(ザ・プレーヤーズ、ウェルズファーゴ、クラウンプラザ、AT&Tバイロンネルソン、メモリアル、フェデックスセントジュード)
  • 7試合連続(トラベラーズ、グリーンブリア、ジョンディア、バーバソル、RBCカナディアン、クイッケンローン、バラクーダ)
  • 1試合(ウィンダム)

この16試合出場を果たすためには、6連戦と7連戦という過酷な日程で、その2つの長期連戦の休養は全米オープンの開催週だけとなり、14週で13試合と極めてハードなスケジューリングとなります。

2013年には6/30のAT&Tナショナルから8/18のウィンダムチャンピオンシップまで8連戦をやったこともあるのですが、連戦数では下回るものの、ハードさでは遥かにキツイものとなります。

ただ、獲得しているフェデックスカップのポイント次第では6連戦や7連戦を選択する可能性もゼロではなさそうではあります。

しかし、これだけの日程で出場すれば集中力を欠く試合は当然増えてくることになり、厳しい戦いにならざるを得ませんので、できるだけ早い段階で上位フィニッシュしてポイントを稼ぎ、日程に余裕を持たせたいところです。

続いて、残り16試合の中でフィールドが弱くなり、ポイントが獲得しやすいと考えられるトーナメントは以下のとおりとなります。

  • 500ポイント(フルポイント)
    チューリッヒ、フェデックスセントジュード、グリーンブリア、ジョンディア、RBCカナディアン、ウィンダム
  • 300ポイント(裏開催)
    バーバソル、バラクーダ

上記の500ポイントの6試合のうち5試合でトップ25フィニッシュすれば230ポイント前後(46 pt X 5)、300ポイントの2試合でトップ10フィニッシュ(40 pt X 2)をすれば80ポイント前後を獲得でき、合計で300ポイントは獲得できるためシード権とプレーオフを確実にすることができることになります。

500ポイントのトーナメントでもグリーンブリア、ジョンディア、RBCカナディアン、ウィンダムの4トーナメントは、例年通りであれば、昨年のフライズドットコムやシュライナーズホスピタルと同程度のフィールドとなります。

ただ、優勝から遠ざかっているトッププレーヤーやフェデックスカップポイントを獲得しきれていないトッププレーヤーが、そこを狙ってエントリーするケースも増えているようで、前シーズンよりフィールドが強くなると予想されます。実際にバレロテキサスオープンなどは昨年よりもはるかに強いフィールドになりました。

それでも先にあげた8つのトーナメントがポイントを稼ぐ上で、重要視する必要があると考えられます。

2013年にはマスターズ終了後に240ポイント以上を獲得している

次に石川遼自身の、シーズン後半に開催されるコース、トーナメントとの相性ですが、過去5年間のマスターズ終了後のシーズン後半の成績は以下のとおりとなっています。

  • 2014年:試合8 – 予選通過(4回) トップ25(1回) Fedex(65 pt)
  • 2013年:試合13 – 予選通過(9回) トップ10(1回) FedeX(243 pt)
  • 2012年:試合10 – 予選通過(5回) トップ10(1回)
  • 2011年:試合3 – 予選通過(2回) トップ10(1回)
  • 2010年:試合4 – 予選通過(3回)

2013年はシーズン前半に10試合中6試合で予選落ちと苦しみ58ポイントしか獲得できなかったのですが、後半になるにつれて成績が向上し12試合中9試合で予選通過し243ポイントを獲得しました。

レギュラーシーズンでのシード権獲得には及ばなかったものの、最後の2試合となった全米プロゴルフ選手権で29位T、ウィンダムチャンピオンシップで26位Tという結果を残して良い流れを作ることができ、入れ替え戦の好成績につなげることができました。

2014年は逆にシーズン前半の16試合で9回予選通過し、トップ10が3度、トップ25が7度という成績で618ポイントを獲得していました。その後は、日本に戻ったこともあり出場試合数も少なく65ポイントしか獲得できていません。

そして今シーズンは12試合に出場して6回予選通過して、トップ25が2回にとどまっているため204ポイントとなっています。

ここからシード権を獲得するラインに到達するためには、少なくとも246ポイントが必要ですが、2013年のシーズン後半の243ポイントとほぼ同ポイントとなるため、不可能なことではなく、あきらめたりするような状況ではないと言えます。

少なくとも2013年シーズン後半と同じか、それをやや上回れば入れ替え戦を回避できることになります。

その2013年シーズンの後半の成績は以下のとおりとなっています。

  • RBCへリテージ (48位T)
  • ウェールズファーゴ (50位T)
  • HPバイロン・ネルソン (10位T)
  • クラウンプラザ (70位T)
  • メモリアル・トーナメント (57位T)
  • AT&Tナショナル (CUT)
  • グリーンブリア (CUT)
  • ジョン・ディア(33位T)
  • サンダーソンファームズ (CUT)
  • RBCカナディアン (77位T)
  • レノタホオープン (CUT)
  • 全米プロゴルフ (29位T)
  • ウィンダム (26位T)

この時は裏開催のサンダーソンとレノタホで予選落ちはしたものの、バイロン・ネルソンの10位タイで73ポイントを稼げたこともあり、シーズン後半で243ポイントを獲得できています。

このことからもわかるように、予選通過をしてしっかり1ポイントでも多くポイントを拾っておき、フィールドの薄いトーナメントでトップ10、トップ5フィニッシュができれば、今シーズンもこれから挽回することが十分に可能な状況だということです。

成績向上のポイントはやはりティーショットのファアウェイキープに

ただ、そのためにはストロークゲイン・パッティング(パットのスコアへの貢献度)が-0.055で112位となっているパッティングと、51.75%で206名中192位となっているファアウェイキープ率を向上させることが重要になります。

パーオン率は67.30%で59位となっているのですが、アプローチショットの後のカップまでの平均距離を示すプロキシミティ・トゥ・ホールは101位タイとなっています。

つまりティーショットが不安定な結果、ラフやバンカーからのショットが多くなり、そこからグリーンを捉えることができても、ピン近くにボールを止めて楽にバーディを奪うことができないため、スコアが伸びず、長いパッティングを多く残す結果となり、パッティングのスタッツにも良くない影響が出ていると考えられます。

ティーショットが安定しないため武器になるべきアイアンショットが主にリカバリーのために使われ、グリーン上ではパッティングに負荷をかける結果となっています。

とにもかくにも、まずはティーショットの修正が大きな課題で、ここにシード権確保がかかっていると考えられます。ただ、その改善が簡単ではないことは昨シーズンと今シーズンの成績を見ていると伺えます。

2013-14シーズンでファアウェイキープ率が60%を超えたトーナメントは24試合中5試合で、今シーズンは12試合中でヒューマナ・チャレンジとアーノルドパーマー招待の2試合にとどまっています。

このような状況ではあるのですが、セッティングが厳しいコースではティーショットのミスが致命的になってしまいますし、予選通過を多くして上位フィニッシュをするためには、少しでも改善することが重要です。

マスターズ後のRBCヘリテージやチューリッヒクラシックはビックトーナメントの谷間ということもあり、フィールドがやや薄めになると予想されるためチャンスがあると考えられます。

レギュラーシーズンでシード権を獲得できず、入れ替え戦にまわることになれば、シード権を獲得できても、制限つきのものとなり、出場できる試合が限られ、ウェイティングする試合も多くなり、スケジュールが組みにくくなってしまいます。

これからマスターズ後の2試合、全米オープン前後の2試合、全英オープン前後の4試合は非常に重要になると予想されますので、そこに向けてしっかりと調整してくれることを願っています。

石川遼のシード権に最新の投稿は以下のものです。

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9 Responses to “石川遼のPGAツアー2014-15シーズン後半の出場スケジュールについて”

  1. ゆり より:

    お疲れ様でした。

    体力的に厳しいセッティングになってしまいますねぇ国内戦5試合こなす為に帰って来ている事が支障になってる・という事はないのでしょうか?

    一回思い切り・松山君同様国内戦は出場しないで
    PGAツア-に専念してシ-ドを取る方法に切り替えて
    挑戦するって事は難しいのでしょうか。

    焦らず・しっかりと足を地につけ戦い抜く力を
    身に付けて欲しいです。
    2015年・もう折り返し試合に入ってきますよね・
    頑張って・遼君応援してますよ!!

    調整が上手く行きます様に。。

  2. マチダ より:

    いつも興味深い情報、ありがとうございます。
    先日は、松山選手のファンと言いましたが、勿論、石川選手もいつも応援しています。ヒューストンもテレビ観戦していましたが、ご指摘のようにティーショットが乱れる場面もありましたが、キャディーさんのアドバイスなのか、素人ながらクレバーなゴルフで耐えているな。と思っていたのですが、なんせ、言われるようにフィールドが厚く伸ばし合い。ビッグネーム、欧州勢、下から上がってきた活きのいい選手。
    改めてUSPGAの凄さを痛感しました。
    実力の世界、切り替えて自分を信じて前を見るしかないですね。
    ps マスターズにタイガーが出場するそうですね。

  3. golf より:

    ここからうまく修正していけば、十分に取り戻せますので、早く立てなおしてほしいです。全英オープンを過ぎてもシード権が確定していないと、かなりタフな戦いになると予想されるので、休養明け頑張って欲しいです。

  4. golf より:

    コメントありがとうございます。ヒューストンではスポット起用したキャディの効果もあったのか、とても良く耐えていたと私も思います。ただ、パー5でティーショットが暴れてしまったのが惜しい試合でした。まだシーズンは半分ですので、これから頑張ってもらいたいです。タイガーの出場は諦めていたので、嬉しいサプライズでした。来週末の楽しみが増えました。

  5. toki より:

    詳細速報、2日間で終わってしまいましたが、ありがとうございました。
    そちらでコメントを書く気力が無くなっていましたが、可能性があるこれからのスケジュール見るのは楽しいので、こちらで書かせてもらいました。
    早目にplayoff出場を決め、日本での成長した石川選手を見てみたいものです。
    まぁ、10月過ぎには帰って来るでしょうから、それまでPGAで頑張ってもいいかなとも思っています。
    現在の状況では一発で、フルポイント単独2位の300点は無理でしょうから、多少の連戦も致し方ないと思います。
    後半は、予選通過を全戦にしてもらいたいですが、2分の1から3分の2程にしてもらいたいものです(程度の低い希望ですね)。
    それにしても松山選手ファンが羨ましい。

  6. golf より:

    入れ替え戦に回ると、シード獲得しても限定付きシードになる可能性が高いので、2015-16シーズンのPGAツアーでポイントを稼ぐために、10月から11月中旬にかけてアメリカに残る必要に迫られ、日本で多くプレーできなくなる可能性がありますので、何とか早い段階でシード権とプレーオフ進出を確保してもらいたいです。

  7. toki より:

    そうですね、「入れ替え戦」に回る可能性はあるのだから、10月過ぎに日本でのプレーは見れないこともあるんですね。
    すみません!甘い考えでいました。
    一つの考え方ですが、残り16試合すべてにエントリーして、結果によって連戦の場合の試合の出場、欠場を決定するのは可能なんでしょうか。
    エントリー費は掛かるのでしょうが問題ないと思われますが、欠場すると罰則とか、多分あるだろうと思われる道義上の問題があるんでしょうか。
    また、エントリーする期限はどうなっているのでしょうか。
    お手数でしょうが、教えていただきたいと思います。

    それと、以前から気になっていましたが、些細なことなので書かずにいました。
    『4. 石川遼・松山英樹の「2013-2014年」PGAツアーの出場予定と成績』
    の「 」内が違っています。
    細かいことが気になる質ですみません。

  8. golf より:

    修正の件、ありがとうございます。1人で運営していると気づかないことも多いので、今後も同様のことがあれば、教えていただけると助かりますので、よろしくお願いします。

    PGAツアーのエントリーに関しては、トーナメント前週の金曜日午後5時(アメリカ東部時間)がエントリーの締め切りとなっています。その時刻を過ぎると、エントリーできなくなるのですが、エントリーの取り消しは初日のティーオフまでは、特に罰則無く取り消せるはずです。

    そのためtokiさんの仰る、上位に入ってポイントを稼ぐことができたら、翌週のエントリーを取り消すということは可能で、現時点では、石川遼のチームは、そのスタイルでいくつもりでいるのではないかと思います。

    現在、石川遼はJGTOのシード権は2013年のゴルフワールドカップ出場による2年シード(2014-15)と、2014年のセガーサミーの優勝による2年シード(2015-16)を持っています。

    ただ、ご存知のとおり海外ツアーメンバーは5試合の出場義務がありますので、日本でも試合に出場する必要があります。

    仮に春から夏の間に日本に戻れず、さらに入れ替え戦やPGAツアーでポイントを稼ぐためにも含めて11月中旬にアメリカに張り付いた場合には、日本ではダンロップフェニックス、カシオワールドオープン、ゴルフ日本シリーズJTカップの最大3試合しか出場できなくなる可能性があります。

    そして日本に春や夏に戻った場合には、日本ツアーの出場試合数は果たせても、PGAツアーのシード権が危うくなり、入れ替え戦にまわる可能性が高くなってしまいます。

    また、2015-16シーズンのPGAツアーを早め目に切り上げて日本に戻れば5試合に出れるのですが、ポイントを稼ぐチャンスが少なくなり、翌シーズンのシード権に響いてきます。

    こういうジレンマがあるので、今年の早い段階でポイントを稼いで欲しかったのですが、今となっては、1試合でも早くPGAツアーのシード権とプレーオフを確定させるしかありません。

    1つのポイントとなるのは6月18日の全米オープンまでにシード権を確定的にできるかどうかで、それができれば夏の7-8月に日本に戻って3-4試合に出場できるのではないかと思います。

    このあたりの石川遼のスケジュールに関しては、マスターズ明けのRBCヘリテージが終わった時点で、その時のフェデックスカップランキングなどをベースにして、整理して記事にする予定です。

  9. toki より:

    お礼が遅くなって済みません。
    詳しく教えてくださって、ありがとうございます。
    石川チームも私と同じ考えでいる知ると、なんか宝くじが当たったようで嬉しいです(笑)
    要するに、うまく出場試合が循環するためには、当たり前ですが、石川選手の頑張り次第ですね。
    golfさんのおっしゃる通り、夏前までに、安心してそれ以降の試合を見たいものです。

    修正の件ですが、あそこにはコメントを書く場所がなかったので、昨日になってしまいました。
    これから(も)は、そのようなことがあったら遠慮なくご注進いたします(笑)

    本当にありがとうございました、このコメントに返信は結構です。

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