丸山茂樹が松山英樹と石川遼に対するメディアの姿勢に苦言
丸山茂樹がここ最近語っている内容には唸ることしきりです。
松山英樹や石川遼に対するアドバイス、コメント、苦言も内容が素晴らしいのですが、今回はこの二人をめぐるマスコミの報道の在り方に苦言を呈しています。
どちらが上か?どちらが優れているか?松山が石川を超えたなどとメディアがはやし立てることに丸山茂樹がはっきりと疑問の声をあげています。
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またも週間朝日とAERAの電子版である.dotでの記事です。
いい記事をのせているので、最近はよく見ています。また今回も記事からいつくか引用させていただきます。
引用元:丸山茂樹氏「松山は石川を超えた!? 軽々しく言うもんじゃない」
石川遼と松山英樹は同学年ということもあり、何かと比較されてきました。最近は「松山は石川を超えた」なんて言われ方もしています。あれには強い違和感を感じるんですよね。(中略) たしかにいま、二人は明暗が分かれていると言えるでしょう。でも、それだけのことなんです。「超えた」なんて言うのは早すぎる。
引用元:週間朝日/AERA電子版 dot. 丸山茂樹氏「松山は石川を超えた!? 軽々しく言うもんじゃない」
*赤太字は当サイト管理人によるものです。以下同。
超えたのではなく、明暗が分かれているだけとのコメントはまさに正確な分析だと思います。
来年になれば、二人の立場がまた完全に入れ替わっている可能性もあります。
またそういった波というかバイオリズムみたいなのがあるのが人生であり、スポーツの世界です。
日本のメディアの悪いところで、何の実績もない、記録も残してない人がポッといいパフォーマンスをすると、実績十分の人を「超えた」なんて言いたがる。(中略) 英樹が遼を超えるには、まず遼の記録を全部塗り替えて、それで初めて「超えた」と。それでいいじゃないですか。日本の賞金王になって、日本ツアーで10勝して。本当に英樹が強いのなら、数年後にその瞬間が訪れるはずです。
選手の実力は数年間見てみないとわからないのがプロの世界
打ち上げ花火のように活躍しては消えていく選手を、目の前でたくさん丸山茂樹は見てきたのでしょう。
また将来有望と言われながら、名前を聞かなくなった選手も少なくありません。
そういった事も踏まえて、実際に松山があらゆる面で実績が上回ったら、「石川遼を超えた」といえるでしょうということです。
そしてこのような指摘は、若い有望な選手が勘違いすることを防ぐのにも役立つのではないかと思います。
松山英樹はこのような丸山の指摘するような内容は理解しているように思います。
それは彼のコメントの端々に感じられていて、決してマスコミに煽られたようなコメントはしていません。
このような丸山茂樹のような視野の広い、かつフェアな視点が日本の報道には欠けているのは確かではないでしょうか。
アメリカでは徹底的に数字で精査し、評価しています。
どうしても感覚的に”〇〇超え””〇〇を超えた!”というセンセーショナルな見出しが踊る日本のマスコミとは違います。
本当に世界で通用する選手を育てる意味でも、報道のありかたは大切ではないでしょうか。