全米プロゴルフ選手権2014が現地の8月8日から開幕しています。
全米プロゴルフ選手権2014は、松山英樹にとってWGC-ブリヂストン招待からの連戦で、予定される最長7連戦の2戦目となるトーナメントです。
松山英樹は通算3アンダーの36位タイとなり、フェデックスカップポイントを36ポイント獲得して、通算1286ポイントして、全集までの23位から22位に順位を上げています。また獲得賞金は4万2520ドル(約434万円)で今季の通算賞金を252万4444ドル(約2億5789万円)としています。
その全米プロゴルフ選手権での松山英樹の全ラウンドのプレーの詳細とホールバイホールなどの情報をまとめています。
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目次
松山英樹の全米プロゴルフ選手権2014の全ラウンドのプレー詳細
松山英樹の4日間のホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。
松山英樹の全米プロゴルフ選手権2014の全ラウンドのプレー詳細は以下のリンクでこのページの該当箇所へジャンプします。
- 一時は3アンダーも後半崩れイーブンパーの54位タイに
- 上がり2ホールで本領発揮し予選通過ラインへ
- 初日と同様に一時は3アンダーもバックナインで崩れ通算イーブンパーに
- 最終日に68でまわり通算3アンダーでフィニッシュ
一時は3アンダーも後半崩れイーブンパーの54位タイに
全米プロゴルフ選手権2014の初日の松山英樹のプレーの詳細は以下のとおりとなっています。
今日はインスタートで前半は2アンダーでまわり、後半の出だしでもバーディを奪って、一時は3アンダーに伸ばしましたが、残り5ホールで3つスコアを落としてしまい、最終的には4バーディ・4ボギーのイーブンパーの54位タイで初日を終えました。
先週のブリヂストン招待で悪かったパッティングは明らかに改善された一方で、逆にその時にキレていたショットが不安定になってしまい、フェアウェイキープ率は50.00%で156名中で127位、パーオン率は50.00%で110位と、ともに50%とよくありませんでした。
このショットの精度ではもう少しスコアを落としてもおかしくないのですが、先週は、なかなか沈めることができなかった距離のパットを沈めていて、7.8メートルのバーディパット、3.3メートルのパーパット、3.3メートルのボギーパットを沈めることができたので、イーブンパーでおさまっています。
そのためパットのスコアへの貢献度(Strokes Gained Putting)もプラスとなっていて1.435(32位)となっています。先週このパッティングができていれば、優勝争いに絡めていたのではないかという内容でした。
本人のホールアウト後のコメントでは「パッティングもショットも良いものもあったので、後はミスが少なくなれば。」というもので、ものすごく悪いわけではないものの、やや乗り切れない初日でした。そして少し気になるのは疲労を感じさせる雰囲気があることでした。7連戦が予定されている中で、まだ2戦目のためそのあたりはやや懸念されます。
上がり2ホールで本領発揮し決勝ラウンドへ!!
松山英樹の第2ラウンドのプレーは以下のとおりとなっています。
前半からは特に重苦しいプレーが続いた松山英樹でした。ティーショットは悪くないものの、セカンドショット以降の精度が悪く、6番ホールまでに4つスコアを落として4オーバーとなり、一時は100位台まで後退しました。しかし、上がり2ホールで挽回した結果、松山は69位タイでギリギリとはなりますが、予選通過を果たして、決勝ラウンドへと進出しました!!
フロントナインでは、7番で12メートル近いロングパットを沈める、次のホールでは1.5メートルの短いパットを外してボギーとするなど、なかなかうまく噛み合わなかったものの、9番ホールでグリーンエッジからパットでねじ込み、何とか通算3オーバーでバックナインに入りました。
しかし、バックナインでももどかしい状態は続き、ティーショットもぶれ始めました。それでも13番ホールでは1.8メートルの絶好のバーディチャンスを作ったのですが、外してしまいまいした。そしてさらに、バーディをとりたい15番ホールではティーショットをラフに打ち込み、その後のショットがクリークにつかまってしまいました。
さすがにここで万事休すかと思われた松山英樹でしたが、こころから盛り返してきました。
クリークにいれた1ペナの後のショットは、ピンまで3.7メートルとよりきらなかったものの、ねじ込んで被害をボギーで食い止めました。
さらに圧巻だったのは上がり2ホールで、17番のパー4では2オンで1.5メートルにつけてバーディ、そして18番のパー5では、見事に2オンに成功して、3.6mのイーグルパットを沈めて、1オーバーまで戻しました。
15番でクリークに入れた時点で、全米プロゴルフ選手権は2日間で終わりかと思われましたが、ここ一番での集中力と勝負強さを見せてくれました。今までの日本人プレーヤーにはなかなか見られなかった素晴らしい勝負強さで、世界のトップクラスと引けをとらない評価を受けるのも納得させられる上がり2ホールでした。
初日と同様に一時は3アンダーもバックナインで崩れ通算イーブンパーの56位Tに
松山英樹の第3ラウンドのプレーは以下のとおりとなっています。
69位タイとカットラインぎりぎりで予選通過を果たした松山英樹ですが、5つのバーディを奪ったものの、4つのボギーを叩き、通算イーブンパーで56位タイとなっています。
出だし4ホールでスコアを3つ伸ばし、昨日の上がり2ホールの良い流れをつなげている感じでした。ショットもピンによく絡み奪ったバーディでは、いずれも2メートルより近い距離にとめるなど、期待が高まる内容で、10番ホールまで4バーディ・ノーボギーで一時は3アンダーまでスコアを伸ばしました。
しかし、11番から2連続ボギーが2回と4つの貯金を吐き出してしまいました。18番で何とか取り返して、今日はアンダーでまわったものの、期待された爆発にまでは至りませんでした。
パッティングの調子がイマイチで、パーオン率は72.22%と3日間で一番高く、バーディチャンスも多かったのですが、5番で2.3メートル、6番と17番で3.7メートルのバーディーパットを外すなど完全には活かしきれず、11番でも2.3メートルのパーパットを外してしまいました。
しかし、常に悪かったのかというそうでもなく、4.1メートルのパーパットを沈めたりもしていますので、良いパットもところどころありながらも、全体的にはあまりよくないという印象のパッティングでした。
フェアウェイキープ率は35.71%と低かったのですが、セミラフや少しファアウェイをこぼれる程度で、大きな乱れはありませんでした。そのためセカンドが極端に難しいショットになることが少なかった分、パーオン率も高くなったのですが、パッティングが足を引っ張ってしまいました。
パットのスコアへの貢献度は-2.404と大きくマイナスで、スタッツにもパットが足を引っ張ってしまったことが如実に現れています。
決して調子が良いとは言えない状態の松山英樹ですが、それでもメジャー大会で予選通過して、第3ラウンドはアンダパーで回っていますので、地力があることは間違いないのですが、観戦する側のハードルが上がって、期待が高くなってしまっているので、物足りなく感じてしまいます。
午前6時時点では56位タイとなっていますが、最終日はトップ25を目指して、67もしくは66で爆発してくれることを期待しています。
最終日に68でまわり通算3アンダーでフィニッシュ
最終日の松山英樹のホールバイホールとプレーの詳細は以下のとおりとなっています。
最終日もフロントナインでは、ショットも安定し、パッティングもまずまずで3アンダーと順調にスコアを伸ばしました。
しかし、初日と3日目同様にバックナインに入って苦しいプレーが続きました。特に14番以降はパーオンもなかなかできず、ショットの精度が落ちてしまいました。それでもアプローチショットが冴えていて、パッティングも改善されてきたため、今日は崩れることなく前半の貯金を守ることができました。
パットのスコアへの貢献度は第3ラウンドの-2.404から0.702(速報値)に改善されたものの、パーオン率が72.22%から55.56%に落ちてしまったので、大きくスコアを伸ばすまでには至りませんでした。
結局、5バーディ・2ボギーで3つスコアをのばし、通算3アンダーで36位タイとなりました。
ショットが良ければ、パットが悪く、パットが良くなるとショットが悪くなるという、ややチグハグな感はあったのですが、全体的には徐々に調子が上がりつつあるように見受けられます。
松山英樹の全米プロゴルフ選手権2014のキースタッツの一覧は以下の表のとおりとなっています。
4日間のスタッツでは、フェアウェイキープ率は51.79%、パーオン率は59.72%となっていて、全ホールバイホールで優勝争いをしているプレーヤーと比較すると、明らかに見劣りしてしまいます。
ただ、奪っているバーディ数17個は全体19位と上位ですが、今回2メートルを切るようなパーパットを外して3パットなどがあり、ボギーが多かったためこの順位となりました。無駄なボギーがなければ、少なくともトップ25に入れたのではないでしょうか。
ただ、PGAツアー本格参戦1年目ですし、初めてのコースばかりでも、これだけの成績を残し続けています。プレジデンツカップでプレーしたミュアフィールドで開催されたザ・メモリアル・トーナメントを制覇していますので、今回の体験も22歳の松山が経験値を高めるのに役だっていることは間違いありません。
来週のウィンダムチャンピオンシップが開催されるセッジフィールドカントリークラブでは、昨年プレーしていますし、トップクラスの選手が休養するため、フィールドが薄く、最終日のようなプレーができれば、少なくとも上位、よければ優勝争いに絡めますので、しっかり休養して備えてくれることを期待しています。
- 松山英樹のホールアウトコメント集(TBS放送より)
メジャー最終戦について「(メジャーは)4つも良い成績がなくて残念」
最終日の68について「やっと最後まで粘ることができた」
「ショットに関してはイマイチ。パッティングは良いストロークができ始めている」