松山英樹は「大きなことを成し遂げる寸前だ」 米ESPNシニアライターが高評価

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松山英樹の海外メディアでの報道は増えてはきています。

が、英語圏の選手に比較すれば露出は少なく、本人がメディアで多くのことを語るタイプではないこともあり、ジョーダン・スピース、ローリー・マキロイ、ジェイソン・デイ、リッキー・ファウラーといった選手たちに比較すると、その実力への認知度は高いとは言えません。

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松山英樹の凄さがわからないのは入念に見ていないからだ

アメリカを始めとする海外メディアは早い段階で松山英樹を、特別な才能を持つ選手として評価していました。その後、次第にコアなゴルフファンにその名前と顔、そして実力を知られるようになりました。

昨年末の快進撃はマレーシア、中国、バハマ、そして年が明けた直後はハワイと、アメリカ本土が中心ではありませんでした。そのため、専門家やコアなゴルフファンの間では、さらに評価が高まったものの、先に挙げたような英語圏の選手に比較した時、ライトなファン層には、その実力と実績が十分には知られていません。

時に辛辣な批評をすることで知られているESPNのジェイソン・ソベル氏は以下のように記事で書いています。

Hideki Matsuyama is 25 years old. (He won’t turn 26 until February.) For those who make such precarious classifications, that alone places him in sort of a purgatory — younger and less accomplished than Rory McIlroy and Jason Day; older and more established than Jon Rahm and (to an extent) Justin Thomas.

引用元:Weekly 18: Don’t expect Spieth slam talk to slow him down

松山英樹は25歳だ(彼は来年の2月まで26歳にはならない)。あやふやな分類をしている人は、彼を煉獄のようなところに位置させている。具体的にはロリー・マキロイやジェイソン・デイよりも年齢が下で実績では劣り、ジョン・ラームやジャスティン・トーマスよりも年齢が上て実績では上回る、というような評価だ。

「煉獄」とはキリスト教のカトリックの教義上の概念で、天国と地獄の間にある、罪を犯した人の魂が火で清められる場所と定義されています。

簡単に言い換えると、「しっかりと松山英樹について精査をしていない人は悪く評価はしていないものの、飛び抜けて素晴らしいと評価もしていない」とソベル氏は指摘していることになります。ソベル氏は、さらに次のように述べています。

With his win at the WGC-Bridgestone Invitational this weekend, thanks to a brilliant final-round 61, Matsuyama now owns 14 career professional titles, including five official PGA Tour wins. He’s on the verge of big, big things. If you can’t see it coming, well, you’re just not watching closely enough.

引用元:Weekly 18: Don’t expect Spieth slam talk to slow him down

素晴らしい最終ラウンドの「61」で、今週末に行われたWGC-ブリジストンインビテーショナルを制したことにより、松山英樹はプロとして、PGAツアー公式戦5勝を含む14勝目を挙げた。彼はとても大きなことを成し遂げる寸前まできている。もしその時が訪れようとしているのが見えていないとするなら、それは十分なほど入念に彼を見ていないからだ。

ソベル氏が”big, big things”と表現しているものが、「PGAツアーの年間王者」、「PGAツアーの年間最優秀選手」、「メジャー制覇」、「世界ランク1位」などのどれを指しているのかはわかりません。

ただ、それらのようなことを成し遂げる寸前まできている段階の選手だとソベル氏は述べて、そのことがわかっていないとするなら、松山英樹のプレーなどを十分に見たり、その内容を調べたりしていないからだと、その原因を指摘しています。

ソベル氏は辛辣な批評をすることが少なくありませんが、早い段階で松山英樹の実力を高く勝っていてたアナリストの1人です。そして松山英樹が何かを成し遂げると、折に触れて素晴らしい選手であることを紹介してくれています。

ソベル氏は同じ記事の中で以下のような事実も伝えてくれています。

In Akron’s WGC era — since 1999 — only two players had previously done the Ohio double, winning both the Bridgestone and the Memorial tournaments. One was Tiger Woods, who won eight times in Akron and five in Columbus. The other was Vijay Singh. Matsuyama, who won the Memorial three years ago, now puts his name on this exclusive list in the Buckeye State.

世界ゴルフ選手権が1999年からオハイオ州アクロンで開催されるようになってから、同じオハイオ州内で開催されるWGC-ブリジストンインビテーショナルとメモリアル・トーナメントの両方を制したのは2人しかいなかった。その1人はタイガー・ウッズでブリジストンインビテーショナルを8回、メモリアルを6回を制している。もう一人はビジェイ・シンだ。松山英樹は3年前にメモリアル・トーナメントを制していたので、今回、バッカイ州(オハイオ州の愛称)の特別なリストに名前を刻むことになった。

ジャック・ニクラウスが主催するメモリアル・トーナメントの方が世界ゴルフ選手権よりも「格」として高いと考えるアメリカ人もいるほど、価値のある試合です。

そのメモリアル・トーナメントとブリジストンインビテーショナルの両方を制したことがあるのは、PGAツアーの永久シードを持つタイガー・ウッズとビジェイ・シンの2人だけだったとのことです。

PGAツアーの永久シード(ライフメンバー)は、15年間ツアーメンバーの資格を維持し、通算で20勝以上を挙げた選手に与えられるものです。

世界最高峰の舞台で、世界各国からトッププレイヤーが集うPGAツアーで15年間に渡りシード権を維持することは容易ではありません。さらにそれを満たした上で20勝以上しないと、この資格を手にすることはできません。

それを満たしている2人の選手しか達成していないことを、今回の優勝により松山英樹は成し遂げたことになります。

松山英樹はすでに4年間シード権を維持していますが、今季3勝したことにより、来季からの5年間はPGAツアーのフルシード権を確保できる見込みです。それでもトータル9年間のため、さらに6年間はツアーメンバーの資格を維持することが必要となります。

その上でさらに15勝を積み上げないと永久シードは獲得することができません。ただ、これだけの実績を残しながらも、いまだに伸びしろを残している松山英樹ならばやってくれそうな気がしないでもありません。

今週の全米プロゴルフ選手権、そしてプレーオフシリーズで、さらに勝利数を積み重ね、これから後に続く日本人プレイヤーの道標となってくるれることを期待したいと思います。

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