石川遼は、2014年には7位タイ、2012年には13位タイと好成績を過去におさめているトーリーパインズゴルフコースで開催されるファーマーズインシュランス・オープンに出場します。
2週連続での予選落ちと良い流れではありませんが、来季のシード権を確保して、その先を目指すためにも、流れをここで変えたいところです。
そのファーマーズインシュランスオープン2015での石川遼の全ラウンドのホールバイホール、キースタッツ、プレー内容などの結果速報ページです。
目次
石川遼の全ラウンドのプレーの速報と結果
石川遼のファーマーズインシュランス・オープンのラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。
大会直前のインタビュー動画 |
第1ラウンドのプレー詳細速報:67位T |
第2ラウンドのプレー詳細速報:75位T |
第3ラウンドのプレー詳細速報:CUT |
第4ラウンドのプレー詳細速報:CUT |
石川遼のファーマーズインシュランス・オープンの大会前インタビュー
ゴルフネットワークによる石川遼の大会直前インタビューの要約は以下のとおりとなっています。
【2試合を振り返って】
- 悪いという感じはないので、やるべきことを続けていこうという感じ。ショートゲームには手応え。あとは試合が始まってみてどうかという感じです。
- (課題は)ティーショットです。ティーショットがファアウェイにいく確率(を高める)。ファアウェイでなくてもファーストカット、ちょっと入ったラフにボールをおければゴルフになるが、今週はラフがかなり深いので、ファアウェイかファーストカットに止めることがすごく大事に。
【松山英樹について】
- 練習ラウンドを一緒にやって、1回や2回だけでなく、コンスタントに優勝争いをする選手は、世界ランク上位の20位以内の選手に限られていると思うので、それを持っているというところを見せてくれた。
【コースについて】
- 難しいという印象。一生懸命にやってミスを最小限にして、少ないチャンスをものにるすという意味では好きなコースです。
- グリーン、ファアウェイに関しては去年より柔らかい印象。これから晴れるので徐々に硬くなっていくかなと思います。
- ラフがかなり深くなっていて、ノースコースはスコア伸ばしやすく、グリーンも柔らかいので、ラフからでも止まるが、ラフからは距離感を合わせるのが難しくなるくらい深い。埋まってしまうとグリーンまで届かないことも十分にありそう。昨年とはラフが大きな違い。
【コース攻略について】
- ショットです。安心てできる状態ではないので、気を引き締めながらやっていきたい。
ラフに入ったら無理にグリーンを近くを狙うのではなく、潔く100ヤードでもいいので、自分の得意の距離を残して3打目勝負となることも多くなると思う。 - 難しいコースだが、パーの取り方はいくらでもあるので、ラフに入ってもパーをあきらめず、ファアウェイキープ出来た場合にはバーディを狙っていく気持ちでやりたい。
- 11番、12番、14番、15番あたり。パー5も難しい。13番はティーが前に出れば2オンもできるかもしれないが、後ろになれば難しいかなと思います。18番のパー5もチャンスがあるかもしれない。それ以外のパー4、パー3ともに難しい。
- 自分のベストを尽くすだけなので、スコアはあまり予想できないです。そこまで大きくスコアを伸ばすことはできないと思いますが、自分の出来る限り伸ばせるよう頑張ります。すごい楽しみにしているので、頑張りたいと思います。
結果が出ていないこともあるためか、少し元気が無い印象を受けます。一旦、悪い流れができあがってしまうと、できていたこともできなくなるという悪循環に陥ってしまいますので、ファーマーズインシュランスで変えていきたいところです。
初日は粘り強いプレーで難易度の高いサウスコースをイーブンでまとめる
第1ラウンドの石川遼はロバート・ギャリガスとエリック・アクスリーとの組み合わせで、サウスコースの1番ホールからのスタートでした。
その初日のホールバイホール、プレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
ファーマーズインシュランスオープンでは難易度の高いサウスコースと比較的易しいノースコースを交互に予選ラウンドでプレーします。
石川遼は難易度の高いサウスコースでのプレーでしたが、3バーディ・3ボギーのイーブンパーでホールアウトしました。
初日は42名がホールアウトしていない時点でサスペンデッドとなったため、暫定ではありますが66位タイと予選通過圏内でのスタートとなっています。
多くの選手がノースコースでスコアを伸ばしていますので、難しいサウスコースでイーブンパーであれば、悪くないスタートと言える初日になりました。
今日は課題のティーショットが35.71%(5/14)と不安定な状態だったのですが、アイアンとパッティングでカバーしました。
パーオン率は61.11%(11/18)とファアウェイを外していても、アイアンでグリーンを捉えることができ、パッティングでは7番で6.4mのパーパットを、あがりの18番では8.1mのバーディパットを沈めるなど、粘ってイーブンパーにまとめました。
ティーショットがうまくいかなくても、良い意味でそれを起こりうるリスクとして想定し、そこからカバーしながらまとめていくという意志が感じられる初日のプレーで、昨シーズンの結果が出ていた頃の良いイメージが出ていました。
もちろんティーショットが安定したほうが良いことは間違いありませんし、ファアウェイから武器のアイアンを使えたほうがスコアを伸ばせるのですが、すぐに改善できるものでもありません。その中で、現状をよく受けとめながら忍耐したプレーだったのではないかと思います。
1アンダー、2アンダーで2日目をまわれば予選通過できるラインに初日を終えてつけることができ、明日の2日目はスコアの出やすいノースコースでプレーできますので、期待ができる状況となっています。
ティーショットの精度が少しでも改善すれば、スコアをしっかりと伸ばせると考えられますので、少しでも修正して、決勝ラウンドに進んでくれることを期待しています。
【第1ラウンドのキースタッツ】
なお、キースタッツですが、ノースコースではショットの詳細なトラッキングを行っていないため、ノースでプレーした選手のストローク・ゲイン関連のスタッツは出ていません。
また難易度がノースとサウスで違うため、初日のスタッツは参考程度にしかなりませんが、暫定のキースタッツは以下のとおりとなっています。
- ファアウェイキープ率:35.71%(124位T)
- パーオン率:61.11%(72位T)
- ストロークゲイン・ショット:0.635(31位)
- ストロークゲイン・パット:0.945(26位)
- パーオン時の平均パット数:1.727(47位T)
ストロークゲイン関連のスタッツの順位ははサウスコースでプレーした選手78名の中でのものです。
ショットのスコアの貢献度示すストロークゲイン・ショット(Tee-to-Green)とパットのスコアへの貢献度を示すストロークゲイン・パット(Putting)はともにプラスで、順位も悪いものではありません。
このようなスタッツを見れば、スコアこそイーブンで、順位も60位台ですが、初日の石川遼はそんなに悪いプレーではなかったと考えられます。
まずは連続予選落ちの悪い流れを断ち切るために、決勝ラウンドに進出できるように頑張って欲しいところです。
第2ラウンドはスコアを伸ばせず3戦連続の予選落ちに
第2ラウンドの石川遼は第1ラウンドと同じくロバート・ギャリガスとエリック・アクスリーとの組み合わせで、現地時間では2月6日(金)の午前10時10分、日本時間では2月7日(土)の午前3時10分に、ノースコースの10番ホールからのスタートしました。
ノースコースでは詳しいショットのトラッキングが行われていませんので、情報がかぎられていますが、ホールバイホールとファアウェイキープ、パーオンなどの状況は以下の表のとおりとなっています。
初日の難易度の高いサウスコースをイーブンでまとめ、サウスよりも易しいノースコースでスコアを伸ばすことが期待された石川遼でした。
しかし、4バーディ・4ボギーとスコアを伸ばすことできないままイーブンパーで2日間んのプレーを終え、カットラインに1打及ばず、3戦連続での予選落ちとなりました。
ボギーが先行する苦しい展開だったのですが、14番と18番でバーディを奪い、折り返しての1番でバーディを奪った時点ではカットライン内につけていました。
しかし、6番と7番の連続ボギーで後退してしまい、最終の9番ホールでバーディを奪ったものの、決勝ラウンドに進むことはできませんでした。
ティーショットとパッティングに苦しみ、調子の良いアイアンを十分に活かしきれませんでした。
第2ラウンドの総パット数は31と多く、特にスコアを伸ばしたかった後半9ホールでは17パットと厳しいものがありました。
パーオン率は72.22%と前日の61.11%より高くなった一方で、ファアウェイキープ率は35.71%から28.57%に落ちてしまいました。
これだけファアウェイを外してしまうと、いくらアイアンが好調でも、グリーンはとらえても、ピンをさすようなショットを打つことは難しくなり、スコアを伸ばしにくくなってしまいます。
ティーショットが不安定でありながらも、そこそこのスコアにできるほどに、アイアンにはキレがあるだけに、この課題の早急な解消が望まれる状況です。
ティーショットが、もう少し改善できれば、楽に予選通過して、上位も狙えるだけに、今後の調整に期待したいところです。
第2ラウンド終了時点のキースタッツは以下のとおりとなっています。
- ファアウェイキープ:35.71%/28.57%/32.14%(147位T)
- パーオン:61.11%/72.22%/66.67%(59位T)
- ストロークゲインドショット:0.621(66位)
- ストロークゲインドパット:0.905(50位)
- パーオン時の平均パット:1.727/1.769/1.750(46位T)
これを見てもファアウェイキープ、ティーショットが足を引っ張っていることが如実に現れています。
本人のホールアウト後のコメントは以下のとおりです。
『グリーンが代わったのが難しかった。ショット、パットともに良いものは出せなかった。ショットの打っていくラインがずれているので修正していきたい。来週は出ない予定です。』
これで3戦連続で1打及ばずの予選落ちとなり、もどかしい状態が続いています。怖いのは、このような結果が続いて、疑心暗鬼になってしまい、持っている力を発揮できなくなることです。
現在はアイアンは良い状態なので、それが保たれているうちに、結果に繋げたいところです。
まずはティーショットの改善に取り組むとともに、来季のツアーカードを獲得できるラインと予想される450ポイントに、少しでも早く到達できるようにスケジュールを調整していくことも重要になりそうです。
次週は休むことを明言していますので、次戦は同じカリフォルニア州で開催されるノーザントラストオープン(2/19-)か、フロリダ州で開催されるホンダクラシック(2/26-)になるのではないかと予想されます。
2012年2位タイとなったプエルトリコ・オープン(3/5-)、昨年8位タイとなったアーノルドパーマー招待(3/19-に良い流れをつくれるようにしてくれることを期待しています。
コメント
こんにちは。いつもありがとうございます。
「潔く」と言う考えがいいですね。
今までは無理に狙ってダボ叩く事が多く有りました。
ダボさえ無くしてくれればそこそこ行けると思います。
初日の難しいサウスで1アンダーぐらいを期待しています。
いろいろと悩みながら苦闘している感じがインタビューから伝わってきました。焦らずに現在やれること、やるべきことを着実にやっていけば、結果はついてくるのではないかと思います。初日のサウスをうまく乗りきれば、2日目に楽な気持ちでノースでプレーできますので、頑張って欲しいですね。