石川遼がPGAツアーシード権獲得に必要なフェデックスカップポイントと今後の日程について

2015年3月8日を終えた時点で、PGAツアーはフィールドが限定されるプレーオフシリーズまで残り24週26試合を残すことになり、シーズンも中盤に差し掛かってきました。

このあたりからシーズン終盤までは、アメリカのPGAツアーメンバーだけでなく、ユーロピアンツアーのメンバーも参戦するため、多くのトーナメントでフィールドが強くなり、ポイントを獲得する難易度が上がっていきます。

その中で来季のシード権を持たない選手は、フェデックスカップポイントで上位125名に入るためにしのぎを削ることになります。

石川遼も、その中の1人で、昨シーズン同様にフェデックスカップのランキングで125位に入らなければ、プレーオフに進出できないだけでなく、制限付きのシード権を手にするために下部ツアーとの入れ替え戦に挑まなければならなくなります。

まだ焦る必要がないとも考えられる時期ではあるのですが、シーズン終盤までシード権が確定しないと、メンタル的にも厳しい戦いになると予想されるため、残り24週の早い段階で多くのポイントを稼ぐ方がベターであることは間違いありません。

シード権を確保するために重要なフェデックスカップポイントについて

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優勝すればシード権の問題はすべて解決されるのですが、PGAツアーで優勝するというのは並大抵のことではなく、運と実力がうまく噛み合う必要があります。そのため、本人が優勝を目指していると述べてはいるものの、今回はあえてそれがないということを前提に検討しています。

3月8日終了時点で石川遼のフェデックスカップの獲得ポイントは179ポイントとなっていて、シード権及びプレーオフ進出ラインになると予想されている450ポイントまでは残り271ポイントが必要となっています。

最新の石川遼のフェデックスカップランキングは111位とシード圏内にとどまっているのですが、この順位はユーロピアンツアーの主力メンバーが、最近になってPGAツアーに本格参戦し始めている状況を考えると、厳しい話ですが圏内にとどまっているとは言いにくい状況です。

3月9日現在、石川遼よりもフェデックスカップで下位にランクされていて、なおかつ世界ランキング上位の主な選手には以下のような顔ぶれがいます。

  • ロリー・マキロイ(1位)
  • ヘンリック・ステンソン(3位)
  • ジャスティン・ローズ(9位)
  • マルティン・カイマー(12位)
  • ビクター・デュビッソン(20位)
  • フィル・ミケルソン(21位)
  • グレアム・マクダウェル(22位)
  • チャール・シュワルツェル(33位)
  • スティーブン・ギャラハー(36位)
  • ルーク・ドナルド(46位)

ここに上げた選手だけでなく、まだ他にもアーニー・エルスのような世界ランキング100位以内の選手もいるため、現在の順位はシード圏内ではあるものの、あまり良い位置にいるとは言えません。

上記のような世界のトップランカーがポイントを稼いできても、シード圏内をキープし続けるためにはポイントを稼ぐことが必要となりますが、そのためには出場するトーナメントで上位に入ることが必要となります。そこで、どのくらいの順位で何ポイント獲得できるのかを把握するために、簡単にフェデックスカップのポイント配分をまとめておきたいと思います。

四大メジャー
プレーヤーズ
世界ゴルフ選手権
(WGC)
フルポイント オルタネイト
1位:600 pt
5位:120 pt
10位:82 pt
20位:51 pt
25位:46 pt
40位:31 pt
1位:550 pt
5位:115 pt
10位:78 pt
20位:51 pt
25位:46 pt
40位:31 pt
1位:500 pt
5位:110 pt
10位:75 pt
20位:51 pt
25位:46 pt
40位:31 pt
1位:300 pt
5位:65 pt
10位:40 pt
20位:28 pt
25位:25.5 pt
40位:18 pt

マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権の4大メジャーとザ・プレーヤーズ選手権は600ポイントの設定で、世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの4試合が550ポイント、通常のトーナメントが500ポイント、メジャーとWGCの裏開催となるオルタネイトが300ポイントの設定になっています。

300ポイント設定の裏開催のトーナメントを除くと、20位以下のポイント配分は変わらないため、メジャーでも、WGCでも、通常のトーナメントでもトップ25となる25位の獲得ポイントは変わりません。そのため、フェデックスカップポイントによるシード権を確保するためには、フィールドが薄い時に、確実にポイントを獲得することが重要になります。

世界ランキングのポイントを多く獲得するためには、世界ランクのトップクラスが多く出場している試合で上位に入る必要がありますが、フェデックスカップポイントは配分が固定されていますので、フィールドの薄いトーナメントで確実に上位に入ることは非常に重要です。

そのことを踏まえた上で、今後のPGAツアーのスケジュール、予想されるフィールドの強さ、そして石川遼の2015年3月8日時点での出場権の有無について触れていきたいと思います。

2014-15シーズンPGAツアーのレギュラーシーズン残り24週26試合のスケジュール

四大メジャー、世界ゴルフ選手権シリーズ、ザ・プレーヤーズはフィールドが限定されるため、その大会の出場資格を満たさないプレーヤーはPGAツアーのシード権を持っていても出場することができません。

その出場権の有無、PGAツアーのスケジュール、前シーズンのフィールドの強さをまとめた表は以下のとおりとなっています。

*背景色が薄黄緑になっているトーナメントは出場資格を満たすことが必要
*Rank:残り26トーナメントの中での前年のフィールドの強さに基づいた順位
Ryo-Scheduling-and-fedexcup-20150309

現在、四大メジャー、プレーヤーズ選手権、世界ゴルフ選手権シリーズのうち、出場資格を確定させているのはプレーヤーズ選手権のみとなっています。

上記の表ではノーザントラストからシェル・ヒューストンまで7連戦、プレーヤーズからフェデックスセントジュードまでの6連戦、トラベラーズからバラクーダまで7連戦という休養をほとんど考慮しない日程を組めば、メジャーとWGCに出場しなくても、最大で20試合に出場できます。

ただ、これは非現実的なスケジュールのため、実際には多くても16試合か17試合程度にとどまるのではないかと予想されます。その出場する試合の中で、フルシード権を獲得できるフェデックスカップランキング125位に入るためのポイントを獲得する必要があるという状況です。

シード権ラインに到達できる271ポイントを稼ぐための目安としては、以下のようなパターンがあります。もちろん他にも様々なパターンがあるのですが、あくまでも例として3つを挙げています。

  • 2試合で10位(オルタネイトはトップ3)+3試合で25位(オルタネイトはトップ10)
  • 7試合で25位フィニッシュ
  • 9試合で40位フィニッシュ

このような状況のため、予選落ちはできるだけ減らし、予選通過できた場合には上位を目指し、それが難しければ1つでも順位を上げてポイントを拾っておくことも大切になります。

そして重要になるのはポイントを稼ぎやすいトーナメントでは、なるべく上位フィニッシュをしておくということになります。

2014-15シーズンでフィールドが弱くなりポイントを稼ぎやすいと考えられるトーナメントは?

これからのトーナメントはユーロピアンツアーのメンバーも出場するためフィールドが基本的には強いトーナメントが多いのですが、日程の関係上などでフィールドが弱くなると予想されるトーナメントがあります。そのトーナメントは以下のとおりです。

*印はオルタネイトで300ポイント設定
*カッコ内は、トータルレイティングとそのランキング

  • 03/26-03/29 バレロテキサスオープン(211/20番目)
  • 04/23-04/26 チューリッヒクラシック(190/21番目)
  • 06/11-06/14 フェデックス・セントジュードクラシック(240/18番目)
  • 07/02-07/05 グリーンブリアクラシック(234/19番目)
  • 07/09-07/12 ジョンディアークラシック(166/24番目)
  • 07/16-07/19 バーバソルチャンピオンシップ*(未開催)
  • 07/23-07/26 RBCカナディアンオープン(186/22番目)
  • 08/06-08/09 バラクーダチャンピオンシップ*(33/25番目)
  • 08/20-08/23 ウィンダムチャンピオンシップ(172/23番目)

AT&Tバイロン・ネルソンチャンピオンシップは、昨シーズンはザ・プレーヤーズ直後で、クラウンプラザ招待・メモリアルとに挟まれていたため、休養に充てるトッププレーヤーが多く、フィールドが弱くなっていました。ですが、今年は日程が変わったため、フィールドが強くなると予想されます。また、チューリッヒクラシックも日程が変わったため、昨シーズンよりはフィールドが強くなるのではないかと予想されます。

300ポイント設定のバーバソルチャンピオンシップは全英オープン、バラクーダチャンピオンシップはブリヂストン招待の裏開催のため、自然とフィールドが弱くなります。そのためチャンスがあるトーナメントですが、ポイント設定が低いためトップ10以上でないと大きなポイントが獲得できないのがネックではあります。

フルポイント(500 pt)のトーナメントで、フィールドが弱くなると予想されるのが、全英オープン2週前のグリーンブリアクラシック、全英直前のジョンディアークラシック、全英オープン直後のRBCカナディアンオープン、プレーオフシリーズ直前のウィンダムチャンピオンシップ、そしてアーノルドパーマー招待の翌週に開催されるバレロテキサスオープンです。

昨年のジョンディアークラシック、ウィンダムチャンピオンシップ、RBCカナディアンオープンの3つは、2014-15シーズン開幕戦2試合のフライズトッドコムオープン、シュライナーズホスピタル・オープンよりも弱いフィールドでした。そのため例年通りのフィールドとなった上で、しっかりとしたプレーができれば上位進出が難しくないトーナメントではあります。

またバレロテキサスオープンとグリーンブリアクラシックは、ヒューマナ・チャレンジやCIMBクラシックと同程度のフィールドの強さのため、こちらもしっかりとプレーできれば上位が期待できるトーナメントであると考えられます。

これらのトーナメントはポイントが稼ぎやすいと同時に、本人が強く意識しているPGAツアーでの優勝を目指す上でもチャンスが広がるものでもあります。

バレロテキサスオープンに出場する場合には、6連戦となるため日程的に難しいかもしれませんが、その他のトーナメントは日程さえうまく調整すれば、出場が可能なトーナメントではないかと予想されます。

これらのフィールドが薄いトーナメントで優勝できれば文句なしですが、仮にできなくてもトップ5フィニッシュできれば、一気に状況は変わってきます。

無理な日程を組めば、身体を壊す原因となりますし、どうしても疲労で集中力が落ちてパフォーマンスも低下してしまいがちです。そのため調整や休養のための時間もとれるように、ポイントを稼げるところでは、1ポイントでも多く獲得して欲しいところです。

海外に挑戦する日本人プレーヤーが少ない現状ですが、その中で石川遼は苦しみながらも果敢に挑戦してくれている貴重な1人です。今はあまりよい状態ではありませんが、1日でも早く立てなおして良い結果を残し、来季以降もPGAツアーのフルシード権を獲得してくれることを願っています。

石川遼のシード権に最新の投稿は以下のものです。

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6 Responses to “石川遼がPGAツアーシード権獲得に必要なフェデックスカップポイントと今後の日程について”

  1. きき より:

    golfさん、詳しい解説をして下さって有難うございますm(_)m

    私も仰るとおりだと思いますm(_)m

    予選落ちをしたことが、功を奏して、驕ること無くより技を磨くべく努力し続けて、「終わり良ければ全て良し」になってほしいと願っています。

  2. golf より:

    そうですね。紆余曲折があることは仕方のない事なので、「終わり良ければ全て良し」となるように心技体を磨き続けて欲しいですね。ホンダクラシックの強いフィールドでもトップ25フィニッシュできていますので、腰を据えて頑張ってもらいたいです。

  3. きき より:

    はい。紆余曲折はしかたないですね。
    ホンダクラシックは、初日102位Tでどうなることかと心配しましたが、
    2日目は10位Tで、そこから順位は下がりましたが、サスペンデッドでタフなコンディションでの5日の戦いにも耐え、25位Tでfinish出来ましたからね。

    石川プロと松山プロは、まるで「うさぎと亀」のように感じますが、追い越されたうさぎも地道に歩み続けている亀に必ず追いつくと信じています。

  4. golf より:

    松山英樹が石川遼に刺激を受けて、早々にアメリカに挑戦し、石川遼が松山英樹の優勝に刺激を受けて、優勝を目指している現状ですが、人生長いので先に進めるときもあれば、待たないといけない時もありますので、ジャンボ尾崎と青木功のように、生涯刺激しあって、高めあっていってくれればいいなあと思います。少なくとも2人くらいは日本人が世界で活躍しないと寂しいです。AONのように、さらにもう一人くらい出てきて欲しいですけど。

  5. きき より:

    本当に仰るとおりだと思いますm(_)m

    青木プロの50周年のパーティーでのジャンポ尾崎さんの祝辞は、
    本当に微笑ましくて、お二人のようにお互いを尊敬し、お互いに刺激しあう関係って素敵ですよね。
    石川プロと松山プロもお二人のように永遠のライバルで永遠の友であって欲しいですね。
    そして、お二人を目指して、さらに数人の若手がPGAツアーで活躍をして欲しいですね。

  6. toki より:

    昨年一勝し、今シーズンもトップ10を5回記録して、フェデックスカップポイントを安泰にしている松山選手なら、こんなにもgolfさんが心配することもなかったのにと思っています。
    詳しい可能性を示して下さってありがとうございました。
    何とかいけそうな気にもなりますが、
    R P
    ・ロリー・マキロイ(1位) 171T 78
    ・ヘンリック・ステンソン(3位) 115 173
    ・ジャスティン・ローズ(9位) 202 37
    ・マルティン・カイマー(12位) 128 157
    ・ビクター・デュビッソン(20位) 231 8
    ・フィル・ミケルソン(21位) 145 134
    ・グレアム・マクダウェル(22位) 118 165
    ・チャール・シュワルツェル(33位) 154 111
    ・スティーブン・ギャラハー(36位)
    ・ルーク・ドナルド(46位)   133 147
    皆に抜かれるような気もしてきました。
    冒頭に書かれているように、優勝すれば何の心配はないのにと思いますが、予選を通るかどうかが問題の石川選手、ポテンシャルは持っていると思っていますので、どこかで爆発しれくれると信じて待っている現在です。

    このボヤキに対する返信は結構です。

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