石川遼がPGAツアーの2014-15シーズンの第2戦であるシュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレンオープン2014に出場しています。
開幕戦であるフライズドットコムオープンでは19位タイとトップ25フィニッシュをしました。
そして昨年のシュライナーズでは2位タイになるなど相性の良いコースで、上位進出が期待されます。
その石川遼のラウンド別のホールバイホール、プレー詳細、キースタッツなどをこのページではまとめています。
目次
石川遼のシュライナーズ・ホスピタル For チルドレン・オープン2014のラウンド別の結果
ラウンド別のデータの目次です。下記の表のリンクから、このページ内の該当ラウンドのデータやプレーの内容を見ることができます。
Round | 内容 |
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R1(103位T) | 1オーバーの103位Tと出遅れ、巻き返しが必須に! |
R2(65位T) | 第2Rはバックナインで巻き返し予選通過! |
R3(42位T) | 5バーディ・1ボギーで4つスコアを伸ばして通算6アンダーに |
R4(28位T) | サンデーバックナインでスコアを伸ばし通算10アンダー! |
Round1(103位T):石川遼は1オーバーで出遅れ、巻き返しが必須に!
第1ラウンドのホールバイホールとプレー詳細は以下のとおりとなっています。10番ホールからのスタートです。
初日は2バーディ・3ボギーの1オーバーでホールアウトし、全選手がホールアウトしていないため、暫定ではありますが100位台と苦しいスタートとなりました。
後半はティーショットとパッティングに苦しみスコアを落とすことに
前半の9ホールは1バーディ・ノーボギーとスコアを大きく伸ばしていませんでしたが、ファアウェイキープは8ホール中4ホールにとどまりましたが、パーオンは9ホール中8ホールで、プレー全体としては、安定していました。
しかし、後半の9ホールに入って、ティーショットとパッティングが安定を欠くようになりました。課題のティーショットはファアウェイキープが7ホール中1ホールのみと、なかなかファアウェイを捉えることができませんでした。
それでも、アイアンは安定していて、9ホール中6ホールでパーオンするなど、リカバリーしチャンスも作っていたのですが、パッティングが足を引っ張りました。
2番で、ファアウェイバンカー、グリーンサイドバンカーを渡り歩いた末の、2.7メートルのパーパットを外したのは、やむを得ないとしても、2メートル以内のパットを、後半だけで3つ外してしまいました。
1番1.3メートル、6番1.9メートルのパーパット、3番の1.7メートルのバーディパットを外していて、これらが入っていればアンダパーでした。
それでも明日につながると考えられるのは、上がりの9番ホールで4.6メートルを沈めていることで、このことがキッカケになると期待したいところです。
予選突破に向けて立て直しが必要な状況に
第1ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。
スタッツ | R1/Total(順位) |
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フェアウェイキープ率 | 28.57%/28.57%(136位T) |
パーオン率 | 77.78%/77.78%(28位T) |
パーオン時の平均パット数 | 2.000/2.000(127位T) |
ストローク・ゲインド:パッティング | -2.510/-2.513(134位) |
ストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーン | 0.764/0.767(57位) |
課題のティーショットは大きくファアウェイを外してはいないものの、フェアウェイキープ率は28.57%(136位T)と、寂しい数字になっています。
それでもパーオン率が77.78%(28位T)と高いのはアイアンショットが安定しているのと、コースセッティングが易しく、ラフに入れてもダメージが少ないためです。
年が明けてシーズンが進むほどコースがタフになっていきますので、シーズンの早い段階でのティーショットの課題克服が必要です。
また最近はスコアを伸ばすのを助けていたパッティングも今日は苦しみました。
パーオン時の平均パット数は2.000(127位T)ということで、パーオンしてバーディチャンスを作っても、そこからカップに沈めるまで平均で2打かかっていることになります。
そしてパットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド:パッティングは-2.524(134位)となっています。
予選通過ラインは大混戦状態のため、1アンダーから2アンダーまで伸ばせば、十分に予選通過できますので、明日までの修正に期待しています。
Round2(65位T):第2Rはバックナインで巻き返し予選通過!
第2ラウンドのホールバイホールとプレー詳細は以下のとおりとなっています。
第2ラウンドは5バーディ・2ボギーで3つスコアを伸ばして通算2アンダーとし、予選通過圏内の65位Tに滑りこみました。
フロントナインを終えた時点では通算2オーバーとかなり厳しい状況でしたが、そこから見事に巻き返してきました。
バックナインでは4バーディ・ノーボギーと上昇
フロントナインでは、1バーディ、2ボギーと1つスコアを落とす展開で120位台まで順位を落としました。
しかしバックナインだけでは4バーディ・ノーボギーと追い込み、カットラインの2アンダーまで伸ばしました。
バックナインでは非常にショットが安定し、9ホール全ててパーオン、ファアウェイを外したのも1度だけで、しかもその一度もラフに入れたのではなくファーストカットでした。
アイアンはずっとキレていましたので、問題はティーショットだったのですが、後半はファアウェイを捉えていましたので、アイアンの調子の良さを活かすことができました。
パッティングが良ければ、もっと爆発的なスコアも出ていたのですが、後半の安定感が続けば、明日のムービングデーで大きくスコアを伸ばすことも期待できそうです。
スタッツで見る第2ラウンド
第2ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。
スタッツ | R1/R2/Total(順位) |
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フェアウェイキープ率 | 28.57%/64.29%/46.43%(66位T) |
パーオン率 | 77.78%/83.33%/80.56%/(11位T) |
パーオン時の平均パット数 | 2.000/1.733/1.862(73位T) |
ストローク・ゲインド:パッティング | -2.510/-1.461/-3.974(79位) |
ストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーン | 0.764/3.306/4.073(16位) |
フェアウェイキープ率が初日の28.57%から64.29%に向上したことが、スコアを伸ばす基礎となりました。
パーオン率は初日も77.78%と高く、第2ラウンドの83.33%と大きく変わりませんが、ファアウェイからのショットが多くなった分、ピンに寄ることが多くなりました。
パッティングはパットのスコアへの貢献度が第2ラウンドが-1.461となっている通り、急激に良くなったわけではありません。
7番で95cmのパーパットを外したり、2.5-4.0メートルのバーディパットを4回外すなどしていますので、パッティング関連のスタッツもあまり良くはなっていません。
しかし、1メートル以内のバーディチャンスを2度つくったアイアンショットの精度に助けられました。
そのことはショットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーンが3.306と大きくプラスになっていることからも明らかです。
もう少しパッティングが良くなれば、爆発が期待できます。
79名が決勝に進み、第3ラウンド後に70名にカットされるMDFがありますので、それに気をつけながら、明日のムービングデーで最終日に優勝争いが狙える位置までスコアを伸ばしてほしいところです。
Round3(42位T):5バーディ・1ボギーで4つスコアを伸ばして通算6アンダー
第3ラウンドのホールバイホールは以下のとおりとなっています。10番ホールからのインスタートです。
日を追う毎に、プレーが安定してきました。第3ラウンドは5バーディ・1ボギーで4つスコアを伸ばし、通算6アンダーの42位タイで最終日を迎えることになりました。
アイアンショットが抜群のキレをみせた第3ラウンド
課題のティーショットはファアウェイキープが14ホール中7ホールと50%のため、あまり褒められた確率ではないのですが、とにかくアイアンショットがきれていました。
ラフからのアプローチも多かったわけですが、パーオンは18ホール中16ホールとかなり高い割合で、さらにそのうち1ホールはグリーンエッジにとまっていますので、ハッキリとパーオン出来なかったの1ホールだけでした。
これだけグリーンを捉えることができれば、スコアがもっと伸びるはずですが、ラフからのアプローチが多かった分、3メートル以内にボールを止めるようなショットは連発できませんでした。
パッティングは初日と比較して良くなり、6.2メートルの長めのパットや2-3メートルのバーディパットを確実に沈めていますが、5メートル以上のバーディパットばかりでしたので、大きく伸ばすには厳しいものがありました。
とにかくティーショットです。これが安定すればビックスコアが出せるアイアンショットがありますので、最終日に期待したいです。
スタッツで見る第3ラウンド
第3ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。なお、ストローク・ゲインドは全選手がホールアウトした時点で確定するため、その時点で、再度更新する予定です。ちなみに順位は全選手ホールアウト前の暫定のものです。
スタッツ | R1/R2/R3/Total(順位) |
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フェアウェイキープ率 | 28.57%/64.29%/50.00%/47.62%(58位T) |
パーオン率 | 77.78%/83.33%/88.89%/83.33%(2位T) |
パーオン時の平均パット数 | 2.000/1.733/1.688/1.800(56位T) |
ストローク・ゲインド:パッティング | -2.510/-1.461/1.376/-2.595(67位) |
ストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーン | 0.764/3.306/-0.009/4.061(20位) |
ストローク・ゲインド:パッティングが3日間ではじめてプラスになっていることからも、第3ラウンドでは改善されていることがうかかえます。
またショットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーンは、ほぼイーブンの数字です。アイアンショットは良かったのですが、ティーショットが不安定だったので、この数字となっています。
徐々にアジャストはできていますので、爆発してもおかしくはない状態に近づいてはきています。最終日にビックスコアで、まずはトップ25、あわよくばトップ10を目指してほしいところです。
Raound4(28位T)サンデーバックナインでスコアを伸ばし10アンダーでフィニッシュ!
第4ラウンド、最終日のホールバイホールとプレー詳細は以下の表のとおりとなっています。
最終の全体では6バーディ・2ボギーで4つスコアを伸ばして、通算10アンダーでのフィニッシュとなりました。初日の出遅れを考えると、よくリカバリしてきました。
特に今日のバックナインは6バーディ・ノーボギーと圧巻の内容でした。
バックナインは圧巻の6バーディ・ノーボギー
ティーショットは、今日も劇的には改善されず14ホール中8ホールのファアウェイキープにとどまっています。しかし、相変わらずアイアンは切れていて、18ホール中15ホールでパーオンに成功しています。
特に後半は9ホール中8ホールでパーオンに成功している上に、精度が非常に高く、上がり10番、17番、18番のバーディでは、それぞれカップから75cm、90cm、15cmにつける素晴らしいショットでした。
欲を言えばパッティングの調子がもう少し良い状態であれば、さらに2つはスコアを伸ばせていたはずです。
16番のパー5はバーディではありましたが、2.4メートルのイーグルパットを外してのものですし、14番で1.9メートルのバーディパットを沈めていれば、上がり6ホール連続バーディとなるところでした。
あと2つスコアが伸びていれば、もっと良い順位でフィニッシュできたので、少々もったいないかったですが、次戦のCIMBクラシックにつながったことは間違いありません。
スタッツで見る第4ラウンド
第4ラウンドのキースタッツは以下のとおりとなっています。なお、ストローク・ゲインドは全選手がホールアウトした時点で確定するため、その時点で、再度更新する予定です。ちなみに順位は全選手ホールアウト前の暫定のものです。
スタッツ | R1/R2/R3/R4/Total(順位) |
---|---|
フェアウェイキープ率 | 28.57%/64.29%/50.00%/57.14%/47.62%(–位) |
パーオン率 | 77.78%/83.33%/88.89%/83.33%/83.33%/(–位) |
パーオン時の平均パット数 | 2.000/1.733/1.688/1.733/1.800(–位) |
ストローク・ゲインド:パッティング | -2.510/-1.461/1.376/-1.524/-4.119(–位) |
ストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーン | 0.764/3.306/-0.009/4.344/8.405(–位) |
最終日のバックナインで、ピンに絡むショットを連発したとおりにアイアンショットの精度は素晴らしく、パーオン率は4日間通じて83.33%と非常に高い数字です。
またショットのスコアへの貢献度を示すストローク・ゲインド:ティー・トゥ・グリーンは、最終日に4.344(暫定値)と大きくプラスになっています。
パッティングはストローク・ゲインド:パッティングが最終日をはじめ、4日間通じてマイナスとなっていますので、これがプラスでなくてもイーブン前後であれば、優勝争いができたのではないでしょうか。
石川遼のプレースタイルに合っているコースなので、できればもっと上位でフィニッシュして、ポイントを稼いで欲しかったのですが、初日のつまずきが響きました。
次戦のCIMBクラシックは、開幕2戦よりもフィールドが強くなることが予想されますが、予選落ちがありませんので思い切って勝負してもらたいです。
コメント
情けない遼!もう見たくない遼が余りに長く続きましたが最終ラウンド上がり9ホールは久し振りに善かったです
予選落ちのない次週はせめてテレビに
写る位置で頑張って欲しいですね!
石川遼の進歩は、派手ではないものの着実に進んでいるとは思いますので、過信しすぎず、油断せずに、技術を磨いて、プレーを続けてもらいたいです。これからはフィールドが厳しくなるので、さらにレベルアップしてくれることを期待しています。
月火曜日、東京に居なかったので拝見するのが今日になってしまいました。
第2日の前半までは、「こりゃ駄目だ」と予選通過をあきらめていましたが、ところがどうでしょう、終わってみれば立派な結果です。
特に4日間、8から18番まではノーボギーで16バーディーという優勝してもおかしくないスコアでした。
期待だけかも知れませんが、今年は複数回優勝しそうですね。
着実に進歩はしていますので、PGAツアー優勝に出が届く日がくると思います。あとはいつになるか。それを楽しみに待ちながら応援、観戦していくつもりです。