スタッツで見る石川遼のPGAツアー2013-14シーズン【ショット・パッティング・スコア編】

石川遼がPGAツアー本格参戦2年目となる2013/14シーズンを終えました。

前年はレギュラーシーズンでシード権を獲得できず、下部ツアーとの入れ替え戦であるウェブドットコムツアー・ファイナルズにまわるなど苦労しました。

しかし、今年はそこから進歩した姿を見せ、シーズン半ばにはシード権をほぼ確実な状態にし、さらにフェデックスカップ・プレーオフシリーズでも第2戦まで進出しました。

その石川遼のPGAツアー2013-14シーズンでのショット・パッティング・スコアをこのページではまとめています。

2013-14シーズンPGAツアーのトーナメント別のキースタッツまとめ

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PGAツアーの2013-14シーズンで出場した試合別の最終スコアと順位をまとめています。

そしてトーナメント毎の、キースタッツではファアウェイキープ率、パーオン率、ドライビングディスタンス、サンドセーブ率、ストローク・ゲインド・パッティングを合わせて一覧にしてています。

その一覧は以下の表のとおりとなっています。

FW%:ファアウェイキープ率 GIR:パーオン率 Driving Distance:ドライビングディスタンス
Sand SV%:サンドセーブ率 S・G・P:ストローク・ゲインド・パッティング

Stats-of-ryo-ishikawa-in-2013-14-tournaments-key-stas

シーズン前半はアイアンショットが切れていて、これが好成績につながりました。シーズン序盤はトッププレーヤーがあまりプレーしてはいませんでしたが、アイアンショット関連のスタッツで上位にランクされるほどでした。

特に2位タイとなったシュライナーズと開幕戦のフライズドットコムではパーオン率が76.4%。そしてWGC-HSBCチャンピオンズとヒューマナ・チャレンジでは81.9%
とかなり高い数字でした。

その当時はパッティングが不安定だっため、そのショットの安定感を活かしきれず、なかなか優勝争いには絡めなかったものの、フェデックスカップポイントを順調に獲得していきました。

しかし、シーズン中盤に差し掛かってくると、セッティングが難しいコースも多くなった影響もありますが、ショットの精度が落ちていきパーオン率も低下していきました。

そしてそのショットの精度が落ちた時期には、入れ替わるように、昨年から不調が続いてパッティングが改善しました。

ザ・ホンダクラシック以降は、パッティングのスコアへの貢献度を示す”ストローク・ゲインド・パッティング”ではプラスになるトーナメントが多くなっています。

HPバイロン・ネルソンチャンピオンシップの-1.281とドイツバンクチャンピオンシップの-1.669を除くと、マイナスになった場合でも、ややマイナスにとどまる程度になり、パッティングでスコアをまとめるかたちになりました。

シーズン前半のショットが良かった時に、この時期のパッティングがあればPGAツアー優勝してもおかしくなかったのですが、うまくショットとパットのバランスがとれなかったりするのが、ゴルフの難しさでもあります。

シーズン終盤は、本人がドライバーショットの改善・改革に取り組み、その途上の時期ということもあり、ファアウェイキープ率が低下しました。

そしてシーズン終盤には、ラフに入れると厳しくなるコースセッティングのトーナメントが多くなった分、それに引きずられるようにパーオン率も落ちてしまいました。

このショット関連のキースタッツが示すように、ショットの精度、特にティーショットの精度が落ちてしまったのは、パッティングがシーズン終盤は冴えていただけに、ややもったいないところはありました。

続いて、石川遼の各スタッツのPGAツアー全体でのランキングです。

2013-14シーズンの石川遼のショット、パット、スコアのスタッツとシーズン全体でのランキング

石川遼の進歩と成長を確認するために、2013-14シーズンに加えて、昨シーズンの各スタッツのランキングも合わせてまとめています。

その一覧表は以下のとおりとなっています。

Stats-rankings-of-ryo-ishikawa-in-2013-14

昨シーズンは100位以降のスタッツが多く、主要なスタッツで全体でトップ10に入るようなものはありませんでした。

しかし、今シーズンはいくつか全体でもトップ10に入るようなスタッツがありますし、100位以下のスタッツも減りました。

10位となっているバーディ・アベレージは、バーディを奪った割合の高さを示します。

そしてパー・ブレーカーズとはパー以上、すなわちバーディやイーグル以上で上がったホールの割合を示すスタッツで、これが高いこということは、多くのバーディ、イーグルを奪うことができたいたということを示します。

これらのスタッツで石川遼は上位に入っているということは、バーディを奪う能力に関してPGAツアーでもトップクラスであることがわかります。

では、なぜシーズン中盤以降に、なかなか上位に入ることができなくなってしまったのか?という疑問がわきます。

その理由は、スクランブリングというスタッツに垣間見れます。スクランブリングとはパーオン(パー3なら1オン、パー4なら2オン、パー5なら3オン)を外した時にパー以上でそのホールを終える確率を示すスタッツです。

このスタッツでは、グリーンを外したピンチの状態からの”リカバリー力”、多少のミスがあっても、大きな被害にならないようにボールをコントロールできているのか?マネジメントできているか?ということを、推し量ることできます。

石川遼は、ここの部分が弱くPGAツアー全体で169位となっています。そのためパーオンできる時にはPGAツアーでトップクラスの確率でバーディを奪う一方で、パーオンできなかった時に、スコアを崩しやすい傾向があることがわかります。

ただ、ほとんどの項目のスタッツで昨シーズンから改善されている結果が残っています。急激ではないものの、確実に、着実に技術は向上していて、すでにPGAツアーで活躍できるレベルに到達していることがわかるスタッツとなっています。

PGAツアーで優勝するには、ミスショットの被害を最小限にくいとどめる能力は非常に重要です。石川遼な2014-15シーズンに、この部分を克服できれば、PGAツアー優勝も見えてくるのではないでしょうか。

続いて、ショットとパッティングの距離別のスタッツです。

距離別のアプローチショット、パーオン率、パッティングのスタッツのランキング

ショットとパッティングの距離別のスタッツの一覧は以下の表のとおりとなっています。

Stats-distance-rankings-of-ryo-ishikawa-in-2013-14

アプローチでは75-100ヤードで全体1位、125-150ヤードで全体7位になるなど、アプローチではPGAツアーでも上位の結果が多く、特に50ヤードから200ヤードの距離のアイアンショットの精度が高いことがわかります。

またパーオン率でも75-100ヤードで全体6位になっていますので、この距離でのアイアンショットが安定していることがわかります。

今後、ティーショットでファアウェイキープできる確率が高まれば、アイアンショットは安定していますので、スコアメイクがかなり楽になり、上位に進出する試合が増えていきそうです。

そして石川遼のスタッツで興味深いのはやや長めのパットが得意で、ショートパットのほうが苦手ということです。

パッティングのスタッツでは、15-20フィート(4.6-6.1m)は27.9%の確率で決めていて全体5位、パッティング:15-25フィート(4.6-7.6m)では22.2%で全体3位となっています。

トーナメントでも長いパットを沈めている印象が残っていますが、その印象通りのスタッツとなっていました。

スクランブリングというスタッツは、パーオンできなった時のパー以上で上がる力を示すものですが、それを改善するには、やはりティーショットが鍵となるのではないでしょうか。

ファアウェイキープできれば、パーオン率そのものが高くなりますし、かりにパーオンを外したケースでも、大きくグリーンを外す確率も減ります。このティーショットの課題が克服できれば、2014/15シーズンにトップ10も増えていき、その中で優勝を狙えるチャンスも増えていくのではないでしょうか。

劇的ではありませんが、本人が努力している、試行錯誤している成果はスタッツでも確認できます。たゆまぬ努力を続けて、日本人プレーヤー5人目となるPGAツアー優勝を果たしてくれることを願っています。

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