タイガー・ウッズ主催のヒーローワールドチャレンジ2014が12月4日から開幕し、賞金総額350万ドル、優勝賞金100万ドルをかけて争われます。
PGAツアーの獲得賞金、フェデックスカップのポイントは付与されないのですが、世界ランキングのポイントの対象となるトーナメントで、優勝者には46ポイントが与えられる予定となっています。
そのヒーローワールドチャレンジ2014に参加している松山英樹の全ラウンドの結果速報です。
目次
ラウンド別のヒーローワールドチャレンジ2014の結果・スタッツ・ホールバイホールは
ヒーローワールドチャレンジ2014の結果、スタッツ、ホールバイホールはラウンド別にまとめています。
ラウンド1(6位T) | ラウンド2(14位T) |
ラウンド3(12位T) | ラウンド4(13位) |
ラウンド1:首位と2打差の6位タイと好スタート!
松山英樹の第1ラウンドのホールバイホールは以下のとおりとなっています。
7バーディ・3ボギーの68(4アンダー)でまわり、首位とは2打差の6位タイにつけています。
フロントナインは3バーディ・3ボギーとスコアを伸ばしきれないじれったい展開でしたが、バックナインでは4バーディ・ノーボギーと4つスコアを伸ばしてホールアウトしました。
ファアウェイキープ率は57.14%(14-8)と低く、ティーショットは安定感をやや欠いていたようですが、パーオン率は83.33%(18-15)と、18ホール中15ホールでパーオンするなど、アイアンショットは切れていたようで、中継でもピンに絡むショットが多く見られました。
この松山英樹のパーオン率は18名中4位となっています。このフィールドのメンバーでもやはり松山英樹のアイアンショットは上位の精度が高い方で、世界トップクラスであることを証明しているのではないでしょうか。
パッティングでは、ゴルフネットワークの中継でも惜しいパットがいくつか見受けられるのですが、パーオン時の平均パット数は1.667とフィールド全体の中でも中位につけていますし、11番では3.4メートルのバーディパットを沈めていますので、状態は悪くはないようです。
松山英樹の初日のキースタッツは以下のとおりとなっています。
- ファアウェイキープ率:57.14%(14位/全18名)
- パーオン:率83.33%(4位/全18名)
- パーオン時の平均パット数:1.667(7位/全18名)
ヒーローワールドチャレンジ2014の第1ラウンドの結果
ヒーローワールドチャレンジ2014の初日の首位には6アンダーでジョーダン・スピース、復帰戦となるタイガー・ウッズは5オーバーと大きく出遅れました。
第1ラウンドの結果は以下のとおりとなっています。
1位:ジョーダン・スピース(-6)
2位T:ザック・ジョンソン(-5)
2位T:スティーブ・ストリッカー(-5)
2位T:リッキー・ファウラー(-5)
2位T:ヘンリック・ステンソン(-5)
6位T:グレアム・マクダウェル(-4)
6位T:松山英樹(-4)
6位T:ジミー・ウォーカー(-4)
9位T:マット・クーチャー(-3)
9位T:バッバ・ワトソン(-3)
11位:クリス・カーク(-2)
12位T:ハンター・メイハン(-1)
12位T:ジェイソン・デイ(-1)
14位T:キーガン・ブラッドリー(E)
14位T:ジャスティン・ローズ(E)
16位T:ビリー・ホーシェル(+1)
16位T:パトリック・リード(+1)
18位:タイガー・ウッズ(+5)
ラウンド2:雷雨による中断後崩れ暫定14位タイに後退
第2ラウンドの松山英樹のホールバイホールは以下のとおりとなっています。
今日は4バーディ・1ダブルボギー・3ボギーで1つスコアを落とし、暫定ではありますが14位タイに後退しました。
雷雨の中断前までは、4バーディ・1ボギーと3つスコアを伸ばして7アンダーとし、トップを追走していていました。
しかし、その後はコンディションの変更に対応しきれなかったのか、残り5ホールで4つもスコアを落としてしまいました。
いい流れだっただけに、中断が入った時に嫌な感じがしたのすが、残念ながらそれが的中してしまいました。
ゴルフネットワークの中継でも語られていましたが、泥がつくことでボールをコントロールしきれなくなるため、その影響を受けたのかもしれません。
グリーン周りにトラブルが多いコースなので、グリーンを外してしまうと一苦労してしまいます。さらに雨が降った影響で、グリーン周りからのリカバリーの難易度が高くなった可能性があります。
第2ラウンドのパーオン率は、第1ラウンドの83.33%(18-15)から66.67%(12/18)に落ちています。
パーオンできなかったのが6ホールあったことになるのですが、ダブルボギーの14番、ボギーの15番と18番はともにパーオンできていないようで、少なくともパーオンできなかった6ホールのうち3ホールが、上がり5ホールに集中しています。
雨が降ったことで芝の状態が変わったことにも対応しきれなかった可能性があり、中断と雷雨の影響があったことは否定できません。
また本人はダンロップフェニックスの際に痛めたとされる左手首をプレー中に気にしていたりしていました。ホールアウト後のコメントではスコアを崩した理由として認めるようなことはなかったものの、気になるところです。
才能と実力は誰もが認める松山英樹ですが、故障が多いのが気にかかります。一流選手になるには故障をしないような身体を作ること、プレー中に故障するリスクを避けることも大切なので、今後も課題となりそうです。
一旦は首位と離されたものの、パトリック・リードが9アンダー、ジャスティン・ローズが8アンダーでまわっていますので、第3ラウンドしっかりと噛み合えば、まだまだわかりません。
明日の巻き返しに期待したいです。
ラウンド3:2日連続のダブルボギーでスコアを伸ばしきれず12位タイに
第3ラウンドの松山英樹のホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。
第3ラウンドは3バーディ・1ダブルボギーで1つスコアを伸ばし、通算4アンダーとして12位タイにつけています。
首位はジョーダン・スピースで20アンダーに達していますので、優勝は現実的な目標ではなくなりましたので、トップ10圏内の7アンダーのグループにどれだけ近づけるかが、最終日の目標となりそうです。
パーオン率は72.22%(13/18)と第2ラウンドよりやや改善されたものの、フェアウェイキープ率は50.00%と低い数字で、ティーショットは不安定な状態が続いています。
3日間通算でのスタッツではファアウェイキープ率は61.90%で15位タイ、パーオン率は74.07%で12位タイとなっています。
12番でのダブルボギーはラフからのセカンドショットが大きくグリーンオーバーしてしまい、13番ホールのティー近くまでとんでしまいました。
ただ、本人の感触は、「グリーン手前の池に落ちるかも」というものだったようですので、感覚とのずれがあるようです。
そこからのアプローチも、グリーンにのせるまで2打を要するなどして、ダブルボギーとなってしまいました。
アイアンが武器の松山英樹ですが、バミューダ芝となると、その持ち味を十分には発揮できていません。
17番でバーディを奪っていますが、ピンに当たっていなければ、かなり距離をオーバーしているアプローチショットでした。
難易度の高いショットだっため、ピンにまっすぐいっているのは良かったのですが、ボールの勢いまでは完全にコントロールできていないようでした。
第2ラウンドの雷雨までは良い流れだったのですが、あの中断をキッカケに全体的に重い流れとなってしまいました。
ですが、ジョーダン・スピースは、その後にスコアを伸ばしていますので、全てのプレーヤーに不利な状況だったわけではありません。
アメリカの様々な芝や天候への対応は、現地のプレーヤーのほうが経験値がありますので、その分の差もあるとは考えられます。さらに多くの経験を積んで、様々な状況に対応できるようになってくれることを期待しています。
第3ラウンドの結果
第3ラウンドの結果は以下のとおりとなっています。
1位: J.スピース(-20)
2位T: K.ブラッドリー、H.ステンソン(-13)
3位:P.リード(-11)
4位:J.ローズ(-10)
5位:J.デイ(-8)
6位T:G.マクダウェル、M.クーチャー、R.ファウラー、B.ワトソン(-7)
11位:ザック・ジョンソン(-6)
12位T:松山英樹、B.ホーシェル、C.カーク、J.ウォーカー(-4)
16位:H.メイハン(-3)
17位:S.ストリッカー(-2)
18位:T.ウッズ(E)
ラウンド4:13番までは順調も14番でつまずき7アンダーどまりに
松山英樹の最終日のホールバイホールは以下のとおりとなっています。
第4ラウンドは5バーディ・2ボギーで3つスコアを伸ばし7アンダーとしたものの、多くの選手が軒並みスコアを伸ばしたため、13位でのフィニッシュとなっています。
13番ホールまでは3連続バーディを含む5バーディ・1ボギーで8アンダーとして、一時はトップ10に入ってきました。
しかし、14番のボギーで流れが完全にとまってしまいました。
14番はファアウェイからのセカンドショットがグリーンオーバーし、奥の池に落ちてしまいワンペナとなってしまいました。ですが、そこからのアプローチは素晴らしく、ボギーでよく凌いだというホールでした。
16番のパー5では、レイアップし2メートルをきるバーディチャンスをつくったのですが、それを沈めることができませんでした。
17番ではセカンドショットがピン周辺をとらえたものの、スピンがかかりすぎてグリーンからこぼれてしまうピンチとなりました。ここでは素晴らしいアプローチでピンに寄せて、パーを拾いました。
最終ホールは沈めることができない距離ではない、やや下りのバーディチャンスを作ったのですが、それも活かしきれず、終盤の5ホールはやや重い流れとなってしまいました。
前半のスコアを伸ばしているときは、良いパットを沈めていましたので、14番でのボギーで流れが止まらなければ、トップ10が見えていただけに惜しまれます。
キースタッツでは、ファアウェイキープ率が最終日が64.29%、4日間通算では62.50%と芳しくなく、18名中16位(暫定)となっています。
パーオン率は最終日が72.22%、通算で73.61%を悪くないのですが、出場している選手のレベルが高いこともあり、12位(暫定)です。
そしてパーオン時の平均パット数は、最終日が1.846、通算では1.755で15位(暫定)となっています。
上位にいる選手たちは長いパットも面白いように沈めていました。
松山のパッティングは復調はしてきているものの、そこまでの精度がないので、ショットでカバーしたいところですが、バミューダ芝が苦手なこともあり、それも十分にはできませんでした。
本人のホールアウト後のコメントでは、以下のような内容がありました。
・「良いところもあれば、悪いところもあった」
・「(収穫は?)バミューダ芝は好きではないが、グリーン周りのアプローチが良くなったので、このスコアで踏みとどまれた」
・「体調が良くないところがあるので、それを治す。」
・「年明けに向けて休まずにトレーニングするかもしれない」
グリーン周りが難しいコースだったのですが、アプローチショットは随所に素晴らしいものがありました。
体調が良くないとこ話しているのが気にかかります。ダンロップフェニックス後に痛めた本人が話している手首のことなのかもしれませんし、最終日にはテーピングをしていた左肘のことなのかもしれません。
最終日に6番でバーディを奪った時の動画ですが、それでもそのテーピングが確認できます。
手首の痛みから派生している可能性もあるため、まずは身体を治してもらいたいです。
本人の表情自体は、サバサバしていて、歓喜や興奮もなければ、悲観や落胆もないという印象でした。
18人中13位と見ると今一歩と感じてしまいますが、世界のトップランカーしか出場できないレベルの高いフィールドで、さらに体調が良くない状況下では、上々の成績と言えるのではないでしょうか。
次戦は2015年1月9日からハワイで行われるヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズの予定です。
こちらは2014年のPGAツアーで優勝した選手によるトーナメントで、人数が少なく予選落ちはありませんが、フィールドは強くなりますので、良い調整をしてのぞんでくれることを期待しています。
コメント
お疲れ様でした。。
「ヒ-ロ-・・チャレンジ」・スピ-ス選手に圧倒されました。。
素晴らしい。乗りに乗ってました。。
松山君・きっと良い経験をし・2015年に繋がる事と
信じてます。。成長した松山君を見せて頂きました。。
中継がなかったので・ここで見ました。
凄いバ-ディパットが有り・あぁぁ~!!見たかった。。
新年早々の「チャンピオンズ」を楽しみにしてます。。
今季の松山君の結果を丁寧に書いて頂き有り難うございました。。
2015年も宜しくお願いします。。
ちょっと・早いですが感謝とお礼の気持ちです。。
golfさん・・楽しいクリスマスを!!
2015年・・良いお年をお迎え下さい。。
コメントへの返信が遅れました。年明けのヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズが待ちきれないです。ゆりさん、いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。ゆりさんも良いお年をお迎えください。