全米オープンゴルフ2015は、PGAツアー初開催となるワシントン州ユニバーシティプレイスにあるチェンバーズベイ・ゴルフコースで行われます。
距離は長いもののフェアウェイは全体的に広めにとってあるものの、グリーンののせる面によって難易度が一気に変わらるため、ティーショットの飛距離とセカンドのアイアンショットの精度も鍵になるとの予想があります。
ナショナルレベルのトーナメントも2010年の全米アマチュアだけとなっているため初開催となるため試合でのプレー経験がある選手が少ないコースです。
2010年の全米アマチュアに出場し、今年の全米オープンに出場するのはパトリック・リード、モーガン・ホフマン、アン・ビョンフン、ブレイン・バーバーらです。その時に全米アマチュアを制したピーター・アイレーン、ジャスティン・トーマス、パトリック・ロジャースらの新鋭は出場権の獲得はなりませんでした。
そのため事前の予想がしにくい状態となっているのですが、その全米オープンゴルフ2015の開催コースであるチェンバーズベイ・ゴルフコース(Chambers bay golf Course)について、アメリカのFOXスポーツの動画とともにまとめています。なお、ホールごとの詳細な説明は動画の内容だけでなく、他のサイトの情報もまとめたものです。
目次
- チェンバーズベイ・ゴルフコースの概要
- 1. ピュージェット・サウンド(Puget Sound) 598/496 yard・Par 5/4
- 2. フォクシー(Foxy) – 399 yard・Par 4
- 3. ブローン・アウト(Blown Out) – 198 yard・Par 3
- 4. ハザーズ・アセント(Hazard’s Ascent) – 495 yard・Par 4
- 5. フリー・フォール(Free Fall) – 488 yard・Par 4
- 6. デセプション・ポイント(Deception Point) – 495 yard・Par 4
- 7. ハンプバック(Humpback) – 508 yard・Par 4
- 8. ハイロード・ローロード(High Road Low Road) – 614 yard・Par 5
- 9. オリンパス(Olympus) – 224/217 yard・Par 3
- 10. ハイ・デューンズ(High Dunes) – 436 yard・Par 4
- 11. シャドーズ(Shadows) – 537 yard・Par 4
- 12. ザ・ナローズ(The Narrows) – 311 yard・Par 4
- 13. イーグルアイ(Eagle Eye) – 534 yard・Par 4
- 14. ケイプフィアー(Cape Fear) – 546 yard・Par 4
- 15. ローン・ファー(Lone Fir) – 246/167 yard・Par 3
- 16. ビーチド(Beached) – 423 yard・Par 4
- 17. ディレイルド(Derailed) – 218 yard・Par 3
- 18. タホマ(Tahoma) – 604/525 yard・Par 5/4
チェンバーズベイ・ゴルフコースの概要
初回投稿日時:2015/06/11 10:00
最終更新日時:2015/06/13 08:00
風や転向によって設定が変わることになりますがアウトが4,019/3,910ヤードのパー36/35、インが3,855/3,697ヤードのパー35/34で、全18ホールでは7,874/7,607ヤードのパー70となるようです。
フェアウェイとグリーンともに傾斜が強いことが特徴となっているため、傾斜を考慮したアプローチ、ショットが必要になってきます。以下はバッバ・ワトソンの練習ラウンドでのパッティングの動画ですが、これを見ればどれほどの傾斜かということが理解していただけると思います。
続いてホールバイホールの詳細なコース説明です。
- 1. ピュージェット・サウンド(598/496 yard・Par 5/4)
- 2. フォクシー(399 yard・Par 4)
- 3. ブローン・アウト(198 yard・Par 3)
- 4. ハザーズ・アセント(495 yard・Par 4)
- 5. フリー・フォール(488 yard・Par 4)
- 6. デセプション・ポイント(495 yard・Par 4)
- 7. ハンプバック(508 yard・Par 4)
- 8. ハイロード・ローロード(614 yard・Par 5)
- 9. オリンパス(224/217 yard・Par 3)
- 10. ハイ・デューンズ(436 yard・Par 4)
- 11. シャドーズ(537 yard・Par 4)
- 12. ザ・ナローズ(311 yard・Par 4)
- 13. イーグルアイ(534 yard・Par 4)
- 14. ケイプフィアー(546 yard・Par 4)
- 15. ローン・ファー(246/167 yard・Par 3)
- 16. ビーチド(423 yard・Par 4)
- 17. ディレイルド(218 yard・Par 3)
- 18. タホマ(604/525 yard・Par 5/4)
1. ピュージェット・サウンド(Puget Sound) 598/496 yard・Par 5/4
ホールのレイアウトを紹介した動画は以下のものです。コースレイアウトは1分34秒あたりから確認できます。
- パー5のセッティングになればRisk and Reward(リスクと報酬)の色合いが強くなり、パー4となればフロントナインでは最長のパー4に。
- パー5ではティーショットでのフェアウェイは広くなるものの、ほとんどのティーショットがフェアウェイの丘の手前側に落ちてアップスロープとなるため、セカンドショットがややブラインドに。
- パー4では狭いエリアが落としどころになるため正確なショットが必要になるが、パー5とは異なりダウンヒルとなるためチャンスが生まれることに。
- グリーンへのアプローチは右サイドの傾斜を利用したほうが良い。グリーン近くは左への傾斜が強いため、そちらに外すとアプローチの難易度があがることに。
- グリーンの傾斜は基本的には右から左となっていて、グリーン中央を横切るようにくぼみがある形状となりピンと同じ面にとめるか、左右からのパッティングにできない場合には、下ってから登る難しいラインに。
2. フォクシー(Foxy) – 399 yard・Par 4
2番ホールの『フォクシー』のコースレイアウトの説明動画でで、0分27秒あたりからレイアウトを確認することができます。
- うまくプレーすればバーディが期待できる比較的短い距離のパー4。巨大なバンカーによりフェアウェイが狭くなっている。
- 左サイドからのアプローチがグリーンへの最短距離となるが、グリーンまで120ヤードとなる付近には巨大なバンカーがせり出すため、多くのプレイヤーはドライバーではなく、ロングアイアンでティーショットを打つことになると予想される。
- グリーンへはフェアウェイの右サイドからアプローチが望ましい。
- グリーン中央の左右に尾根が横切り、奥にこぼれるとより難しくなる形状となっている。グリーンの右サイドから傾斜があるため、それを利用したアプローチが有効に。
3. ブローン・アウト(Blown Out) – 198 yard・Par 3
3番ホールの『ブローン・アウト』のコースレイアウトの説明動画でで、0分17秒あたりからレイアウトを確認することができます。
- このチェンバーズベイの難関5ホールの入り口となるが3番ホール。多くのプレイヤーがミドルアイアンでティーショットを打つことになると予想されているパー3。
- グリーン左サイドのバンカーは深くなっていて、グリーンの傾斜は右手前から後方左奥に流れていて、この傾斜にのって左奥にこぼれると難易度の高いアプローチが残ることに。
- グリーン手前から攻めていくほうがより効果的で、中央にボールが落ちた場合にはグリーン奥にこぼれてしまう可能性が高いため、正確なアプローチが要求される。
4. ハザーズ・アセント(Hazard’s Ascent) – 495 yard・Par 4
4番ホールの『ハザーズ・アセント』のコースレイアウトの説明動画でで、0分17秒あたりからレイアウトを確認することができます。
- フェアウェイは全体的に左から右への傾斜があり、その右サイドには巨大なワイルドエリア・バンカーが走る。
- このコースの中でも最もアップヒルとなるホールで、グリーンへは最大50フィート(約15m)との高低差が。
- 飛距離の出る選手であれば2オンができるが、そのためには右サイドのバンカーを避ける事は必須に。
- 距離は長くなるもののフェアウェイの左サイドからのほうがグリーンへの視界はよい。
- 右サイドは距離的には近くなるもののよりアップヒルでのショットに。傾斜の強いアップヒルのショットとなるため、ヤーデージよりも2つから3つ番手を大きくする必要に迫られる。
- グリーンはフロントから右サイドに巨大なバンカーがあり、後方にも3つのバンカーが配置され、三方がバンカーで囲まれる。
- グリーン左サイドから右サイドにかけて傾斜があるため、それを利用したアプローチが有効に。ただ、グリーンも複雑なうねりを持つため簡単ではない。
5. フリー・フォール(Free Fall) – 488 yard・Par 4
5番ホールの『フリー・フォール』のコースレイアウトの説明動画でで、0分13秒あたりからレイアウトを確認することができます。
- ティーショットのランディングゾーンとなるフェアウェイは広めになっているものの、センターから左サイドにむかう傾斜があるため、そちらに打つとバンカーに吸い込まれることになり、そうならない場合でもグリーン方向への視界は良くないものとなる。
- グリーンのフロント中央には深いガードバンカーが配置されている。微妙なうねりの多いグリーンでパーオンしてもパーが確実というわけでなく、アプローチでグリーンにのせるだけでなく、ボールをとめる位置が重要なポイントに。
6. デセプション・ポイント(Deception Point) – 495 yard・Par 4
6番ホールの『デセプション・ポイント』のコースレイアウトの説明動画で、0分30秒あたりからレイアウトを確認することができます。
- 高低差はあまりないものの、フェアウェイは狭く両サイドにこぼれやすい形状になっている。
- ティーショットが左サイドにいくと長いドッグレッグになるが、右サイドであればショートカットできる。ただ、左サイドからのほうがグリーンに向けての視界は良く、グリーン前方の左右配置されてバンカーの間の花道も良く見えるため手前から攻めやすくなる。
- グリーンの幅は狭く、コース全体でも小さい部類となるが、後方から手前にかけてスロープがあるため、低いランニングアプローチが有効に。それを考慮すれば距離は長くなるものの左サイドからが有効な攻略ルートに。
- フェアウェイ左サイドからグリーンを狙う場合には距離は長くなるため風によってはロングアイアンで正確なショットが要求される。
7. ハンプバック(Humpback) – 508 yard・Par 4
7番ホールの『ハンプバック』のコースレイアウトの説明動画で、0分14秒あたりからレイアウトが見れます。
- ティーから一旦は左に出たあと右に急激に曲がるフェアウェイを持つホールで、グリーンへの視界が良い所にボールを止めるためには、キャリーでの距離が必要。
- コースなりに左から右へのフェードが有効なショットととなるが、左サイドにはラフが右サイドには巨大なバンカーがあるため正確なティーショットが要求される。
- 距離的には右サイドから攻めたほうが近くなるものの、バンカーに入れる大きなトラブルになり、左サイドにおグリーンが見えない状態でセカンドショットで狙うことになるというRisk & Reward(リスクと報酬)の色合いが強いホール。
- しかもティーショットのランディングゾーンからグリーンまで約15mほどのアップヒルのため、ヤーデージ表示よりも大きいクラブで打つことが必要になり、多くの選手がミドルアイアンかロングアイアンでのショットになると予想されている。
- グリーンは後方から前方にかけての傾斜があり、落とすところを間違えるとグリーンからこぼれてしまう可能性が高まる。
8. ハイロード・ローロード(High Road Low Road) – 614 yard・Par 5
8番ホールの『ハイロード・ローロード』のコースレイアウトの説明動画で、0分20秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 8番ホールはこのコースで最長となるホールで、バンカーのない直線の長いパー5。
- フェアウェイは左から右にかけてスロープがあり、フェアウェイ左サイドに落としても中央にとまるほどの傾斜のため、左サイドに落としていくことが重要で、ティーショットはドローが有効に。
- 南西からの風が吹くと2オンが難しくなるが、それでもバーディを狙えるホールの1つ。
- バンカーはないもののフェアウェイは狭く、ラフが長めになっているため、ティーショットがラフに行くと厳しい状況に。
- グリーンは縦長で幅が狭く、やや持ち上がっていて、基本的には後方から前方にかけての傾斜がある。
- グリーンにはいくつかの尾根があるので、バーディを奪うためにはピンと同じ面にのせることが重要に。
9. オリンパス(Olympus) – 224/217 yard・Par 3
9番ホールの『オリンパス』のコースレイアウトの説明動画で、0分16秒あたりからレイアウトを確認できます。
- このコースで一番急なダウンヒルで、最も高いティーグラウンドを使用した場合には、30メートルの高低差がある打ち下ろしのパー3。
- 高低差があるためティーグラウンドからグリーン付近の風を読みづらい。
- ティーショットでグリーンに落ちたボールはグリーン右後方に流れる傾向がある。
- 新しくオルタネイトティーが用意され、そこからはわずかにアップヒルとなる。このティーが2ラウンドでは使用される見込み。
- 使用されるティーグラウンドによって全く違う戦略が必要になるホール。
- チェンバーズベイでは一番大きいグリーンで、グリーン中央からバンカーに向けて下り傾斜がある。
10. ハイ・デューンズ(High Dunes) – 436 yard・Par 4
10番ホールの『ハイ・デューンズ』のコースレイアウトの説明動画で、0分25秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 大きな砂山がホール全体の両サイドに走る、あまり長くないパー4で、多くのプレイヤーはティーショットは3番ウッドかハイブリッドを選択することになると予想される。
- ティーショットでフェアウェイ左サイドを狙うとランディングゾーンは広いが、セカンドショットはブラインド気味になり斜め方向へのミドルアイアンのアプローチが残る。
- ティーショットでフェアウェイ右サイドを狙うとランディングゾーンは狭くてバンカーもあるが、成功すればアプローチは短い距離となる。
- グリーンは縦に長く幅は狭い形状で、奥から手前への下り傾斜。ただ、グリーン後方は奥への傾斜もあるため、距離感を間違えるとそちらにこぼれることに。
- セッティングによってはバーディを奪いやすいホールの1つとなる。
11. シャドーズ(Shadows) – 537 yard・Par 4
11番ホールの『シャドーズ』のコースレイアウトの説明動画です。動画の最初で2人の後方にあるのがフェアウェイ中央にある小さい丘で、これがティーショットを難しくしています。コースレイアウトは0分20秒あたりから確認できます。
- 左ドッグレッグで高台からの打ち下ろしとなるダウンヒルのパー4で、チェンバーズベイでも難関となると予想されるホールの1つ。
- フェアウェイは広いもののティーショットのランディングゾーンとなるエリアには小さい丘が配置される。
- フェアウェイ左サイドからのほうがグリーンへのアングルは良い、距離的にはミドルからロングアイアンになると予想される。
- グリーンはわずかに持ち上がっていて、グリーンの傾斜を利用したクリエイティブなアプローチが要求される。
- グリーンは基本的には右から左への下り傾斜になっている。
- グリーン中央には尾根があり、左サイドへの急な下り傾斜になっているため、ショットの落とし所を間違えると、その左サイドに40ヤード転がり落ちていくこともある。
- グリーンを捉えるには右サイドの傾斜を利用することが有効に。
12. ザ・ナローズ(The Narrows) – 311 yard・Par 4
12番ホールの『ザ・ナローズ』のコースレイアウトの説明動画で、0分10秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 1オンを狙えるチェンバーズベイでは最も短いパー4で、平均スコアが4.00を切るのではないかと予想される。
- 幅が20ヤードから13ヤード程度という狭いファウェイで、全米オープン史上最も狭いのではないかとされるが、”じょうご状”になっているため、フェアウェイ中央にボールがあつまる形状で、フェアウェイさえ捉えればラフにはいきにくいデザインに。
- プレイヤーによっては風次第では3番ウッドでもグリーンを捉えることができる距離に。
- しかし、グリーンは非常に大きいアンジュレーションがあり、ホールロケーションから遠いところに1オンした場合には2パットで終えることは難しくなる可能性が高い。
- そのため1オンを狙うには正確なパッティングが要求され、2オンで勝負する場合には正確なアプローチショットが必要に。
- グリーンのまわりをスロープが囲んでいるため、その傾斜利用したクリエイティブなアプローチショットが効果的。
- 前方と後方の二段グリーンになっていて、ホールロケーションが手前の面になった場合に、後ろの面に乗せるとタフな状況に。
13. イーグルアイ(Eagle Eye) – 534 yard・Par 4
13番ホールの『イーグルアイ』のコースレイアウトの説明動画で、0分15秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 長い右ドッグレッグのパー4でフェアウェイは最大で100メートルの幅があり、12番ホールとは逆に全米オープン史上もっとも横幅が広いサイズに。
- フェアウェイ全体は左から右への緩やかな傾斜がある。
- フェアウェイ左サイドに打つとアプローチの距離が長くなるもののグリーンへの視界は良い。逆に右サイドは距離は短くなるもののやや視界が遮られることに。
- グリーンへのアプローチショットがこぼれやすい傾斜が多くあり、パーであがることできればバーディに近い価値がある難関のホール。
14. ケイプフィアー(Cape Fear) – 546 yard・Par 4
14番ホールの『ケイプフィアー』のコースレイアウトの説明動画で、0分13秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 急激なダウンヒルのホールで、フェアウェイ左サイドにはワイルドエリアがグリーンサイドまで続く。
- ティーショットのランディングゾーンとなるフェアウェイ中央には巨大なバンカーがあり、これを越えるためにはキャリーで320ヤードが必要になる。
- フェアウェイ左側にティーショットを打てれば、セカンドの距離は短くなる。
- だが、フェアウェイは右から左にかけて傾斜があるため、少しでも左にいくとバンカーに入ることに。
- フェアウェイの右サイドからでもグリーンが大きいため、様々なタイプのショット狙うことができる。
15. ローン・ファー(Lone Fir) – 246/167 yard・Par 3
15番ホールの『ローン・ファー』のコースレイアウトの説明動画で、0分10秒あたりからレイアウトを確認できます。
- このコースで最も長いパー3にすることもできるし、最も短くすることもできる打ち下ろしのパー3。
- 最も長い距離のセッティングになった場合にはロングアイアンが必要になるが、南西の風が吹いた場合には、プレイヤーはフェアウェイウッドでのフルショットが必要になる。
- 短いセッティングになった場合はウェッジでのティーショットに。
- 海がすぐ後方にあるホールのため番手の選択が重要なポイントに。
- グリーンの左サイドはグリーンに向かっての下り傾斜があるが、右サイドはいずれもグリーンからこぼれる傾斜となっているため正確なショットが必要に。
16. ビーチド(Beached) – 423 yard・Par 4
16番ホールの『ビーチド』のコースレイアウトの説明動画で、0分14秒あたりからレイアウトを確認できます。
- このコースでは短めのパー4で軽く左から右へドッグレッグし、グリーンまでのフェアウェイ左サイドを長いバンカーが走る。
- ティーショットを290ヤードを超えるとフェアウェイが狭くなるため、ドライバーを使わないプレイヤーが多くなると予想される。
- 砲台グリーンはこのコースで一番小さく、左から右への急な傾斜がある。
- グリーンの前方は後方に比較して2倍の幅があり、その境目には尾根がある。
- グリーンの右サイドと左サイド後方にはバンカーが配置。
- ショットをうまくコントロールできればバーディも奪える一方で、そこをミスするとパーを拾うことも難しくなるホール。
17. ディレイルド(Derailed) – 218 yard・Par 3
17番ホールの『ディレイルド』のコースレイアウトの説明動画で、0分20秒あたりからレイアウトを確認できます。
- 打ち下ろしのティーと同レベルのティーが2つ用意されていて、それに応じて違った戦略が必要で、風も大きなポイントに。
- 低いティーグラウンドからになった場合にはキャリーで距離を出す必要がある。
- 明らかな二段グリーンで正確なショットでないとピンには寄らない。
- グリーンの左サイドはグリーンへの下り傾斜となっているためロングアイアンで狙いやすエリアに。
- グリーンの右サイドの狭い部分は、短い距離のティーが使用されるときにピンがきられ、左サイドからはっきりわかるほど持ち上がっている。
- バーディも奪いやすいホールである一方で、ピンと同じサイドのグリーンにのせることができない場合には、パーオンからの2パットも簡単ではない。
18. タホマ(Tahoma) – 604/525 yard・Par 5/4
18番ホールの『タホマ』のコースレイアウトの説明動画で、0分15秒あたりからレイアウトを確認できます。
- かすかにアップヒルの砂山に囲まれたホールでパー4とパー5のどちらでも使用でき、天候次第で1番がパー4となった場合には、こちらがパー5となり、その逆のパターンもあるとのこと。
- ティーショットで攻撃的にいくならフェアウェイ左サイドで、グリーンへのアングルもよくパー5で2オンも狙える。
- パー4のティーでは、左サイドにキャリーで290ヤード出せれば、そこから最大で100ヤードのランが出る可能性がある。
- パー5でレイアップする際に気をつけないといけないのはグリーンまで120ヤード地点にあるバンカーで、全米オープン史上最も深いバンカーとされる(動画の冒頭で2人が入っているバンカー)。
- グリーンは大きいもののレベルの違う複数の面を持ち、このコースでは最も厳しいアンジュレーションとされる。
- のせてからも簡単ではなく、巧みなパッティングのタッチとグリーン上での想像力が要求される。
コメント
golfさん、本当に詳細な情報有難うございます。各ホールの落とし所や攻め方まで示されていて感心しました。で、よくよく眺めてみると、快心のショットを打てたとしてもパーで上がれるかどうか?って言う気がします。むしろ、高度なリカバリー力が必要ではないかと思われます。そう言う意味でも松山プロに期待してしまいます。頑張って欲しいです。
チェンバーズベイ・ゴルフコースの概要をありがとうございます。
まだ、じっくりと各ホールを見ていないですが、自分がこのコースを廻ったらと思うとゾッとするコースですね。
巨大なバンカーとラフとフェアウェイもアンジュレーションがあり、距離&正確なティーショツトを求められますね。
やはり全米オープンを制覇するのは、とてつもなく難しい事だと思いました。
しかし難コースであればあるほど、松山には有利に働くように思いますので、頑張ってほしいです。
では各ホールを自分がプレーするつもりで、じっくりと見てみます。ありがとうございました。
ケイさん、コメントありがとうございます。
コースの概要をまとめていて、このコースをアンダパーで回れるプレイヤーがどれだけいるのか?と思いました。
飛距離がある選手が基本的には有利になりそうですが曲がると意味が無いですし、ショットが正確であればある程度は補えるようにもなっているとは思いました。
グリーンもものすごく難しいですし、フェアウェイやグリーンを外した時のリカバリーも難しいですし、全てが揃っていないと良いスコアは出そうにない印象で、粘り合いになりそうな気がします。
KENTさん、コメントありがとうございます。
高低差も大きく、海からの風もあり、技術的な総合力だけでなく、ゴルフ頭脳が問われる気がします。優勝スコアがアンダパーになるのかどうかという印象です。松山はメンタル面でも粘り強く、ショートゲームも上手いので、面白くなるかもしれません。
以前、golfさんは松山のゴルフ知能が高いといってらしゃいましたね。今度のコースは松山が持っている忍耐力や勇気といった良い特質が証明される本当に最適なコースですね。ゴルフもろくに知らないのによく言うと自分でも思いますが、結果として、松山が自分のゴルフに自信を持って歩んでくれくれることを切に願っています。
去年は、自分を追い込みすぎて疲れ果ててしまうのではと心配しましたが、今はどんな経験も前向きに転化して行ける強い松山を感じています。ブログを通して感じるgolf さんの特質も信頼しています。golfさんご自身のためにも、ブログを心から楽しみにしている私達のためにもお体くれぐれも大切に!
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golfさん、お疲れさまです。
映像も含め各ホールの詳細な情報ありがとうございます。
同じフェスキュー芝なので、グリーンが、どこからなのか分かり難いですね。想像以上に難易度が高そうなので、驚きました。
全ホール、頭脳勝負だなという印象です。golfさんの仰るゴルフ頭脳ですね。
golfさんはいつも的確なコメントをしてらしゃるので、本当に敬服します。
クロミツさん、コメントありがとうございます。
まず尾崎将司が「ゴルフ頭脳が素晴らしく」と、2013年の全米オープン10位タイ直後に評していることですし、ボギーの少なさからしても、そういう認識で良いのかなと思っています。
昨年終盤は、理想通りにいかない自分を責めすぎたことで苦しみましたが、今年はそれをうまくコントロールできるようになってきているので、メンタル面でも成長を感じます。
私自身は基本的に、楽しんでいるだけなので、褒めていただくとむず痒いのですが、身体に気をつけながら更新していきます(笑)。
mayaさん、コメントありがとうございます。
やり過ぎではないか(笑)と思うくらいの難易度で、気持よくティーショットを打てるようなホールが少なく、かなりタフな戦いになりそうです。
松山の強みは技術的なレベルの高さだけでなく、ピンチでも動じずに目の前の1打に集中できるメンタルの強さ、そしてコースマネジメント力だと思います。
ミスショットが出ることも想定してマネジメントをしているので、ボギー以上の悪いスコアになることが少ないことが、トータルでの強さにつながっていると思います。
ゴルフ頭脳が素晴らしいというのはジャンボ尾崎の松山英樹評でもあり、私のコメントは褒めていただくほどのものではないので、そう言っていただくと恐縮です(笑)。この難コースでどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。
しかし、えげつないコースですね。
それでも、2010全米アマのカットラインは+6でトップ通過は-7だったようです。
http://www.golfweekrankings.com/template/scores.asp?t=2010&u=/amateur/men/&v=17327.asp
なので、アンダーで回ることもできることはできるようです。
lavさん貴重な情報ありがとうございます。
lavさんが紹介してくださった記事のデータを見たのですが、全米アマではパー71の7742ヤードというセッティングで、今回のパー70の7900ヤード弱よりは距離を短くしていたみたいですね。
また私が見た、チャンバーズベイの紹介していた記事の中では、全米アマでは難易度を落としていたホールがあったというような内容も目にした記憶があります。
後、この全米アマの時は同じワシントン州のホームコースというゴルフコースも併用されていたようで、それぞれのコースを交互にプレーした合計スコアで予選カットだったようです。
7アンダーを出していた選手はチャンバーズベイでは3オーバーだったようですが、ホームコースで10アンダーをたたきだして、7アンダーというスコアになったようです。
チャンバーズベイだけに絞ってみるとアンダパーでラウンドしたのはパトリック・リード(-3)、ジャスティン・トーマス(-2)、パトリック・ロジャース(-2)、トッド・ホワイト(-2)、パトリック・カントレイ(-1)の5人だけのようです。
本番の全米オープンでは、USGAが様子を探りながらグリーンのピンポジションとティーグラウンドの位置を変えてくることで難易度を調整するとは思うのですが、全米アマの時よりは確実に厳しくすると思うので、それ次第でカットラインも優勝スコアも変わってくるのかなあと思ったりはします。
しかし、それでもやはりアメリカのアマチュアはレベル高いですね。あのコースの7700ヤードのパー71をアンダパーでまわる選手が5人もいるなんで、凄すぎますね。日本とは層の厚さの違いを感じます。
lavさん、貴重な情報ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
さすが、パトリック-リードですね。アマチュア時代から難易度が全米オープンより低いといえ、アンダーパーでラウンドするとは。真剣勝負をした、この世代が優勝候補になるかも知れませんね。練習ラウンドと本番試合での一打の重みは違いますから。
返信ありがとうございます。
松山選手のマネジメント力はPGAの若手有望選手の中でも群を抜いて高いと私も思っています。技術面も目に見えて向上してますし、何より粘り強いですね。コースの順応性もいいですし、、、こうやって書いていると全米オープン優勝期待してしまいますね。(笑)
2010年の全米アマチュアですが、プレーした選手は、長さよりも、フェアウェイもグリーンもパンパンに硬かった事に戸惑っていたようです。
とにかく、全米オープンに相応しい難しコースだという事だけは、充分に理解しました。
きりちゃんさん、ありがとうございます。
この時アンダパーでラウンドした選手で出場するのはパトリック・リードだけですが、その時の全米アマ本番でのプレー経験があるのはアドバンテージになりそうですね。
mayaさん、コメントと情報ありがとうございます。
全米アマの時は硬く仕上がっていたんですね。飛距離では戸惑わなかったということは、アメリカのトップクラスのアマチュアになると、距離ではこのコースへの対応に困らないということでもありますね。日本人プレイヤーが世界で結果を残すためには、アマチュア時代からの本格的なフィジカルトレーニングが必要になりそうですね・・・。青木さんが松山に体重を増やせとアドバイスをしたのも納得です。ほとんどの選手が初めてのプレーとなりますので、他のコースに比較すれば横一線に近い分、松山にとって悪くないのではないかという気がします。楽しみです。