石川遼が2016年のPGAツアー3戦目となるウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016に出場します。
ウェイストマネジメントフェニックスオープンには4年連続4回目の出場となるのですが、過去3度の出場ではいずれも予選落ちとなるなど結果を残せていません。
しかし、ソニー・オープン・イン・ハワイでMDF、ファーマーズインシュランスオープンで予選落ちと、あまり結果を残せていませんので、しっかりと4日間プレーしてポイントと賞金を上積みしたいところです。
その石川遼のウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016の全ラウンド結果速報です。
目次
石川遼の全ラウンドのプレーの速報と結果
石川遼のウェイストマネジメント・フェニックスオープン2016のラウンド別のプレー詳細やキースタッツなどは以下のボタンのリンク先にまとめています。
過去の出場大会での成績の分析 |
第1ラウンドのプレー詳細速報:30位T |
第2ラウンドのプレー詳細速報:–位 |
石川遼の過去の出場大会での成績の分析
石川遼の2014年と2015年出場時のホールバイホールは以下の表のとおりとなっています。(2013年のデータ分析は時間と体調の制約があるため割愛させてください。)
2014年出場時はウェブドットコムツアーファイナルズ経由での制限シード権で出場の優先順位が高くなかったためウェイティングとなったのですが、そこから繰り上がっての急遽出場となりました。
初日に6個のバーディを奪ったのですが、2つのダブルボギーと2つのボギーで全て吐き出してのイーブンパーとなり暫定65位タイとなりました。
2日目は大荒れの展開となり3バーディ・1ダブルボギー・7ボギーの78と崩れ、通算7オーバーの127位タイで予選落ちとなりました。
2015年は2014年と打って変わって出入りの激しさは無くなったものの、2日間で奪ったバーディは3つだけにとどまり、その一方でボギーは5つ叩きました。
そのため通算2オーバーの77位タイで予選落ちとなっています。
続いて、2大会のキースタッツは以下の表のとおりとなっています。
2大会ともにフェアウェイキープ率は53.57%、パーオン率は63.89%となっています。ですが、内容は異なっています。
2014年もストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が公開されていればわかりやすいのですが、その当時はまだ正式な公開はされていませんでした。
しかし、2014年の初日はパーオンできずにグリーンからこぼれたところからリカバリーできなかったり、2日目には12番パー3で池に2度入れるなど、乱れたホールでの乱れた幅が大きくなっていましたので、もし公開されていれば大きくマイナスになっていたと推測されます。
一方の2015年はホールアウト時の暫定の数字となりますが、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が初日が+1.748と良く、2日目に-1.648と乱れ、トータルでは0.100となっていました。
では、なぜ2015年に予選落ちをしてしまったのかというとグリーン上で苦しんだためです。
2015年の2日間のパーオン率は63.89%のため23ホールでパーオン(パーの設定よりも2打少ない打数でグリーンオン)しました。
しかし、初日はパーオンからの1パットが2回あり2つのバーディを奪ったのですが、3パットが2回あったためパーオン時の平均パットは2.000となり、2日目はパー5での2オンからの2パットでバーディを奪った以外はバーディがなかったため、こちらも平均パットが2.000とスコアを伸ばせる数字とはなりませんでした。
そのためストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は-1.191と平均を下回る結果となり予選落ちの原因となっています。
2014年はショットの乱れが目立ったのですが、ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は-0.689となっていますので、2年連続でグリーン上で苦しんでいることがうかがえます。
2016年はファーマーズインシュランスオープンで不安定になってしまったティーショット、キレを欠いていたアイアンの立て直しがまずは重要になると考えられ、その上で過去2年間は対応しきれなかったグリーン上でのアジャストが必要となりそうです。
またバックナインはパー5が2ホールあるのですが、過去の2大会の4ラウンドはいずれもオーバーで、平均スコアはパー36に対して38となっていますので、バックナインでの粘りも重要になりそうです。
過去3回の出場がともに予選落ちとなっていますので良いデータがあまり無いのですが、2016年の3戦目となりますので、ある程度の結果は残してほしいウェイストマネジメントフェニックスオープン2016です。
ROUND1:初日は69の2アンダーで暫定30位タイでホールアウト
石川遼の第1ラウンドはジョナス・ブリクスト、キャメロン・トリンゲールとの組み合わせで1番ホールから現地時間の午後12時52分、日本時間では2月5日の午前4時52分にスタートしました。
初日はスタート時刻が1時間ほど遅れたこともあり、ホールアウトすることができずサスペンデッドとなっています。
サスペンデッド時点でのホールバイホールとプレーの詳細
15番ホールの3打目を終えて3.8mのバーディチャンスを迎えたところでサスペンデッドとなりました。
そのサスペンデッド時点までのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
1イーグル・3バーディ・1ダブルボギーで3つスコアを伸ばして、3アンダーの暫定11位タイとなっています。
これまでの出場ではグリーンで苦しめられることがあったのですが、今日は2番パー4で4.1mのバーディパットを決め、良い流れを作りました。
続くバーディを取りたい3番パー5は3.4mのバーディパットを決めれず取りこぼしたものの、6番パー4で残り159ヤードの2打目が直接カップインするイーグルでスコアを3アンダーまで伸ばします。
そしてハーフターンした後の11番パー4ではフェアウェイから残り24mを直接カップに入れるバーディで4アンダー。
続く12番パー3では3.1mを決めて連続バーディを奪い、この時点では5アンダーの3位タイまで浮上しました。
ここまでノーボギーでチップインのイーグルとバーディが1つずつあるという非常に勢いがつく流れで、13番パー5で首位タイも見えていました。
しかし、13番はティーショットはフェアウェイキープしたものの、セカンドをネイティブエリアに打ち込み、さらに3打目をまたネイティブエリアに入れてしまい、しかも1ペナをもらってしまいました。
その結果、5オン2パットとなり難易度の一番低いホールで痛いダブルボギーとしてしまいました。
14番パー4はパーセーブで、15番のグリーン上でサスペンデッドとなっています。
サスペンデッド時点でのスタッツは暫定のものとなりますが、ショット関連ではフェアウェイキープ率が91.67%(11/12)で3位、パーオン率は57.14%(8/14)で101位タイ、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)は1.871で23位となっています。
フェアウェイキープ率はこれまでにない高さで、先週の2日目に乱れたところから修正ができたことをうかがわせる数字となっています。
ただ、パーオン率はフィールドの下位に沈んでいるようにアイアンは良い時と悪い時のバラつきが目立ちました。
ティーショットが安定し、チップインによるイーグルとバーディがあったたため、12番を終えた時点ではストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)はフィールド全体で1位になっていました。
しかし、13番でネイティブエリアで停滞したため数字が落ち、サスペンデッド時点では23位となっていました。
アイアンはものすごく良いショットもあれば、フェアウェイから大きくグリーンを外すこともあったりするなど、やや安定性を欠いたのですが、それをパッティングでカバーした分、上位につけることができています。
2番で4.1m、12番で3.1mのバーディパット、7番で5.1mのバーディパットを沈め、3パットなどもなかったためストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は1.180で35位とまずまずの数字となっています。
プレー全体としてはショットとパットともにフィールドの平均を上回る内容で、上位につけることができるクオリティの初日でした。
惜しむらくは、ティーショットとパッティングのフィーリングが良い状態のままでホールアウトできればというところでした。
プロと言えど、4日間全て調子が良いということは稀なので、調子が良い時にしっかりと貯金を作っておくことは重要ですし、1打違うと大きく順位が変わる団子状態なので、第1ラウンドを最後までプレーできなかったことは残念です。
ただ、これまでの苦戦してきたフェニックスオープンでの出場の中では一番と言っても良い内容だったのではないかと言えますので、これを活かして第1ラウンドの残りと第2ラウンドにつなげてくれることを期待しています。
サスペンデッド時点でのホールバイホールとプレーの詳細
第1ラウンドの残りホールは午前7時30分、日本時間では2月5日午後11時30分から残り第1ラウンドが再開され、無事に終了しました。
その第1ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
再開後は15番パー5で3.8mのバーディパットは決まらず、16番パー3では1オンしたものの長い距離を残してしまったものの2.2mをねじこんでパーセーブします。
そして1オンが狙える17番パー4ではティーショットをネイティブエリアに打ち込んだものの、ピンそば1.5mにリカバリーしバーディチャンスを作ったものの外してしまいパー。
そこで流れが悪くなり18番パー4ではティーショットを池に入れてしまいボギーとして通算2アンダーに後退し、ホールアウト時点では暫定30位タイとなりました。
2.2mと2.5mという微妙な距離のパーパットを入れたのは良かったのですが、1.5mのバーディパットを外してしまったことが流れを悪くしてしまいました。
その結果、初日のスタッツはフェアウェイキープ率が78.57%(11/14)、パーオン率が61.11% (11/18)、ストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)が0.995、ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)が0.852となっています。
ROUND2:ショットとパットともに精彩を欠き77で予選落ちに
石川遼の第2ラウンドはジョナス・ブリクスト、キャメロン・トリンゲールとの組み合わせで10番ホールから現地時間の午前8時42分、日本時間では2月5日の午前0時42分にスタートしました。
その第2ラウンドのホールバイホールとプレーの詳細は以下の表のとおりとなっています。
今日は2バーディ・1ダブルボギー・6ボギーの77と大きく乱れてスコアを6つ落とし、トータル4オーバーで予選落ちが濃厚となっています。
第1ラウンドの後半から徐々に流れが悪い方向に傾いていきましたが、それを変えることはできませんでした。
12番パー3でボギーを叩いた後、続く13番パー5で取り返したものの、15番ではティーショットを池に、17番では右に大きく曲げ1ぺナで、両ホールともにボギーとしイーブンパーに後退します。
ハーフターンして1番ホールで5.0mのバーディパットを沈めて1アンダーに戻したものの、3番パー5ではラフとバンカーを渡り歩きボギー、4番パー3は2オン2パットのボギー、5番パー4はバンカーとラフにつかまりボギーと3連続ボギーで2オーバーまで落としました。
もうこれ以上落とすと予選落ちが確定的になる6番パー4では1.9mからの3パットでのダブルボギーで、予選通過の目はなくなりました。
初日は安定していたフェアウェイキープ率は、今日に残したホールで落としたものの78.57% (11/14)と良かったのですが、第2ラウンドは50.00% (7/14)と落ち込みました。
そしてパーオン率は61.11% (11/18)から38.89%(7/18)となるなど、ピンチの連続となりました。
さらに池、アンプレがあったり、パー5で5オンがあるなど、ショットが大きくスコアを落とす原因となったためストロークスゲインド・ティー・トゥ・グリーン(ショットで稼いだ打数)は-4.418(暫定値)と大きくフィールドの平均を下回りました。
またパッティングに関しては、5.0mのバーディパット、2.6mのパーパットを沈めたりしたのですが、1.9mからの3パット、2.2mのパーパットを外すなどしたため、こちらもスコアを伸ばせない原因となり、ストロークスゲインド・パッティング(パッティングで稼いだ打数)は-1.113(暫定値)となっています。
- フェアウェイキープ率:78.57%(11/14)|50.00%(7/14)|64.29%(18/28) – 27位T
- ドライビングディスタンス:299.4|303.4|301.4 – 24位T
- パーオン率:61.11% (11/18)|38.89% (7/18)|0.00% (18/36) – 107位T
- Strokes Gained Tee-to-Green:0.995|-4.418|-3.423 – 114位
- Strokes Gained Putt:0.852|-1.113|-0.261 – 67位
- STROKES GAINED TOTAL:1.847|-5.531|-3.684 – 104位T
- パーオン時の平均パット:1.636|1.714|1.667 – 21位T
ショットとパットともに精彩を欠き、大崩れしてしまうのは避けられない第2ラウンドとなってしまいました。
これで2016年の3戦はMDF、予選落ち、予選落ちとなるなど、昨年の4戦連続予選落ちと似たような出だしとなってしまいました。
悪い流れを断ち切るためにも、次週のAT&Tペブルビーチでの立て直し、巻き返しに期待したいと思います。
コメント
golfさん、こんにちは。
インフルエンザ、大変でしたね。
無理なさらずに休養すべき時にはそうしてください、それにしても、楽しみにしていた今週に間に合ってよかったですね。
6thでのイーグルやチップインバーディーはおまけとしても、一番易しい13thでのダボで帳消しになってしまった。
ボギーで収めるゴルフをしてほしいところです。
しかし、ここのところに見ることのない順位にいるようですので、1Rは-4まで伸ばして2Rを頑張ってもらいところです。
英樹は評価通りの初日でしたね。
golfさんには良い薬になったことでしょうし、このチャンスをものにしてもらいたいと願っています。
ダブルボギーはもったいなかったですね。
11位タイが20人ぐらいいるみたいなんで、なんとかこの集団から落ちないように、できればこの集団の上に行けるように、明日以降も頑張って欲しいですね。
お疲れ様です。
その後体調はいかがでしょうか・・
早く元気になってくれる事願ってます。
お薬は両選手が予選通過をし上位争いに加わって
くれる事が一番のお薬ですねぇ。
頑張って欲しいですねぇ。
遼君・15番パ-5、3打目ピン側に
バ-ディチャンスでサスペンデットに・・
イ-グル有り、ダボ有りの「-3」暫定11位たい。
明日2日目、より上を目指し予選通過を是非
して欲しい所です。
tokiさん、コメントありがとうございます。そしてお気遣いありがとうございます。
先週は2日目にティーショットが大きく乱れたので修正できるかな?と注目していたのですが、驚くようなフェアウェイキープ率でした(笑)。
うまく修正できたみたいですね。
1ホールの乱れが大きく貯金を吐き出すキッカケになるのがPGAツアーのコースの怖さではありますが、ボギーで粘れると良かったですね。
今日はティーショットが良かったので1オンが狙える17番までプレー出来ていれば、スコアを伸ばせた可能性が高かったので、プレーさせてあげたかったですが、こればかりは仕方ないです。
せっかく良い位置につけていますので、tokiさんの仰る通り4アンダーまで伸ばせると良いですね。頑張ってもらいたいです。
nakaさん、コメントありがとうございます。
このままの流れでいけば首位に並ぶかなという感じだったので、一番難易度の低い、しかもパー5での乱れは痛かったです。
1オンが狙える17番パー4も残っていますので、残りホールで1ストロークは伸ばして、第2ラウンドを迎えると良いなあと思います。
1打で大きく順位が変わりますので、油断せずに頑張って欲しいです。
ゆりさん、お気遣いありがとうございます。
体調の方は100%ではありませんが、80-90%くらいだと思いますが、明日くらいには完全に元に戻るような感覚です。ご心配いただき、申し訳ないです。
インフルエンザでボーッとしていた頭を目覚めさせてくれるような初日でしたので、ありがたい限りです(^.^)
ダブルボギーは少々もったいなかったですが、残りホールでしっかりと伸ばして第2ラウンドも頑張ってもらいたいです。
golfさん、体調崩されていたのですか。無理なさらず、お身体をどうぞ御自愛下さい。
石川ですが、やはりゴルフは4日間戦ってなんぼ、というこの悪いパターンが今年も続いてしまうでしょうか。
この悪い流れをどこかで切らないといけませんね。技術面なのか、精神面なのか。さすがに心配になってきました。
マークさん、コメントありがとうございます。
お気遣いありがとうございます。体調に関しては、ほぼ元気なときに近づいてきていますが、基本的には無理をしないようにしていますので、返信等が遅れたり、更新がやや遅めになるとは思います。
今日も気になる崩れ方をしてしまいましたね。第1ラウンドのパー5でのダブルボギーから悪くなった流れを立て直せませんでした。
これで4年連続予選落ちとなりますので、出たい試合なのかもしれませんが、来年以降は外した方が良いかもしれませんね。
今日はティーショット、アイアン、パターなど精彩を欠いていましたので、ペブルビーチまでに少しでも立てなおしてもらいたいです。
golfさんおはようございます。
そしてお疲れさまです。
今年こそはの初日でしたが、やはり、ミドルのイーグルやチップインバーディーでスコアを作っているだけじゃだめなんですね。
ショットでバーディーを積み重ねての「おまけ」なら上々ですが…。
また、次週に期待になってしまいました。
今週も2日間だけになってしまいましたが、ありがとうございました。
英樹に優勝の期待です。
tokiさん、おはようございます。
そうですね。チップインイーグルやチップインバーディは「おまけ」と言えるようなプレー内容の積み重ねが大切ですよね。
まだシーズンも多くの試合が残っていて、20試合ちょっとは出場しようと思えば、出場できるはずです。
なので、焦ったり、心配したりというところまでではありませんが、なるべく早い段階でポイントを積み重ねられるところまで仕上げてもらいたいです。
岩田寛とともにペブルビーチで頑張ってもらいましょう。