PGAツアーは2013-14シーズンが9月14日にツアーチャンピオンシップで終了しましたが、PGAツアーは通年の日程に変更されたため、3週間後の10月9日には2014-15シーズンが新たに開幕します。
そして日本国内男子ツアー(JGTO)は、9月から12月にかけて毎週のように賞金額の大きい大会が続き、佳境に入っていきます。そのためこの時期にはPGAツアーとJGTOの日程が重なることが多くなります。
そこで問題となるのが海外を主戦場とするメンバーの日程調整です。長期シード権をもつ選手でも、最低5試合の出場が義務付けられていて、昨シーズンに賞金王で5年シード権を獲得した松山英樹も例外ではありません。
その松山英樹の2014年9月以降の日米ツアーでの出場予定を、メディアの情報を元に、このページではまとめています。
目次
松山英樹の出場予定とPGAツアーとJGTOの日程は?
2014年10月から2015年1月までのPGAツアーと日本国内ツアーの日程は以下の表のとおりとなっています。
各報道によると2013-14シーズンPGAツアー最終戦のツアーチャンピオンシップ終了後は、トーナメントには出場せず休養と練習する期間に充て、復帰戦は10月9日から開幕するPGAツアーのフライズドットコムオープン(Fry.com Open)からの予定とのことです。
そしてその次週の10月16日からのシュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレン・オープン(Shriners Hospitals for Children Open)に連戦で出場しますが、翌週のマックグラッドリークラシック(McGladrey Classic)には出場しません。
その後は、マレーシアで開催されるCIMBクラシック(CIMB Classic)、中国の上海で開催される世界ゴルフ選手権シリーズのWGC-HSBCチャンピオンズ(World Golf Championships-HSBC Champions)に出場する予定です。
- 10.09-10.12:フライズ・ドットコム・オープン
- 10.16-10.19:シュライナーズ・ホスピタルズ・オープン
- 10.23-10.26:マックグラッドリークラシック
- 10.30-11.02:CIMBクラシック
CIMBクラシックとWGC-HSBCチャンピオンズは出場に制限があるのですが、松山英樹は両方のトーナメントの出場資格をすでに有しているため、エントリーさえすれば出場できます。詳しい出場資格は以下のページにまとめています。
日本国内ツアーには、このWGC-HSBCチャンピオンズ終了後に参戦する見込みとなっています。
日本国内ツアーの出場予定は?
松山英樹は5年シードを保持していますが、国内競技に5試合出場する義務があります。現在(9月16日)ではセガサミーカップの1試合に出場していますので、少なくとも4試合を出場する必要があります。
すでに出場を明言しているのはダンロップフェニックストーナメントだけですが、その前後のトーナメントにすべて出場しないと、その義務試合数を消化できなくなります。
そのため国内ツアーには、中国で開催されるWGC-HSBCチャンピオンズ終了直後の11月13日から開幕する、三井住友VISA太平洋マスターズから参戦し、そこからツアー最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップまでの4連戦となることが濃厚です。
- 11.13-11.16:三井住友VISA太平洋マスターズ
- 11.20-11.23:ダンロップフェニックストーナメント
- 11.27-11.30:カシオワールドオープン
- 12.04-12.07:ゴルフ日本シリーズJTカップ
ゴルフ日本シリーズJTカップはツアートーナメントの優勝したプレーヤーなど、出場資格が制限されています。
その出場資格の1つに、JGTOメンバーで同じ年度のPGAツアー公式戦での優勝者というものがあり、松山英樹はザ・メモリアル・トーナメントで優勝していますので、それに該当すると考えられます。
また今年度から資格が改定され、ダンロップフェニックストーナメント終了後に世界ランキング100位内のJGTOメンバー上位3名にも出場資格が与えられることになりました。
松山英樹がこれから1ヶ月半で、世界ランキングが100位を切ったり、JGTOメンバーの中で4番目以降に落ちる可能性は極めて低いため、こちらでも出場資格に該当することが濃厚です。そのためこのゴルフ日本シリーズJTカップまでの4連戦で義務試合数の5試合に到達できるのではないかと予想されます。
あともう一つの焦点は、中国で12月19日から12月21日の日程で開催されるザ・ロイヤルトロフィーに出場するかどうかです。ザ・ロイヤルトロフィーはヨーロッパ選抜とアジア選抜の対抗戦ですが、昨年の松山英樹は故障のため最終的に出場を辞退しました。
その経緯もあるため、出場を要請された場合に、どうするのかも気になるところです。
2015年はどのトーナメントから松山英樹は始動するのか?
PGAツアーは11月13日から11月16日で開催されるOHLクラシック終了後に、およそ2ヶ月の中断期間が設けられています。そのためPGAツアーが再開されるのは年が明けた2015年の1月からとなります。
年明け以降の松山英樹のスケジュールは報じられていませんが、出場することが濃厚なのが、ハワイのマウイ島で2015年1月9日から開催されるヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズです。
このトーナメントは前年度のPGAツアートーナメントの優勝者しか出場できないトーナメントで、30名程度のフィールドです。
予選落ちがありませんので、出場して4日間プレーしさえすれば、最下位でもフェデックスカップポイントが40ポイントは獲得でき、賞金も2014年実績では6万ドルは獲得できますので、故障でもない限り、出場すべきトーナメントです。
またその次週のソニーオープン・イン・ハワイも出場が予想されます。ヒュンダイトーナメントがハワイのマウイ島で行われ、そこから飛行機で40分も飛べばソニーオープン・イン・ハワイが開催されるオアフ島のホノルルに到着できるため、移動も楽です。
そして松山英樹はアマチュア時代から出場しているトーナメントで、2014年は直前に出場を回避している経緯もあるため、出場するのではないかと予想されます。
年内から年明けにフェデックスカップと世界ランキングのポイントを獲得することが重要
今後、松山英樹が出場が予想されるトーナメントで予選落ちがないものがあります。それはCIMBクラシック、WGC-HSBCチャンピオンズ、ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズの3つです。
賞金はもちろんのこと、フェデックスカップポイントも確実に獲得でき、予選落ちがないことで思い切ってプレーできます。ザ・メモリアル・トーナメントの優勝で、2シーズンのシード権は保有している松山ですが、フェデックスカッププレーオフに残れるかどうかは、そのシーズンでの獲得ポイント次第です。
この年内から年明けにかけてのPGAツアーのトーナメント上位に入ったり、優勝すれば、一気にフェデックスカッププレーオフの進出も確実にできますので、非常に重要です。
そして国内ツアーは世界ランキングのポイントを稼ぐ上で非常に重要です。日本国内ツアーのトーナメントで優勝すれば、最低でも世界ランキングポイントが16ポイントは獲得できます。
このポイントは松山英樹がフライズドットコムオープンの3位タイで獲得した7.98ポイント、WGC-ブリヂストン招待での12位タイでの8.36ポイントを大きく上回り、ウェストマネジメント・フェニックス・オープンでの4位タイで獲得した14.04ポイントよりも大きいポイントです。
三井住友VISA太平洋マスターズにはバッバ・ワトソンが、ダンロップフェニックストーナメントにはジョーダン・スピースという世界ランキングのトップ10クラスが出場予定で、獲得できる世界ランキングのポイントが増えることが濃厚です。またゴルフ日本シリーズJTカップもポイントが高くなることが多いため、これらのトーナメントで優勝すれば大きい加点になります。
世界ランキングもジリジリと落ちてきて、メモリアル・トーナメント直後に13位だったものが、9月14日発表の世界ランキングでは20位と後退しています。
世界ランキングでトップ30であれば、ほぼ、どのトーナメントでも出場できるため、このラインをキープすることは非常に重要で、出場する日本国内ツアーでは1勝はしておきたいところです。
2013-14シーズンは終わりましたが、すぐに松山英樹にとって重要なトーナメントが続いていきますので、体調に気をつけながら奮闘してくれることを期待しています。
コメント
お疲れ様でした。。
来季ツアー体調と怪我のない様に始動してほしいですね!
予定有り難うございます。。
できれば、年内に2勝目を見たいので、体調を整えた上で、うまくパッティングを調整してくれることを期待しながら、来季のPGAツアーの開幕を待っています。
{JGTO}海老沢会長曰く「スポーツマンなら決められた事
は守らないないと」・・ご発言。。
試合数「5」・松山君「現Ⅰ」残り「4」・・
消化しなければ・シード権云々。
頑張っている・将来の有る若者に対して脅してる様な
発言・残念です。なぜ後押し出来無いのでしょうか?
松山君・遼君・を頼らなければダメな国内ツアーの
応援も薄れます。。
松山君も消化していくのでしょうが・後半戦4週連続と
なるのでしょうね。。
海外だけに絞る訳にも行かないのでしょうね。
色々なしがらみに巻き込まれて大変ですね。。
体調管理・怪我のない様に・・と・応援するだけ。。
PGAツアーの開催時期が変わったこともあり、PGAツアーを主戦場とすると、現実的には日本ツアーの出場は3試合、多くて4試合が限界という気はします。特にフェデックスカッププレーオフまで出るとなると。
現時点では松山英樹が「出たい」と言えば、国内ツアーの、どのトーナメントのスポンサーも推薦枠を用意するのは間違いありません。そのため年間4-5試合はシード権を停止されても、日本ツアーに出場はできると予想されます。実際に2013年にシード権をもたない今田竜二が6試合の国内ツアーのトーナメントに出場していますので。2014年シーズンの日本ツアーであと4試合に出ようとすると、CIMBクラシック、HSBCチャンピオンズから6連戦になりますので、どのような決断をするか注目しています。6連戦にするなら故障しないことを願うばかりです。
golfさん・・
有り難うございました。。