石川遼の東海クラシック2015の6位タイと日本ツアー3戦をスタッツで分析

石川遼が2014-15PGAツアー終了後に日本国内ツアーのANAオープン、ダイヤモンドカップ、東海クラシックと3つの試合に出場しました。

東海クラシックは6位タイという結果となったのですが、その東海クラシックのスタッツと3戦のスタッツを備忘録を兼ねて分析しておきたいと思います。

なお、前回から引き続きPGAツアー優勝、メジャー優勝を本人が目標としているため、そこを基準とした分析となります。

そのため厳しい分析、シビアな分析が好きではない石川遼ファンの方は、これ以上読まないようにお願い致します。

元々、ある石川遼ファンの方から「PGAツアーで活躍して欲しいので、シビアな分析でも構わない」というリクエストがあったためやっているもので、シビアな分析が嫌いな方に向けてやっているものではありません。

そのため石川遼のプレー内容をシビアに分析するのが苦手な方、嫌な方は読み進めないようにお願い致します。

それでは続いて東海クラシックと国内ツアー3戦のスタッツと分析です。

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東海クラシック2015の石川遼のスタッツの分析

東海クラシック2015における石川遼のホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。

Ryo Ishikawa_Stats2015JGTO_Sep-Oct_1

初日は4アンダーで首位の片山晋呉と3打差の4アンダーで3位タイ、2日目は首位の朴相賢と2打差の6アンダーで2位タイ、3日目は首位のS.H.ペクと池田勇太と1打差の7アンダーで3位タイとなり、そして最終的にはプレーオフで優勝を争った金亨成と片山晋呉と4打差となる8アンダーの6位タイでフィニッシュとなりました。

その4日間のトータルのスタッツは以下のとおりとなっています。順位は予選通過した68名中のものとなっています。

  • フェアウェイキープ率:35.71% (65位T)
  • ドライビングディスタンス:291.0ヤード(3位)
  • パーオン率:61.11% (22位T)
  • 平均パット数:1.7273 (20位)

ドライビングディスタンスは291.0ヤードでフィールド全体では3位となったものの、フェアウェイキープ率は35.71%で68名中65位タイと下位に低迷しました。

パーオン率は61.11%で22位T、平均パット数は1.7273で20位と悪くはないものの、日本のコースセッティングを考えると、欲を言えば、もうひと押し欲しい数字とはなっています。

ダイヤモンドカップではドライバーを重くし、東海クラシックでは加えてアイアンも重くしたようですが、その影響による疲労があったのか、最終日にはフェアウェイキープ率が21.43%、ドライビングディスタンスが282.0ヤードとなりました。

PGAツアーでラフやバンカーからのリカバリーは鍛えられ、その点での成長があったためフェアウェイキープ率が悪くても、スコアをまとめることができました。

そのような成長を見せてくれた一方で、課題のドライバー、ティーショットに関しては、試行錯誤のプロセスにあるのかもしれませんが、少なくとも答え・解決策を見つけるところにまでは至らなかった印象です。

国内戦3戦のスタッツから見る現状と新シーズンの展望

石川遼の国内3戦のスタッツは以下の表のとおりとなっています。

Ryo Ishikawa_Stats2015JGTO_Sep-Oct

国内3戦のトータルではドライビングディスタンスが291.5ヤード、フェアウェイキープ率が41.67%、パーオン率が65.74%となっています。

そして過去の日本ツアーとPGAツアーにおける石川遼のデータですが、ドライビングディスタンスは290.4-296.8ヤード、フェアウェイキープ率は43.13-53.57%、パーオン率は62.28-70.63%の間を推移しています。

PGAツアーではドライビングディスタンスが289.2-291.3ヤード、フェアウェイキープ率が53.26-56.39%、パーオン率が59.61%-66.41%の間を推移しています。

過去の数字と今回の日本ツアーの数字を比較するとドライビングディスタンスとパーオン率には大きな変化はなく、フェアウェイキープ率がこれまでの平均値を下回るスタッツとなっています。

PGAツアーの2014-15シーズンの序盤から中盤にかけてティーショットが不安定なことで苦しんだのですが、バーバソルチャンピオンシップからのシーズン終盤に安定したことで巻き返すことができシード権を確保することができました。

そして、プレーオフシリーズの初戦であるザ・バークレイズの予選ラウンドまでは64.29%(9/14)-85.71% (12/14)と良い状態だったのですが、決勝ラウンドは42.86%(6/14)、35.71%(5/14)と崩れてしまったこともあり66位タイで終わってしまいました。

そこからどれだけ立て直すかを注目していたのですが、日本では色々と試行錯誤することを優先したようなので、良い状態になっているのかどうかは、判断しにくいものとはなりました。

昨年のPGAツアー開幕3戦で、フライズドットコムオープンでは19位T、シュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンでは28位T、CIMBクラシックでは26位タイとなったのですが、それぞれのフェアウェイキープ率は51.79%、50.00%、57.14%となっています。

ティーショットがスコアメイクの全てを握るわけではありませんが、フェアウェイキープ率が高い方が、より安定してスコアを伸ばせる確率が高まることは間違いありませんので、PGAツアーの開幕戦では日本ツアーの3戦よりもフェアウェイキープ率を上げたいところです。

また昨シーズンのように終盤にもつれ込むような同じ轍を踏むことなく、早い段階でシード権を確保できるようにするためにも、シーズン序盤から結果を残していくことは重要です。

そのためには、このフェアウェイキープ率は1つのポイントとなりそうです。

日本ツアーで色々と試行錯誤したようで、フェアウェイキープ率のスタッツは良くありませんが、そのプロセスがPGAツアーでの目標である優勝、もしくは優勝争い、そしてシード権の早期確保に結びづくようであれば成果があったことになります。

逆に思ったような結果につながらない場合には、さらなる試行錯誤が必要になる可能性もあります。

PGAツアー開幕までに、どのような調整をして、どのような状態で現れるのか?そしてティーショットをどうするのか?攻撃的にいくのか、精度重視でいくのか?

また日本で取り組んだと報じられているショートゲームやパッティングがアメリカのコースのバミューダ芝などに対応できるのか?などについても、今後は注目していきたいと思います。

この1週間のオープンウィークを効率よく使って調整し、PGAツアー開幕戦からの数戦で良い結果を残してくれることを期待しています。

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6 Responses to “石川遼の東海クラシック2015の6位タイと日本ツアー3戦をスタッツで分析”

  1. パル より:

    いつも拝見さて頂いています。
    お疲れ様です。
    これらスタッツで上位に入賞出来てしまう日本のレベルが心配です。
    今後も楽しみに読ませて頂きます。
    同じく女子の海外勢を中心に情報発信されている方は居ないのでしょうか?

    • golf より:

      パルさん、コメントありがとうございます。
      今回の石川遼の一連の参戦で日本ツアーのことも心配になりました。このままではさらに世界基準・世界標準から取り残されてしまうのではないかと危惧しています。
      US-LPGAをメインでやっている方は、私自身は見たことがありません。女子に関しては私自身が一度やろうかと考えたのですが、時間の制約もありできませんでした。将来的にもっと本業に余裕ができたらやるかもしれません。

  2. toki より:

    おはようございます。
    日本でのスタッツ分析ありがとうございました。
    初日、14番ホールまでは8バーディ1ボギーで来たのだったが、残り4ホールで3ボギー。
    石川選手らしいと言えばらしいのだが、シャフトの重みで疲れてきたのかが心配だった。
    3日目で、首位と1打差で優勝を十分に視野に入れたが、日本のツアーもそんなに甘くはなかったし、石川選手自身の力量も足りなかった結果でした。
    日本で優勝できなければPGAでの優勝なんかは夢のまた夢だが、とりあえず3戦で1勝はできた。
    『実践で果敢に挑戦していくことでしか、上達の道はないというのが信念だ。』と本人が言っているので、しばらくは静観しようと思っています。
    しかし、目指すことはいいことだし目標があるのもいいのだが、リッキー・ファウラーのゴルフは見ていて清々しいが、危な過ぎます。
    違う選手にしてくれないかなぁ(笑)。
    PGA初戦に「ほとんど不安しかない」と言いながら岩田選手も出るとのことで、楽しみで仕方がありません。
    オープンウィークが少なくなり、golfさんも忙しくなりますが、よろしくお願いいたします。

    • golf より:

      tokiさん、おはようございます。
      今後どうなるかは誰にもわからないことですし、今回の日本ツアーでの試行錯誤が良かったのか悪かったのかは、主戦場であるPGAツアーでの結果で判断するしかないのかなという気がしています。
      一連の試みがうまくいくようであればPGAツアーで結果が出ると思いますし、逆にうまくいかないようであれば、年明け後のスケジュールにも大きな影響が出ると思いますので、注目しています。
      リッキーはドライビングディスタンスが296.8ヤードで39位、フェアウェイキープ率が62.08%で87位、パーオン率は65.81%で106位、ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は0.311で35位となっています。
      もし同じプレースタイルを目指しているならティーショットとパッティングの精度をもっと上げる必要があるかなという気はします。
      岩田寛は爆発力がある分、安定感ではやや不安がありますが、入れ替え戦では粘り強く頑張っていたので、それが継続できれば面白くなると思っています。
      シーズン開幕戦は日本人プレイヤー揃い踏みとなりそうなので、今から楽しみで仕方ありません。
      3人共良い状態に仕上げてくれることを願っています。オープンウィークが少なくなるのは大歓迎ですが、スケジュール調整をより巧みにする必要はありそうです(笑)。

  3. マーク より:

    golfさん、石川の日本での結果分析ありがとうございます。
    結果を見れば見るほど、今後のPGAツアー参戦に不安要素しか残らなかったように思えてなりません。結果的に飛距離もほとんど伸びていませんし。シーズン終盤にせっかく見えてきた光を、またゼロベースまで戻してしまったのではないか。
    golfさんの言うとおり、ひとまずPGAの結果で判断するしかないですね。あと1週間でどう仕上げてくるか、開幕に注目です。

    • golf より:

      マークさん、コメントありがとうございます。
      日本でやっていたスタイルを、PGAツアーでそのままやろうとしているのか、それともある程度PGAツアーに合わせたものにするのか次第ではないかと思っています。
      もし日本でやっていたのと同じようにプレーしたら、少し大変になるかなという気がしています。
      どのような決断をして、どのような調整をしてくるのか、開幕戦からの3試合でとりあえず様子を見てみたいです。

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