岩田寛がRBCヘリテージに初出場します。
RBCヘリテージはインビテーショナル形式のため、出場のハードルがたやや高いトーナメントなのですが、マスターズの翌週でトッププレイヤーの多くが出場しないため、出場資格が降りてきました。
この後、バレロテキサスオープン、チューリッヒクラシック、ウェルズファーゴチャンピオンシップの4戦が終了した時点で、4回目の出場資格の優先順位のシャッフルが行われます。
シーズンも中盤を過ぎ、シード権争いも佳境に入ってきますので、最低でも予選通過してポイントと賞金を上積みしたい岩田寛です。
その岩田寛のRBCヘリテージ2016の全ラウンド結果速報です。
目次
岩田寛の全ラウンドのプレーの速報と結果
岩田寛のRBCヘリテージ2016のラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。
第1ラウンドのプレー詳細速報:36位T |
第2ラウンドのプレー詳細速報:63位T |
第3ラウンドのプレー詳細速報:82位 |
第4ラウンドのプレー詳細速報:MDF |
ROUND1:3バーディ・3ボギーのイーブンパーで36位スタート
第1ラウンドの岩田寛はタイラー・アルトリッジ、ライアン・ラッフルズとの組み合わせで現地の午後1時30分の最終組、日本時間の午前2時30分に10番ホールからスタートしました。
第1ラウンドのプレーの詳細とホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。
今日は3バーディ・3ボギーの71のイーブンパーで、首位とは5打差の36位タイとまずまずのスタートとなりました。
第1ラウンドの序盤は安定したプレーとなりました。
出だしの7ホールではいずれもパーオンに成功し、11番では3.3m、13番では7.2mというパットを決めて2アンダーまでスコアを伸ばします。
しかし、18番パー4ではフェアウェイからに2打目をネイティブエリアに打ち込むショットでピンチを招き、1.7mのパーパットを決めれずボギーを叩いてから流れが、プレー全体に安定性を欠くようになりました。
2番パー5で2オンに成功して2パットのバーディを奪ったものの、続く3番パー4ではティーショットをネイティブエリアに打ち込みボギー、5番パー5ではフェアウェイからの2打目をラフに打ち込み、3打目はグリーンのカードバンカーにつかまってのボギーとなり、イーブンパーまで後退してしまいます。
さらに8番パー4では2.9mのパーパットを残すピンチとなったのですが、これはねじ込んでパーセーブし、1オンも狙え難易度もこのラウンドでは2番目に易しかった9番パー4を迎えます。
その9番では1オンを狙わず刻んだものの、それを左のラフに入れてしまいます。
何とかパーオンしたもののバーディパットは4.2mとなり、決めきれず初日はイーブンパーの36位タイでプレーを終えることになりました。
首位とは5打差、トップ10とは3打差と上が見える位置ではあるのですが、逆にカットラインまでもストロークしか貯金がない初日となりましたので、午前スタートとなる2日目にしっかりとスコアを伸ばしたいところです。
ショットは前半は安定していたのですが、特にアイアンが後半の9ホールで悪くなってしまいました。
その結果、フェアウェイキープ率は64.29%(9/14)で34位タイ、パーオン率は61.11%(11/18)で38位タイと順位通りの数字となりました。
、ボギー3つのうち2つはショットの大きなミスによるもので、バーディは2番パー5での2オンによるもの以外は、どちらかと言えばパッティングが良かったことによるもののため、ショットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは-0.407で131名中81位と平均を下回ってしまいました。
パッティングは18番で1.7mのパーパットを外しましたが、11番で3.3m、13番で7.2mのバーディパット、8番で2.9mのパーパットを決めることができたため、パットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・パッティングは1.255で29位と、まずまずの数字となりました。
項目 | R1 (Rank) |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 64.29%(9/14) – 34位T |
ドライビングディスタンス | 260.8 yds – 116位 |
パーオン率 | パーオン率は61.11%(11/18) – 38位T |
Strokes Gained:T2G | -0.407 – 81位 |
Strokes Gained:Putt | 1.255 – 29位 |
Strokes Gained:Total | 0.848 – 36位T |
平均パット数(GIR) | 1.818 – 77位T |
気になるのはショットが後半に乱れてしまったことで、ここ最近の岩田寛は1ラウンドとおしてショットの良い状態が継続していません。
予選カットラインまで貯金も多くはありませんので、少し気になるところではあります。
ただ、ショットの状態が悪くても、とにかく予選通過してポイントと賞金を上積みしていかないと、入れ替え戦にまわることになってしまいます。
明日は遅い組とはなりますが午前スタートとなりますので、アンダーパーでプレーして決勝ラウンドに進出してくれることを期待しています。
ROUND2:1バーディ・3ボギーと2つ落とすも63位Tで予選通過
第2ラウンドの岩田寛はタイラー・アルトリッジ、ライアン・ラッフルズとの組み合わせで現地の午前8時50分、日本時間の4月15日午後9時50分に1番ホールからスタートしました。
その2日目のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
今日は1バーディ・3ボギーと2つスコアを落としたものの、全体的にスコアを落とす選手が多くカットラインが2オーバーとなり、63位タイとギリギリではありますが、決勝ラウンドに進出しました。
ボギー3つが先行する苦しい展開となり、13番のボギーで3オーバーまで落とした時点ではかなり苦しい状況になりました。
しかし、14番で8.5mのバーディパット、15番で9.3mのパーパットをねじ込んだことで、何とかカットラインにとどまることができました。
フェアウェイキープ率は50.00% (7/14)と低いうえに、大きくショットを曲げてネイティブエリアに打ち込むこともあったりするなどして、ショットが不安定でした。
これだけフェアウェイキープができず、大きく曲げてしまうとパーオンすることは容易ではなくなり、パーオン率も55.56%(10/18)と低くなってしまいました。
バーディが1つしか奪えなかったのは、2番で1.8m、11番で2.8mといったパットを決めれなかったためです。
そのためパーオン時の平均パット数は1.900と悪い数字になったのですが、パッティング全体が悪かったわけではありません。
2番で1.8mのバーディパット、5番で1.4mのパーパットを外すなどはしましたが、6番で2.8m、7番で2.6m、15番で9.3mのパーパット、14番で8.5mのバーディパットを決めるなど、スコアを2オーバーにとどめる上で、パットの貢献度は高いものがありました。
そのためパットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・パッティングは1.113と2日間連続でプラスとなりました。
しかし、曲げることが多く、フェアウェイとグリーンを捉えることがままならなかったショットが大きく足を引っ張りましたので、ショットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは-2.176と大きくマイナスになってしまいました。
2日間のキースタッツは以下のとおりとなっています。
項目 | R1 (Rank) |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 64.29%(9/14)|50.00%(7/14)|57.14%(16/28) – T66 |
平均飛距離 | 260.8 yds|266.7 yds|263.7 yds|117 |
パーオン率 | 61.11%(11/18)|55.56%(10/18)|58.33%(21/36) – T49 |
Strokes Gained:T2G | -0.407|-2.176|-2.583 – 103 |
Strokes Gained:Putt | 1.255|1.113|2.368 – 23 |
Strokes Gained:Total | 0.848|-1.063|-0.215 – T68 |
平均パット数(GIR) | 1.818|1.900|1.857 – T101 |
パッティングが頼みの綱となっている状況で、ショットの不安定な状態が続いていることが、やはり気にかかるところです。
ギリギリでの予選通過で、しかも82名が決勝ラウンドに進出したためセカンドカット(MDF)が行われることを考えると、なおさらショットの立て直しが急務となっています。
かなり長いパットを決めて予選通過をすることができ、多くの選手がスコアを落として予選通過するという巡り合わせの良さもありましたので、それを活かして一つでも順位を上げてくれることを期待しています。
ROUND3:”83″の大乱調でMDFとなり最終日に進めず・・・
第3ラウンドの岩田寛はタイラー・アルトリッジとの組み合わせで、現地時間の午前8時30分、日本時間の4月16日午後9時30分に1番ホールからスタートしました。
その第3ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
1バーディ・4ボギー・3ダブルボギー・1トリプルボギーの大乱調で12ストローク落として、予選通過して選手の中では最下位となる82位となりました。
その結果、MDF(Made cut Didn’t Finish)となり最終ラウンドはプレーすることができなくなりました。ただ、公式記録上は予選通過となり、多くはありませんが賞金とポイントは獲得しています。
今日の大乱調はショットに乱れが全てと言っても過言ではないほどでした。
ウォーターハザードが複数回あり、林に打ち込むことも数回あり、ラフを渡りあるくことがあり、バンカーから脱出できず、バンカーからホームランありと、スコアを落として当然と言える乱れ方でした。
それでもフェアウェイキープ率は57.14% (8/14)と許容範囲だったのですが、パーオン率が22.22% (4/18) では、どうすることもできませんでした。
そのためショットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーンは-8.591と、かなりひどい数字になってしまいました。
またパッティングは良いパーパットもあったのですが、1.9mのパーパットを外したり、3.1mからの3パットもあったため、パットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・パッティングも-0.862とマイナスになっています。
シェル・ヒューストンオープンでもかなり乱れて予選落ちとなったのですが、第3ラウンドに関しては、それを遥かに上回る乱れ方となってしまい、今後への影響が懸念されます。
次週のバレロテキサスオープンの正式なエントリーリストには名前が記載されていますので、そこまでに立て直しを期待したいところです。
またその後のチューリッヒクラシック、ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップにも出場できる可能性が高いので、この3連戦はシーズン中盤のポイントとなってきます。
シーズン終盤への負荷を減らすためにも、ショットを立て直してポイントと賞金を上積みしてくれることを願っています。
コメント
岩田、最終組スタートですから、本当に滑り込みでしたね。
マスターズウィークは一時帰国していたなどの報道もあり、調整が心配されました。今の岩田は限りあるチャンスを活かさなくてはいけません。
ヒューストンの悪夢からどのように立ち直るかが注目されましたが、何とか調整できましたね。
出だしで2バーディを取ったときには、もしやそのまま量産?なんてやはり淡い期待でした。ショットは復調の兆しですが、golfさんご指摘のように後半に乱れ始めてますね。最終ホール、5メートルくらいを決めてくれれば精神的にも明日に繋がったのですが。
36位タイとはいえ、一打でカットラインですから、明日はまずバーディ先行です。午前スタートで、比較的バーディ取りやすいアウトからスタートですから、最初のうちに伸ばして楽な状態にして欲しいと思います。
マークさん、コメントありがとうございます。
前半はショットが安定していたの期待したのですが、後半になって乱れてしまいました。
なかなか、良い状態が4日間だけでなく、1ラウンドも続かないのが悩みですね。なので、以前のようにビックスコアを出すラウンドをイメージしにくくなっています。
調子が悪くても、結果を残すことでしか、生き残っていけないので、何とか食らいついて、まずは予選突破をしてもらいたいです。
こんばんは、岩田選手、2日目は2オーバー(トータルも2オーバー)でフィニッシュですね。現状73位タイで、予選通過ラインに1打足りませんが、たぶんまだラウンド中の選手が何人かスコアを落として、ギリギリで予選通過をできるんじゃないかと、予想・期待しています。17・18番あたりでバーディーパットを決められていれば、良かったんですけどね~。
朝になって、予選通過になっていることを期待して寝ます、おやすみなさ~い。
岩田の2日目、厳しいラウンドでした。
バーディ先行で楽な展開にしたいところを2番の最も易しいロングで取れず、5番のロングでボギー、9番の短いミドルでも取れず、前半で2つ落として逆に非常に苦しい展開に。
後半も13番ボギーで絶対絶命のところから、14番の最も難しいパー3で長いパットを入れて今日の初バーディ。続く15番パー5もサードショットを出すだけの大ピンチから長いパーパットをねじ込んで、現在68位タイのカットライン上でフィニッシュ。これから落ちてくる選手と伸ばしていく選手のどちらが多いかで予選通過が決まります。
やはりショットは乱れてましたね。ティーショットが曲がり、アイアンもショートが多かったように思い、なかなかバーディチャンスにつけれていませんでした。1バーディでは苦しいです。最後の方はパットで望みをつないだとも言えるので何とか決勝残って欲しいです。難しいコースですので、残りさえすれば一打でポイントアップのチャンスがありますから。運を天に任せましょう。
おはようございます。
お疲れ様です。
岩田選手・取りあえず決勝戦に進みほっとしました。
未だ本調子ではない様に思いますが・・
このチャンスを逃さない様に頑張って欲しいと願って
ます。
golfさん、おはようございます。
予選は通りましたが、MDFがありますので、3日目は是非踏ん張ってほしいものです。
あと何試合に出場できるか分からない状態なので、自分の手で出場試合を増やす覚悟があれば、シード権は確実なものになるでしょうからね。
岩田の3日目、今シーズン一番とも思える乱れ方で決勝最下位のMDF確定。言葉になりません。
ポイント的にも予選通過の意味がほぼなくなり、折角掴んだチャンスを自ら手放してしまいました。
それだけに限らず、ここまで乱れてしまうと今日1日のラウンド自体の意味を見出すことも困難になり、次戦以降への悪影響がないか気がかりになります。
ここ数試合、改善の糸口が見つかるどころか、どんどん悪くなって行っているように思えます。この状況が続いては、当然シード権を獲得は遠のいてしまいます。次週から3連戦、何とか流れを変えて欲しいです。
マークさん、コメントありがとうございます。
第2ラウンドの終了時点でのコメントも比較的前向きで、良い方向に行って欲しかったのですが、残念ながら全く逆の方向になってしまいました・・・。
これだけ乱れると、やはり次戦への影響が気になってしまいますね・・・。
アイアンを変えたのを継続しているのか、元に戻したのかわかりませんが、あれがあまり良い影響を与えていないような気がします。
アイアンが酷い状態で、バーディを奪えるイメージではなくなっています。
ショットの立て直しがどれだけ進むかが、やはりシード権のカギとなりそうです。ここが踏ん張りどころです。
nakaさん、コメントありがとうございます。
予選通過はなりましたが、残念ながらMDFになってしまいました。
良いプレーをして予選落ちになったり、MDFになるのは仕方がないですが、これだけ乱れると、今後への影響が懸念されます。
何とか頑張って欲しいのですが、今シーズンで一番悪い状態なのが気になります。
一日でも早くショットが復調することを願うばかりです。
ゆりさん、コメントありがとうございます。
岩田寛にとってかなり厳しい第3ラウンドとなってしまいました。
日本に帰って多少はリフレッシュしたと思うのですが、これで悩みが深くなりそうなのが心配です。
こうなってくるとペブルビーチでもう少し賞金とポイントを稼いでおいて欲しかったとなってしまいます・・・。
ただ、シーズン中盤から終盤にかけて12-13試合残っていますので、踏ん張っていってもらいたいです。
tokiさん、コメントありがとうございます。
残念ながら懸念どおりにMDFになってしまいました。
厳しい状況は続いていますが、ここが踏ん張りどころかなという気がします。
MDFで賞金もポイントもわずかしか獲得できませんでしたが、昨シーズンの石川遼のようなケースもありますので、わずかなポイントも馬鹿にできないので、プラスにとらえて頑張ってもらいたいです。
予選が通過できたのは良かったですが、MDFは残念でした。
テキサスオープンまでにショットの調子を取り戻して活躍してほしいですね。
お疲れ様でした。
頑張って、踏ん張って頂きたいと強く念じてましたが・
最終戦まで行けず・・うぅぅ(泣き)。
今後の試合が益々大変になっちゃいますねぇ。
*返信お気遣い無き様に*