石川遼が挑戦する米下部ツアーは「300ヤード超」が平均レベル

石川遼はPGAツアーの年間ポイントランクで175位に終わり、来季の出場権を獲得できませんでした。

来季の出場権をかけて下部ツアーとの入れ替え戦にのぞみましたが、ここでも出場権を獲得することはできずに、PGAツアーでのステータスを完全に失いました。

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近年は米下部ツアーがレベルアップ

来季に関してはまだ正式に決定はしていないようですが、下部ツアーと日本ツアーを並行して参戦していくプランが報道されています。

石川遼の日本ツアーのシード権もゴルフ日本シリーズJTカップの優勝による3年シードが2018年までとなっています。そのため2017年の日本ツアーで優勝できない場合には、2018年は国内ツアーでもシード権を確保することをクリアしなければなりません。

そのため年内に出場が予定される日本オープン、ブリジストンオープン、マイナビABCチャンピオンシップ、HEIWA PGM CHAMPIONSHIP、三井住友VISA太平洋マスターズ、ダンロップフェニックストーナメント、カシオワールドオープン、ゴルフ日本シリーズJTカップの8試合で優勝できるかどうかは、来季のスケジュールに影響を与えることが予想されます。

そのような状況で並行して出場するウェブドットコムツアーは近年レベルアップが進んでいます。

以前はQTを受けてクリアできればPGAツアーに直接参戦ができましたが、今はそうではありません。
推薦出場したPGAツアーで優勝、WGC、メジャーで上位フィニッシュを続けるなどをしない限り、QTをクリアした後、1シーズンをウェブドットコムツアーでプレーする必要があります。

このことにより、以前は直接PGAツアーに参戦できていたクラスの有望株が下部ツアーでプレーすることになり、レベルが向上しています。

正確にレベルを比較する指標というものが見当たらないのですが、若い選手が多いこともあり、こと飛距離に関してはPGAツアー以上の数字が残っています。

2017年のウェブドットコムツアーのドライビングディスタンスのランキングは以下の表のとおりとなっています。

Web.com Tour 2017_Driving Distance

規定数に到達した選手139名のうち87名が300ヤード超を記録し、ツアー平均が302.9ヤードとなっています。
一方、PGAツアーではドライビングディスタンスで300ヤードを越えるのは、190名のうち43名となっています。

日本ツアーはどうかというと、2017年はチャン・キムが321.28ヤード、副田裕斗が313.71ヤード、トッド・シノットが312.25ヤード、キム・ボンソプが303.00ヤードと300ヤード超のドライビングディスタンスを記録しています。
しかし、この4人のみがドライビングディスタンスで300ヤードを越えるにとどまっています。

PGAツアー、米下部ツアー、そして日本ツアーではコースの難易度の違いがあるため単純には比較できませんが、少なくとも「飛ばす能力が優れている選手が米下部ツアーには非常に多くいる」ことはわかります。

石川遼の2017年のPGAツアーのドライビングディスタンスは288.8ヤードで190選手中で122位にとどまっています。ちなみに2017年の米下部ツアーでは139選手中の126位にランクされることになります。

ただ、PGAツアーで問題だったのは飛距離よりも精度でした。
フェアウェイキープ率が51.92%で190選手中で183位、フェアウェイを外した場合の曲げ幅を示す“DISTANCE FROM EDGE OF FAIRWAY”が172位といずれも下位に沈むなど、飛距離以上に精度に問題がありました。
ティショットで大きなミスが目立つこともあり、平均的な選手よりもティショットでどれだけスコアを稼いだかを示すストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は190選手中175位に終わっています。

この状態から、ウェブドットコムツアーの選手たちと互角の飛距離を出すことを優先した場合には、さらにドライバーの精度が落ちる可能性があります。

すでに日本オープン前の練習では「一本足打法」を取り入れた練習で飛距離を伸ばそうとしたり、「ヘッドスピードを上げる」ことを試みていると報じられています。

石川はプロアマ戦のラウンド後に練習場に直行すると、左足を高く上げて下ろす素振りを繰り返した。「バックスイングで地面を蹴る感じ。スピン量が増えて吹き上がるけど、飛距離は5~10ヤードくらい伸びたと思います」。“一本足打法”でイメージを作り、力強いドライバーショットを連発した。

引用元:遼、“一本足打法”で飛ばす!「日本オープン」12日開幕/国内男子

練習場では、ヘッドスピードを上げるために左足を振り子のように上げて素振り。「バックスイングのリズムを意識している」と本戦で“巻き返す”つもりだ。

引用元:石川遼、まさかの“出遅れ” 今季初の国内ツアープロアマ戦で最下位

日本のコースはハザードが少なく、海外のコースにあるようなネイティブエリアなどがありません。
OBの場合は打った場所からの打ち直しになりますが、ネイティブエリアやウォーターハザードでは、ペナルティの後に、全くグリーンが狙えないようなアングルで、簡単には出せない厳しいライにドロップせざるを得なくなることが多くなります。

そのため、アメリカでは、大きなミスはすぐにダブルボギー、トリプルボギーへとつながってしまいます。

石川遼のPGAツアーのキャリアの中では2014年がベストのシーズンで、早々にシード権圏内に到達したのですが、日本に帰国し飛距離を伸ばすことを指向した後は、シード権を獲得することに四苦八苦する状態となりました。

飛ばす選手が多い下部ツアーで戦うことになった場合に、飛距離を求め続けていくことがプラスになるのかどうか注目されます。

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