石川遼のマスターズ2016以降のPGAツアー復帰・メディカルエクステンション(公傷制度)・シード権などの展望

石川遼が2016年にはいってから3戦に出場しMDF(84位T)、予選落ち、予選落ちと結果を残せない状態で、腰痛となり長期の戦線離脱をしています。

2月11日にから開幕したAT&Tペブルビーチナショナルプロアマに一旦はエントリーしたものの、出場を回避してから完全は復帰のメドが立たない状態が続いています。

このような状況でシード権の基準となるフェデックスカップ(FedExCup)ポイントは55ポイントで185位、賞金は6万2,102ドルで186位となっています。

そうなるとシーズンが中盤に差し掛かってくるなかで、どうしても気になるのが、2015-16シーズンのPGAツアーのシード権です。

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石川遼のマスターズ2016以降の出場予想

石川遼は2016年4月4日時点でマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米オープンの4大メジャー、世界ゴルフ選手シリーズのブリジストンインビテーショナルの出場権を有せず、第5のメジャーと呼ばれるプレーヤーズチャンピオンシップの出場権は獲得している状況です。

さらに独自の出場資格が設定されているインビテーショナル形式のRBCヘリテージ、ディーン&デルーカインビテーショナル、メモリアル・トーナメント、クイッケンローンズナショナルの4試合のうち、RBCヘリテージとクイッケンローンズの出場資格は有しています。

詳しい出場資格については以下のページにまとめています。

以上のような状況で出場できる試合をまとめると以下の表のとおりとなります。

04/07-04/10 マスターズトーナメント 出場権なし
04/14-04/17 RBCヘリテージ 出場可
04/21-04/24 バレロテキサスオープン 出場可
04/28-05/01 チューリッヒクラシック 出場可
05/05-05/08 ウェルズファーゴチャンピオンシップ 出場可
05/12-05/15 ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ 出場可
05/19-05/22 AT&Tバイロンネルソン 出場可
05/26-05/29 ディーン&デルーカインビテーショナル 出場権なし
06/02-06/05 ザ・メモリアルトーナメント 出場権なし
06/09-06/12 フェデックスセントジュードクラシック 出場可
06/16-06/19 全米オープンゴルフ 出場権なし
06/23-06/26 クイッケンローンズナショナル 出場可
06/30-07/03 WGC-ブリジストンインビテーショナル 出場権なし
06/30-07/03 バラクーダチャンピオンシップ 出場可
07/07-07/10 ザ・グリーンブライヤークラシック 出場可
07/14-07/17 全英オープンゴルフ 出場権なし
07/14-07/17 バーバソルチャンピオンシップ 出場可
07/21-07/24 RBCカナディアンオープン 出場可
07/28-07/31 全米プロゴルフ選手権 出場権なし
08/04-08/07 トラベラーズチャンピオンシップ 出場可
08/11-08/14 リオオリンピック・ゴルフ競技 出場権なし
08/11-08/14 ジョンディアクラシック 出場可
08/18-08/21 ウィンダムチャンピオンシップ 出場可
08/25-08/28 ザ・バークレイズ
09/02-09/05 ドイツバンクチャンピオンシップ
09/08-09/11 BMWチャンピオンシップ
09/22-09/25 ツアーチャンピオンシップ

このような状況下で復帰のメドは立っていないのですが、東建ホームメイトカップ(4月14日-17日)、パナソニックオープン(4月21日-24日)、中日クラウンズ(4月28日-5月1日)という日本ツアー3試合の解説を務めることが伝えられています。

マスターズ以降では15試合(500ポイント設定が13試合・300ポイント設定が2試合)に出場することが可能なのですが、すでに5月1日まで解説を務めることが決定していますので、少なくとも5月5日開幕のウェールズファーゴチャンピオンシップまでは出場しないであろうことが濃厚です。

そうなると実際に出場できるPGAツアーのトーナメント数は11となります。ただ、これはクイッケンローンズからRBCカナディアンまで5連戦をした場合に可能な数字で、故障からの復帰であることを考えれば、想定しにくいスケジュールではあります。

そのため現実的には10戦に出場できれば御の字という状況になると予想されます。

プレーヤーズから復帰した場合に来季のシード権を確保するためには、前シーズンの実績を基準に考えると、11戦ないし10戦で403ポイントを獲得するか、賞金では69万ドルを上積みするかの、どちらかが必要となっています。

そうなると重要になるのが予選通過率です。石川遼の2013年からのPGAツアーフル参戦後の予選通過率は以下のとおりとなっています。

  • 2013:23戦-予選通過13回(56.52%)
  • 2013-14:24戦-予選通過14回(58.33%)
  • 2014-15:28戦-予選通過17回(60.71%)
  • 3シーズン合計:75戦-予選通過44回(58.66%)

この予選通過率のままだと6戦もしくは7戦でしかポイントと賞金を稼げないことになり、1試合あたりでは57-67ポイント、賞金では10-12万ドルを獲得することが必要になります。

そうなると予選通過した試合すべてで単独11位から15位の間でフィニッシュし続けることが必要になります。

ただ、昨シーズンは終盤8試合で7試合に予選通過しましたので、これに近い成績を残せれば、1試合あたりのハードルは下がります。

それでも昨シーズンはその予選通過した7試合で160ポイント弱を獲得したにとどまりますので、出場ができるであろう10-11試合で400ポイント以上を稼ぐのは、やはり高いハードルであることは間違いありません。

メディカルエクステンション(公傷制度)の適用は?

ただ、石川遼は腰痛による長期離脱のためメディカルエクステンション(公傷制度)が認定される可能性があります。

メディカルエクステンションには4ヶ月以上離脱した場合のメジャーメディカルと4ヶ月より短い期間を離脱した場合のマイナーメディカルがあります。

仮に残り試合でシード権ラインに到達できない場合でも、メディカルエクステンションが認定された場合には、エントリーの優先順位は低くなるものの2015-16シーズンのPGAツアーの出場資格を手にすることができます。

PGAツアーでは様々な出場資格があり、出場権資格の優先順位を決定しているプライオリティランキングというものが存在します。主なものは以下のとおりとなっています。

10. PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者
19. 前シーズンのフェデックスカップポイントランキングのトップ125
20. 前シーズンのウィンダムチャンピオンシップ終了時の賞金ランキングでトップ125
22. コミッショナーにより承認されたメジャーメディカルエクステンション(公傷制度)の認定を受けた選手
23. ウェブドットコムツアーと入れ替え戦によるシード権獲得プレーヤー
29. マイナーメディカルエクステンション(マイナー公傷制度)が認定された選手
30. 前シーズンのフェデックスカップランキングで126位から150位

メジャーメディカルエクステンションが認定された場合は、シード権を持っている選手たちよりは優先順位が低いものの、入れ替え戦を経由した岩田寛のカテゴリーよりは高い優先順位でエントリーすることができます。

マイナーメディカルエクステンションの場合は、前シーズンのフェデックスカップランク126-150位の選手よりは優先順位が高いものの、入れ替え戦経由の選手よりも優先順位が低くなります。

メジャーメディカルであれば、相性の良いトーナメントを選んでエントリーしても、出場できる可能性が高いのですが、マイナーメディカルではフィールドが薄く、エントリーすれば出れる試合を選ぶしかなくなります。

そのため1つのポイントは石川遼の離脱期間が4ヶ月以上になるのかどうか?というところです。

4ヶ月以上になった場合にメジャーメディカルが認定されれば、今季の復帰後にシード権に到達できなくても、来季も限れらた数で、フルシードよりは優先順位が落ちますが、PGAツアーに出場することができます。

また4ヶ月以内で復帰しマイナーメディカルが認定された場合に、今季の復帰後にシード権に到達できなくても、限定された試合数で優先順位は低くなりますが、PGAツアーに出場するステータスを保持できます。

では、その限られた数とはどのように算出されるのか?というところが次に問題となります。

具体的には石川遼の2013シーズン、2013-14シーズン、2014-15シーズンという直近3シーズンの出場平均試合数、もしくは2015-16シーズンの125位以内の選手の出場平均試合数のどちらか大きい数から、石川遼の2015-16シーズンの出場試合数を引いた数が、エクステンション(延長)として、出場できることになります。

石川遼は直近の3シーズンで23戦、24戦、28戦の合計75戦に出場しているため、平均で25戦に出場していることになります。

この25試合という数字は、125位以内の選手の平均試合数を上回る可能性が高いのですが、仮に125位以内の選手の平均試合数が上回ったとしても26試合にとどまると予想されます。

石川遼は今季は6試合に出場しているのですが、仮に今シーズンはPGAツアーに復帰できず、メジャーメディカルエクステンションが認定され、新シーズンから復帰するとなった場合には、19試合もしくは20試合は優先順位22番目でエントリーする資格を保持できることになると予想されます。

まだ2015-16シーズンのPGAツアーのフェデックスカップ(FedExCup)ランクと賞金ランクの125位ラインは確定していませんが、前シーズンの実績を基準とするとポイントは460ポイント、賞金は75万ドル程度がラインとなる可能性があります。

今シーズンは6試合出場で55ポイント、6万2102ドルを獲得していますので、2015-16シーズンのシード権ラインが460ポイントと75万ドルとなると仮定した場合には、19試合もしくは20試合で405ポイント、賞金70万ドル程度を獲得しないと、PGAツアーでのステータスを失うことになります。

簡単に到達できるラインというわけではありませんが、2015-16シーズンで出場できるであろう10試合程度で到達することに比較すればチャンスは多くなりますので、メディカルエクステンションが承認されるかどうかは、来季以降のPGAツアーシード権を大きく左右することになりそうです。

ただ、故障しなければ昨シーズンのように28試合、さらに多くして29-30試合に出場してシード権確保を目指せていました。

しかし、故障によるエクステンションが認定されても、既に出場した6試合と、これから出場できるであろう19-20試合出場の合算で、シード権ラインを突破することが必要なとなりますので、故障によりチャンスは少なくなったと言えます。

PGAツアーの2015-16シーズンから来季にかけての注目ポイント

最後にまとめると、以下の様なことが注目ポイントとなります。

  1. メジャーメディカルかマイナーメディカルの基準となる離脱期間は4ヶ月より短くなるのか?4ヶ月より長くなるのか?
  2. 今シーズン中に復帰した場合は、出場できる残り試合数でポイントシード(450-460ポイント)、賞金シード(75-80万ドル)に到達できるか?
  3. シード権を逃した場合にメディカルエクステンション(メジャー・マイナー)がコミッショナーによって承認されるか?
  4. メディカルエクステンションが認定された場合に何試合のステータスが与えられ、どのような基準を満たす必要があるのか
  5. シード権を逃し、マイナーメディカルの認定になった場合に、入れ替え戦(ウェブドットコムツアーファイナルズ)に出場するのか?

一番シンプルなのは2015-16シーズン中にPGAツアーに復帰し、なおかつポイントシードもしくは賞金シードの圏内に入ることです。

それができなかった場合にはメディカルエクステンションが絡んでくることになります。

メディカルエクステンションの認定基準については、詳細に説明されたものはなく、PGAツアー側がケース・バイ・ケースで判断しているようです。

ただ、メジャーメディカルなどでは、故障の場合は手術をしているケースが目にはつきます。

が、それがメディカルエクステンションの救済を受けるための必要な条件なのかもわかりませんので、どの程度の内容で認定されるのかも注目されます。

気になるのは様々な報道で、石川遼本人がメジャー制覇を目指すと明言していることは伝えられているものの、PGAツアー復帰について具体的には言及されていないことです。

体の状態も考えて、様々な選択肢を視野に入れているのかもしれませんが、一度逃すと再び手にするにはかなりのエネルギーが必要になるPGAツアーカードなので、体調を含めて問題がないのであれば、そのステータスを維持できるように頑張ってくれることを期待しています。

なお、これは初回更新版で、後ほど、加筆修正する可能性があります。

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4 Responses to “石川遼のマスターズ2016以降のPGAツアー復帰・メディカルエクステンション(公傷制度)・シード権などの展望”

  1. マーク より:

    golfさん、石川の今後の展望についてアップありがとうございます。
    私も公傷制度の適用については気になってました。ここまで休んだ以上は、もはや中途半端に復帰してマイナーメディカルよりは4ヶ月以上休んでメジャーメディカル適用の可能性に賭けた方が良いと思います。
    何故なら、マイナーだと出場できる試合数が限りなく制限されるからです。ウェブドットコム対象者が50名ですから、50人以上の枠がある試合となるとほんとに僅かです。適用されたら本当にラッキーな気がします。
    ただ腰痛程度でメディカルエクステンションが本当に適用されるのか、ということです。誰だって色んな怪我と戦っているのであって、いわゆる病気と怪我は違うような気がします。
    ただし基準がわかりませんので本当に何とも言えません。
    メジャーメディカルがもし適用されない場合、石川が6月以降に復帰して自力でシード権を獲得できるかというと、今シーズン出場した試合の結果を見る限り、いくら石川贔屓の私の目から見ても限りなく難しいと言わざるを得ないでしょう。
    結果、シード権を失うこととなり、再び日本ツアーで再起を図ることになるというのが、今の可能性として高くなって来ているのが事実かと思います。
    まだ若いのですから、身体を体幹から鍛え直して、自分の軸足をしっかりと築いた上で再チャレンジするのもありかも知れません。ただずっと期待してきたファン目線では寂しい思いではあります。
    何れにしても、できれば今シーズン中に戻ってきて、また元気な姿を見せてくれることをまずは願っています。

  2. golf より:

    マークさん、コメントありがとうございます。
    メディカルエクステンションが認定されるのかどうかについては、明確な基準が発表されていないようなので、申請してみないと結果はわからないというのが現実ではないかと思います。
    もし認定されない場合には、かなり厳しい立場になるので、今後をどのような方向性にしていくのか気になります。
    昔のように予選会一発で出場資格を取れた時代とは異なり、一旦、資格を失うと復帰するにはかなりのエネルギーがいる状況です。
    また以前よりもPGAツアーのレベルが上がり、世界各国から優秀な若い選手が挑戦してきているので、数年先にはさらにレベルアップしている可能性が高いので、なおさら数年後に挑戦するのは容易ではないという気が、個人的にはしています。
    どういう決断になるのかはわかりませんが、まずはしっかりと体を治して復帰してもらいたいです。

  3. toki より:

    golfさん、こんにちは。
    石川選手の公傷制度等々のアップありがとうございました。
    丸山氏の言う「日本で立て直したらいい」のは、一時そうかなと思いましたが、golfさんのコメントを見ると、数年後のPGA復帰は相当困難なことになりそうですね。
    メディカルエクステンション制度も明確ではないということですので、5月以降の試合で頑張ってもらうのが一番だと思うのですが、休養以前より体力・技術の向上が見られないと、いくらひいき目にみても難しいかと感じますが、向上を信じて、PGAで活躍する石川遼をまだまだ見たいです。

  4. golf より:

    tokiさん、コメントありがとうございます。
    日本でリスタートするというのも選択肢にいれているのかなという気は私もしています。
    ただ、一旦日本に撤退すると、(1)ウェブドットコムツアーの予選会→ウェブドットコムツアー→入れ替え戦→条件付きシード→フルシード、岩田寛のように(2)スポット参戦でポイントを稼ぎ入れ替え戦の出場権獲得→入れ替え戦→条件付きシード→フルシード、もしくは(3)PGAツアースポット参戦で大きくポイントを獲得→スペシャルテンポラリメンバー→125位相当のポイントを稼いでフルシード、というようなステップが必要になります。
    石川遼が2012年くらいまでスポット参戦の推薦を多くもらって、それを利用してPGAツアーへの道をひらきました。ですが、その時よりも年齢も高くなっていますので、おそらくですが再挑戦するにしても、その時ほどスポット参戦での主催者推薦は受けれなくなるのかなと思います。特に一旦はPGAツアーを経験していますので、以前のように主催者が推薦で出場資格をくれるかは微妙な気がします。最近は若いアメリカのトップアマ、もしくはメジャーで活躍したインターナショナルのアマチュアを推薦しているのが目につきます。
    そうなると日本ツアーで出場資格を得た4大メジャー、WGCなどで上位フィニッシュをしないとショートカットしてPGAツアーに戻れなくなると思います。
    世界でタイトルを手にしたいならPGAツアーで戦い続けるのが一番だと個人的には思うので、シード権を守ることに頑張ってもらいたいのですが、今後の方向性について、本人がどのような決断をするのか注目しています。
    石川遼の多くのファンが海外で活躍するのを見たいと思っているのではないかとという気がしています。

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