PGAツアーの2014-15シーズンの開幕戦であるフライズドットコムオープン2014に松山英樹が出場しています。
昨シーズンは開幕戦であるこの大会で3位タイに入り、幸先の良いスタートを切りました。今年も同様に好スタートをきれるか注目されます。
このページでは松山英樹のフライズドットコムオープン2014での全ラウンドのホールバイホールやキースタッツなどをラウンド別にまとめています。
目次
松山英樹のフライズドットコムオープン2014の全ラウンド結果
ラウンド別のデータの目次です。下記の表のリンクから、このページ内の該当ラウンドのデータやプレーの内容を見ることができます。
Round | 内容 |
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R1:26T(-2) | 3バーディ・1ボギー2アンダーで26位Tスタート |
R2:7位T(-7) | 第2Rは5バーディ・ノーボギーで優勝争いに浮上 |
R3:7位T(-10) | 第3ラウンドもスコアを伸ばしてトップグループで最終日へ |
R4:3位T(-12) | パッティングにやや苦しむも通算12アンダーで開幕戦3位タイ! |
Round1(26位タイ):3バーディ・1ボギーの2アンダーで好発進
第1ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。初日は10番ホールからのインスタートでした。
ホールアウトした時点では首位と2打差の暫定9位タイとなっています。ただ、かなり前半でのスタートだったため、最終的には首位と4打差の25位タイでのスタートなっています。
前半の9ホールは2バーディ・1ボギーの35、後半は1バーディ・ノーボギーの35でまわり、2アンダーで上々の滑り出しとなりました。
フェアウェイキープは14ホール中8ホールとやや不安定で、ファアウェイキープ率は57.14%でフィールド全体で54位タイにとどまりました。
またファアウェイキープできなかった分、セカンドショットもタフになるため、パーオン率は66.67%とこちらは悪くはないものの、こちらも全体で60位タイとなっていて、もうひと押し欲しいところです。
ただ、アプローチショットが安定していたのと、昨シーズン後半の課題だったパッティングが比較的安定していたため、2アンダーをスコアを伸ばすことができました。
3メートルを18番ホールで、そして3.4メートルを上がりの9番ホールでそれぞれバーディパットを沈めていますし、プレーオフシリーズで連発した3パットもありませんでした。
そのためパッティングのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは0.824とプラスで、フィールド全体でも46位と、最近ではまずますの部類となっています。
ティーショットがもう少し安定すれば、アイアンショットとパッティングは悪くありませんので、大きくスコアを伸ばせる状態ではあります。
まずは予選通過したいと前日には述べていましたので、まずは決勝ラウンドに進んで、3日目以降に勝負していってくれることを期待しています。
第1ラウンドのキースタッツ
第1ラウンドのキースタッツは以下の表のとおりとなっています。
Round2(7位T):第2Rは5バーディ・ノーボギーで優勝争いに浮上
第2ラウンドの松山英樹のホールバイホールやプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
5バーディ・ノーボギーの67でまわり、通算7アンダーまでスコアを伸ばしました。その結果、全選手がプレーを終えていませんが、ホールアウトした時点では、首位のマーティン・レアードと3打差の4位につけています。
今日の松山英樹はティーショットが安定していました。ファアウェイキープは14ホール中12ホールで成功し、ファアウェイキープ率は85.71%となっています。しかもファアウェイキープを外した2ホールはいずれもファーストカットにこぼれた程度で、ほぼ100%と言えるものでした。
さらにパーオンには18ホール中15ホールで成功させるなど、パーオン率も83.33%と安定していたため、ノーボギーも自然なことといえる安定感でした。
また課題だったパッティングもバーティパットはショートパットが多かったものの5つ決めていて、そのうち1つは12メートル近いロングパットですし、2.7メートルのパーパットを沈めるなど、明らかに改善されています。
欲を言えば、3メートルから4メートルのパットが入るようになると、さらにスコアが爆発的に伸びるため、優勝争いで頭ひとつ以上抜け出すことも可能な状態です。
2013-14シーズン終盤のプレーオフシリーズの時とは明らかに身体のキレが違いますし、身体の軸が安定しているため、ショットやパットともに目を覆いたくなるようなひどい内容のものはほとんどありませんでした。
疲労や故障さえなければ、PGAツアーでもすでにトップクラスの実力であることを、あらためて感じさせた第2ラウンドの松山英樹でした。
第2ラウンドキースタッツ
第2ラウンドキースタッツは以下のとおりとなっています。
2日間通算では、ファアウェイキープ率は71.43%で7位タイ、パーオン率は75.00%で15位タイとショットは安定しています。
また、パットのスコアへの貢献度を示すストロークゲイン:パッティングは2.547で20位、ショットのスコアへの貢献度を示すストロークゲイン:ティー・トゥ・グリーンは4.137で17位と、スタッツにもプレー全体のバランスの良さが現れていて、2日間でボギーが1つだけというのもうなずける数字となっています。
優勝争いに浮上し、PGAツアー2勝目が見え始めてきました。明日のムービングデーで、他選手を突き放すくらいの爆発を期待したいところです。
Round3(7位タイ):第3ラウンドもスコアを伸ばしてトップグループで最終日へ
第3ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下のとおりとなっています。
フロントナインは4バーディ・1ボギーの3アンダーで終えて折り返しました。
、前半は7ホール中で2ホールでファアウェイキープができなかったのが気にかかりましたが、パーオンには9ホール中8ホールで成功するなどアイアンは安定していました。
もったいなかったのは8番ホールの2.3メートルを外したことですが、1番では5.2m、3番では2.7mを沈めるなど悪くはありませんでした。
バックナインでは10番で1.5mのパーパットを沈めたのですが、13番で2.2mを沈めれば首位に肉薄できていただけに、もったいないバーディパットでした。
後半は10番から14番まではティーショットが安定したいた分、安心してプレーを追うことができたのですが、15番からは再び不安定になり、17番では大きく左に曲げてしまいました。
その結果、セカンドショットでグリーンを捉えられず、アプローチも5メートル以上オーバーし、ボギーとしてしまいました。
また18番でもティーショットをラフに入れて、セカンドもラフにするなど、不安定になり、後退してしまいました。
17番ホールでは一時は首位タイに並んだだけに、上がり2ホールで崩れてしまったのが、松山英樹らしくないプレーで惜しまれます。
優勝争いのプレッシャーなのか、スイングのメカニズムやリズムの問題なのか気にかかるところですが、修正をして最終日にのぞんでほしいところです。
ティーショットが不安定になった第3ラウンド
第3ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。
スタッツ | R1/R2/R3/Total(順位) |
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フェアウェイキープ率 | 57.14%/85.71%/42.86%/61.90%(16位T) |
パーオン率 | 66.67%/83.33%/77.78%/75.93%(15位T) |
パーオン時の平均パット数 | 1.750/1.733/1.571/1.683(16位) |
ストローク・ゲイン・パッティング | 0.846/1.701/0.762/3.309(19位T) |
ストローク・ゲイン:ティー・トゥ・グリーン | 1.244/2.893/1.251/5.388(12位T) |
ファアウェイキープ率は3日間一番悪い42.86%と一気に悪くなってしまいました。それでもパーオン率は77.78%とアイアンショットは安定しています。
ただ、気になるのは上がり4ホールくらいで、ショットもパットもやや迷いがある印象をうける内容だったため、うまく調整して最終ラウンド頑張ってもらいたいです。
Round4(3位T):パッティングにやや苦しむも通算12アンダーで開幕戦3位タイ!
最終ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下のとおりとなっています。
最終的には3バーディ・1ボギーの2アンダーとスコアを伸ばしましたが、フロントナインはチャンスのバーディパットを外し続ける悪い流れで、ボギー1つでスコアを1つ落としてしまいました。
しかし、12番でバーディを奪った後、上がり2ホールで松山英樹らしく2つスコアを伸ばして、最後に滑りこむように3位タイに浮上してきました。
ただ、本来なら優勝争いができていました。5番で1.3m、16番で1.2mと入れるべき距離のバーディパットを外していて、9番と13番ではともに2.1mと沈めごろの距離を入れることができませんでした。
先の2つと2.1mのどちらかが入っていれば、トップに並びかけることができましたので、3位タイは良い成績ではあるのですが、少しもったいない感もある最終日でした。
それでも開幕戦でフェデックスカップポイントを125ポイント獲得していますので、フェデックスカップ・プレーオフ進出に向けて好発進となりました。
パットは悪くはないもののショットを活かしきれない状態の松山英樹
第4ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。
スタッツ | R1/R2/R3/Total(順位) |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 57.14%/85.71%/42.86%/78.57%/66.07%(T8) |
パーオン率 | 66.67%/83.33%/77.78%/83.33%/77.78%(T3) |
パーオン時の平均パット数 | 1.750/1.733/1.571/1.800/1.714(22) |
ストローク・ゲイン・パッティング | 0.846/1.701/0.762/-2.462/0.847(45) |
ストローク・ゲイン:ティー・トゥ・グリーン | 1.244/2.893/1.251/4.327/9.715(2) |
ファアウェイキープ率とパーオン率がそれぞれトップ10に入っていますし、ショットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲイン:ティー・トゥ・グリーンも9.723で全体2位と、ショットの精度がPGAでもトップクラスであることを証明するかのようなスタッツが並びます。
ただ、優勝までに至らなかったのは、パットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲイン・パッティングが予選通過したメンバーでも中位で、特に最終日は-2.462とパッティングがもう一歩だったためです。
それでも良いバーディパット、パーパットも増えてきていますので、昨シーズン終盤のようなひどい状態は脱しつつあります。
久しぶりの試合でこの成績ですので、次週に向けて良いはずみがついたことは間違いありません。
来週はフェデックスカップの年間王者となったビリー・ホーシェルがいるため簡単ではありませんが、果敢に挑んでくれることを期待しています。
コメント
第1戦目のFRYS.com OPENは、松山選手は良いスタートが切れましたし、石川選手はまずまずでしたね。
ホッとしています。
間違い探しみたいで嫌ですが、松山選手の3日目18番ホールが「5」になっていますよ。
今週も、両選手のホールバイホールとプレーの詳細やスタッツを楽しみにしています。
わざわざコメントありがとうございます。修正しました。読んでくださっている方がいると、更新する励みにもなりますので、とてもありがたいです。これからもよろしくお願いします。