69回目の開催となる2017年のチューリッヒクラシックは、2人1組のストロークプレーによるチーム戦に移行することになりました。
ワールドカップとは異なり、国籍などにとらわれず自由にペアが組めることも魅力で、ジェイソン・デイとリッキー・ファウラーというような興味を引くチームも誕生しています。
そのような中、世界ランク4位の松山英樹が、PGAツアーメンバーではないものの同50位の谷原秀人を指名し、その谷原がスポンサー推薦を受けるかたちでエントリーしています。
その松山英樹、谷原秀人組が、PGAツアー公式サイトのパワーランキングにおいて、出場する80組中の優勝候補7番手にランクインされています。
公式サイトが80組中で優勝候補7番手の評価
PGAツアー公式サイトのロブ・ボルトン氏によるチューリッヒクラシックのパワーランキングは以下のとおりとなっています。
- ジャスティン・ローズ & ヘンリク・ステンソン
- ジェイソン・デイ & リッキー・ファウラー
- ブランデン・グレース & ルイ・ウーストハイゼン
- ダニエル・バーガー & トーマス・ピータース
- ライアン・パーマー & ジョーダン・スピース
- バド・コーリー & ジャスティン・トーマス
- 松山英樹 & 谷原秀人
- パトリック・カントレー & パトリック・リード
- キーガン・ブラッドリー & ブレンダン・スティール
- ケビン・チャッペル & ゲーリー・ウッドランド
オリンピック金メダリスト、銀メダリストのコンビとなるローズ、ステンソンのペアが1位となっています。一緒にプレーした経験が多いことも高評価の要因となっています。
続くのがジェイソン・デイとリッキー・ファウラー組となっています。リッキー・ファウラーは実はこのTPCルイジアナでの成績は良くありませんが、ジェイソン・デイは直近の7ラウンドの平均スコアが67.43ということが評価されています。
ブランデン・グレースとルイ・ウーストハイゼンは南アフリカの世界ランクにおけるNO.2-3コンビで、プレジデンツカップ2015では4勝0敗と無類の強さを発揮しています。
その後に、バミューダ芝に強いダニエル・バーガーと好調なトーマス・ピータース、同じテキサス州出身のジョーダン・スピースとライアン・パーマー組に続く、7番手に松山英樹、谷原秀人組がランクされています。
ボルトン氏によるコメントは以下のとおりとなっています。
Japan’s No. 1- and 3-ranked talents. Arguably best pairing of strengths. Matsuyama’s tee-to-green game can let Tanihara do his thing with the putter.
『日本における世界ランクのNO.1とNO.3のコンビ。強みを噛み合わせた、ほぼ間違いなくベストのペアリングだ。松山英樹のティーからグリーンまでのゲームは、谷原秀人がパターで自分の役割を果すことを助けるだろう。』
松山英樹のショットは世界でもトップクラスにランクされていて、地球上でもっとも素晴らしいボールストライカーの一人と評されるほどです。
一方の谷原秀人は日本ツアーにおいてパターの名手として知られています。RBCヘリテージではグリーンで苦しみましたが、疲労の蓄積もあったため、今週は期待したいところです。
松山英樹と谷原秀人のストロースゲインドのスタッツは以下のとおりとなっています。
Strokes Gained | 松山英樹 | 谷原秀人 |
---|---|---|
OFF-THE-TEE | 0.719(9位) | -0.192(145位) |
APPROACH-THE-GREEN | 0.435(37位) | 0.322(60位) |
AROUND-THE-GREEN | 0.431(17位) | 0.387(21位) |
TEE-TO-GREEN | 1.584(7位) | 0.517(63位) |
PUTTING | -0.463(179位) | 0.870(90位) |
松山英樹はパッティング、谷原秀人がティーショットに弱さがあるのですが、互いに補えるスタッツとなっています。
ともにグリーンへのアプローチショットとショートゲームは良い数字が並んでいるのも好材料で、楽しみな松山英樹、谷原秀人のペアです。