全米プロゴルフ選手権2015に出場するフェデックスカップ125位圏外の大物プレイヤーたちの来季シード権は?

前回の投稿で石川遼のポイントシード権の行方を左右する選手の中に、大物と呼んで差し支えないプレイヤーが混じっていたことに驚かれた方も少なくないのではないでしょうか。

少しでも調子を崩すと、かつての世界ランク1位であったとしても、あっという間に125位以内にからはじき出されてしまうほど、PGAツアーの層は厚く、生き残り続けるのが簡単ではないということが、これらの選手の現状に現されています。

そうなると気になるのが、それらの大物プレイヤーたちの来季のシード権はどうなるのか?ということではないかと思います。

そこで今回はそれらの選手の現状と長期シードの保有の有無などについてまとめています。

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フェデックスカップ(FedEXCUP)で125位圏外の大物プレイヤーたちのシード権について

PGAツアーの出場資格には様々なものがあるのですが、それらに優先順位がつけられています。それらは以下のページにまとめています。

フェデックスカップ(FedEXCUP)ランキング125位以内によるシード権は優先順位19番目となっています。これより上位の出場資格が来季も残っている選手の場合は、来季のシード権の心配はないということになります。

それを踏まえた上で、現在、シード権のラインであり、プレーオフ進出のラインともなるフェデックスカップランキング125位から外れている著名なプレイヤーは以下のとおりとなっています。

Rank Players Points
126 カミロ・ビジェガス 424
127 ビジェイ・シン 422
131 ルーク・ドナルド 415
133 チャール・シュワルツェル 408
148 ジョフ・オギルビー 350
155 グラエム・マクダウェル 320
160 マルティン・カイマー 285
181 スティーブ・ストリッカー 178
186 タイガー・ウッズ 147

これらの選手の現状について具体的に見て行きたいと思います。

126位:カミロ・ビジェガス

カミロ・ビジェガスはウィンダムチャンピオンシップ2014で優勝していますので、下記の長期シードを保有しています。

→ (10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者

カミロ・ビジェガスは2014-15、2015-16シーズンの2年シードを有しているため、仮にポイントランク125位から外れた場合は、プレーオフには出れないものの、シード権の心配はない状況です。

ただ、プレーオフに出れる可能性が十分にあるため、全米プロゴルフ選手権に出場した後、ディフェンディングチャンピオンとして最終戦のウィンダムチャンピオンシップに出場する予定となっています。

127位:ビジェイ・シン

ビジェイ・シンは以下の長期シード権を保有しています。

→ (18) ライフメンバー(15年間以上のPGAツアーメンバーで20勝以上)

日本での、いわゆる「永久シード権」です。ビジェイ・シンは20年以上PGAツアーでプレーし、すでに34勝していますので、この資格に該当しています。

52歳となったビジェイ・シンですが、衰えたものの実力は健在でフェデックスカップランキングで127位、賞金ランキングでは66万5,559ドルを稼ぎ130位となっています。

フェデックスカッププレーオフに出場できる圏内が目前ということも有り、ビジェイ・シンもウィンダムチャンピオンシップに出場する予定となっています。

131位:ルーク・ドナルド

ルーク・ドナルドは2011年にWGC-マッチプレーを含む2勝をして、PGAツアーの賞金王になっています。そのため以下の長期シードを保有しています。

→ (9) 直近5シーズンのPGAツアー賞金ランキングで1位の選手

そのため2015-16シーズンまで長期シードが残っていることになります。またフェデックスカップでは圏外ですが、賞金ランキングが現時点で110位(85万6,033ドル)なので、こちらでも出場資格を確保することができる見込みです。

ルーク・ドナルドもプレーオフ進出の権利をとるためにウィンダムチャンピオンシップに出場するようです。

133位:チャール・シュワルツェル

チャール・シュワルツェルは2011年のマスターズで優勝していますので、以下の資格を保有しています。

→ (3) マスターズの今シーズンと直近5シーズンの優勝者

そのため2015-16シーズンまで長期シードが残っていることになります。またフェデックスカップでは圏外ですが、賞金ランキングが現時点で106位(88万9,528ドル)なので、こちらでも出場資格を確保することができる見込みです。

チャール・シュワルツェルもプレーオフ進出の権利をとるためにウィンダムチャンピオンシップに出場するようです。

148位:ジョフ・オギルビー

ジョフ・オギルビーはバラクーダチャンピオンシップ2014で優勝しているため以下に該当します。

→ (10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者

ジョフ・オギルビーは2015-16シーズンまでのシード権を保有していますので、来季の心配はありません。ウィンダムチャンピオンシップにエントリーをするとの情報は確認できていませんが、昨年はツアーチャンピオンシップまで出場し、メジャートーナメントの出場資格を獲得しましたので、最終戦も出場するのではないかと予想されます。

155位:グラエム・マクダウェル

グラエム・マクダウェルは2010年に全米オープンで優勝し、2014-15シーズンまでの5年シードを獲得しました。そして2013年にRBCヘリテージで優勝していますので、その時点で1年延長されて2015-16シーズンまでシードが残っていると考えられます。

そのため以下の項目に該当すると考えられます。

→ (10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者(複数回優勝した場合には1勝ごとに1シーズン分追加され、最大5シーズンまで)

また賞金ランキングが125位(68万6,438ドル)となっていますので、全米プロゴルフ選手権の結果次第でこちらでも出場資格を確保できるのではないかと予想されます。

現時点でマクダウェルが最終戦のウィンダムチャンピオンシップに出場するという情報はありません。

160位:マルティン・カイマー

マルティン・カイマーは2014年全米オープンで優勝していますので、以下の資格に該当します。

→ (1) 全米プロゴルフ選手権と全米オープンの1970年より前の優勝者、もしくは今シーズンと直近5シーズンの優勝者

そのためプレーオフの進出は簡単ではありませんが、シード権の心配はない状況で、ウィンダムチャンピオンシップにエントリーするというような情報は出ていません。

追記:マルティン・カイマーはフェデックスカップで125位以内に入ることができず、さらに義務出場試合数である15試合を満たすことができなかったため、2014-15シーズンはPGAツアーの正式メンバーになれないようです。ノンメンバーとしては最大12試合の出場試合に制限されます。
ただし、2016-17シーズンは上記の資格により再び無条件でフルメンバーに復帰することができるようです。

181位:スティーブ・ストリッカー

スティーブ・ストリッカーは2009年に3勝し、2010年に2勝、2011年に2勝、2012年に1勝しているため、2012年シーズンを終了した時点でシード権が最大の5年まで延長されていると考えられます。

そのため来季は以下のシード権を保有していると考えられます。

→ (10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者(複数回優勝した場合には1勝ごとに1シーズン分追加され、最大5シーズンまで)

2016-17シーズンまでシード権を有していると考えられるスティーブ・ストリッカーですが、48歳という年齢もありセミリタイア状態で、2013年は13試合、2014年は11試合と出場試合数を減らしています。

50歳となる2017年にはチャンピオンズツアーに移ることが有力で、それまでの移行期間となっているようです。

186位:タイガー・ウッズ

タイガー・ウッズは以下の資格に該当します。

→ (2) ザ・プレイヤーズの今シーズンと過去5シーズンの優勝者
→ (18) ライフメンバー(15年間以上のPGAツアーメンバーで20勝以上)
→ (10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者(複数回優勝した場合には1勝ごとに1シーズン分追加され、最大5シーズンまで)

1996年にプロ転向し、1997年にはPGAツアーの賞金ランキングに入っているため15年以上という基準を満たし、すでに79勝していますので、ビジェイ・シンと同様に失うことのない長期シードを保有しています。

また2013年に5勝していますので、こちらでも5年シードを有しています。

タイガー・ウッズは全米プロゴルフ選手権の結果次第で、ウィンダムチャンピオンシップへ出場するかどうかを決断するとしています。予選ラウンドの結果と内容によって、ウィンダムチャンピオンシップに出てプレーオフ進出と80勝目を目指すことになります。

プレーオフ進出には賞金だけではない特典が用意されている

長期シードを持っていても、フェデックスカッププレーオフに進出することで、最終的にツアーチャンピオンシップの30名に残れば、来季のメジャートーナメント3つの出場資格を手にすることができます。

またプレーオフに進出するだけで、特別ボーナスを手にすることができますし、年間王者になれば5年シードもさらに加わります。

そのためPGAツアーを主戦場とする選手にとっては、フェデックスカッププレーオフに進出することは大きな意味を持ちます。

ただ、欧州ツアーとの掛け持ちで戦っている長期シードを保有している選手の中には、無理をしてまではという考えを持っている選手もいます。

これらの選手のレギュラーシーズン最終戦となるウィンダムチャンピオンシップへの出場の最終的な判断も注目されます。

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11 Responses to “全米プロゴルフ選手権2015に出場するフェデックスカップ125位圏外の大物プレイヤーたちの来季シード権は?”

  1. きき より:

    golfさん、おはようございます。
    毎回、膨大なデータを元に解りやすく解説して下さってどうも有難うございますm(_)m

    シードがあってもそれぞれの思いや体調などを加味して、ウィンダムチャンピオンシップにエントリーするかも判断し、その成績如何によって結果が大きく左右されるので、石川プロは、今週しっかり調整をして自分のプレイに専念するしかないですね。

  2. golf より:

    ききさん、おはようございます。
    膨大と言っていただけるほどではありませんが、ある方から質問をいただいたので、まとめてみました。
    少なくともルーク・ドナルド、ビジェイ・シン、カミロ・ビジェガス、チャール・シュワルツェルの4人はプレーオフ進出に向けて本気なので、石川遼のポイントシードに影響を与えることになりそうです。
    様々な要素が絡み合うので最終戦前に決めるのがベストだったのですが、今となっては現状で精一杯やるしかありません。頑張ってもらいたいです。

  3. きき より:

    golfさん、返信どうも有難うございますm(_)m
    そうですね。過ぎたことはどうにもなりませんから、現状で精一杯やるしかないですね。
    ショットの調子がよくなっているみたいですが、来週も維持できていたらいいのですが・・
    プレイオフ進出は、3つのメジャーに出られるチャンスだけでなく、昨年の賞金王になったビリー・ホーシェルさんのように、69位からの大逆転のチャンスもありますからね。

    石川プロの場合、プレイオフに進出できなかったら日本に戻るかもしれませんので、日本で優勝争いが出来れば世界ランキングを地道にあげることが出来ますよね。

  4. ケイ より:

    golfさん、おはようございます。詳細な情報有難うございます。私も、このランキングシステムのカテゴリーと実際のプレイヤーとリンク出来ずに悩んでいましたので助かりました。でも、まだまだよく分からない事があります。シードと言う事で見ればFedexcup125位よりライフメンバーの方が上なんですね。シェインローリーも来シーズンからテンポラリーメンバーからシードメンバーになりますし、岩田選手も全米プロの結果次第ではシードメンバーになる可能性もありますし、そうなるとFedexcup125位がどうなるのか予測がつきません。通常のトーナメントだと約150名程で行われると思うんですが、極論ですが、Fedexcup125位までに入ってもトーナメント次第ではウェイティングにまわる事もあったりするんでしょうか?本当にこんがらかっていて的外れでしたらすみません。

  5. ACE より:

    golfさん、おはようございます。
    興味深い記事をありがとうございます。気になる選手が今どういう条件でシードを持っているのかいつもモヤモヤしているのでこうして教えて頂けるととても助かります。
    石川選手を脅かす大物がかなりいますね。カミロ・ビジェガス選手は好きな選手の1人です。何故かと言えば、昨年観に行ったドイツバンク選手権の練習グラウンドでビジェガス選手から松山選手に声をかけて挨拶をしてくれていたからです。
    「いい人だ・・(*^_^*)」となったのでした(笑)

    PGAは本当に厳しい世界ですね。私も本当に長く観ていますが、あんなにすごかった選手なのに、、最近全く見なくなったなぁなんて事が日常です。分厚く恐ろしいフィールドですので、松山選手にも確実に先のシードを確定してもらいたいと切に思うばかりです。もう今夜ですね。荒れていないグリーンでしっかりスコアを伸ばしてもらいましょう(^^)/

  6. golf より:

    ケイさん、コメントありがとうございます。
    岩田寛の場合は、全米プロゴルフ選手権で優勝すれば正式メンバーとなり、フェデックスカップランキングにも名前が追加され、プレーオフも出場できます。なので、正式メンバーになれば他の選手、もちろん石川遼などのシード権にも影響をあたえることになります。

    シェイン・ローリーの場合はWGCでの優勝なので少々異なります。WGCの優勝でPGAツアーでの3年シードをもらえるのと、スペシャルテンポラリーメンバーから正式メンバーになったことは間違いありません。来季ではなく今季からです。現時点ではフェデックスカップランキングに名前は追加されていません。おそらく正式メンバーになるペーパーワークが必要なはずなので、それが終わった全米プロゴルフ選手権終了時点でランキングに名前が追加されると予想されます。
    ただ、シェーン・ローリーはこれまで869ポイントをPGAツアーで稼いでいることになるのですが、WGC-マッチプレーとWGC-ブリヂストンインビテーショナルの分が除外され222ポイントしか認定されないようです。
    WGCはPGAツアーメンバー以外が多く参加する特殊な大会のため、フェデックスカップの対象ではあるものの、シーズン開幕時に正式メンバーである選手の権利を守るためにシーズン中に正式メンバーになる場合は除外するようです。
    そのためシェーン・ローリーは「プレーオフに出場できる立場」ではあるのですが、ポイントが222ポイントしかないので、現状ではプレーオフに出場できません。

    ポイントシード125位以内であれば、出場資格が独自に設定されている場合を除いてウェイティングになることはほぼありません。
    というのもより上位のシード権を有している選手が多数125位以内に入っているからです。
    2014-15シーズンで19番目のポイントシードで出場している選手は58名だけです。

    松山は19番目の資格も持っていますが、より上位の(10) PGAツアーが承認もしくは共催するトーナメントの直近2シーズンと今シーズンの優勝者を持っています。

    このように重複して資格を持っている選手がいるので、125位以内と言っても実質の人数は60名程度です。

    なので、ポイントシード、賞金シードともに出場資格が独自に設定されていなければ、ほぼ試合に出場できます。

  7. golf より:

    ACEさん、コメントありがとうございます。
    カミロ・ビジェガスとは、そんな経緯(?)があったんですね~。アメリカで実際に観戦しないと目にできない光景で、本当に羨ましいです(笑)。
    PGAツアーは下部ツアーから生きの良い選手が上がってきますし、スピースのようにいきなりトッププロになるアマも控えていますし、欧州ツアーで頭角を表してPGAツアーに来るブルックス・ケプカ、世界中のツアーからトップクラスが参戦してきますので、本当に厳しいです。
    なので、松山にも長期シードを早い段階で確保してもらいたいです。そして油断することなくシビアにスケジュールを組んでもらいたいです。
    シーズン序盤でシードを確保しないと、全てが後手後手に回るので、早い段階でしっかりポイントを稼きながら、チャンスがあれば優勝を目指してもらいたいです。

  8. ケイ より:

    golfさん、有難うございます。少し、整理出来た気がします。重複しているプレイヤーいますから納得ですね。松山プロにも本当に早い機会に長期シード確定してもらいたいですね。こう見ると来シーズンはオリンピックイヤーなので余計、様々な要因が絡んできて2016-2017シーズンのシード権争いは更に予測不能な気がしてます。今回、また、違った角度からPGAツアーの厳しさが分かった気がします。つくづく凄い世界に身を置いている松山プロに改めてリスペクトの思いで一杯になりました。それも退路を断ってですから相当な覚悟でなければ出来ません。全米プロではそんな思いも込めて応援したいと思います。有難うございます。

  9. 東銀座 より:

    >>マルティン・カイマーはフェデックスカップと賞金ランキングの両方で125位以内に入ることができず、さらに義務出場試合数である15試合を満たすことができなかったため、2014-15シーズンはPGAツアーの正式メンバーになれないようです。
    ***
    上記についてですがフェデックスカップポイントランクは139位だったので125位以内に入れませんでしたが賞金ランクは111位なので125位以内には入っています。いずれにしても義務試合数の15を満たさない13だったのでツアーメンバーを失ったみたいです。2014年全米オープン優勝による5年シードがあっても義務出場試合数を満たさないと駄目なんですね。
    タイガーは出場義務試合数を2013-2014年シーズンも2014-2015年シーズンも満たしていないのですが公傷が認められているのでしょうか? 優先出場順位はプレイヤーズ選手権優勝の5年シードで出場のようなのでこの優先順位だとタイガーも公傷が認められないかぎりツアーメンバー失効です。タイガーの場合は生涯シードがあるので別な意味では大丈夫かと思いますが・・

  10. golf より:

    東銀座さん、コメントありがとうございます。
    マルティン・カイマーはご指摘通り賞金ランキングが125位以内でした。そのため追記部分について修正しました。ありがとうございます。
    タイガーについては公傷制度の適用を受けたという記事を、私は目にしたことがありません。またタイガーの現在の出場資格については、東銀座のご指摘通りプレイヤーズの5年シードが適用されています。こちらの情報も追加させていただきました。

    マルティン・カイマーについては、PGAツアーのシニアマネジャーによると、PGAツアーの”Home Circuit”ではないと見なされているので、出場義務試合数の15試合を満たさないと、全米オープンの優勝によるシードの恩恵は受けれないようです。
    それを裏返すと、タイガーはPGAツアーが主戦場なので、15試合の義務試合数を満たしていなくても、プレーヤーズチャンピオンシップの出場資格が生きるということになるのかもしれません。
    スティーブ・ストリッカーもPGAツアーでの優勝による長期シードで出場していますが、2013年が13試合、2014年が11試合と15試合に達していませんが、正式メンバーとなっています。
    なので長期シード権を持っていても、PGAツアー側から「PGAツアー以外を主戦場としていると判断される選手」は15試合に出場しないといけないが、タイガー・ウッズもスティーブ・ストリッカーもPGAツアーを主戦場としているので、15試合以下でも長期シードにより正式メンバであり続けることができるのではないかと、現時点では理解しています。

  11. 東銀座 より:

    golfさん、丁寧な説明ありがとうございました。

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