【PGAツアー基礎知識】スペシャル・テンポラリー・メンバーシップとは?

PGAツアーメンバーではない選手が、PGAツアーメンバーになるためには、様々なルートがあるのですが、その1つがスペシャル・テンポラリー・メンバーシップ(Special Temporary Membership)です。

シーズンの早い段階でこのスペシャル・テンポラリー・メンバーの資格を満たすことで、残りのPGAツアーシーズンをメンバーとして出場することができるようになります。

今回は、PGAツアーのスペシャル・テンポラリー・メンバーシップについてまとめています。

初回投稿日:2015年5月4日
最終更新日:2015年5月4日

PGAツアーのスペシャル・テンポラリー・メンバーシップとは?

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世界ゴルフ選手権シリーズ4戦、四大メジャー、他ツアーとの共同開催(例:CIMBクラシック)などの大会には、フェデックスカップポイントが設定されているのですが、PGAツアーメンバー以外の、ユーロピアンツアー、アジアンツアー、日本ツアーのプレーヤーも多数出場することになります。

PGAツアーメンバーでない選手は仮にポイントを獲得できる順位でフィニッシュしていても、フェデックスカップの公式ランキング上では、ポイントを獲得したことになっていません。

しかし、ノンメンバーのフェデックスカップポイントランキング(FEDEXCUP SEASON POINTS FOR NON-MEMBERS)というものが存在します。

このノンメンバーの獲得ポイントは、通常のメンバーと同様に順位に応じてフェデックスカップポイントが割り当てられていています。

この獲得ポイントの合計が、前シーズンのフェデックスカップランキング150位と同じ、もしくはそれ以上になった場合に、スペシャルテンポラリーメンバーシップがその選手に与えられます。

このスペシャルテンポラリーメンバーシップはあくまでもPGAツアー側が招待するもので、選手側が受け入れることによって成立するため、選手側が辞退することもできます。

スペシャルテンポラリーメンバーになると、ノンメンバーのPGAツアー出場上限12試合と、ノンメンバーに課されている推薦出場回数の上限7回がなくなるという恩恵があります。

そのためスペシャルテンポラリーメンバーになった後の、残りのシーズンのPGAツアートーナメントに出場できることになります。

ただ、このメンバーシップはあくまでのそのシーズン限りのもので、最終的にはフェデックスカップランキングで125位相当のポイントを稼がないと、その次のシーズンのシード権は与えられません。

スペシャルテンポラリーメンバーとレギュラーメンバーとの違いがいくつかあります。

まずその1つですが、スペシャルテンポラリーメンバーのステータスではフェデックスカップ公式ランキングには名前が掲載されず、PGAツアー公式トーナメントで優勝してレギュラーメンバーに昇格しない限り、シーズンでどんなにポイントを多く獲得しても、フェデックスカッププレーオフには出場することができないことです。

つまり、スペシャルテンポラリーメンバーとしてどんなに多くのポイントを獲得しても、優勝しない限り、最終的なフェデックスカップランキングのリストに名前が残ることはないということです。

それは同時にスペシャルテンポラリーメンバーが、優勝してレギュラーメンバーにならない限り、レギュラーメンバーの来季のシード権を左右することはないということになります。

スペシャルテンポラリーメンバーシップでPGAツアーに参戦したプレーヤー

スペシャルテンポラリーメンバーになるには、前シーズンのフェデックスカップランキングで150位相当のポイントを獲得する必要があります。

そのため2014-15シーズンであれば、2013-14シーズンのフェデックスカップランキングで150位であるジェイソン・ワグナーの323ポイント以上を獲得することで、スペシャルテンポラリーメンバーになることができます。

なお、現在はフェデックスカップランキングのポイントが対象となっていますが、賞金ランキングが対象の時代と賞金とフェデックスカップランキングの両方が対象の時代がありました。

スペシャルテンポラリーメンバーシップを経由してPGAツアーメンバーとなった最近の主な選手は以下のとおりとなっています。

  • 石川遼(2012:賞金ランキングが対象)
    2012年はファーマーズで13位T、ノーザントラストで72位T、マッチプレーで17位Tになったことに加えて、プエルトリコ・オープンで単独2位となり、賞金37万8000ドルを獲得した結果、そのシーズンのPGAツアー出場5試合での獲得賞金が58万2,471ドルとなる。2011年の150位相当の41万1943ドルを突破したため、スペシャルテンポラリーメンバーシップを獲得。最終的に72万7051ドルを獲得して、122位相当の賞金額となったため2013年シード権を獲得。
  • ビクター・デュビッソン(2013-14:賞金とFEDEXCUPランキングが対象)
    2013-14シーズンにビクター・デュビッソンはファーマーズで59位T、AT&Tペブルビーチで13位T、ノーザントラストで40位、WGC-マッチプレーで2位となることにより、409ポイントと賞金106万1906ドルを獲得してスペシャルテンポラリーメンバーに。最終的には662ポイントを獲得したものの優勝できなかっため、レギュラーメンバーとはなれずプレーオフは出場できず。最終的に662ポイントがレギュラーシーズンポイントで77位相当だったため2014-15シーズンのシード権獲得。
  • ブルックス・ケプカ(2013-14:賞金とFEDEXCUPランキングが対象)
    ケプカはアメリカ人ですがヨーロッパを主戦場とし、2013-14シーズンはノンメンバーだったため主催者推薦などで出場。マンデーからの出場を含めた10試合目となるチューリッヒクラシックで21位タイとなり、シーズン当初のフライズドットコムの3位タイなどと合わせて320ポイントと46万687ドルを獲得してスペシャルテンポラリーメンバーに。最終的には589ポイントを獲得したものの優勝できなかっためレギュラーメンバーになれず、プレーオフには出場できないことに。589ポイントはレギュラーシーズンポイントで92位相当だったため2014-15シーズンのシード権獲得。
  • ジョーダン・スピース(2013:賞金ランキングが対象)
    2013年にファーマーズで予選落ちの後、AT&Tペブルビーチで22位T、プエルトリコで2位T、タンパベイチャンピオンシップで7位Tとわずか4戦で52万1892ドルを獲得して、スペシャルテンポラリーメンバーに。その後、ジョンディアクラシックで優勝してレギュラーメンバーに昇格すると同時に 2年シードを獲得。フェデックスカッププレーオフにも出場。最終的にフェデックスカップランキング8位、賞金ランキング7位に。

松山英樹は2013年シーズンにソニー・オープンで予選落ちした後、全米オープンで10位T、全英オープンで6位T、RBCカナディアンで16位T、ブリヂストン招待で21位TとPGAツアー4戦を終えた時点で、50万1906ドルを獲得してスペシャルテンポラリーメンバーとしての招待を受けます。

しかし、残りのレギュラーシーズン3試合のうち、WGC-ブリヂストン招待、全米プロゴルフ選手権の2試合の出場権を有していることと、主催者推薦の上限回数に余裕があり、残る1試合のウィンダムにも出場できる状態だったためか、そのスペシャルテンポラリーメンバーの招待を受け入れていません。

最終的に6試合で69万473ドルを獲得して、120位相当となったため翌シーズンのシード権を獲得したものの、ノンメンバーだったためプレーオフの出場資格はありませんでした。

これと同様に現在のフェデックスカップポイントの基準において、ノンメンバーがスペシャルテンポラリーメンバーにならない場合でも、少ない試合数でフェデックスカップポイントを125位以上に相当するポイントを獲得できれば、翌年のシードが与えられます。

ただ、松山のようなケースは少なく、どちらかと言えばシーズン当初から主催者推薦で出場し、その制限回数以内にスペシャルテンポラリーメンバーになり、主催者推薦が無制限になったのを活かして、最終的に125位以内相当になるというパターンが一般的と言えます。

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