松山英樹が世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のマッチプレーチャンピオンシップに3年連続で出場します。
2014年は名称がアクセンチュアマッチプレーで1回戦は勝利したものの2回戦で敗退し、2015年はキャデラックマッチプレーの名称で、予選ラウンドを3勝0敗で勝ち上がったものの、ロリー・マキロイに力負けする形で敗退しています。
2016年は3回目の出場となるのですが、PGAツアー公式サイトの優勝予想でも上位にランクインされています。
PGAツアー公式サイトのパワーランキングで13位にランクイン
PGAツアー公式サイトのロブ・ボルトン(Rob Bolton)氏による優勝予想のパワーランキングは以下のとおりとなっています。
- ザック・ジョンソン
- ルイ・ウーストハイゼン
- ダニー・ウィレット
- リッキー・ファウラー
- マーク・リーシュマン
- ジェイソン・デイ
- パトリック・リード
- アダム・スコット
- ラッセル・ノックス
- ジミー・ウォーカー
- チャール・シュワルツェル
- J.B.ホームズ
- 松山 英樹
- マット・クーチャー
- ジョーダン・スピース
- ローリー・マキロイ
- ポール・ケーシー
- ジャスティン・ローズ
- ブルックス・ケプカ
- スマイリー・カウフマン
- ビリー・ホーシェル
- ブランデン・グレース
- ケビン・キスナー
- フィル・ミケルソン
- チャーリー・ホフマン
- アンディ・サリバン
- ビル・ハース
- ジェイソン・ダフナー
- アン・ビョンフン
- プロム・ミーサワット
- ババ・ワトソン
- ブラント・スネデカー
- キラデク・アフィバーンラト
- ジャスティン・トーマス
- セルヒオ・ガルシア
- スコット・ピアシー
- アニルバン・ラヒリ
- ダニエル・バーガー
- グレアム・マクダウェル
- デビッド・リングマース
- クリス・カーク
- エミリアーノ・グリージョ
- マシュー・フィッツパトリック
- パットン・キザー
- ジェイミー・ドナルドソン
- ダスティン・ジョンソン
- ケビン・ナ
- ファビアン・ゴメス
- シェイン・ローリー
- ライアン・ムーア
- マルティン・カイマー
- マット・ジョーンズ
- ベルント・ウィスバーガー
- ロバート・ストレブ
- クリス・ウッド
- トーマス・リム
- トービヨン・オルセン
- ビクター・デュビッソン
- ジャコ・バン・ジル
- トンチャイ・ジャイディー
- ダニー・リー
- マーカス・フレイザー
- ソレン・ケルドセン
- リー・ウエストウッド
ボルトン氏の松山英樹に対するコメントの原文と翻訳は以下のとおりとなっています。
T6 at Bay Hill alleviated concern over sore right hip flexor (WD, Honda). So strong on approach that he should be applying pressure all week. Went 3-0 to open last year.
ベイヒル(アーノルドパーマー招待)での6位タイでのフィニッシュにより、ホンダクラシックで棄権する原因となった右股関節痛への不安は和らいだ。アプローチショットにおけいてとても強いことは、今週において圧力となるだろう。昨年は予選グループで3勝0敗だった。
ベイヒルでの最終日の内容が良かったので、もう少し上位にランクされるかと予想していたのですが、ボルトン氏は股関節痛について”alleviate(軽減する・和らげる)”という表現を使っているように、健康上の問題を考慮して、上位にしなかったようです。
マッチプレーでは最大で7ラウンド、そして1日に36ラウンド以上プレーする可能性があることを考えれば、自然な判断ではあるといえます。
そのような状況では、比較的良い評価とも言えます。
同じグループに入っている選手では世界ランク22位のケビン・キスナーが23位、世界ランク54位のラファエル・カブレラベロが30位、世界ランク45位のソレン・ケルドセンが63位にランクされています。
ケビン・キスナーが最大のライバルになると予想されるグループです。
今季はWGC-HSBCチャンピオンズで2位、RSMクラシックで優勝、ヒュンダイトーメントで9位、ソニー・オープン・イン・ハワイで5位タイとなるなど、フェデックスカップ(FedExCup)ランクは2位となっています。
10試合に出場し4回トップ10、6回トップ25という成績なのですが、2月以降はあまり調子が良いとは言えません。
ポアナ芝を嫌ってカリフォルニアのトーナメントはすべてスキップしたのですが、ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンで予選落ち、ホンダクラシックで70位タイ、WGC-キャデラックチャンピオンシップは23位タイ、アーノルドパーマーは予選落ちと、最近の試合では結果が良くありません。
それでもストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)は0.542で53位、ボールストライキング(トータルドライビングとパーオン率の順位合計)は8位、トータルドライビング(ドライビングディスタンスとファアウェイキープ率の順位合計)も8位となるなどショットに安定感があります。
またパッティングもストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)が0.439で38位とバランスの良い選手です。
そのためバーディ率は4.56で4位となっています。サンドセーブ率も65.38%、スクラングリングも60.53%で85位と全体的に穴が少ない選手なので、このグループでは最大の敵となりそうです。
ただ、その前に負けてしまえば苦しい展開になってしまいますので、負け無しで3試合目のキスナー戦を迎えたいところです。
松山英樹はパーオン率が12位、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が4位となるなどショットではPGAツアー屈指ですが、パッティングはストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)が-0.199で145位にとどまります。
それでもショット力が素晴らしいためバーディ率は4.90で2位、平均スコアは69.993で9位と上位になっています。
高いパーオン率とショットの精度で多くのバーディチャンスを作って、相手にプレッシャーをかけ続けることがポイントとなりそうです。
コメント
golfさん、パワーランキングの更新ありがとうございました。マッチプレーということで、いつもとは違った視点での勝者分析に思えます。ボルトンさんによると昨年は第一シードの選手が決勝に進んだのが5人とのこと。3分の1ですから、やはり何が起こるかわからないですよね。
キスナー選手が最大の敵であることは間違いありませんが、プレーオフの戦績が良くない選手なので、そこを心の支えに?応援したいと思います(^_^;)まずはヨーロッパ勢を撃破し、3日目に挑んでもらいたいです。身体への負担は気になるところですが、日曜日まで戦えますように☆
ACEさん、コメントありがとうございます。
ただでさえ運に左右されやすいスポーツであるうえに、1ラウンド勝負のマッチプレーでは番狂わせが多くなるのは必然なのかもしれません。
4日間のストロークプレーであれば、総合的な力が問われますが、1ラウンドだけだと、うまく波にのった選手を相手には、なかなか勝つことはできないので、実力通りの結果にはなりにくいですよね。
チャンスがあるとは思いますが、私も勝敗にあまり一喜一憂しすぎずに、プレー全体の状態をみながら応援したいと思います。最終日まで行けるといいですね。そうなることを願っています。