バルタスロール・ゴルフクラブにおいて全米プロゴルフ選手権2016が7月28日から31日までの4日間にわたって開催されます。
2016年の全米プロゴルフ選手権は98回目の開催となるのですが、バルタスロールで行われるのは2005年に続いて2回目となります。
それ以前は全米オープン、全米女子オープン、全米アマチュア、全米女子アマチュアなどで使用されてきた名門コースで、過去に全米オープンは7回(1993/1980/1967/1954/1936/1915/1903)、全米女子オープンは2回(1985/1961)、全米アマチュアは4回(2000/1946/1926/1904)、全米女子アマチュアは2回(1911/1901)開催されている歴史のある名門コースです。
日本人にとっては1980年全米オープンにおけるジャック・ニクラスと青木功の”バルタスロールの死闘”で馴染みのあるコースでもあります。
そのバルタスロール・ゴルフクラブに関する情報です。
バルタスロール・ゴルフクラブに関する情報の目次
バルタスロール・ゴルフクラブに関する情報の目次です。
初回更新日:2016/04/19
最終更新日:2016/06/22
1. バルタスロール・ゴルフクラブの概要
2. 全米プロゴルフ選手権2005のコースセッティング
3. 全米プロゴルフ選手権2016のコース情報
1. バルタスロール・ゴルフクラブの概要
バルタスロール・ゴルフクラブはアメリカでもっとも歴史のあるゴルフクラブの一つです。
バルタスロール・ゴルフクラブはアッパーコース(Upper Course)とローワーコース(Lower Course)の2つのコースを持ち、98回目の開催となる全米プロゴルフ選手権2016では、ローワーコースが使用されます。
ちなみに青木功が日本人メジャー最高順位の2位となった全米オープン1980で使用されたのもローワーコースです。
使用されている芝は、確認できている情報ではフェアウェイとグリーンともにベントとポアナで、ラフはケンタッキーブルーグラスとなっています。
過去に4大メジャーがバルタスロール・ゴルフクラブで開催された時の、優勝者と優勝スコアは以下のとおりとなっています。
なお、現在はLower CourseとUpper Courseの2コースで、Old Courseは存在していません。
- 全米プロゴルフ選手権2016(Lower Course) – 07/28-07/31
- 全米プロゴルフ選手権2005(Lower Course) – フィル・ミケルソン(-4)
- 全米オープン1993(Lower Course) – リー・ジャンセン(-8)
- 全米オープン1980(Lower Course) – ジャック・ニクラス(-8)
- 全米オープン1967(Lower Course) – ジャック・ニクラス(-5)
- 全米オープン1954(Lower Course) – エド・ファーゴール(+4)
- 全米オープン1936(Upper Course) – トニー・マネロ(-6)
- 全米オープン1915(Old Course) – ジェローム・トラバーズ(+1)
- 全米オープン1903(Old Course) – ウィリー・アンダーソン
2. 全米プロゴルフ選手権2005のコースセッティングとデータ
全米プロゴルフ選手権2005開催時のセッティングは7392ヤードのパー70で、優勝したのはフィル・ミケルソンで4アンダー、2位タイに3アンダーのトーマス・ビヨーンとスティーブ・エルキントン、4位タイはタイガー・ウッズとデービス・ラブ3世で2アンダーとなっています。
フィル・ミケルソンは初日が3アンダーに6人が並ぶ首位タイ、2日目は通算8アンダーまで伸ばして2位に3打差をつけての首位に抜け出します。
しかし、3日目は2つスコアを落としてデービス・ラブ3世と並ぶ6アンダーで最終日を迎え、最終日も2つ落としたものの4アンダーで優勝しています。
日本人プレイヤーは片山晋呉、丸山茂樹、谷口徹の3人が出場し、片山晋呉が3オーバーで23位タイ、丸山茂樹はカットラインに6打、谷口徹は8打及ばず予選落ちとなっています。
2005年開催時のホール別のセッティング、平均スコア、難易度のランキングは以下のとおりとなっています。
HOLE | PAR | YARDS | Rank | AVG | +/- |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 478 | 3 | 4.21 | 0.21 |
2 | 4 | 379 | 15 | 3.96 | -0.04 |
3 | 4 | 503 | 2 | 4.37 | 0.37 |
4 | 3 | 194 | 13 | 3.02 | 0.02 |
5 | 4 | 423 | 8 | 4.12 | 0.12 |
6 | 4 | 482 | 4 | 4.21 | 0.21 |
7 | 4 | 505 | 1 | 4.38 | 0.38 |
8 | 4 | 380 | 14 | 4.00 | 0.00 |
9 | 3 | 212 | 10 | 3.09 | 0.09 |
Out | 34 | 3556 | — | 35.36 | 1.36 |
10 | 4 | 460 | 7 | 4.13 | 0.13 |
11 | 4 | 440 | 12 | 4.04 | 0.04 |
12 | 3 | 218 | 9 | 3.09 | 0.09 |
13 | 4 | 424 | 11 | 4.08 | 0.08 |
14 | 4 | 430 | 17 | 3.91 | -0.09 |
15 | 4 | 430 | 6 | 4.15 | 0.15 |
16 | 3 | 230 | 5 | 3.16 | 0.16 |
17 | 5 | 650 | 16 | 4.93 | -0.07 |
18 | 5 | 554 | 18 | 4.47 | -0.53 |
In | 36 | 3836 | — | 35.97 | -0.03 |
Total | 70 | 7392 | — | 71.33 | 1.33 |
インは上がり2ホールでパー5が続くこともり、パー36に対して平均スコアは35.97と、わずかながらではありますがアンダーパーとなっています。
一方、アウトはパー34で、平均スコアは35.36で1.36オーバーするなどタフな数字になっています。
特に7番は505ヤードと距離があるパー4のため多くの選手が苦しみ、4.38と一番難易度が高くなり、アウトでは2番パー4の平均スコアだけがアンダーパーとなっています。
アウトでしっかりと我慢し、インでしっかりとスコアを伸ばすということ、特にパー5での取りこぼしを少なくすることが優勝への重要なポイントとなりそうです。
3. 全米プロゴルフ選手権2016のコース情報
バルタスロール・ゴルフクラブの動画です。なお、全米プロゴルフ選手権2016でのより詳細なコース情報を追加する予定です。