松山英樹が「2018年の注目選手NO.5にランクイン」PGAツアー公式サイトが5年連続でトップ30に選出

PGAツアーの公式サイトは毎年末に、翌年の注目選手30人をピックアップして、特集記事を掲載していきます。

そのランキングにおいて松山英樹は2014年は29位、2015年は22位、2016年は14位と着実に評価を高め、2017年は10位とトップ10にランクされました。

そして新たに発表された2018年の”TOP 30 PLAYERS TO WATCH”では、トップ5に選出されました。

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PGAツアーの注目選手トップ5にランクイン

以下は松山英樹に対するコメントの抜粋です。

Timing can be critical in sports.

Hideki Matsuyama had a sensational season in 2016-17, but his timing was just a little off. He hopes to get things more on point this season.

He opened last season with a runner-up finish at the CIMB Classic, won the World Golf Championships–HSBC Champions, was runner-up at the Sentry Tournament of Champions and soon after won the Waste Management Phoenix Open.

He was also a winner in Japan (and also won the 2016 Hero World Challenge during the holiday break).

『スポーツにおいてタイミングは重要な要素になりうるものだ。

松山英樹はセンセーショナルな2016-17シーズンを過ごしたが、タイミングは少々噛み合わなかった。彼は今シーズンにおいて、それをキッチリと合わせることを望んでいる。

彼の昨シーズンはCIMBクラシックの2位からスタートし、WGC-HSBCチャンピオンズで優勝、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで2位、そして間もなくウェイストマネジメント・フェニックスオープンで優勝した。

彼はまた日本でも優勝した(そしてPGAツアーがホリデーブレイクに入っている間に開催されたヒーローワールドチャレンジ2016も制している)。』

It had him as one of the men to beat in the race for the FedExCup all season long — despite the fact he cooled off for a section of time.

He fired back up again for the U.S. Open where he was second before a T14 at the Open Championship and then a third win of the season at the World Golf Championships–Bridgestone Invitational had him well and truly primed for the final major of the year.

『勢いを失う期間があったにも関わらず、このような成績により彼はシーズンを通じてフェデックスカップ(FedExCup)の年間王者のレースをリードする1人となった。

彼は2位となった全米オープンで再び反撃し、全英オープンで14位対となった後、WGC-ブリヂストン・インビテーショナルを制してシーズン3勝目を上げることで最後のメジャーを非常に良い状態で迎えることになった。』

Come Sunday at the PGA Championship, Matsuyama appeared headed to becoming Japan’s first ever major winner, but instead it was American and eventual FedExCup winner Justin Thomas who claimed his first.

In a case of bad timing, the loss hit Matsuyama hard and he became a virtual passenger in the FedExCup Playoffs despite opening the series as the top seed.

By the end of the TOUR Championship, he had dropped to eighth.

『全米プロゴルフ選手権の最終日には、松山英樹は日本人初のメジャー王者になるように見えた。しかし、その代わりにフェデックスカップの年間王者となったジャスティン・トーマスがメジャー初制覇を果たした。
タイミングの悪さという点において、この敗北は松山英樹に大きなダメージを与え、フェデックスカッププレーオフをトップで迎えたにも関わらず、事実上の傍観者のような立場になってしまった。
その結果、ツアーチャンピオンシップを終えた時には8位までランクを落とした。』

Why are we dragging the past back up? Because this season Matsuyama is focused on maximizing his energy.

Can he maintain his peaks longer throughout the year or if not, can he time his peaks and valleys to coincide with the big events and the Playoffs?

That’s his hope.

『なぜ私たちが過去の話を長く振り返ったのか?今シーズンの松山英樹はエネルギーを最大限に発揮することにフォーカスしているからだ。
彼はピークを1年を通じて維持することができるのか?もし、それができないとするならば彼の調子の波をビッグトーナメントやプレーオフに合わせることができるのか?というのが彼のフォーカスだ。』

We easily forget he is part of the youth brigade at just 25 because he’s been playing majors since he was 19.

His ongoing battles with Thomas, Jordan Spieth and Co. should be enthralling stuff.

『私たちは彼が19歳かメジャーでプレーしていることもあり、まだ25才で若い選手の1人であることを忘れがちだ。
彼とジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピースなどの若い選手たちとの戦いは、興味をひきつけてやまないものだ』

このセクションはベン・エブリル氏が担当しているのですが、松山英樹の2016-17シーズン全体の振り返りに多くの時間を割いています。というのも、調子の良い時の松山英樹は手がつけられない状態であった一方で、四大メジャー、フェデックスカップの年間王者という重要なタイミングでは調子の波が合わなかったという現実があるためです。

逆に言えば、そのタイミングをうまく合わせることができるか、ピークを長期間に渡り維持できるようにするかが課題であるとベン・エブリル氏は指摘していることになります。
松山英樹が目指しているのはタイミングを上手く合わせることではなく、自分のレベルをさらに底上げして調子が多少悪くても勝てる選手になってしまうことです。

ただ、仮にそれが実現しなくても調子の波を小さくし、良い状態でメジャーを迎えることができれば、どれか1つに勝てるレベルにあることは証明されている選手であること、2016-17シーズンに示したと言える松山英樹です。

シーズン3勝も、まだ大きなゴールを追いかけている

この後、キャメロン・モーフィット氏、ロブ・ボルトン氏、ジョナサン・ウォール氏、グレッグ・モンテフォルテ氏らが、ファンタジーゲーム、ギア、ウェアなどについて、それぞれの見解を述べています。

以下はキャメロン・モーフィット氏のコメントです。

If he putts well, Matsuyama is close to unbeatable. Consider his 3-and-1 takedown of Justin Thomas at the Presidents Cup at Liberty National, where despite a deflating week for the International Team, Matsuyama had eight made or conceded birdies and an eagle. Who’s going to beat that?

『パッティングが良い時の松山英樹は無敵に近い選手だ。インターナショナルチームが苦しんだリバティナショナルで行われたプレジデンツカップで、ジャスティン・トーマスに3&1で勝ったことを、よく検討してみてほしい。松山英樹は8つのバーディもしくはコンシード、さらにイーグルを1つ奪った。誰がこれを打ち負かすことができるだろうか?』

But that putter comes and goes, and Matsuyama can look strangely ordinary, as when he followed up opening rounds of 70-64 with rounds of 73-72 at the PGA Championship. No Japanese male player has won a major, and it will be interesting to watch Matsuyama take on that mental hurdle the next time around.

『しかし、彼のパターの調子は行ったり来たりをして、全米プロゴルフ選手権では最初の2ラウンドを70、64でプレーした後、73、72というスコアに終わり、奇妙なほどに平凡なプレーに見えてしまった。日本人男子ゴルファーがメジャーを制したことはない。松山英樹英樹が次のチャンスの時に、その精神的なハードルを越えることができるのか興味深いポイントとなる。』

2016-17シーズンで松山英樹の最大のライバルとして立ちはだかったのがジャスティン・トーマスでした。CIMBクラシック、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズではトーマスが1位、松山英樹が2位となりました。

全米プロゴルフ選手権ではジャスティン・トーマスと同組でプレーし、一時は松山英樹が首位に立ちました。しかし、その後ジャスティン・トーマスに逆転されて、初のメジャータイトルを獲得するには至りませんでした。

本人はさほど気にしていないと話していましたが、松山キラーというようなイメージがジャスティン・トーマスにつきつつあったのですが、それを払拭したのがプレジデンツカップでした。

プレジデンツカップでの最終日に1対1のマッチアップとなりました。ジャスティン・トーマスのプレー内容は悪くないもので、普通であれば勝てるような素晴らしいものでした。しかし、松山英樹がそれ以上のプレーをして競り勝つというものでした。

年間王者になったジャスティン・トーマスを1対1でねじ伏せたことにより、調子が良い時、もっと言えばパターが良い時は誰であっても松山英樹に勝つことはできないことを、あらためてプレジデンツカップで証明したと言えます。

続いて、パワーランキングなどでおなじみのロブ・ボルトン氏です。

Despite three wins and as many runner-up finishes last season, the 25-year-old from Japan evolved into an enigma of sorts. It became comical at how often he duped television viewers with pessimistic body language as his ball flew to one terrific result after another.

『昨シーズンは優勝3回、多くの2位フィニッシュをしたにも関わらず、日本からやってきた25歳はある種のエニグマ(謎)へと進化した。悲観的なボディランゲージにも関わらず、次々とボールは素晴らしい結果を示すことで、幾たびもテレビの視聴者を欺くことは、笑いを誘うものとなっている。』

We can’t rule out a level of expectation with which we are not familiar and we’re not going to complain about it. However, when he cited in November that “there’s a huge gap between” Dunlop Phoenix champion Brooks Koepka and himself (after finishing a distant fifth), it’s fair to consider that rhetoric similarly as a visceral reaction to one of his flagstick-covering approaches.
Yet, Matsuyama’s results accurately portrayed fatigue that he cited during a lackluster FedExCup Playoffs.

『私たちにとって馴染みのないレベルの期待があることは否定できないし、私たちがそれに対して不平を抱くことはないだろう。ただ、彼が11月のダンロップフェニックストーナメントで、5位タイでフィニッシュした後に、優勝したブルックス・ケプカと「大きな差がある」と話したことは、ピンをさすようなショットの後に見せる心の底からのリアクションと、同種の言葉遣いだと見なした方が良いだろう。精彩を欠いたフェデックスカッププレーオフの時に、彼が示唆した疲労の影響を、松山英樹の結果は正確に反映している。』

ロブ・ボルトン氏はアメリカでも松山英樹を表現する時の象徴となりつつある「落胆したリアクションにもかかわらずスーパーショット」ということにより、ミステリアスな存在となっていることを紹介しています。

ボルトン氏は、松山英樹のこのリアクションを「非常に高いレベルの理想をもってプレーしている」ために起こることだと理解しています。
その証拠としてダンロップフェニックスでの松山英樹の言葉を引用しています。

世界の多くの専門家が、松山英樹とブルックス・ケプカに大きな差があって、しかもブルックス・ケプカが上というようには捉えていません。にも関わらず松山英樹がそのように話しているのは、高い理想を抱いているからこその自己評価だとボルトン氏は述べていて、ショットの後のリアクションと同じメンタリティがあると分析しています。

ボルトン氏はこの後、自己評価が厳しいのは私たちには奇妙に思えるが、ファンタジーゲームにおいても彼は素晴らしいと述べています。

ギア担当のジョナサン・ウォール氏は松山英樹がコースや状況に応じて、テーラーメイドの『M2ツアーアイアン』の3番アイアンと、ホンマのTW727ユーティリティU19ハイブリッドを入れ替えていること。
アイアンはZ945とZ965で優勝していること、WGC-ブリヂストン・インビテーショナルではエースの「スコッティキャメロン ニューポート2 GSS Timeless」から「テーラーメイドのTPコレクション」にスイッチしたことなどを紹介しています。

ウェア担当のグレッグ・モンテフォルテ氏は松山英樹が鮮やかな色、大胆なカラーによるブロックがあり、近世幾何学的な模様があるウェアを着ることを恐れていないと述べています。それが上手く行っている時にはPGAツアーでも目を引くものとなるが、バランスを欠いている時には、少々困惑を招くものとなる時もあると述べて、少々、抑えめにしたほうが彼に合うのではないかと、モンテフォルテ氏はアドバイスしています。

“TOP 30 PLAYERS TO WATCH”は松山英樹の着実かつ急速な世界レベルでのステップアップを示しているものの一つです。

フル参戦1年目は29位、2015年は22位、2016年は14位、2017年は10位、そして2018年は5位とステップアップしています。

重大な変化が起こる転換点を「ティッピングポイント」と呼びます。松山英樹は、停滞したような時期を抜けた後に、その「ティッピングポイント」を迎えることが、プロ転向後にもたびたびありました。

松山英樹が「ティッピングポイント」を迎えた時の飛躍は非常に大きいもので、その度に世界のトップクラス、エリートクラスとの差を縮めてきました。松山英樹が次に「ティッピングポイント」を迎える時は、さらに抜きん出た存在になる可能性が高いため、その時が2018年に訪れることが待たれます。

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