松山英樹がマスターズ2016で初日は首位と5打差の13位タイ、2日目には3打差の5位タイ浮上し、3日目を終えた時点では2打差の3位タイに浮上しました。
優勝候補と目されながら予選落ちしたり、下位に沈むトッププレイヤーも多い中、戦前の下馬評通りに優勝争いに絡む数少ないトッププレイヤーとなっている松山英樹です。
そのため松山英樹に対する注目も高まっているのですが、その彼の熱い胸の内を海外メディアが報じています。
The Associated Pressが松山英樹の特集記事を海外大手メディアに配信
記事はアソシエイディットプレス(The Associated Press)によるものですが、ワシントン・ポスト、USAトゥデイなどの大手メディアにも配信されている記事で、松山英樹が日本人初のメジャー制覇に手をかけようとしていることが伝えられています。
USAトゥデイでは以下のような松山英樹の言葉が紹介されています。
He understands that a Masters victory would be more than just a personal achievement.
“We have a women’s tour in Japan that is very, very popular,” Matsuyama said. “Hopefully a major win would give more popularity to the men’s tour.”
『彼はマスターズの優勝が、個人的な目標の達成だけにとどまらないものだということを理解している。
「今の日本の男子ツアーは、女子ツアーに比べると人気がない。僕がここで優勝すると見方も変わってくると思うので、頑張りたいです(日本語原文)」と松山は話した。』
松山英樹が自分自身が目標を達成したいというだけにとどまらず、メジャーを制することで、ゴルフに関する関心が高まり、日本ツアーの復興につながることを願いながら、必死にプレーしていることが、この言葉からわかります。
この記事では片山晋呉や伊沢利光のマスターズでの4位が、刺激になったことなどを伝えて、現在の松山英樹のPGAツアーでの立ち位置を以下のように伝えています。
Matsuyama is a rising star on the PGA Tour, having already won a couple of times since earning his card in 2014, most recently beating Rickie Fowler in a four-hole playoff at Phoenix.
『松山英樹はPGAツアーで急上昇中のスタープレイヤーで、最近ではリッキー・ファウラーをフェニックスオープンで4ホールプレーオフの末に破り、2014年にシード権獲得してから複数回優勝している。』
松山英樹のことをライジング・スター(rising star)と呼んでいます。マスターズでのパトロンの松山英樹に対する”ヒデキ”、”マツヤマ”といった声援を聞いていると、この表現もうなずけるものがあります。
そしてこの記事では松山英樹が「英語はかなり覚えないといけないと思うけど、頭に入ってこない。もっと英語がしゃべれたら人気になるのかなと思うけど」と話していることを伝えた上で、以下のように結んでいます。
He’s letting his game do the talking at Augusta National. That’s a language all the patrons can understand.
『オーガスタナショナルで彼のプレー(ゲーム)が雄弁に語っている。それは全てのパトロンが理解できる”言語”だ。』
記事引用元:USA TODAY、Washington Post
日常的な英会話は問題ないようですが、インタビューでは通訳を使う松山英樹です。
しかし、この記事ではそれは些細なことで、彼のプレーが雄弁に語っているため、パトロンたちの心を動かし、インパクトを与えていることが伝えられています。
そしてこのような記事を書いているライターにも、同じように松山英樹のプレーがインパクトを与えていることがわかります。
このような記事がUSTトゥディ、ワシントン・ポストといった著名な海外メディアに紹介されていることは、同じ日本人として誇らしいことで、海外でのHousehold Name(誰でも知っている名前)にまた一歩近づいたと言えるのではないでしょうか。
多くの言葉を語るタイプではありませんが、視点は高く、視野が広いのが松山英樹です。
自分のことだけでなく、ゴルフ界の未来と発展を考え、世界の最高峰で戦い続けている松山英樹です。
その松山英樹のマスターズ2016の最終日のプレーを、ぜひ一緒に応援していただけたらと、心から願っています。
コメント
golf さん、このアップニュース & コメントを拝見しついつい追加投の件、お許し下さい。
「海外メディアも伝える松山英樹の熱い想い」・・・・良いですネェ~!!
「自分が頑張れば、日本の男子プロも・・・・」本当に嬉しい言葉です。
golf さんが常々おっしゃられている事、「ゴルフと云うスポーツを今の若い人達にもっと興味が持ってもらえる様に!!」と同じですネ。
ゴルフ場に行っても、来ているのは小生達シニア世代ばかり。レンジで練習しているのもシニア世代が・・・・。
「老若男女」皆々がそれなりのペースでプレーする事ができ、しかも年齢ハンデを殆ど感じなくても同じ土俵で互いに競い合う事ができる楽しいゲーム。
小生自身、その面白さをもっともっと若い人達に知ってもらいたいと思っているが故、松山プロの想いに感謝 & 感謝です。
青木功新会長が男子プロの活性化のため、日本 LPGA のプロアマな参加し、人気上昇の理由を学びに行ったとのニュース。また厳格な欧州 PGAが初めてチャレンジのプロアマ戦での半ズボンの着用許可。etc & etc. ・・・若い人達がもっともっと身近なものとしてゴルフに興味を持ってもらえる事こそ、ゴルフの人気再燃の着火剤の一つと思うのですが・・・!!
お疲れ様でした。
「ヒデキ・ヒデキと名前を覚えて頂き」拍手を浴びて
いる松山君を応援している者として思わず「ニヤ」としてます(笑)。
余りの嬉しさに鳥肌が・・
願わくばスピ-ス選手との最終日・最終組にと
思ってましたが・・結果ボギ-が残念な事に・・
1つ前の最終日、悔いのない2016年「マスタ-ズ」
平常心で遣って欲しいですねぇ。
グリ-ンジャケットの袖に手を通し・・満面の笑みで
英語の挨拶を・・想像してるだけでも、
わくわく・どきどき(笑)。
八太郎さん、コメントありがとうございます。
海外メディアも「自分の口ではなく、クラブに語らせるプレイヤーだ」と言われていますが、それは正にその通りかなと思います。
でも、何も考えていないわけではなく、高い視点と広い視野をもって色々と考えぬいて、その上でプレーしているから、その姿からたくさんのものが伝わってくるのだという気がしています。
今の若い世代は日本で活躍すれば気にはかけますが、すぐに「世界で通用するのかな?」という関心に意識がうつります。
なので、日本でいくら勝っても、これまでゴルフに興味を持ったことのある既存の層しか、関心を持たないのが現実だと思います。
これまでの壁を打ち壊すような実績があってこそ、今の日本ゴルフ界、特に男子ゴルフの流れを変えることができるのではないかと思います。
松山英樹はそれができる稀有な存在なので、本当に頑張ってもらいたいです。
ゆりさん、コメントありがとうございます。
こうしてプロ転向3年でステップアップしてきているのを、実感するような光景をマスターズの中継で見れるのは、何とも感慨深いものがありますよね(^.^)
私も最終日最終組でスピースと一緒にプレーする経験をしてほしかったのですが、残念ながらそれはなりませんでした。
でも、本当に優勝を狙うには、この一つ前というのは悪く無い気がしています。
グリーンジャケットを着る松山英樹を見たいですね。しっかりと応援したいと思います(^.^)
おはようございます。
お疲れ様でした。
心臓が口から飛び出そうになりながらどきどき感が・
松山君残念な結果でしたが・トップ争いに加わり
ました。
トップ10入りさすがです。
スピ-ス選手にも驚かされました。
絶対に2年連続優勝かと思ってましたが・・
池ポチャが2度も勝利を渡してしまいました。
最後まで何が起こるかわからないゴルフは
最後まで諦めずに一打一打を慎重にですねぇ。
次なるメジャ-にこの経験を活かしてくれると
良いですねぇ。
*golfさんも寝不足解消にちよっとお昼寝などを*
ゆりさん、コメントありがとうございます。
優勝争いで崩れる経験もとても貴重なことだと思います。本物になる選手は、その経験を活かしてステップアップできています。
今回のメジャーでは勝てませんでしたが、メモリアルで優勝した後、2015年の惜敗が続く中で、学んだことが今年になって活きています。
経験から多くのことを学んでくれる選手なので、これも良いステップになると思います。
お気遣いがありがとうございます。とても楽しい睡眠不足の4日間でした。