松山英樹がWGC-メキシコチャンピオンシップの後、1週間のオープンウィークを経て、アーノルド・パーマーインビテーショナル2017に出場する予定です。
今年最初の四大メジャートーナメントとなるマスターズまで残り3週間となりますし、現時点ではストロークプレーでの調整はこのアーノルド・パーマーインビテーショナルが最後になる可能性がありますので、重要な1週間となります。
最近の5試合では優勝が1回あるものの、その他にはトップ25が1回のみ、予選落ちも1回あるなど調子は明らかに下降気味ですが、この段階で何とか上向きにしていきたいところです。
そのような状況の松山英樹ですが、アーノルド・パーマーインビテーショナル2017でも優勝の本命候補の一角としてピックアップされています。
調子は下降傾向が続くものの本命候補の一角に
PGAツアー公式サイトのロブ・ボルトン氏による予想、パワーランキングは以下のとおりとなっています。
- ロリー・マキロイ
- ヘンリク・ステンソン
- ジャスティン・ローズ
- リッキー・ファウラー
- 松山英樹
- ジェイソン・デイ
- ブラント・スネデカー
- ザック・ジョンソン
- フランチェスコ・モリナリ
- ティレル・ハットン
- ポール・ケーシー
- トミー・フリートウッド
- ウェスレイ・ブライアン
- トーマス・ピータース
- ルイ・ウーストハイゼン
松山英樹に対するコメントは以下のとおりとなっています。
Inconsistency round to round recently is a regression to the mean, but it’s a small sample size. Bonus of experience at Bay Hill with a T21 in 2015 and T6 in 2016.
「最近の不安定なラウンドごとのスコアは平均的なレベルへの後退ではあるが、小さいサンプルサイズでもある。ベイヒルでの成績は2015年に21位タイ、2016年に6位タイという経験は有利に働く」
記事の冒頭で書きましたが、最近の成績は一時のようなハイレベルなものではないのですが、世界ランク14位から18位を推移していた頃であれば十分なものでした。
ただ、この世界ランキングのトップ10レベルの競争は熾烈で、現在世界ランク4位の松山英樹にとっては、最近の成績は不十分なものとなります。
2016年のウェイストマネジメント・フェニックスオープンで世界ランク19位だった松山英樹は、その当時世界ランク4位のリッキー・ファウラーをプレーオフで退けました。
その1年後のフェニックスオープンでは立場が完全に逆転し、松山英樹は世界ランク5位、リッキー・ファウラーは世界ランク14位となっていました。
フェニックスオープンでプレーオフの末に敗れたリッキー・ファウラーはシーズン途中に3連続予選落ちを経験してはいますが、酷い成績だったわけでもありません。
フェニックスオープンで単独2位となった後、ホンダクラシックで6位タイ、WGC-キャデラックチャンピオンシップで8位タイ、シュルヒューストンオープンで10位タイ、ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップで4位タイ、ザ・バークレイズで7位タイ、WGC-HSBCチャンピオンズで6位タイ、ヒーロワールドチャレンジで3位タイという成績を残しています。
それでも世界ランク14位に弾き出されてしまいました。それくらいハイレベルな成績が要求されるのが、世界ランクのトップ10、トップ5です。
長らく世界のトップ5、トップ10に座り続けるためには、調子が悪くてもトップ10に入ってこれるようになるところまでステップアップする必要があります。
先週のバルスパーチャンピオンシップでのヘンリク・ステンソンは、初日は7アンダーと素晴らしかったものの、その後の3ラウンドでは1ストロークしか伸ばすことができないなど、プレー全体の質・内容が抜群に良かったわけではありませんでした。
しかし、終わってみればしっかりと7位タイでフィニッシュしています。
予選落ちが少なく、トップ25が多いことで、世界ランクトップ20から陥落することがなかった松山英樹ですが、その基準をもっと上にしていく段階となっています。
昨年終盤のような状態が続くのがベストではありますが、現在の世界のゴルフのレベルと層の厚さを考えると現実的ではありませんので、調子の波が落ちてきた時に、どのような成績を残せるかは重要になります。
今、松山英樹は世界ランクトップ5、トップ10に長らく居続けるプレイヤーとなるための壁にぶつかっていると言える状態ですが、これを乗り越えていくきっかけとなるアーノルド・パーマーインビテーショナルとなることを期待しています。