岩田寛がシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープンに2年連続2回目の出場を果たしています。
岩田寛の有している出場資格が30番目と優先順位が低いため、出場できないはずだったのですが、先週のサンダーソンファームズでトップ10フィニッシュをすることで、優先順位の高い出場資格を獲得することができました。
限られた試合数で結果を残す必要がある状況のため、是が非でも予選通過してポイントを上積みしたいシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープン2016です。
その岩田寛のシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープン2016の全ラウンド結果速報です。
目次
岩田寛の全ラウンドのプレーの速報と結果
岩田寛のシュライナーズホスピタル・フォー・チルドレンオープン2016のラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。
第1ラウンドのプレー詳細速報:116位 |
第2ラウンドのプレー詳細速報:131位T |
ROUND1:初日はティーショットが不安定で大きく出遅れ
第1ラウンドの岩田寛はJ.T.ポストン、マーティン・ジャートソンとの組み合わせで、現地時間の午前8時45分、日本時間の10月4日午前0時45分に10番ホールからスタートしました。
その第1ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
今日は4つのバーディを奪ったものの、ダブルボギーを一つ、ボギーを4つ叩く乱調で、2オーバーと出遅れて、日没サスペンデッド時点で暫定115位タイとなっています。
フェアウェイキープ率が21.43%(3/14)とフェアウェイにティーショットがいかなかっただけでなく、大きく曲げることが多く、ネイティブエリアにいれるなどリカバリーするのが容易ではないほどでした。
そのことはティーショットのスコアへの貢献度(SG:OFF-THE-TEE)が-2.114となるなど、顕著にスタッツに現れています。
また難しいところからのアプローチが多くなった分、精度の高いショットは打つことができなかったため、アプローチショットのスコアへの貢献度(SG:APPROACH-THE-GREEN)も-1.968と大きくマイナスになりました。
その上、グリーンを外すときにも寄せるのが容易ではないところに外してしまうなど完全な悪循環となり、ショートゲームのスコアへの貢献度(SG:AROUND-THE-GREEN)も-0.286とマイナスになってしまいました。
それでも救いとなったのが武器のパッティングでパットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)は+1.175とプラスになっています。
明日の巻き返しが予選通過のためには必須の条件となりますが、ビッグスコアの出せるコースで、パッティングは悪くないため、ショットを何とか立て直したいところです。
これまでであれば精神的にキレていたと思われるような5ホールで5つスコアを落とす展開から、何とか粘って、上がりホールでバーディを奪いました。
またホールアウト後のインタビューも笑顔で答えるなど、これまでにない前向きな姿を見せてくれています。
明日は5アンダーくらいは出す必要がありますが、最後のバーディを起爆剤にして、明日の第2ラウンドに巻き返してくれることを期待しています。
第2ラウンドは同じくJ.T.ポストン、マーティン・ジャートソンとの組み合わせで、現地時間の午後1時35分、日本時間の10月5日の午前5時35分に1番ホールからスタートしました。
ROUND2:ショットが不安定でスコアを伸ばしきれず予選落ち濃厚に
岩田寛の第2ラウンドの日没サスペンデッド時点でのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
今日は2ホールを残して3バーディ・2ボギーと一つスコアを伸ばしにとどまり、5つは伸ばす必要があった岩田寛にとっては不十分なラウンドとなりました。
フェアウェイキープ率は30.77% (4/13)と第1ラウンドの21.43% (3/14)よりは良かったものの、引き続き不安定でした。
特に3番パー4ではティーショットを大きく右に曲げてしまい、2打目はフェアウェイに出すだけになるなど、スコアを落とす原因となりました。
そのためティーショットのスコアへの貢献度(SG:OFF-THE-TEE)は-1.011と昨日の-2.126よりは良くなったものの、マイナスとなっています。
ただ、昨日よりはアイアンで上手くリカバリーし、パーオン率は5.56% (10/18)から62.50% (10/16)に改善していますし、2オンに成功するなどスコアを伸ばす要素となりましたので、アプローチショットのスコアへの貢献度(SG:APPROACH-THE-GREEN)は0.270とわずかではありますがプラスとなりました。
今日冴えていたのはショートゲームで、上手く寄せてパーを拾っていました。逆にこれがなければボギーがもっと出ていました。
そのためショートゲームのスコアへの貢献度(SG:AROUND-THE-GREEN)は1.307と大きくプラスとなりました。
ただ、誤算だったのはパッティングが不調だったことです。
8番パー3では1.9mのパーパットを決めれず、致命的だったのは決めれば予選通過の可能性がかすかに残った15番パー4で1.5mのバーディパットを外してしまったことでした。
そのためパットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)は-1.012とマイナスになってしまいました。
ショット全体では0.656とプラスになっていましたので、午後の荒れたグリーンの影響もあったのか決めきれなかったことが響きました。
それでも16番パー5ではラフから2オンに成功させてバーディを奪うなど、しっかりとプレーしています。残り2ホールで4打差を詰めるのは困難なため、予選落ちはほぼ確実です。
しかし、次の試合につなげていくために良い上がり2ホールにしてくれることを期待しています。
再開後のプレーを含めた最終的なデータ
2ホールを残してサスペンデッドとなった岩田寛ですが、最終的なホールバイホールは以下の表のとおりとなりました。
トータルでは3バーディ・1トリプルボギー、3ボギーと3つスコアを落としてトータル5オーバーで予選落ちとなりました。
上がり2ホールはパーオンできず、ショートゲームでも上手くしのげず、パッティングも決まらずという後味の悪いフィニッシュとなってしまいました。
最後に1.4mのパットを外してしまったため、パットのスコアへの貢献度(SG: PUTTING)は-1.057とマイナスになってしまいました。
ショットも最後にウォーターハザードに入れてしまうなどスコアを落とす原因となりましたので、ショット全体のスコアへの貢献度(SG: TEE TO GREEN)は-6.503と大きくマイナスになってしまいました。
予選落ちがほぼ確定していて、マーカーとして戻るという意味合いが強かったため、モーチベーションが難しい状況ではありましたが、次につなげるような終わり方にできなかったのは惜しまれます。
次に出場が予定されるのは2016年内のPGAツアー最終戦となるRSMクラシックです。
岩田寛は出場資格の優先順位が30番目と低いためフィールドが薄くないと出場できないのですが、2016年11月5日時点でエントリーが130名で、フルフィールドまで26名の枠が空いている状態です。
マンデーの勝ち上がりやOHLクラシックのトップ10で出場資格を獲得する選手を考慮しても、おそらく出場できるのではないかと予想されます。
日本には戻らないようで三井住友VISA太平洋マスターズにはエントリーしていませんので、そのままアメリカで調整して、良い結果を最後に残してくれることを期待しています。