石川遼の「公傷制度残り4試合」と「今後の出場スケジュール」について

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石川遼はPGAツアーの2015-16シーズンに6試合出場し54ポイントを獲得した後に、故障離脱してしまったためフェデックスカップランク上位125名に与えられるPGAツアーのフルシードを喪失しました。

しかし、公傷制度(メディカルエクステンション)を申請することにより20試合に限定されるものの出場資格が延長されました。

ただ、あくまでも延長であるため、20試合の間に「公傷制度の資格をシーズン終了まで維持できるようになるポイントもしくは賞金を獲得する」か、「PGAツアーの2017-18シーズンのシード権を獲得できるポイントを獲得する」かのどちらかを満たす必要があります。

石川遼はすでに公傷制度20試合のうち16試合を消化し、残り4試合となっているのですが、その現状と今後の展望について検討しています。

1. 公傷制度残り4試合での石川遼の現在地

PGAツアーは2016-17シーズンからフェデックスカップ(FedExCup)ポイントの順位別獲得ポイントが変更されたのですが、公傷制度において2015-16シーズンのポイント配分が採用されています。

その石川遼の公傷制度の現状は以下の表のとおりとなっています。

出場資格 ポイント 賞金
22番目 218.709 pts 35万4,701ドル
30番目 83.279 pts 条件なし

PGAツアーのフルステータスを維持するにはフェデックスカップ(FedExCup)ポイントを218.709もしくは賞金を35万4,701ドルを獲得する必要があります。

公傷制度による出場資格は22番目の優先順位となるのですが、これを維持するためには、残り4試合全てに予選通過した上で、1試合平均54.68ポイントもしくは8万8675ドルが必要です。

30番目の出場資格とは、現在岩田寛が有している準シード扱いのもので、それを獲得するためには、4試合すべてに予選通過して、1試合平均で20.82ポイントが必要となっています。

フィニッシュ順位の目安は22番目であれば単独16位、30番目の資格では単独54位となっています。

この成績を満たす必要があるのですが、予選落ちを喫した場合には、当然のことながらハードルは上がることになります。特に残り試合数が「4」のため、一つ落とすとかなり状況が厳しくなります。しかし、最近の石川遼は予選通過することができていません。

  • バルスパーチャンピオンシップ:69位
  • プエルトリコオープン:予選落ち
  • シェル・ヒューストンオープン:予選落ち
  • RBCヘリテージ:予選落ち
  • バレロテキサスオープン:72位タイ
  • ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ:予選落ち
  • AT&Tバイロン・ネルソン:予選落ち
  • メモリアル・トーナメント:予選落ち

直近の8試合で予選通過したのは2試合だけです。さらにその予選通過した2試合も69位(69選手中)、72位タイ(76選手中)と下位に沈むなど、賞金、ポイントともに僅かしか積み上げることができていません。

そのため残り4試合で公傷制度の条件を満たすことが容易ではない状態です。

2. 来季のシード権獲得の道も険しいものに

今季からポイント配分が変更されたため、参考程度にしかなりませんが、シード権獲得ラインは2014-15シーズンが459ポイント、1試合開催が減ってしまった2015-16シーズンが454ポイントとなっています。

今季のシード権ラインの125位は前シーズン比、前々シーズン比で71%-72%で推移しています。そのため最終的に想定されるシード権ラインは325ポイントになると予想されます。

では、現在の石川遼の状況はどうかというと、今季の獲得ポイントは137ポイントにとどまっています。つまり石川遼は出場できる残り試合で188ポイント程度を獲得する必要があることになります。

今後のPGAツアーのレギュラーシーズンのトーナメントと石川遼の出場資格の有無は以下の表のとおりとなっています。

トーナメント名 公傷制度
トラベラーズチャンピオンシップ 欠場
クイッケンローンズナショナル X
グリーンブライヤークラシック O
ジョンディアクラシック O
バーバソルチャンピオンシップ(全英オープン裏開催) O
RBCカナディアンオープン O
バラクーダチャンピオンシップ(WGCブリジストン裏開催) O
全米プロゴルフ選手権 X
ウィンダムチャンピオンシップ O

全英オープン、全米プロゴルフ選手権のメジャー2試合、世界ゴルフ選手権シリーズのWGC-ブリジストン招待、招待試合のクイッケンローンズナショナルの4試合の出場資格を石川遼は有していません。ただ、クイッケンローンズナショナルに関しては推薦を受ければ出場できる可能性があります。

現時点では公傷制度で出場できるのは、グリーンブライヤークラシック、ジョンディアクラシック、バーバソルチャンピオンシップ、RBCカナディアンオープンとなります。その4試合で公傷制度の条件を満たすことができなければ、後は推薦出場に頼ることになります。

仮にバラクーダチャンピオンシップとウィンダムチャンピオンシップに推薦出場をした場合でも、残り6試合が石川遼に残されたチャンスとなります。

仮に4試合しか出場できない場合は1試合平均で47ポイント6試合出場できた場合には31ポイントが、全て予選通過した上で毎試合必要となります。これを満たすためには、4試合の場合は単独19位6試合の場合は単独28位という成績が、毎試合必要となっています。

今年に入ってからの成績は、13試合で8度の予選落ちで、最高位のフィニッシュがフェーマーズインシュランスオープンの20位タイとなっていますので、かなり高いハードルと言えます。

コンスタントに成績を残すことができていないため、残り試合が少ない現状では、優勝、トップ5といった一発逆転を狙う必要がある状況なのですが、これから出場資格を有しているトーナメントで好成績を残しているといえるものは見当たりません。

トーナメント 2012 2013 2014 2015
トラベラーズチャンピオンシップ CUT CUT CUT
グリーンブライヤークラシック CUT 76
ジョンディアクラシック 33T 72T
バーバソルチャンピオンシップ 23T
RBCカナディアンオープン 42T 77 85T
バラクーダチャンピオンシップ CUT CUT
ウィンダムチャンピオンシップ CUT 26T 70T 31T

メモリアル・トーナメント、全米予選会を終えた段階ではトラベラーズチャンピオンシップに出場予定でした。しかし、過去の3回はいずれも予選落ちで、順位も112位、114位、134位とかなり下位に沈んでいましたので、回避したのかもしれません。

残るトーナメントで一番良い結果を残しているのが、全英オープンの裏開催となるバーバソルチャンピオンシップの23位タイとなり、続くのはレギュラーシーズン最終戦のウィンダムチャンピオンシップの26位タイとなっています。

このような今年の成績や過去の実績を大きく上回る、「急上昇」といえるような好成績を残さないと、来季のシード権を失い、下部ツアーとの入れ替え戦に回らざるを得なくなっている石川遼です。

3. 入れ替え戦でも状態が上がらないと厳しい戦いになる可能性も

石川遼は2013年シーズンではシード権を獲得できずに、入れ替え戦(ウェブドットコムツアー・ファイナルズ)にまわって条件付きの26番目の出場資格を獲得したことがあります。

現時点ではそれに再びチャレンジすることも視野にいれる必要があるのですが、その時よりも現在の状態は良いとはいえません。

2013年と2017年の成績の比較は以下のとおりとなっています。2013年は年をまたがないスケジュールだったため、2016-17シーズンではなく、2017年の成績と比較しています。

2017年 出場:13試合
トップ10:0回(0.00%)
トップ25:1回(7.69%)
予選通過:5試合(38.46%)
予選落ち:8試合(61.54%)
2013年 出場:23試合
トップ10:1回(4.35%)
トップ25:1回(4.35%)
予選通過:13回(56.52%)
予選落ち:10回(43.48%)

石川遼の本格参戦後のフルシーズンで一番低迷したのが2013年シーズンだったのですが、それでも予選通過率は50%を越えていました。しかし、今年は38.46%と非常に厳しい数字となっています。

主要なスタッツを見ても、今季の状態が良くないことがわかります。2013年シーズンと2017年の比較は以下のとおりとなっています。

2013年 2017年
ティショットの貢献度 0.110・78位 -0.710・194位
アプローチショットの貢献度 0.191・70位 -0.536・189位
ショートゲームの貢献度 -0.165・143位 0.128・64位
パッティングの貢献度 -0.683・175位 -0.031・119位
ショット全体の貢献度 0.136・87位 -1.117・197位
フィールド平均との差 -0.547・152位 -1.148・195位
ドライビングディスタンス 291.3・62位 287.6・125位
フェアウェイキープ率 55.48%・159位 51.09%・197位
ディスタンス・フロム・フェアウェイ 27′ 8″・109位 33′ 5″・188位
パーオン率 66.03%・62位 61.71%・185位
サンドセーブ率 47.90%・120位 50.00%・106位
バーディ率 3.20・142位 3.39・130位
ボギー回避率 19.05%・150位 17.75%・148位
平均スコア 71.515・147位 72.015・173位
PAR 3 平均スコア 3.04・40位 3.14・187位
PAR 4 平均スコア 4.10・142位 4.06・114位
PAR 5 平均スコア 4.78・168位 4.79・185位

バーディ率とボギー回避率が改善されているにも関わらず、平均スコアが落ちているのですが、これはダブルボギー、トリプルボギー以上が増えているためです。

ショートゲームはマイナスからプラスになっているのですが、パッティングは改善されたもののPGAツアー平均を下回っています。大きく数字が落ちているのがティショットと30ヤードを越えるアプローチショットです。

ティショットの貢献度は+0.110の78位から-0.710の194位に、アプローチショットの貢献度は0.191の70位から-0.536の189位へと大きく数字が落ちています。

そのためショット全体では毎ラウンド1ストローク(-0.981)近く2013年よりも悪くなっています。その結果、フィールドの平均を毎ラウンド-1.148ストローク下回ることにつながっています。

毎ラウンド、フィールド平均を1ストローク以上下回ると、予選落ちが多くなりますし、予選通過しても下位に沈むことになってしまいます。

このように多くの主要なスタッツが2013年よりも悪いため、PGAツアー本格参戦以降で最も悪い成績につながっています。

入れ替え戦も年々レベルが上がり、それがPGAツアーのレベルアップにもつながっています。公傷制度、来季シード権においてもそうなのですが、入れ替え戦でも苦戦する可能性があると予想されるスタッツが多くあります。状態が上がっていかなければ、厳しい戦いを強いられる状況のため、出場できる試合で内容のともなった結果を残していくことが必要です。

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