石川遼が2年ぶり2度目の出場となるバラクーダチャンピオンシップ2015に出場します。
WGC-ブリヂストンインビテーショナルに出場権のない選手がフィールドを占める裏開催となるバラクーダチャンピオンシップですが、2年前の出場時もシード権確保の戦いの最中にありました。
今年は賞金シードの確保は濃厚ですが、ポイントシード/プレーオフは当落線上にいる状態です。
2年前も連戦で迎えたこの大会では予選落ちしていますが、シード権/プレーオフ進出のためには、落とすことができない試合となります。
その石川遼のバラクーダチャンピオンシップ2015の全ラウンド結果速報です。
目次
石川遼の全ラウンドのプレーの速報と結果
石川遼のバラクーダチャンピオンシップ2015のラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。
大会直前のインタビュー動画 |
2013年大会での成績 |
第1ラウンドのプレー詳細速報:28位T |
第2ラウンドのプレー詳細速報:75位T |
石川遼のバラクーダチャンピオンシップ2015の大会前インタビュー
石川遼の大会直前インタビューです。
2013年大会での成績
2013年の出場時のホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。
このトーナメントでは通常のストロークプレーではなく、変則ステーブルフォード方式(Modified Stableford Scoring System)で行わるため、ダブルイーグル+8ポイント、イーグルが+5ポイント、バーディが+2ポイント、パーが±0、ボギーが-1ポイント、ダブルボギー以上が-3ポイントと計算されます。
2013年の初日はは5つのバーディを奪い10ポイントを獲得し、4つのボギーでマイナス4ポイントととなり、+6ポイントで2日目を迎えました。
そして2日目はバーディ2つ(+4)を奪ったものの、ダブルボギー1つ(-3)、ボギーが8つ(-8)と大きく乱れて7ポイントを失い、カットラインに12ポイント及ばす予選落ちとなっています。
その時の経験を活かしたい2015年の大会です。
ROUND 1:初日は最終ホールのイーグルで5ポイント獲得し28位Tに浮上
初日はチャーリー・ウィーとティム・ウィルキンソンとの組み合わせで、日本時間の8月日午前4時11分(現地午後12時11分)にスタートしました。
その初日のホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
Wイーグル:+8 イーグル:+5 バーディ:+2 パー:±0 ボギー:-1 Wボギー:-3
今日は1イーグル・3バーディ・3ボギーの70でプレーを終えました。ストロークプレーであれば2アンダーとなるわけですが、変則ステーブルフォード方式(Modified Stableford Scoring System)で行わているため、イーグルは5ポイント、バーディは2ポイント、ボギーは-1ポイントとなりますので、トータルでは+8ポイントとなりました。
18番でイーグルを奪うまでは+3ポイントで予選通過ライン上の位置だったのですが、イーグルの5ポイントで一気に28位タイに浮上しました。
フェアウェイキープ率は85.71%(12/14)で24位タイ、パーオン率は88.89% (16/18)で2位タイと安定していたため、多くのバーディチャンスを作りました。
ただ、短いバーディチャンスが少なく、しかも、それを外すことが多かったため多くのバーディは奪えませんでした。
パーオンしてからの3パットが3度もあったためパーオン時の平均パット数は2.000となり132名中119位、ストロークスゲインド・パッティング(パットのスコアへの貢献度)は-1.066で94位と、パッティングが足を引っ張る形になりました。
良いパッティングもあれば悪いバッティングもあるという初日でしたが、明日は良いパッティングをどれだけ増やせるかが重要になりそうです。
初日を終えた時点でのキースタッツは以下のとおりとなっています。
項目 | R1|Rank |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 85.71% (12/14) (9/14)|24位T |
ドライビングディスタンス | 302.0 yds|82位 |
パーオン率 | 88.89% (16/18)|2位T |
ストロークスゲインドT2G | 2.339|26位 |
ストロークスゲインドPutt | -1.066|94位 |
ストロークスゲインドTotal | 1.273|38位T |
平均パット数(GIR) | 2.000|119位T |
最後のイーグルのおかげで、2日目は無理をしなくても、2年前のような大叩きをしなければ、決勝ラウンドに進めるところまでポイントを獲得できました。
首位の選手とは10ポイント差ということで、バーディで言えば5個分の差となっていますので、ストロークプレーであれば5ストローク差で初日を終えたことになります。
本人が試合前に一つの目標とすると話していたのが20位以内に入って29ポイント獲得というものでしたが、昨年はトータルで+31ポイントで17位Tとなっています。
その数字は最低でもクリアしていけるように2日目もしっかりとポイントを積み上げてくれることを期待しています。
ROUND 2:第2Rはポイントを獲得できず1ポイント及ばず予選落ちに
初日はチャーリー・ウィーとティム・ウィルキンソンとの組み合わせで10番ホールからスタートしました。
その第2Rのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
今日は1バーディ・2ボギーとストロークプレーであれば1オーバーですが、今回のトーナメントのポイント方式ではゼロポイントとなり、ポイントの上積みができませんでした。
その結果、カットラインには1ポイント及ばず予選落ちとなってしまいました。
フェアウェイキープ率は昨日85.71%(12/14)に続き、78.57%(11/14)と良い数字で、2日間では82.14%(23/28)で40位タイと飛び抜けた数字ではないものの、安定した数字でした。
そしてパーオン率も初日の88.89%(16/18)から83.33%(15/18)に落ちたものの高い水準で、2日間通算では86.11% (31/36)で2位と非常に高い割合でバーディチャンスを作りました。
しかし、パーオンはするもののピンに絡むショットが少なく、ピンそばにつけてもパッティングでそのチャンスを逃してしまいました。
12番ではパーオンしたものの13.1mから3.0mを残してしまい3パットでボギー。
ハーフターン後の2番では2.0m、3番では1.4mの短いバーディパットを外してしまうなど、パーオン時の平均パット数は2.000となり、バーディを1つしか奪うことができませんでした。
このようにショットの精度そのものが落ち、パッティングは昨日以上に足を引っ張る形になりましたので、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットのスコアへの貢献度)は0.501と昨日の2.333から落ち、ストロークスゲインド・パッティング(パットのスコアへの貢献度)は-1.060から-2.264となってしまいました。
バーディとイーグルの数が多いほうが有利なポイントシステムでありながら、イーグルを1つはとったものの、奪ったバーディはわずかに4つにとどまり131名中124位にとどまったことが予選落ちの原因となりました。
2日間の石川遼のキースタッツは以下のとおりとなっています。
項目 | R1|R2|Total (Rank) |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 85.71%|78.57%|82.14% (T38) |
ドライビングディスタンス | 302.0yds|300.0yds|301.0yds (67) |
パーオン率 | 88.89% |83.33%|86.11% (2) |
ストロークスゲインドT2G | 2.333|0.513|2.846 (35) |
ストロークスゲインドPutt | -1.060|-2.264|-3.324 (116) |
ストロークスゲインドTotal | 1.273|-1.763|-0.490 (T70) |
平均パット数(GIR) | 2.000|2.000|2.000 (129) |
パッティングが大きな課題となり、ポイントシードの圏内から再びはじき出される可能性が高くなっています。
ですが、当落ライン上にいる選手も予選落ちをするなどしていますので、あまりシード権ラインが急上昇はしない可能性もありますので、レギュラーシーズン最終戦のウィンダムチャンピオンシップで逆転で圏内に入るために、パッティングを立て直したいところです。
コメント
おはようございます。
今回も4日間よろしくお願いいたします。
まずまずの順位で、初日を終わりましたが、前回は2日目に崩れて決勝Rに進めなかったことを思うと、うかうかしていられませんね。
3つのボギーは返しのパーパットを外したもので、もったいなかったですが、長いパットと18番Hのイーグルを取ったことを考えると、+8は妥当と言えるかもしれません。
また、ポイントのボーダーラインに石川選手の名が黄色くなっていましたが、この試合が終わった時点で余裕をもって上位になってほしいものです。
tokiさん、おはようございます。
最終戦のウィンダムチャンピオンシップは世界ランクのトップ30のプレイヤーは少ないものの、それ以降の中堅クラスの選手は多く出場するので、クイッケンローンズよりポイントが稼ぎにくくなると思います。
ここでできるだけ稼いでおいたほうが、ウィンダムチャンピオンシップで無理なプレーをしなくても良くなるので、とても重要だと思います。
トップ20でも良いですが、やはりトップ10が欲しいところですね。
油断せずに明日も頑張ってもらいたいです。
今日は3パット3回で厳しい展開でしたが、一挙に5ポイントの最後のイーグルは効きましたね。今回のポイント方式の利点を活かしたと言えるのではないでしょうか。ドライバーを使っているのかはわかりませんが、引き続いてショットは安定しているようですね。パットが足を引っ張っているようでしたがイーグルで気持ちも切り替わるでしょう。明日は少し期待してしまいそうです。
マークさん、コメントありがとうございます。
イーグルではなくバーディ止まりだと状況が全然違いましたので、かなり大きいイーグルだっだと思います。
パッティングが安心して見れるという雰囲気ではないので、そのパッティング次第で最終的な成績も変わってくるのかなと思います。
後は攻めようという意識が強くなりすぎて、無理をしすぎることだけは気をつけてもらいたいです。
今日も石川はパットに苦しんだようですね。ショットが良くなってきているだけにあと少しのような気がしますが、今日のスコアのままでは残り2日も厳しいですね。すでにカットラインまで落ちてしまってますが、何とか残って、決勝ラウンドの中で糸口を見つけてほしいものです。
おはようございます。
初日の解説者は、スイングもパッティング良くなってきている、結果が付いてこないだけだ。この分だともしも入れ替え戦に出ても一勝はするんじゃないか。
と、嬉しい言葉だったが、どうやら今期のデータの方が勝っている感じですね。
先週と同様、初日が一番のいいスコアになりそうです。
まだ、試合は終わっていないので分かりませんが、最下位でも予選は通ってほしいと願うばかりです。
10:15現在のスコアですが、
石川は75位タイ。
現在ラウンド中の選手の内、石川より上位かつ石川よりポイントが下になる可能性のある選手は4名。
ということで予選落ちが決定したようです。
最終戦までしっかり休養と調整をして、なんとか最終戦は上位フィニッシュを期待したいです
golfさん、こちらにもコメントさせて下さい。
残念ながら、予選落ちですね。
ここにきて、連戦の疲れが出ているのでしょうか。
まずは休んで、あと1試合に向けて調整してもらいたいです。
lavさん、おはようございます。
残念ながら予選落ちとなりました。一昨年の時もパッティングが良くなかった記憶がありますので、あまりこのコースとの相性も良くはなさそうでした。
笑っても泣いてもポイントシード・プレーオフをかけた戦いはウィンダムチャンピオンシップだけとなりましたので、悔いのないように良い調整をしてもらいたいです。
まりさん、コメントありがとうございます。
ショットの状態は悪くなかったので、グリーンを読みきれなかったことに尽きると思います。それが疲労の影響の可能性もありますが。
とりあえず賞金シードは大丈夫だと思いますので、ポイントシードをとれるようにレギュラーシーズン最終戦を頑張ってもらいたいです。
tokiさん、おはようございます。
残念ながら予選落ちとなってしまいました。できればここでポイントを稼いでおいて、楽な気持ちでウィンダムチャンピオンシップに出場できると良かったのですが、それはできませんでした。
連戦の疲労もあったと思いますし、ここは切り替えてレギュラーシーズン最終戦を頑張ってもらいたいです。
マークさん、コメントありがとうございます。
2m以内のパットのどちらかが入っていれば予選通過でしたが、それができなかったのは動かしがたい現実なので、切り替えて最終戦にのぞむことが大切かなと思います。
シーズン最終戦に向けてはずみがつくような終わり方ではありませんでしたが、入念に準備する時間ができましたので、それを活かしてもらいたいです。
間違いなく予選通過するだろうと安心していたのに残念です。FeDex順位は当然下がるとしても賞金シードはキープできるのか心配です。フェアウエイキープ率は以前と比べ格段に良くなっているのに短いパットがカップに嫌われているのが何とも歯がゆいです。次次週のウインダムはきっと期待に応えてくれるものと信じて応援します。
丸ちゃんさん、コメントありがとうございます。
賞金シードは余程のことがない限り大丈夫だと思うのですが。現時点で賞金シードに影響がありそうな選手は、ざっと以下のとおりです。以下の中から16人に抜かれてもシード圏内にとどまります。
109位:Ryo Ishikawa – 803,341
【バラクーダチャンピオンシップ出場で予選通過した選手】
TOP20で抜かれる選手
111位:Andres Gonzales – 776,535
112位:Charlie Beljan – 774,920
114位:Kyle Reifers – 764,108
115位:Ken Duke – 761,353
・TOP12で抜かれる選手
118位:Mark Wilson – 748,370
・トップ5で抜かれる選手
126位:Nicholas Thompson – 660,179
127位:Brian Stuard – 654,869
・トップ3で抜かれる選手
130位:Tom Gillis – 627,951
133位:David Toms – 618,470
135位:Alex Prugh – 610,566
・トップ2で抜かれる選手
141位:Ricky Barnes – 569,505
143位:Billy Hurley III – $566,728
150位:Jonas Blixt – 512,064
・優勝で抜かれる選手
154位:J.J. Henry – 446,267
【全米プロ/WGC-ブリヂストン】
136位:Graeme McDowell – 597,938
147位:Martin Kaymer – 551,478
【全米プロ】
124位:Vijay Singh – 665,559
Golf さん
詳細なお返事ありがとうございました。自分自身で賞金額を把握していなかったものですから何とも不安でした。これで納得し安心しました。Tks。Again。
golf さん こんにちは。
WGCブリヂストン招待で優勝したショーン・ローリー選手はPGAツアーのノンメンバー(STM?)でしたが、即メンバー登録とはならないのでしょうか?
メンバー入りしてプレーオフシリーズに参戦すると思われますが、まだノンメンバーのリストに載ったままです。
WGCのポイント&賞金は出場義務試合数に達して初めてカウントされるのでしょうか?それとも他の理由が・・・
微妙な位置の石川遼選手のフェデックスカップや賞金ランキングが1ランク下がると思っていたのですが、そのまま経過しています。
どのタイミングで切り替わるのか?ご教示をお願いします。
よしさん、コメントありがとうございます。
このあたりのルールが複雑なのですが、彼がオフィシャルメンバーになり、今季のPGAツアーで獲得したポイントが有効になったことは、アメリカの報道を見る限り間違いないようです。
ただ、今季のPGAツアーとWGCで合計889ポイントを彼は獲得しているのですが、WGC分(マッチプレー・ブリヂストン)は除外されて222ポイントしか認定されないようです。
そのためオフィシャルメンバーとなりプレーオフに「出場できる立場」にはなったのですが、出場できるポイントではないため、全米プロゴルフ選手権とウィンダムチャンピオンシップの残り2戦で125位以内になれるフェデックスカップポイントを獲得しないといけないようです。
シェーン・ローリー同様に2013年シーズンに、スペシャルテンポラリーメンバーになり、優勝して正式メンバーになったジョーダン・スピースが、最終的なシーズンポイントランキングでも名前が記載されていますので、ローリーも公式ランキングに追加されるのではないかと思います。
ただ、オフィシャルメンバーになるには、ローリーが書類を揃えて提出するなどのペーパーワークがいるはずなので、そのあたりの手続きで遅れているのかもしれませんが、その手続きに関する情報は報道等ではまだ見ていません。
仮にシェーン・ローリーが公式ランキングに入っても222ポイントしか獲得できていないことになりますので、すぐに石川遼の順位に影響を与えることはないと思われます。もちろん残り2戦でどうなるかはわかりませんが。
ジョーダン・スピースの場合は、ジョンディアクラシックで優勝する前にスペシャルテンポラリーメンバーになり、ジョンディアの優勝で正式メンバーになりました。
優勝したのもWGCではないPGAツアー公式戦で、それまでの獲得ポイントもすべてWGC以外の公式戦だったので、スピースの場合は、すべてのポイントが承認されて、一気にプレーオフ進出も確定していました。
WGCはフェデックスカップポイントの対象にはなっているものの、海外ツアーからの参戦も多いので、PGAツアーメンバーの権利を守るために、今回のようなケースでは除外するというルールになっているようです。
また、何か詳しいことがわかれば、もう少し整理して一つの投稿にするかもしれません。
現時点では、こんな感じです。
ありがとうございます。
プレーオフ第1戦ザ・バークレイズのフィールドが125人+αの場合があるなんて考えられず、例えショーン・ローリー選手がWGCを除いたフェデックスカップポイントが125位以内に達しない場合でもレギュラーシーズン終了時にはランクインするものと思っていました。
向学のために成り行きを注視したいと思っています。